「プラヤデルカルメンにこれから行くけど、治安が気になる…。事件とかもあったんじゃないの?」…と不安な人に向けて、プラヤデルカルメンの治安情報について、詳しくまとめました!
最初に言っておくと、プラヤデルカルメンは、日本人の観光に全く問題ない、メキシコではトップクラスに安全な街です!
この記事では、
- プラヤデルカルメンの、実際の安全データ
- わたし自身+他の旅行者の体験談
- 過去に起こった事件と傾向、対策
を参考に、実際にプラヤデルカルメンに旅行する人に役立つ情報をまとめてます。
2020年、プラヤデルカルメンの治安は安定している!
まず、2020年のプラヤデルカルメンの治安状況ですが、とても安定しています。
外国人観光客が何の不安もなく過ごせる安全度です。
プラヤデルカルメンは政府の「特別エリア」
メキシコは、観光で成り立っている国でもあります。
なので、政府的には「メキシコの観光地で事件が起きる→観光客が激減」という流れは絶対に避けたい!!(国益がガクッと減るので)
なので、一大観光エリアである「カンクン周辺」では、国家最高レベルの警備体制が敷かれています。
実際、プラヤデルカルメンやカンクンを歩いていると、街を歩く警察官の姿をよく見かけると思います。彼らは「危険だから警備している」のではなく、「エリアを完璧に安全に保つ+犯罪を防ぐためにいる」んです。
「プラヤデルカルメン」と「カンクン」、どっちがより安全?
「プラヤデルカルメン」と「カンクンのホテルゾーン 」で比較すると、より安全なのはカンクンのホテルゾーンです。
なぜかというと、カンクンのホテルゾーンは半島になっている(=ローカル人口が少ない)&ホテルのプライベートエリアが多いので、地理的に安全度が高くなるんです。
プラヤデルカルメン | カンクンのホテルゾーン |
実際、過去10年間を見てみても、ホテルゾーンで観光客を巻き込むような重大な事件が起こったことはないです。
プラヤデルカルメンは半島になっていない(=ローカル人口も多い)のと、ホテルのプライベートエリアも少ないので、カンクンと比べると治安面では少し劣ります。(十分安全ですが。)
プラヤデルカルメンの安全データ
安全データと過去の事件から、実際にプラヤデルカルメンでは
- 「どれくらい安全な場所なのか」
- 「どのような事件が起きうるのか」
を知っておきましょう!
1. 外務省の安全ホームページ
まずは外務省のデータから。
外務省のデータでは、カンクンを含むユカタンエリアは真っ白(安全エリア)に表示されています。
つまり、「日本人が旅行で訪れても全く問題ない」ということです。
最新情報は常に確認してください↓
2. プラヤデルカルメンからの公式の声明
Many people want know, is Playa del Carmen safe?
The short answer is yes, but use common sense. Don’t wander around drunk (and/or alone) after dark. When out at night, watch your drink. Make sure you cannot be easily pick-pocketed.You can definitely talk to strangers, but trust your gut. Wear your seat belt (even if the locals aren’t).Don’t do anything illegal, and don’t hang out with people who do.
訳:
多くの人が気になっていますが、プラヤデルカルメンは安全ですか?
簡潔にいうと「安全です」。しかし、常識は持ってください。暗くなってから、酔っ払った状態で一人でフラフラしないこと、自分のドリンクに気をつけること、スリにも気をつけること。知らない人と話すのも大丈夫ですが、直感を信じてください。(ローカルがしていなくても)車に乗るときはシートベルトを締めてください。違法なことは一切しないこと、そして違法なことをしている人と一緒にいないことです。
…というわけで、慎重な日本人ならここに書いてあるようなことはやらないとは思いますが、基本的なことに気をつけていれば安全に過ごせます。
あと、最後の「違法なことをしない」というのは何気に大事で、いくらリゾート地で開放的な気分だからといって、マリファナやドラッグには手を出さないように!!そういうものに手を出している旅行者とも、関わらないようにしましょう。
3. 実際の、殺人被害者数のデータ
プラヤデルカルメンだけのデータは存在しないのですが、プラヤデルカルメンを含むユカタンエリアの殺人被害者数のデータは、以下の通り。
2/100,000人(1年あたり)
参考:Is Playa Del Carmen Safe?…get your information from the source, not the “news”…
この数字は、端的に言って「めちゃくちゃ安全」なエリアの数字です。
ユカタンエリアが10万人中「2.00」人なわけですが、他のエリアと比べるとどれくらい安全なのか、よくわかると思います。
- アメリカ:「5.30(2017年データ)」
- カナダ:「1.80(2017年データ)」
- タイ:「3.20(2016年データ)」
- グアム:「2.50(2016年データ)」
- ニューヨーク「3.10(2016年データ)」
…というわけで、プラヤデルカルメンを観光するのは、グアムやニューヨークを旅行するよりも安全だというデータが出ています!!
