「カンクンでレンタカーを借りて観光したい!」と思っている人向けに、カンクンのレンタカー情報をまとめました。
日本では考えられないようなトラブル(警察関係など)も多いので、ちょっとハードルは高めですが、注意すべきポイントもまとめました。
もくじ
カンクンでレンタカーを借りる方法(値段・料金も)
実は、カンクンのレンタカーはめちゃくちゃ安く借りられることで有名です。
カンクン空港でレンタカーを借りる場合
カンクン空港の中には、いろんなレンタカー会社のブースが入っています。
- Alamo(アラモ)
- AVIS(エイビス)
- Budget(バジェット)
- Dollar(ダラー)
- Europecar(ユーロップカー)
- National(ナショナル)
- Thrifty(スリフティ)
- Hertz(ハーツ)
などなど。
予約していくのが面倒な人は、カンクンに到着してから空港ブースで借りるといいです。
一番有名で大手なのは、「Hertz(ハーツ)」ですね。
レンタカーブースで借りると、そのまま空港の近くにあるレンタカー会社まで送迎してくれて、そこで車の引き渡しになります。
ただし、空港でレンタカーを借りてもそんなに安くはなりません。
オンライン予約が安い!
空港で直接ブースに行くよりも、旅行の1週間前までに「オンライン予約」するとめちゃくちゃ安く借りられます。
値段は、なんと安い時期なら「1〜10ドル/日」。
エクスペディアで、レンタカーの値段比較ができます。(英語サイト)
>カンクンのレンタカー比較(Expedia英語ページ)
ただし、値段で即決はせず、借りる会社のレビュー(口コミの点数)はちゃんとチェックしてください。
実は、カンクンの多くのレンタカー会社はあまり評判がよろしくなく、口コミ平均30点(100点満点中)というのが実情です。笑
そんな中でも、「10点」とか「20点」のレンタカー会社は避けて、なるべく40点以上ある会社や、聞いたことのある有名なレンタカー会社から借りるようにしましょう。
カンクンでおすすめのレンタカー会社は2つ。
ちなみに、おすすめ(というかカンクンで「まとも」と言われているレンタカー会社)は、
- アメリカの会社「Budget(バジェット)」
- メキシコの会社「Mex Rent A Car(メクス・レンタカー)」
この2つです。
予約先:
>
>Mex Rent A Car(公式)
↑「バジェット」は、日本語で直接予約ができておすすめです。「Mex Rent A Car」は、英語とスペイン語のみです。
カンクンでレンタカー予約のポイント:保険・追加料金
「基本料金」以外にも、予約時に注目すべきポイントをまとめました。
カンクンのレンタカーは、保険の値段が高い
カンクンのレンタカー料金を比較サイトで見るとめちゃくちゃ安いのですが、そこにはカラクリがあります。
それは、「高額の保険(30ドル/日〜)に入る必要がある」というもの。
「1日1ドル」みたいなレンタカーもざらに見つかるのですが、そういうレンタカー会社では、あとから必ず保険に入らされます。
比較サイト経由ではなく、公式サイトから予約する場合、「最初から保険を含めた値段」を提示されることが多いです。
「LDW」強制加入のルール
カンクンのレンタカー会社では、ほぼすべてのレンタカー会社で「LDW(Loss Damage Waiver=自車両損害補償保険)」に追加加入するルールです。
LDWとは、こんなもの↓
本補償は、貸し出し中にレンタカーが盗難に遭った場合、または車体への損傷があった場合の補償を提供します。ポリシー補償範囲の買い替え費用または修理代において、お支払いいただくのは超過分のみです。本補償は貸渡約款が順守された場合のみに有効です。
保険というよりも、「借りた車に何かあった時に、(免責範囲内なら)弁償しなくて済む」というものです。
このLDWの保険が、かなり高いんです…。
ただ、やっぱりカンクンは安全といえども「何が起こるかわからない」のは事実なので、追加料金でも入っておいたほうがいいです。
LDWの値段は、レンタカー会社によりけり。セダンであれば、1日35〜40ドルが目安です。
- 「Budget」:LDWは「30ドル/日」。
- 「Mex Rent A Car」:LDWの代わりにほぼ同じ内容の「CDW」が適用されます。公式サイトから予約した場合、料金に最初から含まれています。
(その分、見かけ上は比較サイトよりずっと高い値段になります)
年齢制限と、追加料金
カンクンのレンタカー会社の多くは、年齢制限をもうけています。
さらに、多くの会社では「25歳以下(もしくは年配)の場合、追加料金がかかる」というルールになっています。
追加料金の値段は会社によりけりですが、Budgetの場合は以下の通り。
Minimum age is 23, for renters 23-24, an underage fee of 35.00 USD per day will apply.
