メキシコシティ旅行

テオティワカン遺跡の見所完全ガイド。(メキシコシティからの行き方も)

テオティワカン遺跡へ続く一本道

テオティワカン遺跡といえば、メキシコシティに行く人は絶対に訪れるべき必見スポット。

市内から1時間でアクセスでき、見応えもバッチリな超おすすめな見所です。

そんなテオティワカン遺跡ですが、実はわたしは数年前にここで1ヶ月ほど働く機会がありました。(「働く」と言っても、一番簡単な仕事をお手伝いしてただけですが。大学にテオティワカン遺跡の発掘をされている考古学の教授がいらっしゃったので、その先生に頼んで実現しました。)

その期間に、テオティワカンの街に住んで何度もテオティワカン遺跡を訪れ、たくさんの見所を知りました。

テオティワカン遺跡 日食の日
(↑)ちょうど日食の日にもテオティワカンで働いていて、お昼休みに遺跡を訪れたところ、白装束の軍団が儀式をしているところも見かけました。

そんなテオティワカン遺跡ですが、実は有名なピラミッド以外にも見所がたくさんあります。

が、その一部はほとんど誰にも知られていません…。(なぜかどのガイドブックにも載っていません。)

アピールしなすぎて、誰も見にこないのが残念すぎる&勿体無いので、せっかくなのでそんな地味スポット(失礼)も含め、「テオティワカンで見るべきもの」について、ここで一気に紹介しようと思います!!

最後には、「メキシコシティからバスを使った行き方」も詳しく紹介しているので、行く予定の人は参考にどうぞ!

テオティワカン遺跡への行き方

テオティワカン遺跡に続く道

テオティワカン遺跡へは、メキシコシティの北バスターミナルから直通バスが出ています。

遺跡までは、ツアーやタクシーで直接向かうこともできるのですが、今回はより安価なバスを使った行き方を紹介します。

簡単・安全・安い!ということでおすすめです。節約も兼ねて、ぜひバスで行ってみてください。

ということで、まずはメトロ(地下鉄)やタクシーを使って、メキシコシティの北バスターミナルに向かいましょう!

ステップ①:テオティワカン行きの直行バスが出ている北バスターミナルへ行こう

メトロ(地下鉄)でバスターミナルまで行く場合

北バスターミナルは、メトロ「Centro Norte(セントロ・ノルテ)」という地下鉄駅と繋がっています。

なので、メトロで行く場合はとりあえず「Centro Norte駅」を目指すことになります。

  1. 滞在している宿の最寄りの地下鉄駅に行きましょう。
    メトロは、乗り換えも含め、どこまで乗っても一律5ペソです。改札の前にある窓口でチケットを買うことができます。
  2. 欲しいチケットの数だけ言って(「1-ウノ」、「2-ドス」など)、お金を入れると、おつりとチケットをくれます。

    <ヒント>
    もし帰りもメトロを使ってホテルまで帰る予定の場合は、行きと帰りの2枚チケットを買うようにしましょう。北バスターミナルのメトロ駅、Centro Norte駅のチケット売り場は、かなり混んでいて長時間待たされることがあるからです。

  3. チケットを改札口に入れて、入場します。
    (チケットは「入場券」なので改札に入れたら帰ってきません。どこまでも行っても一律料金。)
  4. 乗換駅などを地下鉄内にある地図で確かめ、行きたい方向のメトロに乗りましょう。
    乗り換えの際には、「SALIDA(出口)」ではなく、「CORRESPONDENCIA(乗り換え)」のサインについていきましょう。乗る電車の「方向」も、間違えないように。
    乗り換えには結構歩くこともあります。
    セントロ・ノルテに行くときに乗り変えることになる「La Raza(ララサ)」という駅の乗り変えは衝撃的に長く、10分弱歩きます。
    長すぎるからか、乗客を楽しませる(?)ために「科学ミュージアム」と称した宇宙誕生、生物の進化などについて説明したパネルが廊下に沿って飾られ、宇宙空間のようになっているエリアもあります。
    それも楽しみながら進みましょう。
  5. Centro Norte駅に到着して改札を出たら、「Centro Norte」「Terminal de Autobus」などとと書かれた看板についていき、改札を出て外にいったん出たら、目の前が北バスターミナルです!

地下鉄を使う際の注意点

  • スリが多いので、注意。
    特にポケットには携帯、財布など何も入れないように。
  • 女性はできるだけ女性専用車両(右側の車両)を使いましょう。
  • 7:00~9:00はラッシュアワーの時間帯です。メキシコシティのラッシュアワーは日本並みにえげつないので、必ず7:30以前か、9時以降に乗るようにしましょう。

タクシーでバスターミナルまで行く場合

ホテルで安全な「シティオ・タクシー」を呼んでもらったら、「Centro Norte(セントロ・ノルテ-北バスターミナルの名前)」、「Terminal de Autobus Norte(テルミナル デ アウトブス ノルテ)」まで、とお願いします。

「バスターミナルまで」と言っても、メキシコシティにはバスターミナルが4か所あるので、必ず「”北”バスターミナル」に行きたいということが伝わるようにしましょう。

メキシコシティの中心地からは、渋滞のない場合は15~20分ほどで到着します。

しかし、平日の朝(特に7:30~9:30)に行く場合は、道路渋滞に巻きこまれる可能性がかなり高いので、あまりおすすめできません。(その時間帯は地下鉄でもラッシュの満員状態です…。)

