メキシコで一番人気のリゾート地、カンクン(Cancun)。最近は新婚旅行・ハネムーン先としても日本人の間で人気が出ています。
今回は、そんなカンクンの物価について紹介します!
「高い」とよく言われるカンクンですが、世界的な基準で見たら(&日本と比べたら)どうなのでしょうか?
これからカンクン旅行に行く人の役に立てば嬉しいです!
もくじ
メキシコ・カンクンの物価は「高い」のか
さて、一般的に、カンクンの物価はめちゃくちゃ高いと言われています。
というのも、物価の安いメキシコの中では、カンクンは例外的に物価の高い街だから。
カンクンはメキシコの中では一番物価が高い
カンクンは、メキシコの中で最も外国人が訪れる場所です。
なんと、メキシコ観光局のデータを見てみると「メキシコ国内からの旅行者よりも、アメリカやカナダなど北アメリカからの観光客の方が多い」んです!!
他のエリアに住んでいるメキシコ人にカンクンについて聞くと、
と返されます。
これはメキシコ人の定番ジョークですが、実際にメキシコのいろんなエリアに行った上でカンクンを訪れるとその言葉にも納得。
特に、物価が全然違うのでメキシコじゃないように感じます。カンクンの物価は、どちらかというとメキシコシティよりもアメリカやカナダに近く、メキシコ人からしたらめちゃくちゃ高いんです。(メキシコ人でカンクンにバケーションで旅行に行けるのは、富裕層くらいです。)
カンクンのホテルやレストランは高い
確かに、カンクンのホテルやレストランは、結構値がはります。
それぞれの相場をまとめると、こんな感じ。(↓)
高級ホテル | 10,000〜40,000円/部屋 |
---|---|
オールインクルーシブ・ホテル | 25,000〜100,000円/部屋 |
レストラン (ランチ、ビュッフェ) |
3,000円〜5,000円/人 |
レストラン(ディナー) | 4,000円〜10,000円/人 |
カンクンの物価は「日本より少し安い」くらい
確かにメキシコの中では、カンクンの物価は異常な高さですが、日本と比べるとリーズナブルに感じます。
日本から来た人の多くは、
という感想を持つことが多いです。
確かに、ホテルの宿泊費とレストランは、日本と同じくらいの物価感覚かもしれません。しかし、「オールインクルーシブホテル」は日本より圧倒的に安いです。(↓)
日本とカンクンの物価比較
日本 | カンクン | |
高級ホテル | 20,000〜50,000円/部屋 | 10,000〜40,000円/部屋 |
オールインクルーシブホテル | 100,000〜200,000円/部屋 | 25,000〜100,000円/部屋 |
ランチ、ビュッフェ | 2,000円〜4,000円/人 | 3,000円〜5,000円/人 |
ディナー(高級レストラン) | 4,000円〜10,000円/人 | 4,000円〜10,000円/人 |
これはなぜかと言うと、、
カンクンと日本では、人件費(あと食材費)が全然違うから。
ホテルスタッフの給料が、日本では「25万〜40万円/人」かかるところ、メキシコでは「3〜5万円/人」で雇えます。(チップがあるので基本給は安い)
また、メキシコは農業・畜産が盛んな食材生産国で、豚肉、牛肉、野菜類(かぼちゃやアボカドは特に)、果物、エビは、日本でもメキシコから輸入しているほど。
フレッシュで質の良い食材で作る料理が安価に提供できるので、オールインクルーシブのクオリティーがとても高いんです。
やっぱり、カンクンは世界一コスパの高いオールインクルーシブ天国だと言われているだけあります!安く雇って、材料費も安く抑えて、本当にコスパの高いサービスや食事を提供できるんですね〜。
カンクンのホテルの60%以上はオールインクルーシブなので、そっちの方がメジャーな楽しみ方なんです!
事実:カンクンの物価は、世界の他のリゾート地よりずっと安い
では、カンクンがなぜ世界的に大人気なリゾート地なのか?というと…
カリブ海が美しいから、というのももちろんありますがやっぱりリゾートとしての満足度+コスパが高いから、というのが1番の理由だと思います。
カンクンの物価は、世界の高級リゾート平均よりずっと安い
カンクンは世界に名だたるリゾートな訳ですが、リゾートにしては物価はとても安い方です!!
