メキシコシティにこれまでなんども訪れ、合計一年以上滞在しているわたし的、
- メキシコシティの地区ごとの治安
- 安全に観光するためのヒント
- ホテルを選ぶべきエリア
など、メキシコシティに滞在するにあたって大事な情報をまとめました!
ちゃんと正確な情報を届けるために、
- 現地に住んでいるメキシコ人の友達からの情報
- 現地在住の日本人からの情報
- 外務省・メキシコシティなど公的機関の情報
…なども参考にしたうえで、紹介します!!
メキシコシティの実際の治安と、データ
わたしも、初めてメキシコシティを訪れる前は、
「危険なイメージのあるメキシコの首都だし、治安悪いんだろうな…大都市だし…」と、とっても不安でした。
しかし、実際になんども行って、合計1年間ほどを過ごしてみたら、、
「気をつけるべきことに気をつけていれば、安全に過ごせる街」だということがわかりました!
さらに、メキシコシティ内には
- 観光地や穴場スポット
- おいしいグルメスポット
も盛りだくさんで、知れば知るほど面白い街です!!
メキシコシティは、中南米の中では「安全な大都市」
まず、メキシコシティは他の中南米のラテン諸国と比べて、
「もっとも犯罪率の低い(=安全な)都市」です!
「…え?本当に?メキシコの治安の評判、悪いんですけど…?」と思う人も多いと思うのですが、その証拠に、
- 女性一人で、日中出歩いても問題ない
- 夜でも、治安のいいエリアでは安全に過ごせる
…という2つのポイントをクリアしています。(治安の悪い他のラテンの国では、こんなこと絶対にできないので…。)
世界中どこでも、大都市は治安が悪くなりがちなのですが、
メキシコシティは治安維持にものすごく多額のお金をかけている+警備の警察官も多いので、観光客にとっては、安心して過ごせる街です。
(ヨーロッパの都市は、観光客を狙ったスリがめちゃくちゃたくさんいます…)
もちろん「最低限のこと」には気をつける必要がありますが、イメージよりもずっと治安はいい街なんです。
メキシコシティは、メキシコ国内でも治安の安定したエリア
「メキシコは、治安が悪い」というイメージが根強いのですが、そのほとんどは「国境沿い」の話。
- 北部のアメリカ国境付近
- 南部のグアテマラ国境付近
の街は、たしかに治安が悪いです。
(とくに「アメリカ国境付近」は、わたしも一人旅の時は滅多に行きません。)
このあたりは、麻薬の密輸組織(マフィア)のグループの拠点になっているので、マフィア同士の抗争や、犯罪が起こりやすいんです。
しかし、国境から遠く離れた首都のメキシコシティは、そんなエリアとは全く違い、比較的治安は安定傾向です。
>外務省のメキシコ情報ページで、メキシコの地域ごとの安全度を確認できます。
メキシコはとても大きな国(日本の国土の5倍!)なので、エリアによって全然治安や安全度が違うんです。
メキシコシティに観光客や外国人が滞在する際に大事なのは、
- 安全に過ごせるエリアを知ること
- そのエリア内にホテルをとって、観光もすること
↑この2つを守っていれば、安全に過ごせます!
メキシコシティのほとんどの事件は「危険な地区」で起きている
メキシコシティの中にも、ローカルでも寄り付かない「危険な地区」があります。
メキシコシティで起こる、重めの事件(人が亡くなる・大怪我をするレベル)は、95%以上が「危険地域」で起こっています。
危険地域には観光名所もなく、観光客が訪れるようなチャンスもないはず。
…ですが、一応どのエリアなのかを知っておくことで、
「フラフラしていたら危険エリアに入ってしまった」
という致命的なウッカリを防ぐことができるので、できれば把握だけしておきましょう!
↓
メキシコシティで、観光客が事件に巻き込まれる可能性は、低い。
危険エリアに立ち入らない限り、観光客が事件に巻き込まれる可能性は、とても低いです。
わたしはなんどもメキシコシティを訪れて、合計一年くらい「女ひとり」で滞在していますが、
事件に巻き込まれたことは一度もなく、あってもスリや痴漢などの軽犯罪以外くらい。
スリや痴漢も、「地下鉄に乗っていたときに被害にあっただけ」で、地下鉄に乗っていなければ犯罪には一切あっていなかったと思います。
(なのでお金に余裕がある人は地下鉄利用は避けましょう。。)
そのうえで一つ言えるのは、
メキシコシティでは、ホテル選びがめちゃくちゃ大事!