日本と比べると「どこの国も危険」ではありますが、そんなこと言っていると海外旅行は一切できないですね😅
メキシコ全体のレートは「31.17」なので、10倍以上違います…。(一部の「危険地域」がレートを大幅に引き上げてるだけですが…)
しかも、メキシコの殺人事件はカルテルや麻薬関係者がほとんどなので、普通の「外国人観光客が事件に巻き込まれる確率」は実際はかなり低いです。(観光地で殺人事件が起こることも、まずない)
日本人なら、グアムに旅行できるのであれば、プラヤデルカルメンも余裕です!
前に、ニューヨークに住むわたしの友達が「プラヤデルカルメンに行くんだけど、治安が不安…」と話していて、「いや、あなたの住んでる場所より安全だよ!」とデータを見せたら安心してました。笑
「メキシコ」というだけで、治安の悪いイメージがあるかもしれないですが、やっぱり「地域ごとのデータ」を見るのは大事です!
プラヤデルカルメンで、過去5年間に起こった事件一覧
ここまで、「いかにプラヤデルカルメンが安全か」ということを話してきましたが…、事件が全くなかったわけではありません。
1. 2017年1月:ナイトクラブ銃撃事件(5人死亡)
「プラヤデルカルメンで起こった事件」と聞いて、まず思い浮かぶのが、2017年に発生したナイトクラブの銃撃事件です。
プラヤデルカルメン(Playa del Carmen)で16日未明、音楽祭が開かれていたナイトクラブ前で何者かが銃を乱射し、5人が死亡した。現場のナイトクラブ「ブルーパロット(Blue Parrot)」では事件発生当時、エレクトロニック音楽祭「BPMフェスティバル(BPM Festival)」が開催されていた。キンタナロー州検察当局の声明によると、武装した人物は、入場を拒んだ警備員らに向かって発砲したという。検察当局は、死者5人にはカナダ人1人とイタリア人1人が含まれると確認した。主催者側によると、5人のうち少なくとも3人は警備員だという。
参考:[メキシコ音楽祭で銃乱射、5人死亡] AFP: BB news
※事件現場となったブルーパロットは、現在閉鎖しています。
2. 2018年:フェリーの爆破装置発見事件
- 2018年2月21日に、「プラヤデルカルメン→コスメル島」間の観光用フェリーで米国人等の観光客が負傷する爆発装置による爆発事件が発生(25人負傷)
- 同年3月2日に、爆発装置発見(被害者なし)
2018年は、2回に渡って「プラヤデルカルメン−コスメル島」間のフェリーで爆発物が見つかりました。1回目は爆破→25人が負傷しましたが、幸いにも死亡者はゼロ。2回目は爆破前に発見され、被害者は出ませんでした。
在メキシコ日本国大使館は、「【緊急】スポット情報の発出について」という題名で、「当面の間できる限り同区間のフェリーの利用を控える」ように、という注意勧告を出しています。
このフェリーは、わたしもよく利用していたのでとても驚きました…。
現在は、フェリーの利用に「問題はない」ということになっていますが、コスメル島に行きたい人は一応注意。
3. 2019年1月6日:バーで銃撃事件(7人死亡)
最近の事件として有名なのが、2019年のバーでの銃撃事件。
プラヤデルカルメン(Playa del Carmen)にあるバーで6日夜、複数の男による銃撃があり、7人が死亡した。銃撃のあったバーは主要観光地区の中心部から徒歩約10分ほどの場所にある。
参考:[カリブ海リゾートのバーで銃撃、7人死亡 メキシコ]AFP: BB news
こちらは、カルテル関係者が関わっていたようで、観光客の被害者はいません。