だって、ハネムーンに人気のモルディブやタヒチなんて、目ん玉飛び出るくらい高いですよ…ホテルも、1泊あたり15万円〜とかザラです…。カリブ海の他のリゾート地もめちゃくちゃ高い。
あとは、ギリシャのサントリーニ島や、クロアチアのドブロブニクなどヨーロッパ系の高級リゾートもめちゃ高い。(高級ホテルは最低6万円〜)
そんな中、カンクンだったら高級オールインクルーシブ・ホテルでも、安いところだと2万円代/部屋〜選べるので、本当にコスパが高いと思います!!
カンクンのホテルゾーンとダウンタウンでは物価が全然違う
そして、カンクンには「ホテルゾーン」と「ダウンタウン」という2つのエリアがあります。
- ホテルゾーン
観光客の泊まるホテルが並ぶ高級ゾーン。レストランやショッピングセンターもあり、カンクンで一番美しい7kmのビーチが続く美しい半島エリア。治安が最高によい。観光地価格。 - ダウンタウン
カンクンのローカルが住んでいるエリア。安く泊まれる(バックパッカー向け)けど、ビーチはない。治安はホテルゾーンより少し劣る。物価はローカル価格。
ホテルゾーンは物価が高め
カンクンに旅行する人の90%は、ビーチのあるホテルゾーンのホテルに宿泊すると思います。ホテルゾーンは、観光客しか泊まらないのでやっぱり物価は高いです。
それでも、先ほども言ったように「世界のリゾートと比べたら、かなりリーズナブル」です。
北アメリカ(アメリカやカナダ)に住んでいて、そこからカンクンにバケーションで来たわたしの友人は、カンクンのホテルゾーンでも
- 「(レストランもホテルも)めちゃくちゃ物価が安い!!!」
- 「安いのに、全てのクオリティーが高い!!最高!!」
と、めっちゃテンション上がっていました。
アメリカやカナダは日本よりも物価が高めなので、一般のアメリカ人の感覚だとカンクンはホテルゾーンでも「安い」んです。
ダウンタウンは物価が安い
逆に、ローカルの住むダウンタウンは物価がとても安いので、バックパッカーや節約旅行者向け。
ダウンタウンの物価をまとめると、以下の通り。(↓)
相部屋のホステル | 1,500円くらい〜/ベッド |
---|---|
ビジネスホテル | 5,000円台〜/部屋 |
バス | 一回の乗車:100円 |
レストラン | 1,200円/人〜 |
屋台飯 | 600円/人〜 |
安く旅行したい人は、ダウンタウンに宿泊して日中はホテルゾーンのビーチに遊びに行くことができます。(バスorタクシーで20分)
ビーチまで距離があるので、「リゾートを楽しむ」ためには移動がちょっと面倒ですが、「お金がなくても楽しめる」「安い選択肢がある」のは大きいですよね。
カンクンのホテルゾーンの物価の目安
ここからは、多くの人が宿泊するだろう「カンクンのホテルゾーン」の物価の目安(相場)を紹介します!
