日本人なら誰しもが悩んでいるであろう「チップ問題」。
オールインクルーシブとなると、この問題はさらに複雑になります…!
と言うわけで今回は、カンクンのオールインクルーシブ・ホテルにおける「チップ事情」と、各場面でのチップの相場をまとめました!!
もくじ
カンクンのオールインクルーシブで、チップは必要?不要?
答え:ホテルによります!!!
もう、これしか言えないです。
ホテルによって、「オールインクルーシブにチップが含まれているかどうか」は異なります。
わたしは一度、「含まれていないホテル」なのに「含まれている」と勘違い→ずっとチップ渡しておらず、最終日に気付きました…。
ホテルの部屋のブックレットをチェックしよう
さて、じゃあどうやって「含まれているかどうか」がわかるのかというと、一番簡単なのはホテルのブックレットをチェックしてみることです。
ほとんどのホテルには、部屋に「ホテルのいろんなサービスについて書いた説明ブック」が置いてあるのですが、ここにチップについても書いてあります。
わたしがミスった時は、このブックレットを最終日のチェックアウト直前にパラパラ〜っと確認してた時に「Tips are not included.(チップ含まれてません)」という文字を見つけて、ものすごく焦りました。
(チップ渡してなくても何もならないけど、単純にディナーの時親切にしてくれたウェイターさんにその場で渡せなかったのが申し訳ない…)
チップ文化って、日本人にはハードル高いよね。
それにしても、チップ文化って日本にはないもの(というか、サービス=無料の観念)なのでみんな慣れていない&相場もわからないので、難しいですよね。
「チップ=心づけ、感謝の気持ち」とは言うものの、その気持ちの大きさを数字(お金)で表すのは困難。
しかも、「オールインクルーシブ」という特殊なホテルではなおさらですね。
チップをケチってあげないとどうなる?
チップをあげなくても、別にどうもなりません。笑
きちんとしたホテルであればチップをしつこく求められることはないですし、普通に快適に過ごせます。
…でも、知っておきたいのはメキシコはチップ文化のある(チップを渡すのが普通な)国だということ。
例えば、カンクンのホテルのスタッフの給料は、チップ頼りで1日2〜3ドルほど。
「チップが含まれているホテル」ではもう少し給料が高いかもですが、それでもスタッフにとってはチップはものすごくありがたいものなんです。
カンクンのホテルゾーンで働くスタッフの給料↓
Maids generally keep their tips and make an average wage of $5,000-$6,000 pesos per month. Bellboys who also keep their tips can make up to $10,000 pesos per month and waiters who split with captains, kitchen staff and stewards, can make around $8,000 pesos per month.
参考:Resort staff salaries? Cancun Hotel-zone
訳:メイド(ハウスキーパー)の給料は、チップ込みで月5,000〜6,000ペソ(約30,000〜36,000円)。ベルボーイの給料は、月10,000ペソ(約60,000円)、レストランのウェイターは、もらったチップをチーフとシェフと分け合うので、給料は月8,000ぺソ(約48,000円)程度です。
カンクンを訪れる9割以上のお客さん(アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、中南米)は、チップ文化のある国なので、スタッフの懐事情を理解した上で「少しでも彼らの生活の助けになれば」という気持ちで、チップを心付けとして渡しています。
なので、必要な場面ではチップはケチらずに渡すのが◎です。
カンクンのチップの通貨:USドルでもメキシコペソでもどちらでもOK
US ドルで渡してもメキシコペソで渡しても、どちらでもOKです。
目安は、こんな感じ↓
1 USドル | 20ペソ |
3 USドル | 50ペソ |
5 USドル | 100ペソ |
10 USドル | 200ペソ |
どの金額でも、紙幣1枚でチップを渡せます!
カンクンではUSドルも使えますが、スタッフはドルでもらったチップはペソに両替しているので、どちらかというとペソの方が喜ばれます(ただ、本当にどちらでもいいです。彼らにとっては、もらえること自体が大切!)
オールインクルーシブ・ホテルでのチップの払い方は、2種類ある
カンクンのオールインクルーシブで欧米人がどのように振舞っているのか調べたところ、大まかに分けて2つのタイプがいることがわかりました。
- 毎回渡す派
- 最後にまとめて渡す派
どっちでも大丈夫なので、自分の好きな方を選べばOK!
