最近、メキシコで急激に話題になっている「ピンクラグーン」というスポットを知っていますか?
実はここ、世界でもとても珍しい「ピンク色に染まった塩湖」なのです。
この記事では、そのピンクラグーンの魅力と、この絶景を100%楽しむための5つのコツを紹介します。
もくじ
ピンクラグーンが有名になったきっかけは、インスタ
実はこのピンクラグーン、2,3年前はほとんど知られていない、まさに「秘境」でした。
人気の火付け役になったのが、InstagramというSNS。通称「インスタ」です。ピンクラグーンは、ここで写真が投稿されたのをきっかけに一気に有名になった絶景スポットなんです。
しかも、なんとすでに「The Most Instagram-Worthy Spot(最もインスタ映えする場所)」という名誉な称号までもらっているようです。
人気の火付け役になったのは、こんな写真でした。
まだ、ピンクラグーンに行く人が全然いなかった2,3年前、この投稿を発見した人たちの間で、
「この夢みたいに美しい場所は一体どこだ??」
と話題になり、そこからカンクン周辺の絶景スポットとして、じわじわと有名になってきました。
ピンクラグーンの3つの魅力
まずは、ピンクラグーンの3つの魅力について説明します。
1.ほかでは見られないメルヘンな景色
ピンクラグーンの魅力は、なによりもその色でしょう。
湖の色といえば、青や緑、茶色。「ピンクの湖なんて、ファンタジーの世界にしか存在しないものだと思っていたのに、まさか実在するなんて!」と、人々の驚きを誘いました。
世界には、ほかにもピンク色の湖が存在しています。例えば、オーストラリアやセネガルのものが有名ですね。しかし、ここラス・コロラダス村のピンクラグーンは、アメリカの新聞HuffPostによると「世界の数あるピンクの湖の中でも、最も美しいもの」なのだそうです。

しかも、オーストラリアやセネガルのピンクレイクは、メキシコの「ピンクラグーン」よりもさらに辺鄙なところにあるので、ヘリコプターや特別なツアーを組まないと行くのが難しいのですが、ここピンクラグーンは個人でも訪れることができます。めちゃくちゃ大変なので、あまりおすすめしませんが…(-_-;)
楽に行けるツアーがおすすめです。
オプショナルツアー大手の「ピンクラグーンの最安値ツアー」は、以下の3つ。
会社によって、少しずつ値段と内容が違います。
2.周辺エリアにも美しいスポットが点在
ピンクラグーンの周辺には、他にも美しいスポットが点在しています。
バスで行く場合、ラスコロラダス村での滞在時間は3時間近くあるので、ピンクラグーンに飽きたらバイクタクシーに頼んで、近くの見どころに連れていってもらいましょう。
土の道をさらに東に10kmほど走れば、フラミンゴの群れが見られるスポットにも行くことができます。
とてものどかで美しい干潟です。

きれいな黄緑色に染まった湖もあります。ピンクラグーンの近くにグリーンラグーンもあったとは!
運転手に頼めば、もう少し遠くの泥パックができるところにも連れていってくれます。
ちなみに、二人で1つのバイクに乗せてもらって(運転手を入れて3人乗り)、行き帰り150ペソ(1台あたり)、所用合計1時間ほどでした。(2017年1月の情報です。2018年では200ペソになっているようです)
また、ピンクラグーンのツアーでも、周辺のフラミンゴスポットに行ってもらえることが多いようです。
- タビナカで1番人気のピンクラグーンツアー
わたしも参加しためっちゃおすすめツアー!
美しい野ビーチもある
ラスコロラダス村の近くには、カリブ海のビーチもあります。
この辺の海もカンクンのようにきれいなターコイズブルー!人がまったくいない穴場ビーチが続いています。
…といっても、誰も手入れしていないので、打ちあがった藻が大量に散乱しており、ビーチ自体はきれいではないです…。いわゆる「野ビーチ」ですね。
しかし、人の手が入っていないビーチって本来こういうものなんです。自然のままのカリブ海は、一見の価値ありです!

