メキシコの大人気の街「オアハカ」に金曜日に滞在している人に、ぜひ行ってみてほしい場所があります。
それが、オアハカ市から車で南に1時間、オコトラン村で開催されている「Tianguis ティアンギス」!古代メキシコの時代から数千年間以上続いている先住民市場のことです。
周辺の村に住む人々が集まり、村全体が大青空市場に変身します!
もくじ
金曜日のティアンギスといえば、オコトラン村!
「ティアンギス」について、くわしくは前にこちら(↓)の記事で紹介しました!
この記事にも書かれている通り、オアハカでは、ほぼ毎日のようにどこかの村でティアンギスが開かれているんです!
そして、数あるオアハカのティアンギスの中でも特におすすめなのが、
- 金曜日のオコトラン村
- 日曜日のトラコルーラ村
この2つ!
今回の記事では、「①金曜日のオコトラン」の方について、詳しく紹介します!(日曜日のトラコルーラについては、以前こちらの記事で紹介しました。)
毎週金曜開催の、オコトラン村のティアンギス
正式名称「Ocotlán de Morelos」という、オアハカ市から車で1時間程度で訪れることのできる村で開催される、超大規模な青空市場です!
オコトランは、村全体がティアンギス会場になっています。
オアハカ市から乗り合いタクシーに乗って中心広場に到着したら、適当に散策してみてください。迷ったら、誰かに「ドンデ・エスタ・エル・セントロ?(中心地はどこ?)」と聞けば、教えてくれます。
そんなに大きい村ではないので、迷うままに突き進むのもいいと思います😄
メルカド・モレーロスは、この村の中央市場。ここでもいろんなものが売られてます。
オコトランのティアンギスで買えるもの
周りの村という村から売り手が集まるティアンギスでは、いろんなものが買えます!!
民芸品(陶芸や刺繍服、織物)
オコトランのティアンギスで特に観光客に大人気なのが、「刺繍服」です。
日本人からも人気の「サンアントニーノの刺繍服」もあります。
コットン生地に、花の刺繍がかわいい!サンアントニーノ村は、オコトラン村のすぐお隣なので、たくさん出店があります。
刺繍服は、オアハカ市内よりも安く手に入ります。
近くの「サント・トマス・ハリエサ村」から、ストラップ織(腰織)の女性も来ていました。
アツォンパ村の陶器や…
カゴも、椰子の葉っぱで作ったもの・ビニール製のものなどさまざま。全て手作りです。
オコトラン村ではアルテサニア・ナイフの生産も盛ん。中世っぽいデザインが面白いです。
カゴの専門店は、運んでくるのが大変そう💦
大好きな、アギラール・ファミリーの土人形も!!
アギラール家は、オアハカ民芸の世界ではかなり有名で、様々な書籍や雑誌でも紹介されているのですが、そんな有名人の民芸もサクッと手に入るのが、ここのティアンギスのすごいところです!
地元の野菜、唐辛子
地面にビニールシートをひいて、持ってきた野菜をずらっと並べる風景は、大昔からオアハカのティアンギスで見られる「風物詩」です。
最近は、オアハカのティアンギスの野菜は「生産者から直接販売」ではなく卸のシステムが出来上がっているようで、ほぼどこで買っても同じようです😂
といっても、「これは自分の家で育てたのを持ってきてるな」ってお店もたまに見かけます。
メキシコではお馴染みの野菜、Chayote(チャヨーテ)はウリに似た味です。ボクサーの握り拳みたい。
トマト売り。普通のトマトと、トマティージョ(トマティーヨ)、いろんな唐辛子売ってます。手前のデッカイ唐辛子は、「Chile de Agua(チレデアグア)」といってオアハカ名物です。
トマティージョは、ほうずきのような見た目で中身はさっぱり味の青トマト。サルサに必須の野菜です。
ラディッシュ、でかい!オアハカ市では、毎年クリスマス直前に「Noche de Rábanos(ラディッシュの夜)」という珍祭が開催され、ラディッシュの彫刻がたくさん並びます。
壁際で、販売用の食用サボテン(ノパル)の棘を落としているお母さんたち。
豆も色々。
オアハカのティアンギスでしか手に入らない、ハーブや唐辛子もたくさんあります。
こういう野菜を買って、自炊できる宿で料理するのも楽しそうです😄
フルーツ
いろんなフルーツも手に入ります。大体オーガニックです!
バナナだけを大量に売ってる謎の屋台。昼過ぎに撮った写真ですが、朝はもっと山盛りでした!
