メキシコを代表するリゾート地、カンクン(Cancun)。
カンクンのリゾートに旅行しつつも、メキシコでしか見られない「世界遺産」を見て帰りたい!と思う人も多いのではないでしょうか。
今回は、カンクンから日帰りで行ける世界遺産3箇所をまとめました。
メキシコ旅行プラン立ての役に立てば幸いです!!
もくじ
メキシコは世界遺産の宝庫
メキシコには、世界遺産がたくさんあります!
具体的には、
- 文化遺産27個
- 自然遺産7個
- 複合遺産1個
=合計35箇所!
2018年度までに登録された世界遺産を、(世界中)全て合わせると1,092箇所なのですが、メキシコはなんと世界の3%以上の世界遺産を保有しています。
実際、メキシコは世界で7番目に世界遺産の多い国としてランクインしています。(アメリカ大陸では第1位!)
- Italy: 54
- China: 53
- Spain: 47
- France: 44
- Germany: 44
- India: 37
- Mexico: 34
参考:Which countries have the most UNESCO World Heritage Sites?
(↑)データは2017年のものなので、数が一つ少ないです。
ちなみに、日本の世界遺産数は22個。メキシコには日本の1.6倍の世界遺産があるのです。(メキシコの国土面積は日本の5倍なので、それでもスゴイですが。)
カンクン周辺には、世界遺産があまりない?
しかし、メキシコの世界遺産の多くは中央部や南部に固まっています。
特に首都のメキシコシティ周辺には世界遺産が多いので、メキシコの世界遺産巡りならメキシコシティに滞在するのがおすすめなのですが、日本人が多く訪れる「カンクン」の周辺にはあまり世界遺産がありません…。
それでも、数カ所アクセスできる場所が3つあるので、今回はその3つについて詳しく紹介したいと思います!
カンクンから行ける3つの世界遺産まとめ
1. チチェンイッツァ遺跡
世界遺産の種類 | 世界文化遺産 |
---|---|
ユネスコ登録名 | 古代都市チチェン・イッツァ |
登録年 | 1988年 |
カンクンからの距離 | 200km 車で2時間 |
行き方 | 現地ツアー↑ツアー参加が、楽でコスパも良くおすすめ。 (個人的に一番おすすめなのは、他の見所も一緒に巡れる見所セットツアー |
チチェンイッツァ遺跡とは、ユカタン半島にあるメキシコの「マヤ文明」のころの巨大遺跡です。
カンクン周辺では最も重要なマヤの遺跡で、ジャングルの中に突然現れる巨大ピラミッド「ククルカンの神殿」が遺跡の目玉スポット。
おすすめは、熱くなりすぎない早朝の時間帯。
全てが完璧に計算され尽くしたこのピラミッドは、建物自体がカレンダーになっていて、当時の人は影の当たり方で今の月がわかったんだそう。
階段は急で、観光客の転落事故が多発したため現在はピラミッドの上に登ることは禁止されています。
また、ピラミッド以外にも見所はいっぱい!
生贄(マヤ文明には生贄文化がありました)の生首を捧げていたという台や…
生贄を投げ入れていたセノーテ、
生贄を誰にするかを決めるための球技場など…
(生贄関連ばっか…!汗)
あとは、石碑や重要な舞台も状態が良く、間近で見ることができます。
現地のマヤ人ガイドさんが同行して、各スポットの説明をしてくれます。マヤの世界観や文化について学ぶことができて、とても興味深いのでおすすめ!!
カンクンから一番近い世界遺産で、かつマヤ文明においてもっとも重要な遺跡群なので、「カンクンに来たら、絶対に来るべき見所」の一つです!
チチェンイッツァについては、行き方・おすすめのツアーなど下の記事に詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください!(↓)
2. シアン・カアン
世界遺産の種類 | 世界自然遺産 |
---|---|
ユネスコ登録名 | シアン・カアン |
登録年 | 1987年 |
カンクンからの距離 | 150km 車で2時間 |
行き方 | 現地ツアー 自然を味わうならリビエラマヤ滞在がおすすめ! |
シアン・カアンは、ユカタン半島東海岸の、カンクン南部(トゥルムの街のさらに南部)にある2,797 km²もの面積を誇る、国立自然保護区のこと。
そしてここの最大の魅力は、ユカタン半島独自の豊かな自然(とそれを活かしたネイチャーアクティビティーやエコツアー)!!
