メキシコシティからバスで3時間の山間に、「Taxco(タスコ)」という小さな街があります。
ここタスコ、メキシコシティから日帰り旅行先として大人気なんです。
今回は、タスコの街の魅力と、行き方について詳しく紹介します!
メキシコシティで時間のある人は、ぜひ行ってみてください♪
もくじ
メキシコのタスコとは?
タスコの街の概要
街の名前 | Taxco de Alarcón |
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標高 | 1,778 m |
メキシコシティからの距離 | 南西に170km |
所要時間 | バスで3時間 |
州 | ゲレロ(Guerrero)州 |
正式名称は、「Taxco de Alarcón(タスコ・デ・アラルコン)」。
メキシコのゲレロ州の東隅にある自治体です。メキシコ人の間では、通称「Taxco(タスコ)」として親しまれています。
2002年、ここタスコは、メキシコ観光政府の推進している「魔法のように魅惑的な場所に送られる称号・Pueblo Magico(プエブロ・マヒコ)」=「魔法の村」のひとつに選ばれました!
美しい街「タスコ」の4つの魅力
そんな街、タスコの魅力とは、何なのでしょうか?
1. コロニアル風の白い街並み
タスコの街の特徴は、なんといってもその真っ白な壁の家々。
中世ヨーロッパの家の特徴を受け継いだ、コロニアル風の白い家なのです。
スペインの南部のアンダルシア地方の「白い村」はとても有名ですが、ここタスコは「メキシコ版の白い街」。
タスコを歩いていると、アンダルシアの白い村よりも中世の古めかしい雰囲気が残っています!ベランダの柵飾りや窓枠の装飾も凝っていて、とても素敵です。
さらに、宿泊できるホテルもとっても素敵なところが多いです!
一人3,000円くらいで素敵な内装のコロニアルホテルに泊まれるので、行く予定の人はぜひ一泊してみてください^^
屋根は、あんず色とレンガ色。半円型の不思議な形のれんが瓦を使っています!すべての家が「白い壁&レンガ屋根」なので、町全体に一体感が生まれています。
適当にそのへんをふらふら散歩しているだけでも楽しめる、本当に素敵な町です!
なかには、「アンダルシアの白い村よりも、タスコの方が好き。」というファンも多いです!
わたしもこのタスコの素敵な街並みの虜になり、もう今までに最低5回は訪れています。
2. ガタゴト石畳と真っ白なビートル
タスコのコロニアルな雰囲気をさらに強めているのが、街の石畳と、そこをガタゴトと走りまわる真っ白なメキシカンビートルたち!
街のほとんどの道は、ぼこぼこの石を埋め込んだ石畳です。
そして、その石畳をガタゴトと毎日忙しそうに走り回っているのが、メキシカンビートル、通称「ボチョ」!
なんと、真っ白でクラシックなタイプのメキシカンビートルはここの街の公式タクシーなのです!真っ白な街並みととてもよくマッチしています。どれも、かなり年季の入ったおんぼろボチョなのですが、それが逆に街を雰囲気満点にしてくれます^^
この石畳の路地と、白いメキシカンビートルが、タスコの街全体をまるでタイムスリップしたような雰囲気にしています。フォトジェニックな路地や街角も多く、メキシカンビートルが走っているとついつい写真を撮ってしまいます!
クラシックタイプのメキシカンビートルに乗る機会もあまりないと思うので(なんなら、博物館にあるレベル。)、タスコに行く際には、ぜひ乗ってみてください^^
3. 「銀の街」タスコでお得に銀製品が手に入る
メキシコは、世界最大の銀の生産国として有名です。まわりに銀の鉱山がたくさんあったタスコでも、銀が掘り出され、国中から富と銀細工職人が集まってきました。
実はタスコは、街並みの美しい「白い街」としてだけでなく、「銀の街」としても、とても有名です!タスコの周辺ではかつて銀が沢山とれたことから、メキシコ中から銀職人が集まり、「銀の街」として栄えていました。
現在はこのあたりの銀はもう採りつくしてしまったそうなのですが、まだまだ腕のいい銀職人がたくさん住んでいます。
(↑)ファンキーな職人さん。腕もいいです!