写真手前で、モンキーバナナと、ビワのような見た目のミニりんご(Tejocoteテホコーテ)が売られてました。モンキーバナナは甘〜〜い!!テホコーテは「身少なっ!」てなりました。笑
この青い柿のようなフルーツは、オアハカの冬の名物「サポテネグロ」。
中身は茶色で、こっくり甘〜くて美味しい!!英語では「チョコレートプリン・フルーツ」と言われています。こういう珍しいフルーツに出会えるのも、ティアンギスの魅力。
その他
お肉屋さんも。巨大なチチャロン(豚の皮をあげたもの)、それにSalchicha Oaxaqueña(オアハカソーセージ)もあります!
このソーセージはオアハカの「Ejuteca(エフテカ)村」の名物なので、売り手はエフテカから来た人かな?
メキシコのセニョールの必需品、帽子も売ってます。
服も売ってます!安いです!
靴もやすい
革製品も売ってます!
箒、バケツなどの生活必需品を売っている店。カラフル!
パンいっぱい。これはモレーロス市場の中です。
これは、わたしの大好きなメキシコ市場の名物「怪しいモノ売りのおじさん」!
「この薬草は足の痛みにめちゃ効く!市販薬じゃ治らないって人もこれであっと言う間に治った!さらにこの薬草と合わせれば、もう怖いもんなし!!今ならセットで〜〜」
と、畳みかけるようにセールスし、地元主婦の心を掴みます。笑
オコトランのティアンギスでおすすめの屋台グルメ
ここのティアンギスでは、いろんな地元グルメを堪能することができます♪
ぜひ、おなかをペコペコに減らして、ティアンギス名物の絶品屋台飯を堪能してきてください!!
人気のゴルディータ
油で揚げた分厚いトルティーヤの中に、野菜&お肉をIN。
オコトランで毎回出ている人気の屋台のゴルディータです。セニョーラたちが一生懸命作ってます。オコトランではいつも食べますが、毎回本当に美味しい!
マサ(とうもろこし粉の生地)をこねて油に投げ込む動きのスムーズなこと!!職人技です!
ヤギ肉のスープ(バルバコア)
ヤギ肉の料理は、ティアンギスの名物料理!いろんなお店でヤギ肉を使った美味しそうな料理をいただけます。
おすすめは、ヤギのお肉がごろごろ入ったスープ!(トルティーヤも付きます。)「バルバコア」と呼ばれます。
↑こういう屋台スペースで食べます。どこで食べても間違いないです!
地元で捌いたばかりの超新鮮なお肉を使っているので、うまみたっぷり。わたしはヤギ・ヒツジ系の肉は苦手なのですが、ここのティアンギスで食べたものは、臭みも少なくとっても美味しかったです。
魚料理
オアハカ南部(海岸エリア)で採れた新鮮な魚を、揚げてくれる屋台もあります。
↑なぜかめっちゃオレンジ&骨まみれ😂
これは正直そんなにおすすめではないですが、魚が恋しくなった人にはいいかも。
オアハカのアイスクリーム「ニエベ」
オコトランでは、「Nieve(ニエベ…スペイン語で雪)」と呼ばれる、オアハカ名物のアイスクリームをぜひ試してみてください♪
地元のフルーツなどの素材を贅沢にた~っぷり使った自家製アイスで、イタリアンジェラートも顔負けのおいしさです!!ミルク系も、濃厚で美味しい。
ティアンギスでは、木製の樽で冷やした伝統的なスタイルのニエベを楽しめます。
二重構造で、外側に氷と塩を入れてアイスを氷点下に保ってます。生活の知恵!
樽がいっぱい並んでいるのを見つけたら、それはニエべです😄
「Mamey(マメイというフルーツ)」「Beso Oaxaqueño(オアハカのキス)」はオアハカならでは。
「Tuna(トゥナ…サボテンの実)」「Guanabana(グアナバナというフルーツ)」はメキシコならではの味です。
お店によって味が違うので、小さいカップのニエベをいろんなお店で試すのもあり。
ただ、ニエバは最小サイズを頼んでも結構量が多いので、1か所でお腹いっぱいになるかも^^;
アグア
フルーツがたっぷり入った「アグア(Agua)」も、ティアンギスの名物。
こんな感じで、樽型の透明なプラスチックの入れ物に入れられて並んでいます。
屋台で頼むと、プラスチックのカップに入れてくれます。持ち歩きながら飲めます。
↑野外のご飯屋では、ガラスのコップに入れてくれます。ボリュームがすごい!!