このエリアにはビーチやマングローブジャングル、美しい川、熱帯林、セノーテ(淡水泉)など、様々な自然の見所が目白押し。珍しい動植物も多く生息し、鳥は300種類以上もいるんだとか。
「シアン・カアン(sian ka’an)」とは、マヤ語で「天空の生まれし場所」という意味。古代マヤ文明の時代から、人々から「神聖な場所」として大切にされてきました。
シアンカアンの「中」に行くのであれば、現地ツアー
その代表の「リビエラ・マヤ」というエリアは、シアン・カアンのすぐ北部で最近じわじわとエコリゾートが開発されてきている注目エリア。
個人的な感想としては、シアン・カアン内までわざわざ行かなくても、すぐ隣のリビエラマヤ内にあるエコパークのシカレに行けば、十分ユカタンの自然を満喫できると思います。(アクティビティーも同じものができる)
区別としては、以下の通り。
- シアン・カアンの内部:ユカタン半島の自然の「保護区」
- シアン・カアン外部(北部のリビエラマヤ):シアン・カアンと同じ自然。保護区ではないため、ホテルやエコパークがあり、観光客にとっては過ごしやすいエリア
カンクンが美しい白砂ビーチを楽しむリゾート地なのに対して、リビエラ・マヤはユカタン半島の大自然を楽しむためのリゾート地。ここでは、ジャングルの中、鳥のさえずりを聴きながらのんびり過ごすことができます。
カンクン旅行では、ぜひカンクンだけでなくユカタン半島の大自然を味わってほしい!特に、「ユカタン半島の大自然の中で暮らす」ことができるリビエラマヤには時間のある方は滞在してみてください!
おすすめのホテルは、こちらでまとめています。(↓)
3. ウシュマル遺跡
世界遺産の種類 | 世界文化遺産 |
---|---|
ユネスコ登録名 | 古代都市ウシュマル |
登録年 | 1996年 |
カンクンからの距離 | 約400km 車で4時間半 |
行き方 | カンクン発のツアー |
ウシュマル遺跡は、カンクンからはかなり距離がありますが、遺跡好きならぜひ訪れたいユニークなマヤの遺跡群。最盛期には約2万5000人が住んでいたとされる、マヤ文明の巨大都市で、ほとんどの建物は8世紀初期〜12世紀初期に建てられたと考えられています。
一番の目玉は、「魔法使いのピラミッド(Adivino)」もしくは「小人のピラミッド」と呼ばれる、とても特殊な建築方法で建てられた巨大ピラミッド(高さ36.5m)。
特徴は、この曲線を描いた丸みのあるフォルム。なんと上まで登ることができます!
このピラミッドには、不思議な言い伝えも残っています。魔法使いのお婆さんが、「小人の卵」を暖め、そこから生まれた小人が「超自然的な力」で一夜のうちに造ったというものです。
確かに、それを信じてしまいそうなほど計算され尽くした建築技法・精巧さには驚くばかり。とても人間業とは思えません。
また、「総督の館(Governor’s Palace)」や「尼僧院(Nunnery Quadrangle)」にある、美しい壁の石組みモザイクも必見。「プウク式」と呼ばれる建築方法で建てられ、状態もとてもよく、当時の人々の技術力に驚かされます!
特殊な建築方法、精巧な作りが評価され、チチェンイッツァに並び考古学において「マヤ文明で最も重要な遺跡」の一つとして考えられています。
アクセスについて
カンクンからアクセスするとなると、無理ではないですがかなり遠いので、レンタカーを使うことになりそう。もしくは、ユカタンの「メリダ」という都市からアクセスした方が近いです。
カンクンから行けるツアーもいくつか出ているので、興味のある人はぜひチェックしてみてください!(カンクン発のツアー
カンクンから行ける世界遺産まとめ
以上、カンクンから行けるユネスコ世界遺産3つの紹介でした。
まとめると…。
- チチェンイッツァ遺跡
- シアン・カアン
- 古代都市ウシュマル
優先順位:
- カンクンに来たなら絶対行きたいのは、「チチェン・イッツァ」。
- 時間に余裕があれば、シアン・カアンはじめユカタンの大自然を味わえる地域(リビエラマヤ)にも行っておきたいところ!!
- 「遺跡大好き!」という人は、ぜひウシュマル遺跡にも足を伸ばしてみてください^^
また、カンクンには、世界遺産には登録されていなくても素晴らしい見所がたくさんあります!!
世界遺産に関係なく「最近カンクンで人気のスポット」について詳しく紹介している記事もあるので、ぜひ参考にどうぞ。(↓)
これからカンクンに旅行する人の役に立てば、幸いです!!