ホテルの宿泊代金の目安
ホテルの価格帯は、以下の通り。
1泊あたりの値段 | ホテルの例 | |
最高級オールインクルーシブホテル | 70,000円〜110,000/部屋 | ・ルブラン |
高級オールインクルーシブホテル | 40,000〜70,000円/部屋 | ・ハイアット・ジラーラ ・ライブアクアリゾート |
リーズナブルなオールインクルーシブホテル | 25,000円〜40,000/部屋 | ・ハイアット・ジーヴァ ・パナマジャック |
高級ホテル(素泊まり) | 35,000円〜50,000/部屋 | ・マリオット |
リーズナブルなホテル(素泊まり) | 15,000円〜20,000/部屋 | ・フィエスタアメリカーナ |
ハネムーンに一番人気の「ルブラン」は、世界最高のオールインクルーシブホテル・ランキングで世界第2位に輝いた素晴らしいホテルです。
「最高級レベル」なのはルブランくらいで、あとはどこもハイシーズンでも6万円以下で泊まれます。人気のハイアットジラーラは、シーズンによってはかなり安くなることもあります。(わたしが泊まった時、ハイアット・ジラーラは36,000円/部屋でした。)
レストランやカフェ、バーでの飲食
オールインクルーシブに宿泊する人は、ホテル代にすでに含まれているので関係ないのですが、素泊まり系のホテルに泊まる人は+αレストランでの食事代もかかります。
大体の値段は、以下の通り。
一人あたりの価格(チップ15%、税16%含む) | |
ホテルの朝食ビュッフェ | 20〜40ドル |
カフェのモーニング、ブランチ | 15〜20ドル |
ランチ | 20〜30ドル |
ディナー | 40〜70ドル |
バー | 10〜30ドル |
カンクンのホテルゾーンには、基本的に割と高級なレストランしかないです。
なので、そういうところでディナーをとなると「それなりの価格」になります。しかも税16%+チップも最低15%は支払う必要があるので(つまり+約30%!)、思ったよりも高くなります。
土地代が高いので、それくらい儲けられないとやってられないんですね…。
たまに格安の美味しいレストランもあるにはあるので、リサーチしてみるといいです!
タクシーやバスの乗車料金
タクシーは「ドライバーの言い値」の場合もありますが、ホテルから乗る場合は区間ごとに料金が決まっています。(なのでホテルのフロントで呼ぶのがおすすめ。)
ドライバーの言い値の場合、悪質なドライバーだとめちゃくちゃボッタクられる場合があるので気を付けてくださいね…。ちゃんと、乗る前に値段を交渉しましょう。
タクシー乗車料金の目安
カンクンホテルゾーンの繁華街〜空港 | 40〜50USドル(所用20〜30分) |
---|---|
カンクンホテルゾーンの繁華街〜ライスラショッピングセンター | 8〜12USドル(所用5〜10分) |
ホテルゾーン〜ダウンタウン | 20〜30USドル(所用15〜20分) |
カンクンのローカルバス情報まとめ
ホテルゾーンにはほぼ1本しか道がないのですが、そこを走っているバスを利用することもできます。
料金 | 一律12ペソ(約70円) |
---|---|
走っている頻度 | 5分に1本 |
バス停 | ホテルの前にあることが多いが、バス停じゃなくても手を上げれば止まってくれる。 |
メリット | ・安い ・好きな場所で乗り降りできる |
デメリット | ・ガタガタしている ・海に行って濡れた乗客が結構な割合でいる ・メキシコペソの現金(コイン)が必要 |
現地ツアー
カンクンの現地ツアーは、正直かなり高いです。
セノーテのツアー | 100〜200ドル |
---|---|
ピンクラグーンのツアー | 200〜300ドル |
チチェン・イッツァ遺跡のツアー | 70〜200ドル |
シュノーケリング・ツアー | 50〜200ドル(行き先による) |
マリンアクティビティー | 50〜100ドル |
フォトセッション | 800〜1,100ドル |
ただ、カンクン周辺には自力で行くことが難しいスポットが多くあり、特に国立公園にはツアーでないと入れない場合が多いので、やっぱり現地ツアー参加はマスト。
ただし、カンクンで唯一めちゃくちゃお得に楽しめるツアーが、ヘリ遊覧。
これはわたしも個人的にめちゃくちゃ一押しのツアーで、日本では10万円以上かかるヘリ遊覧体験を、カンクンでは格安で挑戦できるのでぜひチェックしてみてください!
