湿度の高いうっそうと茂るジャングルから、険しくも美しい山岳地帯、カリブ海の白い砂浜まで、メキシコは絶景天国!フォトジェニックなものが溢れています。
「世界で最もカラフルな国」としても知られており、もしかしたら「世界一フォトジェニックな国」でもあるかもしれません!
街や家々は色とりどりに塗られ、
美しい自然や海は目にまぶしく、
かわいらしい伝統工芸品には先住民の不思議な世界観が描かれています。
合計滞在期間は、2年くらい。
メキシコの100ヶ所以上のスポットを巡った上で、最もフォトジェニックな見所を20箇所選び、まとめてみました!
これからメキシコに行く人も、行く予定のない人も、ぜひメキシコの鮮やかさを見てみてください^^
もくじ
1.カンクン・ホテルゾーンのカリブ海ビーチ
メキシコが世界に誇る「カンクンのカリブ海ビーチ」は、本当に信じられないほどの美しさです!!
「カリビアンブルー」と呼ばれるその色は、まるで絵の具を溶かしたような水色!
ヘリコプターツアーやパラグライディングに参加すれば、この美しいカリブ海を空から眺めることができます♪
(↑)こちらも空撮!
本当に、夢のような色です^^ カンクン周辺のエリアは砂が真っ白なので、太陽の光が反射してとても美しい水色に輝きます。
世界中にビーチは数あれど、ここまで美しい白砂のビーチはなかなかありません。アジアのビーチともまた違った美しさ。この美しいビーチでのんびりするために、クリスマスバケーションや夏休みには世界中から観光客がやってきます。
2.イスラ・ムヘーレス(ムヘーレス島)
イスラムヘーレスは、カンクンからフェリーで18分で行ける「島丸ごとフォトジェニックスポット」!
イスラムヘーレスの北部にある「プラヤノルテ(北ビーチ)」は、カンクン周辺で最も美しいといわれています。どこまでも遠浅で透明で、真っ白な砂浜がとにかく目にまぶしい!まさに楽園のような島です。
街はちょうどいい具合にこじんまりとしていて、カラフルな家も多く、散歩が楽しいです。
街にはアーティストも多く、いたるところでユニークなストリートアートや大規模な壁画を目にします。
「イスラムヘーレスと海」というテーマで募集をかけ、島の数十か所に一斉にアートが描かれたこともあったんだとか。
実はイスラムヘーレスは、あの写真家・蜷川実花さんの「アナザースカイ」としてテレビでも紹介されています!彼女は、かつてこの島のかわいらしさとカラフルさに魅了され、写真を撮りまくり、そして自分は写真で生きていこうと決めたんだそうです^^
3.ピンクラグーン(ピンクレイク)
最近話題沸騰中の見所「ピンクラグーン」!名前の通り、真っピンクの湖です!
カンクンからアクセスできるこの世界的にも珍しい絶景スポットは、水中の微生物の影響でこのような鮮やかなピンク色になっています。特に乾季のピンクラグーンは、鮮やかさが増して美しいです!
世界でこのピンクラグーンを見られるのはほんの数か所。メキシコのピンクラグーンは、その中でも最もアクセスのしやすいスポット(といっても結構大変ですが…)なので、最近カンクンに旅行に行く人の間で、とくに大人気の見どころです^^
4.セノーテ・イキル
こちらもカンクンからアクセスできる自然の絶景スポット。
「ジャングルの中にぽっかり空いた井戸型の穴があり、その中に泉ができている」、というとても神秘的な景観のセノーテです!
上からぶら下がっているのは、ジャングルに生える巨木の根っこです。こんなに長~い根っこが生えるんですね…!泉では、泳いだり、飛び込んだり、シュノーケルしたりすることができ、まさに壮大な大自然のプールです!
5.セノーテ・ドスオホス&グランセノーテ
セノーテドスオホスとグランセノーテは、ユカタン半島に4,000箇所あるセノーテの中でも、最も透明度の高い、美しいセノーテです!
セノーテの水は、ユカタンの大地が数千年かけて水をろ過し、不純物が限りなくゼロに近ずくため、本当に信じられないくらい透明。
そこに太陽の光が差し込むと、写真のように幻想的な光のオーロラが現れ、この景色こそが、世界中でセノーテ(の中でも数か所)でしか見られない絶景として有名になっています。
水中のセノーテの画像の方が有名ですが、実は上から見てもとってもきれい!
まるで青色のゼリーのような、ぷるんぷるんの水面です!太陽の光がよく入る午前中が一番おすすめ!