ってことです。
ホテルの場所が観光の拠点にもなる&夜にも出歩く可能性があるので、
安全なエリアのホテルを選ぶことで、メキシコシティで犯罪に合う確率をググッと下げられます。
メキシコシティで、安全に観光するためのヒント
メキシコシティで安全に過ごすための「ヒント」をまとめました。
1. おすすめの観光移動手段は、Uber
メキシコシティで一番安全に移動できるのが、「Uber(ウーバー)」。
地元の人も使っていて、安全面・安さからとても人気です!
流しのタクシーも基本的には安全ですが、たまに危険なこともある(タクシー強盗など)ので「女性一人の利用」にはおすすめできません。
- 「Citio(シティオ)」と呼ばれる呼び出しタクシー(値段は普通のタクシーの2倍)
- ドライバーの顔写真が一致していて、ナンバープレートに加工がされていない「ピンク&白」もしくは「赤&ゴールド」のタクシー
のどちらかを利用しましょう。
2. 地下鉄(メトロ)利用時の注意点
地下鉄も1回5ペソ(約30円)と「格安」なので利用する人も多いのですが、旅慣れた人向けです。
…というのも、いろんな地下鉄や駅で、スリ、痴漢などの軽犯罪がたくさん起こっているから!
効果的な対策は、
- 人の多い乗り換え駅では、スマホを出さない
- 服のポケットにモノを入れない(かばんに入れる+前に抱える)
- 電車には、最後に乗り込むようにする(後ろから盗られるのを防ぐ)
- ラッシュの時間帯(朝7〜9時、夕方)は、利用を避ける
- 女性は必ず「女性専用車両」を使う
など、気をつけるべきポイントはいっぱいあります。
ただ、慣れればとても便利なので、安く移動したい人は気をつけて利用しましょう!
メキシコシティの地下鉄については、こちらで詳しく紹介してます↓
3. 「スリ多発地区」を知ろう
スリが多いエリアは、単純に「人が多い場所」「混み合っている場所」です。
スリが多い場所をランキングにまとめると…
- 地下鉄の乗り換え駅(とくにHidalgo駅)
- 地下鉄の中(とくに乗る瞬間)
- ベジャス・アルテス前の交差点
…って感じです。
地下鉄を利用すると、スリにあう確率がグンと上がるので、節約旅行でなければUberやタクシーを利用するのがおすすめです。
あとは、混み合っているところでは、自分の荷物に気をつけるようにしましょう!
4. 観光名所の「治安」を確認しておこう
メキシコシティでいろんな見所に行く場合、各見所のあるエリアと、そのエリアの治安は事前に確認しておいたほうがいいです。
参考に、有名どころの観光地の治安をまとめておきました。
安全な観光地
- メキシコ国立人類学博物館→安全
- 歴史地区中心地の見所(ソカロ広場、遺跡、宮殿、マデロ通り)→安全
- テオティワカン遺跡→安全
↑メキシコシティ内の必見の見所3つは、どこも安全です。どの時間帯に行ってもOK。
ほかにも…
- バラガン建築→安全
- フリーダ・カーロ美術館→安全
- サン・アンヘルの土曜市→安全
- コヨアカン地区→安全
- ソチミルコ湖→安全
- ラテンアメリカタワー→安全
↑このあたりは、どこも安全なエリアにあります。
ただし、どこも「日中」行った方が安心です。
夜間は注意したい観光地
- アレナ・メヒコ(ルチャ・リブレの会場)→夜間は注意
- カリバルディ広場→夜間は注意
↑このあたりは、「夜のイベント」が多いので仕方ないですが、一応注意していきましょう。
夜間は行かない方がいい観光地
- あメルカド(市場)→夜間は行かない
- ヴァスコンセロス図書館→夜間は行かない
- 日曜のラグニージャ市場→夜間は行かない
- 三文化広場→夜間は行かない
↑このあたりは、夕方以降から治安が悪くなるので、午前中に観光しましょう!
5. 「服装」にも注意!
メキシコシティでは、(とくに女性は)下半身の肌の露出は極力避けてください!
- 短めのスカート(膝丈もNG)
- ショートパンツ
などは、NGです。(タイツ&短パンのスタイルも、微妙…。)
ローカルの格好を真似しよう
メキシコシティのローカルの女性は、暑い日でもほぼ99%パンツスタイル。
↑ラッシュの時間帯の地下鉄の「女性専用車両エリア」を撮影した写真です。
見ればわかるように、白いスカートの女性以外、全員パンツ。膝は誰も出していません。
市内では、ローカルの女性と同じように「ジーパン」や「ロング・パンツ」を履いておきましょう。
男性も、ローカルは膝の出る服装はしないので、避けた方が◎
メキシコシティの地区ごとの治安+ホテルエリアの選び方
メキシコシティの地区ごとに、危険度と安全に過ごすためのヒントをまとめました!