(↑)こんな絶景が見られます!新婚旅行のカップルに特におすすめ。
カンクンのおすすめ現地オプショナルツアーについては、この記事で詳しく紹介しています(↓)参考にどうぞ。
ショッピングでの物価
ショッピングは、カンクンの中でも場所によって全然違います。
ホテルゾーンのショッピングモールやホテルの中に入っているショップは、やっぱりお高いです。
しかし、同じホテルゾーン内でも、スーパーに行ってみるとかなり安い!おしゃれなお土産やマリンアクティビティー用の道具、スナックなどもリーズナブルな価格で揃っています。
また、メキシコ雑貨を買おうと、ダウンタウンにある民芸品市場「Mercado 28(メルカド・ベインティオチョ)」に行く人も多いようです。ここなら、ホテルゾーンのお土産やさんよりずっと安く雑貨ショッピングができます。
Mercado 28よりもさらに格安(半額以下!)でいろんなお土産屋さんが沢山あります。おそらく、この辺りに住んでいる人が生産して、カンクンで転売されているんだと思います。
わたしの知る限り、遺跡内の屋台がカンクン周辺で一番安いショップです。笑
メキシコにはチップの習慣がある(カンクンは高め)
日本から来た観光客が、カンクンの物価を「高い」と感じる1番の理由がこれ。
チップ。
メキシコでは、アメリカと同じようにチップの習慣が根付いています。日本人からしたら、余分にお金を払うようであまり気が進まないのもわかりますが、チップは絶対に渡すべきです。
カンクンでは、基本的に15%のチップを払うのがマナー
レストランなどでは、メキシコのほとんどのエリアでチップは10%が普通です。
が、カンクンでは基本的に15%以上です。
さらに、カンクンでは税金も高いです。VAT(税金)は16%なので、チップも合わせると「想定していた値段+約30%」くらいは上乗せされます。
ただし、最近は計算が面倒でないように最初からチップが計算されて足されたレシートを渡されることが多いです。その場合は、書いてある金額を払えばOK。
- 「Tip」
- 「Gratuity」
- 「Propina」
とレシートに書いてあれば、払う必要はありません。(全部チップという意味。細かい表示なので、しっかりチェック。)
例えば、以下のレシートだったら…
(↑)SubtotalとTotalの金額の間に、Propina(83.25ペソ)が足されていますね。
物価の高いカンクンで、安く買い物する方法
さて、物価の高めなカンクンですが、安く買い物する方法もあります。
スーパーならとても安い
まず、カンクンに2箇所あるスーパーであれば、とても安く買い物できます。
チェーンのスーパーの値段はほぼメキシコのどこに行っても大きくは変わりません。しかも、カンクンのホテルゾーンの中心地には巨大チェーンのスーパー「チェドラウイ」の巨大店舗があります。
ここなら、お土産、お酒(テキーラやビールなど)、生鮮食品、お菓子、マリンアクティビティに必要な小道具(シュノーケル、浮き輪など)が、リーズナブルな価格で手に入ります!
カンクンのお土産はスーパーで買うのがおすすめ
お土産は、スーパーで買うのが一番お得です。
他の場所(ホテル内のショップやショッピングモールに入っているショップ)だと、かなり土地代などを上乗せした価格なので…
スーパーへの行き方や、おすすめの商品はこちらからチェックできます(↓)
カンクンの物価について、まとめ
以上、カンクンの物価や様々なものの価格についてのまとめでした。
カンクンで過ごすと、大体どれくらいのお金がかかってくるのかが大体掴めたかと思います。
お得度でまとめると…
<ホテルゾーン内> | お得度・物価 |
---|---|
普通のホテル | 普通 |
レストラン | 普通〜高い |
オールインクルーシブ | めちゃお得 |
タクシーやバス | 普通 |
サービス料(チップ) | 日本人の感覚だと高い |
現地ツアー | 高い |
ショッピング | 場所による(スーパーは安い) |
結論としては、わたしはカンクンに滞在するなら一番コスパのいいオールインクルーシブを一番おすすめしてます。
高くなりがちなレストランでの食事や、チップが含まれているところであれば、お金の心配は一切しなくていいので…滞在中のストレスがめちゃ減ります。笑
特に、新婚旅行やハネムーンで行く人にとっては、一生に一度の特別な旅行なので、日常とは違う感覚を味わうのもいいかも。
わたし的、「カンクンでおすすめのオールインクルーシブ・ホテル」はこちらで紹介してます。(↓)
これからカンクンに行く人の、参考になれば嬉しいです!