カンクン旅行

マヤ観光鉄道でカンクン周辺の観光が楽になる!(ルートも紹介)

Tren Maya(別名マヤトレイン、マヤ列車)は、ユカタン半島を横断するメキシコの 1,525kmに及ぶ鉄道です!

メキシコ大統領、AMLO(アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール、通称アムロ)によって決定&発表され、彼の任期中に開通させることを目指しています。

マヤ観光鉄道は、2020年6月から建設され、そしてついに!2023年12月に運行開始予定です。

TREN MAYA

マヤ観光鉄道のルート

ルート(路線)は、チアパス州の密林の中のマヤの遺跡で有名な「パレンケ」から始まり、半島を取り囲むように2つのルートを経由し、世界的ビーチリゾート「カンクン」まで続きます!

7つのセクション(tramo)に分けられています↓

マヤ観光鉄道の日本語マップ
セクション1 パレンケとカンペチェを結ぶ。
おそらくパレンケ遺跡観光のためにあるルート。笑
セクション2 カンペチェ州のメキシコ湾側をなぞるルート。
セクション3 メリダやイサマルなど、メキシコリピーターに人気の観光地が増えてくるルート。
セクション4 魅力的な観光地がたくさんあるのに、今まで移動が大変だったユカタン半島北部を巡るエリア。
セクション5 圧倒的に一番人気間違いなしのルート! カンクンからトゥルムまで、カリブ海に面したリゾート地や観光地を巡るルート
セクション6

 

ユカタン半島南部の穴場スポットを巡れるルート。
セクション7 今まで何日もバスに乗らないと行けなかった密林を突っ切って、カリブ海とメキシコ湾を繋ぐ画期的ルート!

 

ここに、合計21ヶ所の主要駅と、14の停留所ができます。

セクション1(パレンケ〜エスカルセガ)

マヤ観光鉄道のセクション1

セクション1では、チアパス州「パレンケ」の街から始まり、4つの駅を経由して、カンペチェ州「エスカルセガ」の街に到着します。チアパス、タバスコ、カンペチェの3つの州をまたぎます!駅は全部で6つです。

(主要駅は★マーク付き)

  1. ★Palenque(パレンケ・チアパス州)
  2. ★Boca del Cerro(ボカデルセロ・タバスコ州)
  3. Tenosique(テノシケ・タバスコ州)
  4. ★El Triunfo(エル トゥリウンフォ・タバスコ州)
  5. Candelaria(カンデラリア・カンペチェ州)
  6. ★Escárcega(エスカルセガ・カンペチェ州)

やっぱりみんなが見にいきたい「パレンケ遺跡」までルートできましたね!これでジャングルの中凸凹道を何日もかけてバスで行く必要がなくなりました。

セクション2

マヤ観光鉄道のセクション2

セクション2はカンペチェ州を巡るルート!日本ではまだあまり知られていませんが、素晴らしい見どころがたくさんある緑豊かな州です。このセクションの駅は全部で7つです。

  1. ★Escárcega(エスカルセガ・カンペチェ州)
  2. Carrillo Puerto, Campeche
  3. ★Edzná, Campeche
  4. ★San Francisco de Campeche, Campeche
  5. Tenabo, Campeche
  6. Hecelchakán, Campeche
  7. Calkiní, Campeche

セクション3

マヤ観光鉄道のセクション3

カルキニの街を出発したら、そのままカンペチェ州を出てユカタン州に入ります!ユカタン半島を代表する美しいコロニアル都市「メリダ」にも行きやすくなりました♪

  1. Maxcanú, Yucatán
  2. Teya, Yucatán
  3. Mérida Aeropuerto, Yucatán
  4. Tixkokob, Yucatán
  5. Izamal, Yucatán

そしてセクション3で最後に辿り着く「イサマル」は、ユカタンの中でも特に美しいコロニアルシティの一つ。メキシコで唯一の「黄色の街並み」がとてもかわいいです!

イサマルの街を紹介
メキシコで唯一の「黄色の街」イサマルを紹介。【行き方・カンクン発のツアーも】ユカタン半島で、最近話題の黄色の街「イサマル(Izamal)」を紹介します! あまり情報のないイサマルですが、「フォトジェニックな...

セクション4

マヤ観光鉄道のセクション4

7つの中で2番目に長いセクション。ユカタン州からキンタナ・ルー州に入ります。ここからは、日本人にも有名なスポットがちらほら。

  1. Chichén Itzá(チチェンイッツァ・ユカタン州)
  2. Valladolid(バヤドリ・ユカタン州)
  3. Nuevo Xcán(ヌエボ スカン・キンタナルー州)
  4. Leona Vicario(レオナ ヴィカリオ・キンタナルー州)

カンクンからチチェンイッツァ遺跡にいく時には、めちゃくちゃ楽になりますね!

今では、カンクンから行くなら現地ツアーかレンタカーか1日に1本しかない長距離バスを使っていくしかなかったチチェンイッツア遺跡が…とても身近になります!

セクション5

マヤ観光鉄道のセクション5

セクション5は、絶対一番人気になるルート。

白砂ビーチが続くユカタン半島キンタナルー州の北東、カリブ海沿岸を走ります。カンクン空港も通るので、今後は「カンクン空港からそのまま地方へ」などもできて、旅行プランが広がります!