① 安全に観光・滞在できる、おすすめ地域
- 歴史地区の中心地(ソカロ広場、マデロ通り周辺)
- ローマ・コンデサ地区
- ポランコ地区
- コヨアカン地区
治安が安定しているエリアです。
メキシコシティでは、このあたりでホテルを取るのがおすすめ!
なかでも、わたしがよく滞在するのは、安全で、観光にも便利な以下の2つの地域です。
- 歴史地区の中心地(ソカロ広場、マデロ通り周辺)
- ローマ・コンデサ地区
それぞれ、高級ホテルから安いホステルまでいろんな選択肢があります。
歴史地区の中心地(おすすめ!)
歴史地区の中心地の安全なホテル・宿は、こちらの記事(↓)でわたしのおすすめをいくつか紹介しています。
ホテルを取るのにはとってもおすすめ!
ローマ・コンデサ地区(おすすめ!)
ローマ・コンデサ地区では、「Insurgente駅」の周辺(とくに北部)でホテルを取ると、とても便利!
いろんな見所にも行きやすい立地で、夜も安全です。レストランやカフェ、バーなど、おしゃれなグルメスポットも多いです。
ポランコ地区、コヨアカン地区
ポランコ、コヨアカン地域は、「高級住宅地」なので周辺に見所は少ないですが、高級ホテルやおしゃれなブティックホテルも多く、治安面では安心して過ごせます。
② 夜は注意が必要だけど、比較的安全な地域
- アラメダ公園の周辺の大通り沿い
- レフォルマ通り沿い
基本的に、大通りに面しているエリアは安全に過ごせます。
アラメダ公園の周辺の大通り沿い
歴史地区の西にある大きな公園「アラメダ公園」の周りは、タコス屋台なども出て庶民っぽい雰囲気が残りながらも、夜でも人通りが多く、安全です。
(ヒルトン・ホテルもこのあたりにあります)
歴史地区まで歩いていけるので、観光にも便利です。
レフォルマ通り沿い
メキシコシティの目抜き通り「レフォルマ通り」沿いには、たくさんのホテルが並んでいて、基本的に安全。タクシーやUberも拾いやすく、便利です。
③ 旅慣れた人にしかおすすめできない、やや不安な地域
- 大通り以外の道
- 歴史地区の南部エリア
日本の感覚だと「街の中心地に富裕層が住んでいる」のがフツウですが、メキシコシティでは逆。メキシコシティの中心地に住んでいるのは、低所得層です。
なので、
- 中心地の住宅地
- 路地の多いエリア
は、できれば避けた方がいいです。(コヨアカンなどのメキシコシティ西部の高級住宅街は、安全です。)
ちなみに、メキシコシティにある2つの日本人宿「サンフェルナンド館」や「アミーゴ」は、この「やや不安な地域」です。
宿のすぐ裏の路地で、強盗にあったり、変な人に絡まれてもおかしくなく、メキシコ人の友達に、
「ここはおすすめできない!」
と、ハッキリ言われました。
日本人宿は、「情報が集まる・旅仲間ができる」などメリットも多いのですが、「地域的には危うい」ということを知ったうえで、旅慣れたバックパッカーや、メキシコに慣れた人は、気をつけて滞在しましょう。
④ 行くべきではない「危険な地域」
「行くべきではない危険地域」は、この記事で紹介している一部地域のこと。↓
テピート地区、歴史地区の北部
とくに、テピートに近い「歴史地区の北部」は、一見中心地なので宿を取ってしまいがちですが、夜間は人通りも少なく治安も悪いので、絶対に避けた方がいいです。
メキシコシティ空港周辺
また、空港周辺も治安は良くないです。
空港から移動する時は必ずタクシー、Uber、メトロバス、地下鉄などの交通手段を利用して、歩いて空港まわりをウロウロするのは絶対に避けましょう。
空港周辺は治安は悪いですが、空港内は安全です。(ただし、荷物から目は離さないように。)
安全性バッチリな「メキシコシティ空港直通のホテル」は、こちらの記事で紹介しています。トランジットや早朝フライトの際は便利です!
メキシコシティの安全なおすすめホテル一覧
メキシコシティで安心&安全に滞在できる「おすすめホテル」は、こちらで詳しく紹介しています。↓
これからメキシコシティのホテルを予約する人は、ぜひ参考にしてください。