6.海底美術館(MUSA)
MUSA海底美術館とは、2010年にカンクン国立海洋公園が始めた「約500体の彫刻を海に沈める」という環境保護プロジェクトによってできた海底のフシギ空間です。
海底には、ポーズをとった老若男女の全身像(モデルはカンクンの地元民!)、車の彫刻、海底バー(&バーテンダー)、グランドピアノに家など、様々な彫刻が沈んでいます。
実はこの彫刻たち、あるアーティストの作品で、「環境保護×アート」のプロジェクトなんです。このプロジェクトの目的は「観光地化によって傷つけられたこのエリアを守る」こと。
彫刻の一体一体はサンゴのつきやすい素材でできているため、そのまま珊瑚に侵食されサンゴ礁になります。どんどん珊瑚に覆われていくので、二度と同じ状態の彫刻は見られないんです。
大量の彫刻が海の底に沈んで静かに朽ち、自然のサンゴに淘汰されていく様子は、美しくも圧巻です。
7.メキシコシティ郵便局
メキシコシティの郵便局は、荘厳な中世の内装がしっかり残っていて、とても美しいです!
透かし彫りの入った階段に、細かい彫刻のほどこされた壁、天井のステンドグラスからは太陽光が入り、中を明るく照らしています。
現在も使われている現役の郵便局なので、実際に気軽に中にはいることもできますし、はがきや荷物などもちゃんと送れます。町の中心地にあるのでアクセスもしやすく、あまり観光客にも知られていない穴場スポットです!
8.バスコンセロス図書館
こちらもあまり知られていない穴場スポット。「空中図書館」の異名も持つ、本棚が空中に浮いているように見える、とっても面白い作りの建築です!
ここも、実際に使われている市立の図書館なので、本もたくさんありますし実際に借りることもできます。
高所恐怖症の人には厳しいかもしれないですが、とても面白いのでぜひ行ってみてください!
9.グアナファトの街並み
メキシコのカラフルスポットの代名詞的場所である「グアナファト」は、メキシコで…いや、「世界で一番フォトジェニックな町」です!
山の斜面に沿ってカラフルな家々がずらーっと立ち並び、展望隊からの景色は夢のような美しさ!
カラフルな壁の家が並ぶ石畳の路地には、ブーゲンビリアなどの花が咲き、どこを撮っても絵になります。
まるで絵本の中に出てくる世界のよう。自分のお気に入りの景色を探すのもいいかも。散歩の楽しい、素敵な町です。
コロニアルな雰囲気が溢れ、おしゃれなお店やレストラン、カフェもあります!
10.サンミゲル・デ・アジェンデの街並み
サンミゲルデアジェンデは、一言でいえば「物語の世界に迷い込んだような街」。
「Travel+Leisure」という海外の旅行雑誌で、2017年、2018年度と2年続けて「世界の街ランキング」で第一位になっている、知られざるメキシコの名所です!
街は、カラフルな家々が美しく中世ヨーロッパっぽい雰囲気が満点。
夜には、中心地にある教会がライトアップされ幻想的な雰囲気に。週末はマリアッチ隊も登場し、ご機嫌な音楽が流れています!
展望台からの景色も美しい!
広大な中央高原に、サンミゲルデアジェンデの街が広がっている様子は壮観です。とにかくどこを切り取っても写真映えする、とってもフォトジェニックな街なんです!
サンミゲルデアジェンデは工芸品で栄えた街なので、メキシコ雑貨や手仕事を売っているお店も多く、ショッピングが楽しいです。女子からの人気がとても高い素敵スポットです♪
11.タスコの街並み
山に囲まれたここ「タスコ」は、真っ白な壁とあんず色の瓦屋根の家が立ち並ぶ、とっても美しいゲレロ州山間の街!
スペインのアンダルシア地方の白い街も有名ですが、素朴なベランダの柵飾りや窓枠の装飾がされたタスコの白い街にはファンも多く、とても素敵です。
街の公式タクシーは、なんと真っ白なボチョ(メキシカンビートル)!
ボコボコの石畳を走るボチョを眺めていると、まるでタイムスリップしたような気分になります^^
いろんなカフェの屋根から見る景観や、山の頂上にある展望台からの景色も美しく、フォトジェニックなスポットに溢れた可愛い街です♪
かつて銀の採掘により栄えたこの街には、腕のいい銀の職人さんもいっぱい!「世界で最も美しい街8位」にも選ばれたこの町の魅力は底知らずです!