  1. ★Cancún Aeropuerto(カンクン空港・キンタナルー州)
  2. ★Puerto Morelos(プエルトモレーロス・キンタナルー州)
  3. ★Playa del Carmen(プラヤデルカルメン・キンタナルー州)
  4. Xcaret(シカレ・キンタナルー州)
  5. Puerto Aventuras(プエルト アベントゥラス・キンタナルー州)
  6. Akumal(アクマル・キンタナルー州)
  7. ★Tulum(トゥルム・キンタナルー州)
  8. ★Tulum Aeropuerto(トゥルム空港・キンタナルー州)

シカレやアクマルなど人気の観光地も停留所に。そして今このあたりで一番話題のオシャレエリア、Tulum(トゥルム)まで行けます!

意外と、一番人気の「カンクンのホテルゾーン」までは行かないんですね。(そこは引き続きADOバスやタクシーか)でも、空港からそのままトゥルムに行けるのは熱い!!

セクション6

マヤ観光鉄道のセクション6

セクション5に続いて6では、ユカタン半島の南東を進みます。
「七色の湖」として有名な美しすぎるバカラル湖や、ベリーズとの国境近くにある街チェトゥマルまで行きます。

  1. Felipe Carrillo Puerto(フェリペ カリージョ プエルト・キンタナルー州)
  2. Limones, Othón P. Blanco(リモネス・キンタナルー州)
  3. Bacalar(バカラル・キンタナルー州)
  4. Chetumal(チェトゥマル・キンタナルー州)

これに乗ればベリーズまでもすぐなので、なにげにベリーズもしっかり観光客が来て恩恵を受けるかもですね!

セクション7

マヤ観光鉄道のセクション7

最後のセクション7では、チェトゥマル〜カンペチェ州のエスカルセガを繋ぎます!

  1. Nicolás Bravo(ニコラスブラボ・カンペチェ州)
  2. Xpujil(スプヒル・カンペチェ州)
  3. Calakmul(カラクムル・カンペチェ州)
  4. Centenario(センテナリオ・カンペチェ州)
  5. Escárcega(エスカルセガ・カンペチェ州)

このセクションには有名な見どころがあるわけではないですが、秘境のマヤ遺跡「カラクムル遺跡」には行きやすくなりますね!

あとは、今まではアクセスが困難だった、カリブ海からメキシコ湾までのルートを、密林ど真ん中を突っ切って行くかたちで一気に横断できるので、現地の人的には大助かりなはず。

カンクンから南下してビーチを楽しみながら、バカラル湖を観光し、それからパレンケ遺跡を見にいく、なんてことも可能になります!今までは最低でも10日ほどは日程をとらないと不可能だった旅程でも、数日で観光できます。ぜ、贅沢…!

いつ開通する?

マヤ観光鉄道2

公式に発表されている開通日程は「2023年12月」で、現在も数ヶ月前から試運転されています。

これらの 7つの区間には、21 の主要駅と 14 の停留所 ができるそうです。

ユカタン観光が一気に楽になる!

ユカタンエリアの観光地は昔からとてもアクセスが大変で、メキシコが誇る素晴らしい遺跡や見どころがたくさんあるのになかなか観光客が増えないのが悩みでした。特にパレンケ遺跡はハードルが高く、長距離バスで行ったり、1日がかりのツアーに参加しないと行けなかったり…。

でも、この鉄道ができれば、いろんな観光地まですぐに行くことができるので今後のカンクン観光の楽しみ方が大幅に広がります!!

今まで凸凹道を迂回しまくって、いろんな街を経由して、1日がかりで辿り着いていたようなとこにも、最高時速160 km/hでビュンっとたどり着けます!

賛否両論のマヤ観光鉄道

いいことだらけに思えるマヤ観光鉄道ですが、実は賛否両論で、揉めに揉めてます。

とくに環境破壊の面で。(たぶん、セクション7だろうな〜)

マヤ観光鉄道は「ディーゼル電気鉄道」なので、普通の鉄道と比べたら環境には良さそうですが、そもそも鉄道の路線は、密林の真ん中を突っ切っていくかたちで切り開くので、野生動物の行動経路が乱されてしまったり、ユカタン地方の水源が傷ついてしまう可能性もあるんだとか。

そりゃあ、今まで「人間が足を踏み入れたことが(ほぼ)ない」ような土地を切り開いていくとなれば、想像できない影響も出てきそうです。

それでも、カリブ海沿岸とメキシコ湾が繋がれたのは本当にすごい画期的なことです!

メキシコを旅するバックパッカーが「尻爆発ルート」と呼んでいた長距離バス(10時間以上は当たり前)も、必要なくなる…!(鉄道が高すぎたら、バックパッカーは引き続き尻爆発ルートかもしれませんが😂)

カンクン、リビエラマヤ、カンクン空港などのアクセスが楽になるだけでも、かなりありがたい!観光客的には安全で安い移動手段の選択肢が増えるので助かりますね。

開通が楽しみです!

マヤトレインに関する、日本語字幕付きの動画です!やや日本語怪しいですが笑

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