1. 小額紙幣を持ち歩いて、毎回チップを渡すスタイル
めちゃくちゃ面倒ですがスタンダードなのは、「毎回チップを渡す」スタイル。
オールインクルーシブの良さは「財布を持ち歩かなくていいこと」なので、あまりおすすめではないのですが、細かなサービスに対して感謝の気持ちを毎回伝えることができます。
また、スタッフからはとても感謝されます。
メリット | ・渡すたびに、スタッフに感謝される ・「チップくれる人」と認識されて、サービスの質が上がることもある |
---|---|
デメリット | ・小額紙幣をたくさん用意しないといけない ・財布を持ち歩いていないといけない ・チップの相場が、常に頭に入ってなければいけない |
2. あとでまとめて払うスタイル
オールインクルーシブでだけ許される、「あとでまとめてチップを渡す」スタイルの人も多いです。
普段は財布は持ち歩かず、最後に、お世話になったひとに渡すパターン。
ただし、アラカルトのレストランでは一応ウェイターへのチップ(1グループ5ドルほど)は持っておいたほうがいいかも。
メリット | ・財布を持ち歩く必要がなくて、楽 ・小額紙幣を用意しなくていい |
---|---|
デメリット | ・最終日にお世話になったスタッフがいない可能性がある (直接聞いて、最終日前日くらいに、確認しておこう) ・チップをあげない客だと思われる (実際は、「最後にまとめてあげる派の客」も多いので、あまり心配しなくて大丈夫) |
カンクン・オールインクルーシブに泊まった時の、チップの相場をまとめた。
というわけで、カンクンのオールインクルーシブでのチップの作法&相場を紹介していきます!
※「チップが含まれない」と書いてあるホテルでは、この通りに渡せば問題ないはず。
オールインクルーシブでのホテルサービスのチップ相場
サービスの種類 | チップの相場 |
ベルボーイ (荷物運んでくれる人) |
荷物1つあたり10ペソ |
ハウスキーパー | 1ベッドあたり20〜30ペソ (砂などで特別汚い・散らかった部屋なら、100ペソ) |
ホテル内を案内してくれたスタッフ (迷った時など) |
基本必要なし (頑張ってくれたら10〜20ペソ) |
チェックイン・チェックアウト | 基本必要なし |
トラブルを解決してくれたスタッフ | 20〜100ペソ 解決の難しさ次第で、気持ちで。 |
ビーチのスタッフ | ドリンクや軽食、タオルを頼んで持ってきてくれたら一回20ペソ |
プライベートな送迎のドライバー (カンクン内・空港) |
100ペソ/グループ |
プライベートな送迎のドライバー (カンクン外…プラヤデルカルメンなど) |
150〜200ペソ/グループ |
荷物の預かりサービス (チェックイン前・チェックアウト後) |
基本必要なし (渡すなら、荷物1つあたり10ペソ) |
オールインクルーシブのレストランでのチップ相場
サービスの種類 | チップの相場 |
席に案内してくれるスタッフ | 必要なし |
ビュッフェのウェイター | 基本必要なし 特別サービスがよければ、20〜50ペソ |
アラカルトのウェイター (カジュアルなレストラン、ランチ) |
50〜100ペソ サービスの質による。普通に満足なら50。 |
アラカルトのウェイター (高級なレストラン、ディナー) |
100〜200ペソ サービスの質による。普通に満足なら100程度。 |
バーのドリンク | 1杯あたり20ペソ |
ルームサービス | 1料理あたり10〜20ペソ程度 |
最終日にまとめて渡す場合の、チップ相場
サービスの種類 | チップの相場 |
ハウスキーパー | 20ペソ×ベッド数×日数 |
バーやカフェのスタッフ | 100〜200ペソ (顔見知り+これまでチップをあげなかった場合のみ) |
特にお世話になったスタッフ | 100〜200ペソ |
特に、プールサイドのバーやビーチのカフェでは、財布なんて持っていないのが普通なので、後からまとめてチップを払うのがおすすめです。
逆に、アラカルトのレストランなど「営業時間が決まっていて、クローズドな場所」では、その都度払うのがいいと思います。
ホテルごとのチップ事情と、相場
カンクンのオールインクルーシブホテルでのチップ相場を踏まえた上で、
- 各ホテルのチップのルール(含まれてるかどうか)
- これまでに泊まった人(主に欧米人)のブログやレビュー
- わたしが泊まった時の経験
から、「どこのホテルでは、どんな感じでチップを払うといいか」をまとめました。