調べてみたところ、事件が起きたのは「Las Virginias」というバー(現在は閉鎖)で、「in a low-income section relatively far from the beachside tourist zone(低所得層向けのエリアで、ビーチサイトの観光地エリアからは比較的離れたところ)」[参考]とのこと。
観光客にはほとんど関係のない事件ではありますが、大々的に報道されたためプラヤデルカルメンの観光客が一時期激減したようです。
事件から学ぶ、注意すべきこと
…というわけで、平和なプラヤデルカルメンと言えども、事件はたまに起こっています。
紹介した事件の中で、「観光客に直接影響がある」と考えられるのは、
- 「ナイトクラブでの銃撃事件」
- 「フェリー爆破物事件」
…の2つですね。これらの事件を踏まえて「安全面で最大限慎重に行動したい」のであれば、できることは
- ナイトライフを避ける(夜は大人しくホテルでのんびり)
- フェリーの利用を避ける
の2つくらい。
…ですが、ナイトライフも、フェリーで行くコスメル島もプラヤデルカルメンの魅力の一部でもあるので、個人的には「そこまで慎重になるほどではないかな〜」とも思います。
例えば、2012年に東京の六本木でもナイトクラブで殺人事件が起こってますが、だからと言って「じゃあ六本木のクラブは絶対に行かないでおこう」とはならないと思いますし、、判断の難しいところですが、頻繁に起こるような事件ではないということは知っておいてください。
ただし、これらの事件を知った上で、わたしが「これは絶対に守ろう」と決めたことがあります。それは、、
繁華街「以外」のバーやクラブに行かないこと。
…「マイナーでコアなバーに行きたい」「観光客向けじゃなくて、地元民で賑わっている安いクラブに行きたい」という気持ちはわからなくはないのですが、メキシコに慣れていてスペイン語もペラペラの人でない限り、中心地を外れたエリアのナイトライフに飛び込むのはちょっと危ないです。
旅行先で身の安全を守れるのは自分自身なので、慎重な行動を!
プラヤデルカルメンで本当に注意すべき、3つの軽犯罪
プラヤデルカルメンで本当に注意すべきなのは、数年に一度起こるかどうかの大きな犯罪よりも、身近な軽犯罪です。
プラヤデルカルメンに旅行に行く時に、実際に気をつけるべき「軽犯罪」3つと、その対策方法をまとめました。
起こりやすいシチュエーションも合わせて紹介します。
知っておくだけで、ほとんどの被害を防げるはず!
1. スリ
スリは、プラヤデルカルメンでも出ます。特に気をつけたいのは、バーやクラブなどの人が多く混み合った場所。ナイトライフに出かける際には、現金を大量に持ち歩かないようにしましょう。また、夕方以降の五番街も混み合うので荷物には気をつけて。
あとは、コレクティーボ(乗合バン)に乗って周辺の見所を巡る予定の人も要注意。コレクティーボは庶民向けの乗り物なので、隙を見て持ち物を盗られてしまうことがあります。
特に、財布やスマホは特に狙われやすいので、ズボンのポケットに入れずにカバンに入れて持ち運ぶようにしましょう。
2. 置き引き
プラヤデルカルメンのビーチは、カンクンと違いすべて「パブリック・ビーチ(公共ビーチ)」です。
なので、「ホテルの目の前のビーチだから」といって油断しすぎると、置いておいた荷物がなくなっていた、…なんてことになりかねません。ビーチには一般人やローカルも出入りすることを念頭に置いた上で行動するのが◎。
ビーチベッドにカメラやスマホを置きっ放しにして海に行く、というようなことはないように気をつけましょう。(海に行くなら最低一人は荷物を見ている、など)ちなみに、貴重品を「タオルで隠しておく」というのもNG。狙われる可能性が高いです。
あとは、カンクン空港やADOバスターミナルでも、荷物からは目を離さないように!