フラミンゴを見に行く場合は、バイクで東に向かう途中、左側がすぐ海です。
航空写真で見ても、ラスコロラダスの周辺のビーチはエメラルド色でとても美しいのがわかります!

3.博物館のような生態系
そして、ピンクラグーンにあるのは絶景だけではありません。
実はこの辺、絶滅危惧種や「生きている化石」まみれの、天然博物館でもあるのです!
これについては、別の記事で詳しく紹介しているので、さらに一歩踏み込んで知りたい人は見てみてください。
⇒なぜピンク?知っていたらより楽しめる、ピンクラグーンのマメ知識
絶景を100%楽しむための5つのコツ
さて、やっと本題。
ここからは、ピンクラグーンを楽しむために知っておきたい5つのコツを紹介します。
1.ピンクラグーンのベストシーズン&デイを知ろう
①乾季
ずばり。ピンクラグーンのベストシーズンは、乾季(11月~4月)です!そしてその中でも、最も確実に美しいピンクラグーンが見られるのは12月~2月の間。
意外と楽しめる期間は短いんですね~…。オフシーズンの雨季には、なんとピンクラグーンが丸ごとなくなってしまったり、色が濁ってオレンジ色や茶色っぽくなってしまうことがあります。
ピンクラグーンがピンク色なのは、湖の中に生息する微生物の効果です。なので、うまい具合にその微生物たちが繁殖すれば美しいピンクになる、という仕組みです。
微生物が繁殖しやすいのは、やはり雨の量が少なく湖が薄まらない「乾季」なので、ピンクラグーンが第一の目的の人は、ぜひ乾季にカンクンに行きましょう。確実に、最も美しい状態でピンクラグーンを拝むことができます!

(↑)2017年1月のピンクラグーン
ただし、バスなど自力で行く場合行ける範囲が限られてしまうのですが、ツアーで行けば基本的にちゃんとピンクになっているスポットを探して、連れていってくれるようです。なので、雨季に行く人は現地ツアー参加が安全だと思います。
- ピンクラグーン+チチェン・イッツァ遺跡+セノーテのツアー(タビナカ催行)
- ピンクラグーン+チチェン・イッツァ遺跡+セノーテのツアー(VELTRA)
年によっても湖の状態は違い、雨季(5~10月)であっても、ちゃんと乾季並みに綺麗なピンクラグーンを見ることのできる日もあるそうです!
①晴天の日
そして、やっぱり晴れの日に行くのが正解です。
実は、日が当たった時と、曇っている時では、ピンクラグーンのピンクさ加減は全く違います!
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わたしが行った時は、基本は晴れですが暑い雲がたまに流れてきていて、太陽が陰った時には全然色が違って見えました。やっぱり、晴れの日の方が断然鮮やかでキレイです。
行く前に天気予報を調べて、できるだけ晴天の日に行くようにしましょう。そしてやっぱり天候を考えても、雨季ではなく乾季に行くのがおすすめです。
ちなみに、ピンクラグーンが最も美しく見えるのは、太陽が真上にあり一番暑い時間帯、真昼~3、4時頃です。
バスで行けば、12時ごろ到着するので、ちょうどいい時間帯に見ることができます。
②風のない日
運よく、風のない日にピンクラグーンに行くと、美しい「鏡張り」を見ることができます!

↑ 風がピタッと止んでいれば、空の模様がそのまま写し出されてとても綺麗です。
風の強さばかりは天気と違って知るのが難しいので、ほぼ運次第なのですが、やっぱり雨季はモンスーンなどで空気の流れも激しい時期なので、乾季に行く方が鏡張りに出会える確立は高いです。
2.湖が一番きれいに見えるスポット
ピンクラグーンを見たり写真を撮るなら、せっかくなら「ピンクさ」がよくわかるようにしたいですよね。
といっても、実はピンクラグーンは全然大きくなく、向こう岸が見えるくらいの規模です。
特別「スポット」と言えるような場所は存在しないのですが、ピンクラグーンが最もきれいなのは、順光(逆光の反対)から見たとき。
なので、訪れた時間帯に合わせて順光の状態で撮れるように、ぐるっと湖の周りを一周して、南側などのベストポジションから写真を撮りましょう!
だいたい、ゆっくり歩いても20分ほどでぐるっと一周できると思います。
3.持ち物