これは何だったか覚えてない…けど、さっぱりした甘さで美味しかったです!
サトウキビ
サトウキビの皮を向いて、カットしただけの「カット・サトウキビ」も袋詰めで売られてます!これ、ジューシーで甘くてめちゃ美味しい!でもこんなに食べられないです😅
メキシコ流に、チレをかけて酸っぱ辛くしてもらうこともできます。
テハテ
オアハカの神聖なカカオ・ドリンク「テハテ」にも出会えるかも。独特な味(薄〜いココアのような…)ですが、オアハカでしか味わえないのでぜひ!
オコトランの見所
この村には、とてもかわいい青い教会「サント・ドミンゴ教会」もあります。
ここは、ティアンギスを散策しているうちに必ずたどり着くと思います。
カトリック的なデザインと、先住民の土着のセンスが組み合わさった不思議なデザイン。
メキシコの中でもトップクラスにかわいい教会だと思います!!
おとぎ話に出てきそう。
外見だけじゃなく、中もかわいいです!!
ティアンギスに行くついでに、ぜひ覗いてみてください。
教会の周りには、買い物の合間に一休みする人も。
オコトラン村への行き方
オコトランへは、アバストス市場の近くに停まっている乗り合いタクシーでアクセスできます。
オコトランまでは、一応、公共バスでも行けるのですが、おすすめしません。値段はほとんど変わらないのに、各停車地で停まるためめちゃくちゃ遅いので…。(乗り合いタクシーの1.5倍はかかる。)
というわけで、オコトランに行く際は乗り合いタクシーを利用しましょう。
乗り合いタクシーの乗り方
乗り合いタクシー乗り場は、このあたり。(↓)
ここに、オコトラン行きのタクシーが次から次へとやってきます。
だいたいいつも、男の人が「オコトラン、オコトラン、オコトラン!!!」と行先を大声で連呼しているので、すぐわかるはず。
↑乗り合いタクシーは、赤と白の普通の5人乗りセダン。
…なのですが、助手席に2人+後部座席に3人+運転手=合計6人の超ギュウギュウ詰め状態で乗ります。「ギュウギュウ詰めは嫌だ!」という人は、ぜったいに後部座席に座るようにしましょう。
助手席だと、↑こんな感じで腰が曲がったまま出発。この姿勢で1時間は本当に辛いです。腰おかしくなる…😂
もしくは、運転手と話し合って、2人分の値段を払うことで、1人で助手席に乗ることもできます。わたしの母が来たときは、この方法で2人分支払ってのんびり行きました。
ただし、ティアンギスのある日は結構タクシー乗り場が混んでいて、10分程度並んで待つ可能性もあるので、そのときは交渉が難しいかも。待っている人があまりいなければ、絶対OKです。
目印 | フロントガラスに「Ocotlan」と書いてある・呼び込みをしているおじさんがいる |
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片道料金 | 35~40ペソ(交渉不可。ちゃんと運転手の言い値を払いましょう!) |
帰り | オコトランで降りた場所から。35~40ペソ。 |
オコトランの到着場所 | この地図の建物の前(公園の脇)
|
ルートと所要時間
「乗り合いタクシー乗り場→オコトラン村」のルートは、以下の通り。
国道175番線を、ずーっと南方向に下っていきます。
所要時間は、オアハカ市内の渋滞も含めて1時間程度です。
もし午前中に行く人は、助手席に座ると正面(南)からの日差しに1時間当てられ続けて結構ツライ&オアハカの車のガラスはUVカットしていないことが多く、ガッツリ日焼けするので、後部座席がおすすめです。
情報まとめ。
所要時間 | 片道:約1時間 |
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おすすめの滞在時間 | 2時間以上。お昼のランチはティアンギスで食べよう |
注意点 | ・スリがいるので、持ち物に注意。 ・人混みの中で写真を撮るときは、通行人の邪魔にならないように。 |
オコトラン→オアハカ市への帰り方
オコトラン村で降りたのと同じ場所(中心広場に面した駐車スペース)からタクシーに乗ればOK。5人集まれば出発です。
↑オコトラン村のタクシー乗り場
まとめ
以上、オコトラン村のティアンギスについてでした!!
もし日曜日にもオアハカにいる場合は、ぜひ次の記事で紹介する「トラコルーラ村のティアンギス」にも行ってみてください。オコトランとは人々の装いや売られているもの、全体的な雰囲気が違い、面白いですよ~!
そのほかのティアンギス情報はこちら。(↓)
「オコトランのティアンギスに行く」は、オアハカでしたい100のことの一つです☺︎
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