12.ベルナルの山と街の景観
ベルナルも、まだ観光客にはあまり知られていないのですが、世界でも稀な素晴らしい、アッと息をのむような景観を持つ街。
街のすぐ横は、「世界で3番目に大きい一枚岩」でできた山「ペニャ・デ・ベルナル」がそびえ立っています!高さは300mですが、垂直なのでもっと高く見えますね。
この巨大な岩山がとにかくいつ見ても壮観!!
メキシコらしいカラフルな街を散歩していても、どこを歩いていてもいつもこの山が見えます。
ベルナルには、街のいたるところに可愛いストリートアートもいっぱい♪自然とコロニアルの小さな村両方を楽しめる、おすすめスポットです!
13.クアトロ・シエネガス
メキシコの北部の都市、モンテレイからアクセスできるここ「クアトロシエネガス」は、世界でも稀有な不思議な温泉が湧き出る秘境スポット!
クアトロ・シエネガスとは「4つの湿地」という意味で、このあたりには広大な湿地帯が広がっています。目玉は、上の写真の宝石のように真っ青に輝く美しい泉。止めどなく透明な水が湧き、水面が太陽にキラキラと輝く様子はまるで本物の宝石のようです!!
このあたりには、メキシコで最も美しい真っ白な砂漠である「ラス・ドゥーナス・デ・イェソ」も広がっています。真っ白な砂の正体は、石膏。天然の石膏の砂漠です。
北部メキシコの、不思議な大自然を楽しめるおすすめスポットです!
14.オアハカ民族植物園
知られざる珍景スポットがオアハカにあります。それが、背高サボテンの林!!
オアハカの街の中心地にある「オアハカ民族植物園」には、最大で6mもある巨大サボテンが大量に生えていて、そこで写真が撮れるんです。
ここの植物園には他にも珍しい植物がありすぎて、かつて種を盗むプラントハンターがたくさん来てしまったため、今はガイド付きのツアー(入場料300円くらい)に参加しないと入れません。
ガイドブックにも載っていないので全然知られていないのですが、オアハカに行ったらぜひ寄ってみてほしいフォトジェニックな見所です!
15.アンガンゲオの蝶
メキシコのミチョアカン州にある「アンガンゲオ」というエリアの保護区では、毎年冬になる、「世界中でここでしか見ることができない景色」が見られます。
その景色というのが、何万羽もの蝶が森の木々と空を埋め尽くす、圧巻の「蝶まみれの世界」。
やってくる蝶は、「モナルカ蝶」という種類で、カナダに住む蝶ですが、冬になるとその厳しい寒さから逃れるために南へ、4500㎞もの距離を超えてアンガンゲオの森に大集合します。
(↑)これ、全部蝶!!蝶の重みで巨大な樹の枝がたわんでいます。
ここでは、数億匹の「蝶の羽音」をいっせいに聞くことができます。その音は、とても静かなのにどこか騒がしいような、不思議な感覚のもの。
この保護区は、2008年にユネスコにより世界自然遺産に登録されています。虫が苦手な人は無理かもしれませんが、間違いなく世界でここだけでしか見られないスポットです!
16.テキーラ村の景観
テキーラは、メキシコのハリスコ州に広がるエリア。その名から想像できる通り、ここであの有名な蒸留酒「テキーラ」が作られています!
そして、テキーラ工房の周りには、テキーラの原材料になる「アガベ(リュウゼツラン)」の畑が広がっています。
工房巡りが有名なテキーラですが、少し工房の外に目を向けてみると、どこまでも続くアガベ畑が広がり、これもまた壮観。テキーラを作るメキシコでしか見られない景色です。
17.イエルベ・エル・アグア
イエルベ・エル・アグアは、オアハカの郊外にある自然の景勝地。
山のてっぺんから、なぜか天然の温泉が湧き出ています。その温泉の水にはミネラルとカルシウムがたくさん含まれているため、このあたりに不思議な景観ができあがりました。
まずは、カルシウム石でできた半円型の天然プール。しかも、目の前にはどこまでも続くオアハカの山脈が広がり、自由にひと泳ぎできます!絶景インフィニティプールです!
そして、イエルベエルアグア一番の見所が…
ここ、「石の滝」!!
滝のように見えるのは、すべて石灰分が崖にくっついて固まった岩なんです。まるで流れ落ちる水のように見える、世界的に珍しいとっても不思議な景観です!
18.メキシコシティのデザインホテル
メキシコシティには、先進的なデザインホテルがたくさんあります。
どれも素敵な滞在体験を提供してくれるので、メキシコシティに滞在する時はようチャック!