- タオル
- サングラス
- 水
- 食べ物
ピンクラグーンは塩湖なので、足を浸しただけでもかなりベタベタします。
近くに足洗い場などもないので、もしピンクラグーンに行く場合は、体をゆすぐ用の水と、拭くためのタオルを持参してください。
また、Instagramでは、ピンクラグーンで泳いでいる強者の写真を見かけますが、あのレベルの塩濃度(&微生物濃度)の水につかるのは、体によくないので避けましょう…。というわけで水着は不要です。
日が強く、照り返しもあります。ピンクラグーンの周辺は日陰がなくとてもまぶしいので、持っている人はサングラスを持参するのをおススメします。
カンクンから行く場合、かなりの遠出になるので、バスでの移動中に食べるスナックも用意しておくといいです。
4.Instagramでいろんな写真を見てみよう
ここピンクラグーンは、2016年からInstagramで有名になったスポットです。
世界中の人が撮ったピンクラグーンの写真を見て、「自分もこんな風に撮りたい」なんて考えながら行けば、ワクワク感も高まりそうです。
「#pinklagoon」や「#lascoloradas」で見てみてください。キレイな写真がたくさん出てきますよ~。
また、雨季に行く人は、ピンクラグーンが消失していないかどうか確かめるためにも、最新の写真を見て、状態をチェックしておきましょう!
わざわざ行ってから、「ピンクラグーンがなかった…」なんてことになったら、泣けます…。
わたしが聞いた中で、これは「まちがえて、違う方の”ピンクレイク”に行ってしまった」に勝るとも劣らない悲しい事件です。
5.ラスコロラダスの海鮮を楽しもう
ラスコロラダスの村には、お昼ご飯が食べられるレストランが数件あります。
海鮮料理がカンクンよりもずっとお値打ちでおいしいので、海鮮の食堂に行くのがおすすめです。すぐ近くの海からとってきた新鮮な魚を使った魚フライやセビーチェを楽しむことができますよ。

村にレストランは数件しかないようなので、ローカルの人におすすめを聞くと、教えてくれます。町の人は観光客に慣れていなくて、みんな素朴で優しい雰囲気です。
まとめ
ラスコロラダスの3つの魅力
- ほかでは見られないメルヘンな景色「世界一のピンク湖」が見られる
- 周辺エリアにも、ビーチやグリーンレイクなどの美しいスポットが点在している
- 博物館ばりの素晴らしい生態系がある
5つのコツまとめ
- 乾季の、晴れていて風のない日に行こう
- いい写真を撮るなら、南側(順光)から
- タオル、サングラス、スナック、水は多めに持っていこう
- 行く前にInstagramで写真を見てみよう
- ラスコロラダス村で新鮮な海鮮も楽しもう!
行き方については、こちらの記事で詳しく紹介してるので、参考にしてください。
おすすめのツアーはこちら。
ピンクラグーンは、カンクンから片道5時間と、かなり遠出になります。が、そこには、きっと「行ってよかった!」と心から思えるような絶景が待っています。
せっかく頑張っていくならば、100%楽しみたいところ。
ピンクラグーンだけではなく、その周辺もとても美しい自然が広がっているので、ぜひ、ラスコロラダス全体を楽しんできてください!
また、カンクン周辺のユカタン半島には、ピンクラグーン以外にもカンクンから日帰りで行ける絶景スポットがたくさんあります!美しい水中洞窟、カンクンNo.1の「パライソビーチ」、などなど…。
せっかくカンクンまで行くのであれば、ビーチだけでなくいろんな絶景を楽しんできてください^^