3. ぼったくり・たかり
プラヤデルカルメンで、ぼったくりやたかりが起こりやすいのは、以下の2つのシチュエーション。
- 観光客向けのレストラン
- カンクン空港からのタクシー
それぞれ紹介します。
1. 悪質な観光客向けレストラン
プラヤデルカルメンには、一部ですが悪質なレストランがあります。
そういうところで起こる「ぼったくり」は、こんな感じ↓
- チップを二重請求、しかもしつこい
- 「外国人用メニュー(値段が異常に高い)」を出される
- メニューに書いてある値段と、レシートの値段が違う
- 勝手に注文メニューを高いもの変更している(普通のカクテルが「スペシャルカクテル」になっている)
など、いろんなパターンがあります。
2. カンクン空港からのぼったくりタクシー
カンクン空港からタクシーを利用してプラヤデルカルメンに行こうとしている人は、要注意。
「カンクン→プラヤデルカルメン」間の正規のタクシー料金は70〜80ドル(夜中は100ドル)ですが、平気で昼間に「150ドル」を要求してくるようなドライバーもいます。
もう一つのパターンは、カンクン周辺ではタクシーにサービス料(チップ)を払う必要はないのにも関わらず、降りる際に「20%」という法外なチップを要求してくる、というもの。大きなトランクを運んでもらう場合は「1つあたり10ペソ(約60円)」、「2つだったら1ドル」あげるといいのですが、「〜%チップを払う」というルールは一切ありません。なので無視してもいいのですが、めちゃくちゃしつこい&怒るような勢いで責めてくるんです。
そんな悪質ドライバーにあたると、旅行しょっぱなからめちゃくちゃ嫌な思いをします。そんな自体を避けるためにも、カンクン空港から移動する際にはADOバスか送迎サービスを利用した方がいいです。
送迎サービスは、空港までネームプレートを迎えにきてくれて安心&貸切で移動できて便利なのに、タクシーよりも安いです。
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↑わたしが個人的に一番信頼している、おすすめの送迎会社です。
カンクン空港からプラヤデルカルメンに移動する際の詳細は、こちら↓
注意!ダイビングをする人へ
ダイビングをするためにプラヤデルカルメンに行く人は、ショップ選びには十分気をつけてください。中には、道具の管理が超適当な危ないショップも存在します。「安さ」で選ぶと危ないので、必ず口コミもチェックするように。
ダイビングショップはこちらで紹介してます。↓日本人ガイドのいるショップは、安全管理はバッチリです。
(プラヤデルカルメンのショップもあります。)
まとめ
以上、プラヤデルカルメンの治安情報と、本当に気をつけるべきこと&その対策についてでした。
プラヤデルカルメンはとても平和な街なので、大きな事件に巻き込まれるようなことはまずありません。実際、過去5年間に「2017年のナイトクラブ襲撃」以外で、観光客が被害にあったような事件はありませんでした。(スリなどはありますが…。)データで比較すると、観光客が巻き込まれた事件の頻度ではグアムやハワイの方が多いくらいです。
…なので、現地で過剰に慎重になる必要はないものの、やはり海外なので、日本にいるときのような油断しまくりの行動は慎むのが◎。日本では大丈夫なことも、こっちでは大丈夫ではないので。
- べろんべろんに酔っ払って道端で寝る→荷物全部なくなってると思います
- 夜、繁華街から外れた人気のない路地を一人でウロウロする
- レストランやカフェの席に荷物を置いてトイレに行く
基本的には、海外で避けるべきことを、しっかり気をつけておくだけでOKです。あとは、なるべく繁華街近くで行動することですね。
たぶん、日本人の観光客が被害にあうような犯罪は挙げたものくらいなので。
プラヤデルカルメン市内のホテルに泊まる際には、安いところでも高いところでも、繁華街の近くから選ぶようにしましょう!!(目安としては、繁華街の大通り「Quinta Avenue」の通りから南北3ブロック以内がおすすめ)
プラヤデルカルメンでおすすめな、安全な立地のホテルはこちらでも紹介しているので、よかったら参考にどうぞ!↓
プラヤデルカルメンの観光情報(定番〜穴場まで、わたしのおすすめ)はこちら!↓