Maximum age is 70, for renters 70 plus, an overage fee of 35.00 USD per day will apply.参考:Age restrictions(Budget)
訳:
レンタカーが利用できる最低年齢は、23〜70歳。
- 25歳未満(23、24歳)は「35ドル/日」の追加料金がかかる
- 70歳以上は「35ドル/日」の追加料金がかかる
追加料金がかなり高いので、要注意です!!
「Mex Rent A Car」の場合、「18〜85歳までOK」「25歳以下の追加料金は10ドル/日」なので、Budgetと比べるとかなりゆるい&追加料金も安いです。
2人目の運転手の追加料金
「運転手の追加」にも、追加料金がかかることが多いです。
こちらはそこまで高くないのですが、2人以上で運転する場合はチェックしておくといいかも。
- Budget:一人120ペソ(約720円)/日。
- Mex Rent A Car:最初から含まれている(追加料金なし)ことが多い。
…こうして見ると、トータルでお得そうなのは「Mex Rent A Car」ですね。ただし、メキシコの会社で英語・スペイン語の窓口しかないので、若干わかりにくい部分も。
トラブル時には日本語対応窓口があると便利なので、安心を買うなら「Budget」の方がおすすめです。
カンクンでは「国際免許」は必須!
カンクンでは、日本から来る人は「国際免許」を持っていないと運転はできません。(原本の日本の免許証もあった方がいいです。)
これは、どこのレンタカー会社でも共通です。
(レンタカーを借りる際には、国際免許のコピーも取られます。)
国際免許が必要な国:日本は必要!
Budgetの場合…
A valid drivers license from country of residence and passport must be presented in person at the time of rental. It must be a government-issued document. International driving license is required only for countries with non-Roman alphabet.
太文字部分訳:「国際免許証が必要になるのは、ローマ字表記の免許じゃない国だけです。」
…とのこと。
なので、
- ローマ字表記じゃない国の場合:「国際免許&免許原本&パスポート」が必要
- ローマ字表記の国の場合:「その国の免許原本&パスポート」だけでOK
って感じですね。
日本の免許は「日本語」で、ローマ字表記ではないので、必ず国際免許が必要なんです。
アメリカ免許なら、カンクンでそのまま使える?
「アメリカの免許」を持っている人は、国際免許がなくてもカンクンで運転できます!(免許が「英語表記」なので)
他にも、カナダ、ヨーロッパの多くの国、中南米(スペイン語・ポルトガル語)あたりの免許を持っている人は、その国の免許だけでOKなことが多いです。(※詳細は、利用するレンタカーに各自で確認してください)
カンクンは「左ハンドル」なので、慣れている人は運転もしやすいと思います。
カンクンレンタカーの、よくあるトラブル事例
カンクンレンタカーでよく聞く「トラブル」をまとめました。
大半は、警察問題。
カンクンでのレンタカー利用時、めちゃくちゃよく聞くトラブルに、「警察にたかられる問題」があります。
メキシコの中でもカンクン周辺には「悪徳警官」が多く、観光客からお金をたかり取ろうと待ち構えています。(もちろん、大半はいい警察なんですけどね…)
そして、悪い警察たちは、どうでもいい難癖をつけてお金を取ろうとしてきます。
わたしの友人で被害にあった人たち(5人以上から聞いてる)は…
- 後ろの席の人が、シートベルトをしめていない
- スピードオーバーだ(実際はスピードオーバーではなくても)
- 免許証を見せろ→全員分のパスポートを見せろ→出国証明書を見せろ→一つでも持ってないと、アウト
…という感じで難癖をつけて、多額の罰金(数万円)を払わされていました。
というか、コレ実は罰金じゃないんですよね。
「いますぐここから遠い警察署に同行して始末書を書いて罰金500ドルを支払うか、もしくは俺に300ドル支払うか。選べ!」=つまりは見逃し代(ワイロ)の要求です。
ちなみに、
