この記事では、絶景のマヤの古代都市跡「トゥルム遺跡」と、その隣にある「パライソビーチ」について紹介します。
パライソビーチは、実はトリップアドバイザーで「カンクン・エリアで、人気投票No.1を誇るビーチ」に選ばれたこともある美しいビーチです!
もくじ
トゥルム遺跡とは
トゥルム遺跡は、「トゥルム」という街にある、「カリブ海&遺跡」という異例のコンビネーションが素晴らしい、絶景の遺跡です!
ここは海に面しているので、かつてマヤ文明の発達していた時代には「港」としても利用されていました。
保存状態の良い、数少ない遺跡
海沿いにある(海風や波による侵食があるはずな)のに保存状態が良く、現在もカンクン周辺の主要な観光地の一つです。
カンクン周辺には、実はかなりたくさんの隠れ遺跡が存在しているのですが、どれもあまり状態がよくなく、トゥルム遺跡はユカタン半島にある遺跡の中ではトップレベルの状態の良さです!
コンパクトだけど、訪問者数はメキシコで第3位!
メキシコの数ある遺跡の中でも、実はここトゥルム遺跡は国内で三番目に訪問者が多い遺跡として知られています!(第一位はテオティワカン、第二位はチチェンイッツァです)
こじんまりとした遺跡なのでささっと見て回れて、「メキシコに来たから遺跡はぜひ見たい。でも、あまり巨大な遺跡群や遠いところだと疲れるから嫌だ…」という人には最適かもしれません。笑
トゥルム周辺の他の見所と合わせて行くのがおすすめ
自力で行くのであれば、この辺りの他の見所と合わせていくのがおすすめです。
この辺りの見所で有名なのは…
あたりですね。
わたしたちが行った時も、
- 早朝ドスオホスに遊びにいく
- お昼はトゥルムの街中で適当に食べる
- その後、トゥルム遺跡へ
という流れでした。
トゥルム遺跡とパライソビーチに行った後は、帰りにプラヤデルカルメンに寄って繁華街を散歩して帰りました。
トゥルム遺跡の入場料(夕方の値段に注意)
トゥルム遺跡の入場料は、75ペソです。(2020年1月時点)
…しかし!!!
なぜかわたしたちが行った時は、謎の「夕方プライス」になって3倍以上の金額を払わされました。(75ペソ→240ペソに!!)
- El precio o costo de entrada a Tulum por persona es de 75.00 pesos. Al recinto se puede acceder con bañador y toallas para bañarse en las hermosas playas que rodean la zona arqueológica. Este costo aplica en su horario normal de apertura.
- IMPORTANTE: El precio de entrada a Tulum pasadas las 16:30 horas es de 240 pesos mexicanos.
というわけで、16:30以降は、なぜか入場料が3倍以上になります。
わたし達がチケット買ったのは「ちょうど16:30になったばかりの時間帯」で、私たちの前のグループは75ペソだったので、一瞬もう入るのやめようかと思いました。
これから行く人は、必ず16:30より前に入場しましょう!!
夕方プライスだと、2人で480ペソ(約3000円)…。正直、そこまで払って見る価値があるかどうかは微妙です。世界遺産のテオティワカン遺跡でも70ペソなのに!!
トゥルム遺跡の隣にある「パライソビーチ」とは?
パライソビーチとは、タイトルにもある通り、TripAdvisorの口コミ評価で「カンクン周辺で最も美しいビーチ」に選ばれた極上ビーチです。
正式名称は、「Playa de paraiso(プラヤ・デ・パライソ)」。「Playa」はスペイン語でビーチという意味で、「パライソ(Paraiso)」は楽園。
その名の通り、美しいカリブ海とパウダーの白砂がとても美しい楽園のようなビーチです。
「カンクンで最も美しい=メキシコで最も美しい」ということなので、メキシコNo.1のビーチだとも言えます。
ここは、トゥルム遺跡の隣にあるのでトゥルム遺跡とセットで訪れることができます。
さて、
「カンクンのホテルゾーンのビーチとどう違うのか?」
と思う方もいるかもしれません。というわけで、ここからは「ホテルゾーンのビーチとの違い」を紹介していきます。
パライソビーチの特徴① 遠浅
まず、パライソビーチはカンクン周辺では珍しく「遠浅」な点が特徴的です。遠浅だと、何がいいのかというと、第一に遠浅だと、海の色が全く違います。
基本的にビーチは、浅いところが続けば続くほど美しい蛍光水色になります。
イメージで言うと、こんなかんじ。(↓)
普通のビーチは、ビーチから数メートルですぐに深くなるので、青の色合いが濃くなります。逆に遠浅は、いつまでも白砂の反射が続くので、明るい蛍光水色になります。