1. ルブラン スパリゾートのチップ事情
基本的なサービス&チップは、料金に含まれています。
プールサイドやビーチなどで財布を持っていなければ気にしなくていいですが、持っているときに良いサービスを受けた時には積極的に渡すと◎。
欧米人の中でも「どこまで渡すのか」で意見が分かれるようですが、一番無難そうなチップの額はこんな感じ。
サービスの内容 | ルブランでのチップ相場 |
ベルボーイ | 10ペソ/荷物 |
ビュッフェ | 基本必要なし |
アラカルトのレストランでの食事 | 50〜100ペソ(or3〜5ドル)/回 ディナーなど高級なところでは100ペソ |
ロマンチック・ディナー | 200ペソ/回 |
お酒・ドリンク | 毎オーダー20ペソ or その日にまとめて100ペソ |
ルームサービス | 1回50〜100ペソ (頼んだ量による) |
ベッドメイキング | 20ペソ/ベッド (ベッド1つの部屋の場合、40〜50ペソ) |
ルブランでは1日に何度もベッドメイキングしてくれることがあるので「毎回払うべき?」と不安になりますが、1日あたり上記のチップ払えば大丈夫です。(もしくは最終日にまとめてでもOK)
リゾートクレジットを使った時のサービス(スパでのマッサージやツアー)では、チップを渡す人・渡さない人で分かれるようですが、渡すととても喜ばれます。
マッサージ師には100〜200ペソ、ツアーガイドには100ペソ/人(2人なら200ペソ)でOK!
2. ハイアット ジラーラのチップ事情
基本的なサービス&チップは、含まれています。
ここでも、財布を持っていないタイミングなら気にしなくていいですが、持っているときに良いサービスを受けた時には積極的に渡すと◎。
サービスの内容 | ハイアットジラーラでのチップ相場 |
ベルボーイ | 10ペソ/荷物 |
ビュッフェ | 基本必要なし |
アラカルトのレストランでの食事 | 50〜100ペソ(or3〜5ドル)/回 ディナーなど高級なところでは100ペソ |
お酒・ドリンク | 毎オーダー20ペソ or その日にまとめて100ペソ or 最終日にまとめて200ペソ |
ルームサービス | 1回50〜100ペソ (頼んだ量による) |
ベッドメイキング | 20ペソ/ベッド (ベッド1つの部屋の場合、40〜50ペソ) or 最後の日にまとめて置いていく |
ずっと財布なしで過ごして、最後にお世話になった人にまとめて渡してもOKです。
3. ハイアット ジーヴァのチップ事情
ハイアットジラーラと同じ。
4. パナマジャック(グランカリベ)のチップ事情
「チップは含まれていない」と、ブックレットに明記してあります。
なので、「チップの相場」でまとめたチップの額を、できればその都度渡しましょう。
5. フィエスタアメリカーナのチップ事情
- オールインクルーシブプランの場合
含まれていますが、チップは渡せる時には渡すと◎。相場はハイアットジラーラと同じです。 - ノーマルプランの場合
含まれません。普通のホテルと同じで、その都度チップを渡しましょう。
6. その他のオールインクルーシブ・ホテル
- ライブアクアビーチリゾート:含まれる(ハイアットジラーラと同じ)
- シークレッツ ザ バイン カンクン:含まれる(ハイアットジラーラと同じ)
チップが含まれたホテルと、含まれていないホテルの違い
大きな違いは、含まれているホテルでは常に財布を持ち歩かなくてもいいという点だと思います。言い換えると、そこまで「チップをあげようと気を揉む必要はない」ってことですね。
チップを毎回あげても、もし最後にまとめてあげようとして結局あげられなくても、そこまで気にしなくていいです。(できればあげたいところですが。)
それに対して、「含まれていない」場合には、なるべく紙幣は持ち歩いて毎回チップをあげるようにしましょう。(ずっとチップをあげないでいると、あからさまにサービスが微妙になる場合があります。)
「含まれているホテルでは、チップを渡さなくてもいいのでは?」
まあ確かにそうなのですが…感謝の気持ちを伝えるツールとして、チップはやっぱり便利です。
それに、スタッフとしてもチップをくれる人にはより良いサービスをしよう!と気合も入ります。
もし、お金を持っていない時に素晴らしいサービスを受けたら、
- 「あとでチップを渡したいから、明日の今、ホテルのどこにいるのか教えて」
- 「ホテルのレビューにあなたの素晴らしいサービスについて書きたいから、名前を教えて」
と言うと、とっても喜んでくれます!