「アメリカ免許?それはメキシコでは適用外だ。(←嘘)一緒に警察署に来て確認するか、今すぐ50ドル支払うか。」的な事例も1件だけ聞いたことがあります。
わたしがチチェンイッツァ方面をめぐる現地ツアーに参加した時に、「この道を毎日通るツアーのドライバー(メキシコ人)ですら、年に何回か警察に難癖つけられてワイロを支払わされる」と聞いて、こっち方面は初心者はレンタカーで行くべきではないな…と思いました。
(ちなみにツアードライバーの多くは、「警察が張っているエリアを完全に把握している」らしいです。それでも被害にあうとは…。)
「明らかに外国人が乗っているレンタカー」は、より被害に遭いやすいはずです。
本当にシートベルトをしていなかったり、スピードオーバーだったりすると、払わざるを得ないのですが、「嘘の難癖」を付けられた時はちゃんと抗議すれば見逃してもらえる可能性もあります。(スペイン語能力必須ですが。)
わたしの友人で「スピードオーバーだ」と言われた人は、実際はちゃんと遵守していたので、めちゃくちゃ抗議して見逃してもらってました。
オフロードで車体に傷が付く
ユカタン半島のマイナーな見所に行こうとすると、一部オフロードを通らないといけない場合があります。
なので、そういう道ではなるべくゆっくり走るようにしましょう。
前に車がいたら、タイヤが巻き込んだ石が飛んでくる場合もあるので、十分な車間距離を開けて。
ガラスを割られる→置き引き
これは「観光中」にたまに起こるのですが、、車の中に荷物を置きっ放しにしていると、ガラスを割られて中の荷物を盗まれます。
メキシコではよくあるので、メキシコに住んでいる人は絶対に「車の中に荷物を置いていく」なんて失態はしないと思うのですが、日本の感覚だとよくやってしまうので要注意。
置いていくにしても、外から見えない場所(トランクなど)に隠してください。
この「ガラス割られる&荷物盗まれる」被害は、セノーテの駐車場や、マイナーな見所の駐車場、ダウンタウンでよく起こるみたいです。
カンクンのレンタカーを安全に利用するために、守りたいこと
よくあるトラブル対策と合わせて、ポイントだけ簡単にまとめました!
警察対策
- とにかく、速度制限は遵守!!!(明らかに遅いくらいでもOK)
- 全員、シートベルトを着用
- 国際免許は必ず持っていく
- パスポートと出国証明書も原本を携帯(レンタカー会社に預ける場合、コピーを持っておく)
安全対策
- 車の中に、荷物を放置しない(or 見えないところに隠す)
- なるべく人通りの多いところに駐車する(ガラス割り犯罪にあう確率を下げる)
…以上です。
カンクンの道路事情
カンクンの道路は、観光する「方面」によって事情が異なります。
南方面
- 有名なセノーテ(グランセノーテ、ドスオホス)
- シカレ
- エクスプロール
- プラヤデルカルメン(リビエラマヤ)
- トゥルム(遺跡含む)
かなり綺麗に舗装されていて、とても運転しやすいです。
ところどころにダンプ(クランク)があるので、猛スピードで走るような車も少なく、安全に運転できます。
北方面
- チチェンイッツァ遺跡
- セノーテ・イキル
- ピンクラグーン
- サムラ・セノーテ
- セノーテ・スイトゥン
こちらの方面は、道路はきちんと舗装はされているのですが、ところどころボコボコになっているエリアもあります。
ダンプがあまりない分スピードを出す車も多く、南方面よりも注意が必要です。
また、北のエリアは悪徳警官に出会うリスクが非常に高いです。さらに、SIMやレンタルWi-Fiを利用しても電波が入らないエリアがほとんどなので、地図は必携です。
まとめ
以上、カンクンのレンタカー事情についてでした!
カンクンでのレンタカーにまつわる面倒なトラブル話をかなりたくさん聞いてきたので、
と、正直思っています。(特に北部)
トラブルや警察のウザ絡みにあうと、それだけで気分が台無しだし、時間ももったいないです…。(警察も、「観光客が時間をムダにしたくない」のを知っていて、払うまで解放してくれなかったりする)
レンタカーよりは割高になるものの、カンクン観光では現地ツアーを利用した方が、よっぽど効率よく現地の見所を巡ることができると思います。↓
ただ、
- 秘境ホテルに泊まりたい
- 現地ツアーのあまりないような見所(コバ遺跡など)を巡りたい
- マイナーなセノーテに行きたい
…という人や、カンクンリピーターにとっては、レンタカーはとても便利です!!
また、カンクンの「南部」をレンタカーで巡るだけであれば、基本問題ありません。