「蛍光色の水色」というのはカリブ海の特徴でもあり、この色は「カリビアンブルー」としても有名です。
カリブ海の美しさを最大限楽しめるのが、この遠浅の時なのです。
安全面を考えても、子連れファミリーにとっては、遠浅の方が安心!かなり遠くの方まで行ったとしても足がつくので、溺れるリスクはないです!(カンクンの海は深い&波が高いので注意)
パライソビーチの特徴② 波が穏やか
パライソビーチは「波が穏やか」という点も、特徴的。
子連れの親にとっては、カンクンのホテルゾーンよりも遠浅で波のおだやかなパライソビーチでのんびりと遊泳を楽しんだ方が、安心できると思います。
カンクンのホテルゾーンビーチは、カンクンの海は見る分にはとても美しいのですが、すぐに深くなってしまう上に波がかなり高いです。その証拠に、カンクンのホテルゾーンのビーチに行った人の感想を聞くと、「きれいだった」という感想の後に、「意外と波が高かった」という意見をよく聞きます。
実は「遊泳向け」というよりも、サーフィンに適した波の高さなんです。(カンクンには、サーファーもよく遊びにきます。)
カンクンのホテルゾーンでは、晴天時でも波が高くなって遊泳禁止になることがよくあります。ビーチにフラッグが立っていて、その色でわかります。(こんなかんじ。↓)
- 青:遊泳可能
- 黄色:要注意
- 赤:遊泳禁止
これに対してパライソビーチの場合は、カンクンが大荒れの日でも比較的落ち着いているので晴天時に遊泳禁止になることは滅多にありません。基本的に遠浅のビーチは、高い波が届かないので荒れにくいんです。
なので、カンクン滞在中、運悪く海が大荒れでホテルゾーンが赤フラッグ続きで、
「はるばるカンクンまで来たのに、全然泳げない( ノД`)」
という時は、思い切ってパライソビーチまで足を延ばして遊ぶ、という手もあります。(さすがに、嵐が来ている時はパライソビーチでも難しいと思いますが^^;)
パライソビーチの特徴③ 人が少なく静か
パライソビーチは、ホテルゾーンに比べて観光客の数が少ないです。
カンクンのホテルゾーンでは、基本的に各ホテルが「プライベートビーチ」を持っていて、宿泊客はそのホテル前のプライベートビーチゾーンで遊ぶことになります。
ちょうどこんな感じ。(↓)
この図のようにビーチにわかりやすいラインが描いてあるわけではありませんが、基本的に「自分のホテルのプライベートビーチの中で楽しむ」というルールがあります。
なので、自分のホテルのビーチが混みあっていても、「ちょっと隣のビーチゾーンに行くか。」と気軽には移動できません。混んでいてもその中でパラソルやビーチチェアーを確保しないといけないのです。(そこまで混むのは年末年始などのハイシーズンに限りますが。)
パライソビーチは、一応パブリックビーチ(公共のビーチ)なので、週末などには地元のメキシコ人も来たりしますが、カンクンのホテルゾーンと比べると観光客が少なく、広い分スペースにも余裕があります。
なので、個々がマイペースにのんびりすることができる、という点が人気の理由のようです。
TripAdvisorなどの評価や口コミを見ると、この点はパライソビーチが絶賛されている最大のポイントになっています。
ただし、最近はだんだんこの場所も欧米人に知られるようになり、にぎやかになってきました。午後には、すぐ隣にあるトゥルム遺跡の観光を終えた人達が大挙して押し寄せることもあるので、パライソビーチを訪れるなら午前中か、午後の遅い時間がねらい目です。
トゥルム遺跡とパライソビーチを特におすすめしたい人
パライソビーチは、後から「行き方」で説明しますが、カンクンから結構距離があります。
なので、
- カンクン滞在の日程に余裕がある人
- No.1のビーチを見てみたい人
- カンクンのビーチが荒れて、海で遊べない人
に特におすすめです。
カンクンからトゥルムへの行き方
パライソビーチは、カンクンから海沿いに南に130km。
カンクン周辺で有名なマヤ遺跡の一つ「トゥルム遺跡」のすぐ近くにあります。地図(↓)
カンクンからは、車で片道1時間半かかります。結構遠いんです^^;
カンクンからパライソビーチへの行き方は、3種類あります。
- 現地ツアーに参加する
- ADOバスを利用する
- コレクティーぼを利用する
現地ツアーで行く(初級編)
カンクンから、トゥルム遺跡に行けるツアーが出ています。
楽さ | |
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自由度 | |
値段 | 4000円~ |
パライソビーチは、先ほども触れたようにトゥルム遺跡の真横にある遺跡です。なので、トゥルム遺跡が組みこまれたツアーに参加すれば、自由時間内にパライソビーチにも寄ることができます。
探したところ、オプショナルツアーの大手「ベルトラ」から、英語ツアーが一人39USドル(約4,000円)からトゥルム遺跡に行けるツアーがあるようです。
→こちら