(ホテル側は宿泊者のレビューを結構チェックしているので、レビューでスタッフの名前が出るととても褒められるんだそうです。逆に、名指しの悪いレビューがつくと解雇もありえます😓)
それに、その場であげようがあげまいがサービスの質がいつも素晴らしい、ホスピタリティの塊のようなスタッフが多いです。
なので、「チップまだ渡してないのに、こんなに素晴らしいサービスしてくれるなんて…!」と、逆に感動します。
チップを活用して、ホテルの楽しみ方を広げよう!
ここまでチップについて解説してきて、「うわあ、なんか面倒だなあ」、「ちゃんと正しく渡せるか不安…」という人もいるかもしれません。
しかし、チップは何も恐ろしいものではなく、むしろうまく活用すればさらに素晴らしいサービスを受けることができます♪
1. 特別なベッドメイキングをリクエスト
たとえば、「今日は、私たちの結婚記念日」「今日は、〇〇ちゃん(娘)の誕生日」という時。
ホテルから出かける時など、部屋を出る前に…
- 「Today’s our 2nd wedding anniversary. Can you make a special bed decoration for my wife as a surprise?」
(今日は私たち夫婦の「結婚2周年記念日」なんです。妻へのサプライズで、ベッドアートをお願いします。) - 「Today is my daughter HARUKA’s birthday. Please make a special message with bed decoration!」
(今日は娘ハルカの誕生日です。何か特別なメッセージをベッドアートで作ってもらえますか?)
などのメモを置いてその上に少し多めのチップ(5ドルor100ペソほど)を置いておけば、きっと素敵なサプライズ・ベッドアートを作ってくれます♪チップ代以上に、思い出に残る演出になるはず!
ただ、このサービスはわりと高級なホテル&カップル利用の多いホテルじゃないと難しいです。(デコレーションの材料がないとできないため)笑
ハイアットジラーラ、ルブラン、ハイアットジーヴァあたりでは確実に可能!
2. 特定のスタッフと仲良くなる
笑顔が素敵だったり爽やかなサービスだったり、「この人いいな!」と思ったら、そのスタッフと仲良くなるのも、一つの手。
カンクンのホテルで働く人(とくにウェイターやバーテンダー)は、曜日によってホテル内の働く場所が変わる・シフトによっては働く時間も違うこともあるので、「明日もここのバー(orレストラン)で働いてるの?」と聞いて、その人が働いてる時間に合わせて顔を出してみましょう。
仲良くなると、
- 特別なドリンクを作ってくれる
- 名前も覚えてくれて、本当に親切にしてくれる
- カンクンのローカル情報を教えてくれる
など、普通の宿泊客よりも「少しいいサービス」を受けられて、ホテルでの滞在がさらに楽しくなります♪
毎回チップをあげるのもいいですが、最後にまとまった額を「最高の滞在にしてくれてありがとう代」として渡すのもおすすめです!
ただしナンパっぽくなるのはNG。
とくに、女性客が男性スタッフにこれをすると勘違いされることもあるので、なるべく同性スタッフと仲良くなりましょう。笑
カップルや夫婦、ファミリーにはとくにおすすめ。
まとめ
以上、カンクンのオールインクルーシブ・ホテルに泊まる時のチップ事情でした!
わからないことが多いと思いますが、もし大変だったら
- 普段は、チップなし(財布を持ち歩かず)で過ごす
- アラカルト・レストランのウェイターには、去り際に「5ドルor100ペソ/1グループ」渡す
- 最終日、特別お世話になったスタッフ、バーテンダーにまとまった額を一気に払う
という流れがおすすめ。
あとは、「素晴らしいサービスを受けた!」と思った時にその都度、「もし財布を持っていれば」その場でチップを渡せばOK!(オールインクルーシブのスタッフは、「客が財布を持ち歩いていない」ということに慣れているので、その時に渡せなくてもなんら問題はないです。)
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