1. カミノ・レアル in ポランコ
ユニークな「カミノ・レアルホテル」は、メキシコを代表する超有名建築家「リカルド・レゴレッタ」によって1968年に建てられたホテルです。
写真は、まるで海の底にいるかのような真っ青なバー。屋内の人工池に、ガラスで地面を作った不思議な空間です。
エントランスには、真っピンクの巨大な柵が。
メキシコの巨匠ルイス・バラガンやフェリックス・キャンデラらに影響を受けたリカルド・レゴレッタは、「鮮やかな色合い」を駆使し、「メキシコの伝統」と「現代デザイン」を融合させた、斬新で遊び心溢れる建築を生みだしました。
ロビーも素敵です。約50年前に作られたとは思えないほど、どこを切り取っても現代的かつアーティスティック!
メキシコのホテルの中でも特にユニークで個性的な建築のホテルで、 値段はメキシコの普通のホテルよりも少し高め(一部屋一泊 約2万円)ですが、「実際に泊まることができる名建築」は、なかなかありません。
太陽の光や色、反射も計算されていて、とても美しいです。他のホテルでは見られないとても印象的な「空間」を楽しむことができます。
2. グランホテル・シウダッドデメヒコ in メキシコシティ歴史地区
メキシコシティで最も格式高いホテルである「グランホテル・シウダッドデメヒコ」の見所は、天井の美しいステンドグラス!
吹き抜けになっている巨大なロビーには、天井のステンドグラスを通った太陽の光が降り注ぎ、夢のように美しい空間になっています。
階段を上って最上階まで上がれば、かなり近くで豪華なステンドグラスの美しさを楽しむことができます!
ホテル全体に、中世ヨーロッパのような品のある装飾が施され、雰囲気も抜群!メキシコシティの中心地「ソカロ」のすぐ近くにあるので、ぜひ行ってみてください♪
19.オアハカの街並みとパティオ
最近大人気のオアハカには、カラフルでコロニアルな街並みが広がっています。
ユニークなストリートアートもちらほら。版画の盛んな街なので、版画風のデザインが多いです。
可愛い手仕事やメキシコ雑貨が溢れる「買い物天国」でもあります。道端で販売されているものも、いちいち可愛い!
週末にはいつもパレードが行われ、伝統的な民族衣装に身を包んだ踊り子たちが練り歩きます。
さらに、オアハカで注目すべきは「パティオ(中庭)」。オアハカにはパティオのある伝統的な中世ヨーロッパ風デザインの建物が多く、ホテルやカフェ、レストランやショップの多くは、素敵な中庭を持っています。
Oaxacaには、素敵なパティオ(中庭)のあるカフェやホテルが多い!
中世の建物を活かした空間で、植物や花もいっぱい🌺可愛いパティオ探しは、オアハカでの密かな楽しみのひとつです✨https://t.co/l99v2Y6bme pic.twitter.com/vuF1SLjrfm
— メキシコ情報&ブログ VIVA!MEXICO (@vivamexico_all) August 24, 2019
(↑)前に投稿した、わたしツイートから。
オアハカでは、ぜひいろんなカフェやレストランを訪問して、いろんなパティオ(中庭)を巡ってみてください♪
20.オアハカの、メキシカンピンクのホテル
そして最後、20番目のフォトジェニックスポットが、最近新しくオアハカにできたメキシカンピンクのデザインホテル!!ここ、めちゃくちゃ可愛いんです。
建物は基本的にピンクで作られ、すべての空間がとにかくフォトジェニック!
ただの廊下も、こんなに可愛い。メルヘンです。
屋上空間もあり、サボテンが植えてあります。
夜には、中庭でライトアップも!樹からぶら下がった籠がランプになっていて、とても雰囲気があります。
廊下も美しい。穴の開いたレンガ(メキシコの建築によく使われています)を活用して、太陽光が自然に入ってくる仕組みになっているみたいです。
このホテルについて、詳しくはこちらの記事で。
まとめ
ここまで見るとわかる通り、メキシコはまさにフォトジェニック天国です!素晴らしい見所や美しい街がたくさんある、魅力あふれる国なんです。
今回紹介したメキシコのフォトジェニックスポットをまとめると、以下の20か所!
どこも、メキシコが世界に誇る素晴らしい見どころです♪
いつかメキシコに行く際には、ぜひ訪れてみてください!!
※ここで選んだ20か所は、わたしが今までメキシコの100か所以上の街や村を実際に訪れたうえで、決めています。
人によって意見は異なると思いますが、ここで紹介したスポットは、どこも自信をもっておすすめできる、とっても素晴らしい見どころです!