2倍以上の値段になりますが、日本語案内のツアーもあります。
→こちら
このツアーには、トゥルム遺跡の1時間半のガイドの説明付き案内のあとに「+αの自由時間」が1時間~1時間半あるので、その自由時間を利用してパライソビーチを訪れることができます。
パライソビーチはトゥルム遺跡から南に400m(徒歩10分)のところにあります。
トゥルム遺跡の入り口に到着したら、そこからまっすぐ歩き、突き当りがトゥルム遺跡です。そこから右へ曲がって、しばらくいくと左手がパライソビーチになります。(地図↓)
めっちゃ近いです。道も一本道なので絶対に迷いません。
また、トゥルムの中にもビーチがあり、そちらのビーチも綺麗なのですが、のんびりするには人が多すぎる。(時間帯によっては、観光客まみれです。)なので、もしビーチでのんびりしたいなら、トゥルム遺跡内のビーチよりもパライソビーチに行くことをおすすめします。
上の航空写真を見るとわかるように、パライソビーチは巨大なビーチエリアです!せっかくなら、こちらでのんびりとビーチを楽しむといいと思います。
ただし!のんびりしすぎて、ツアーの集合時間にだけは遅れないように。
最近、パライソビーチの人気と知名度は増す一方なので、そのうち直行ツアーも出てくるかもしれないですね。出たら出たで、ちょっと「秘密のビーチ感」がなくなって残念ですが。(笑)
ADO(バス会社)のバスで行く(中級編)
楽さ | |
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自由度 | |
値段 | 約1,000~1,500円 |
バスを使っていく場合、まずカンクンのダウンタウン(セントロ、とも呼びます)に行く必要があります。
- カンクンのセントロにある「ADOバスターミナル」へ行きます。
- ADOの窓口で、「Tulum(トゥルム)」行きのバスを購入します。トゥルム行きは、毎時何本も出ている人気ルートなので、チケットの事前予約や前日購入は必要ありません。
- バスに乗ります。所要約2時間です。
- トゥルムの街に着きます。バスターミナルから出て、タクシーを拾いましょう。
「遺跡(Ruinas ルイナス)まで」といえば、トゥルム遺跡の入り口まで乗せていってもらえます。 - ビーチまでは、トゥルム遺跡の入り口から一本道を歩いて10分。
《帰り方》
帰りは、バスの場合はタクシーでトゥルムのバスターミナルまで戻ってカンクン行きのバスに乗ります。
庶民の足「コレクティーボ」で行く(上級編)
楽さ | |
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自由度 | |
値段 | 約1,000円 |
上級編は、カンクンの庶民の足である「コレクティーボ」というハイエースのバンで行く方法です。
これは、バックパッカーや旅慣れた人向けで、一番安く行けます。
- カンクンのセントロにある「ADOバスターミナル」へ。
バスターミナルには入らず、建物の正面にあるコレクティーボ乗り場から出ている「Playa del Carmen(プラヤ・デル・カルメン)」行きのコレクティーボに乗ります。所要約1時間。 - Playa del Carmen(プラヤ・デル・カルメン)に到着したら、そこからさらに、「Tulum(トゥルム)」行きのコレクティーボに乗り換えます。
コレクティーボに乗り場の人に、「Tulum(トゥルム)に行きたい!」といえば、どのコレクティーボに乗ればいいのか教えてくれます。 - Tulum行きのコレクティーボに乗る時に、運転手に「トゥルム遺跡(Ruinas de Tulum ルイナス デ トゥルム)に行きたい。」と伝えておきます。トゥルム遺跡の入り口は、プラヤ・デル・カルメン⇒トゥルムに行く道中にあるので、途中で降ろしてくれます。所要約1時間。
- ビーチまでは、トゥルム遺跡の入り口から一本道を歩いて10分。
《帰り方》
行きの際に降ろしてもらったところ(道路に面したトゥルム遺跡入り口)で待ち、コレクティーボが通ったら手を挙げて止まってもらいます。
その道を行くコレクティーボは、だいたい経由地のPlaya del Carmen(プラヤデルカルメン)行きです。
プラヤデルカルメンに到着したら、またコレクティーボを乗り換えてカンクンに向かいましょう。
以上、カンクンからトゥルム遺跡までの行き方でした。
まとめ
以上、トゥルム遺跡とパライソビーチについてでした!!
トゥルム遺跡は、マヤの遺跡としては穴場の遺跡。ガイドに案内してもらえばかなりしっかり楽しめます。
パライソビーチは、家族連れの方や、「カンクンのビーチの混み具合に疲れた」、という方にもちろんですが、「ただ純粋にカリブ海の美しさを思いっきり堪能したい!!」という人に特に強くおすすめしたい、とっておきのビーチです。
カンクンビーチとはまた違った、その名の通り「パライソ=楽園」にいるような気分を満喫してください♪