メキシコ人の間でも、「銀が欲しいならタスコに行こう!」といわれていますし、アメリカにも銀製品の大手ブランドで「タスコ」というお店があるほど、タスコは銀で有名な街なのです。
タスコの街を歩いていると、銀のお店をたくさん見つけることができます。(むしろ、もしかしたら街の店の半分以上は銀のお店かも!)また、毎週末(土曜・日曜)には、とても大規模な銀のティアンギス(青空市場)が開かれます。これを楽しみに遠くからタスコを訪れるメキシコ人も多いんですよ^^
わたしも、タスコで美しい銀のネックレスチェーンを購入しました!
日本で買うのと比べると、同じクオリティの銀製品でもなんと値段は3分の1以下!ものすごくお得に銀製品をゲットできちゃいます!
今度行くときは、銀のフォークやナイフ、スプーンのセットを作ってもらおうかなと思っています^^(職人さんに特別に頼めば、デザインのオーダーメイドもできちゃいます。)
タスコと銀の歴史についてもっと知りたかったら、近くにある銀鉱山跡のトンネルにもフラッと遊びに行くこともできますよ。
タスコの銀について、こちら(↓)の記事で詳しく紹介しているので、興味のある人は読んでみてください^^
4. 最高の景色を見られる展望台が2つある!
タスコには、素晴らしい景色が望める展望台が2か所あります。タスコに来たら絶対に行っておきたいのがこの2つの展望台です!
1つ目の展望台は、坂の上にある教会から見られるミラドール(展望台)。タクシーでも行けますし、自分で歩いて登ることもできます!
(↑)の写真はこの展望台から撮影したもの。
さらに、ここから望むタスコの夜景もおってもきれいなので、夜はぜひここに来てみてください!
「魔法の村」の呼び名の通り、真っ暗な山の中にろうそくのように立ち昇って輝く街は、本当に美しいです!
そして、2つ目の展望台は、「キリストの像」といわれているスポット。教会の展望台からさらに遠く、タスコの隣にある山の上の方から町全体を見下ろすことができます!
ここからタスコを見下ろすと、山間にタスコの白い街並みが目の前いっぱいに広がっていて、この街が「山の中の真珠」と形容される理由がよくわかります。メキシコの中でも、こんな景色が見られるのはタスコだけ。素晴らしい眺めに圧倒されます。
どちらの展望台も、午後の方が太陽の光がうまく当たって綺麗なので、ぜひ午後に行ってみてください。美しい日の入りを見ることのできる、「夕日スポット」でもあります!
白い街タスコの魅力まとめ
タスコには、たくさんの魅力が詰まっています!
- 中世ヨーロッパ風のおしゃれな白い街並み
- 石畳の路地を真っ白ビートルが走る、まるでタイムスリップしたような世界
- 腕のいい職人によるクオリティーの高い銀製品がお得に手に入る
- 素晴らしい景色が望める、2か所の展望台
「白い街」、「銀の街」、「山の中の真珠」…様々に形容される、見どころたっぷりの「タスコ」、行ってみたくなりませんか?
メキシコシティからタスコへの行き方&バス情報
タスコへは、メキシコシティの「南バスターミナル」から、長距離バスで2時間半~3時間ほどで行くことができます。
バスのタイムテーブル
バスの時間割は、以下の通り。
Costa Line社 | 1日14本
06:05 AM 07:05 AM 08:05 AM 09:05 AM 10:05 AM 11:05 AM 12:05 PM 01:05 PM 02:05 PM 03:08 PM 04:05 PM 05:05 PM 06:05 PM 07:35 PM |
295ペソ |
ADO/Estrella de oro社 | 1日2本
08:05 17:05 |
258ペソ |
参考:Terminal Central del Sul del D.F. Horario(閲覧:2023年2月)
※料金・タイムテーブルは変更される可能性もあります。
片道バスで3時間なので、メキシコシティから日帰りや、1泊でも訪れることができます。できれば、夜景や夜のソカロ(中心広場)の盛り上がりを見るために1泊以上するのがおすすめ。
メキシコシティで時間がある人は、少し足を延ばしてこの美しい街を見に行ってみてください^^
この記事のつづき
景色を見るのにおすすめなフォトジェニックスポット&カフェを紹介してます!→【タスコ観光&街歩きマップ】フォトジェニックスポット、カフェ
タスコの美味しいものはこちらの記事で紹介してます↓