メキシコシティの渋滞はかなりひどく、下手したら一時間くらいかかる場合も…。平日に行く場合はさらに朝早くか、休日に行くのがおすすめです。

メキシコシティでは、配車アプリ「Uber(ウーバー)」の利用も安全で楽なのでおすすめです。

ステップ②:バスターミナルからテオティワカン遺跡へ

バス会社名 Autobus Teotihuacan(アウトブス・テオティワカン)
値段 往復で100ペソ
(値上がりの可能性あり)
予約 不要
バスの出発頻度 15分ごと
所要時間 片道1時間

無事バスターミナルに到着したら、あとは簡単。

バスターミナルは横に広い構造なので、入り口に入ったらずっと左側(Sala 1~8の中の、8番の方面)に行きます。

テオティワカン遺跡への行き方(バス会社)

一番奥から二番目の、小さなブースにあるピラミッドマークを掲げるバス会社「Autobus Teotihuacan」で、テオティワカン遺跡までのチケットを往復で購入します。(どうせ帰りも買うことになるので。)

往復で買っても別にお得にはならないですが、帰りスムーズに乗車することができます。

「テオティワカンまで。(「A Teotihuacan」か「A piramide)」)でOK。ここのバス会社を利用する外国人の99%は遺跡に行く人なので、何も言わなくても買えると思います。

と言えば、チケットを出してくれます。バスは15分おきに出ています。2017年9月の時点で、料金は片道50ペソです。所要時間は約1時間。

到着したら、バスの運転手が「Piramide(ピラミデ=ピラミッド)~!!」と教えてくれるので、そこで下車です。(周辺の街も「テオティワカン」という名前なので、現地の人は区別するために遺跡のことをピラミッドと呼んでいます。)

もし、ここまで読んで「自力無理そう…。」と思った人は、日本語で説明してくれるツアーもあるので見てみてください。

テオティワカンの日本語ツアーiconを見てみる

テオティワカン遺跡の入場チケットの値段

テオティワカン遺跡の見学には、入場料がかかります。

テオティワカンの入場料

一人70ペソ

シンプルに、エントランスで買うことができます。現金のみ。

テオティワカン遺跡に持って行くとよさそうな持ち物

  • 帽子(日差しが強く、日陰がないため)
  • 運動靴

絶対に持っていった方がいいものはこれくらいです。

ペットボトルの水やお菓子は遺跡エリア内でも買うことができます。

毎朝ペットボトルの水を売るために、めちゃくちゃ大変な思いをしながら頑張って持ってくる現地人がいるので、ぜひ買ってあげてください。。いつも観光客に冷たくあしらわれて断られてるのが不憫なので。。笑

ただ、ピラミッドに登る時点ではできるだけ身軽な方がいいと思います!

また、意外とたくさん歩き、階段も上り下りするので、運動靴の方がいいです。サンダルは危ないのでおすすめしません。もし持っている人は、日差し対策のサングラスもあるといいと思います。

また、遺跡内にタコスなどの食べ物屋台はない(レストランのみ)ので、昼過ぎまでいる予定の人はこのあたりの屋台で腹ごしらえしておいたり、スナックがあるといいと思います。(スナックは遺跡エリア内のショップでも買えます。)

 

遺跡エリアの見どころ

さて、ここからは遺跡エリア内の見所を紹介していきます。

メキシコシティからテオティワカン遺跡までバスで行った場合、だいたい蛇神殿(ケツァルコアトルの神殿)の目の前のエントランス「Puerta 1(1番エントランス)」から入場します。

※たまに太陽のピラミッド正面の入り口に到着することもあるみたいです。

入場券を買ってエントランスを抜けたら、遺跡エリアが広がっています。

遺跡内には見所がた〜くさんあるので、一つ一つ紹介していきます!!

1.ケツァルコアトルの神殿

テオティワカン遺跡のケツァルコアトル神殿全体像

遺跡エリアに入ったら、まずはそのまま死者の大通りを横切って草むらを直進して、目の前にあるピラミッドの方に行きましょう。

手前にある低いピラミッドを登ると、目の前に蛇神殿(「ケツァルコアトルの神殿」)が現れます。

蛇神殿(ケツァルコアトルの神殿)は、このエリアにある遺跡の中で三番目に大きく、そして最も美しいピラミッドです。

ちなみにわたしは、その神殿の手前にあるピラミッドを下から見たとき、

なんだ、ただの小さめのピラミッドか。早く大きい太陽のピラミッドの方に行こう。

と、完全にスルーしたことがあります。(しかも何度も。)

わたしのようなことにならないように注意。

ここは、遺跡エリア内でも指折りの必見スポットです!

羽毛の生えたヘビ「ケツァルコアトル」(水の神、地中の時の支配者)や、「トラロック」(雨の女神)の彫刻・壁画がしっかり残っているのはココだけ。

テオティワカン遺跡のケツァルコアトル神殿の彫刻

赤色の壁画の一部や、壁面を埋めていたと考えられる白い漆喰が残っており、かつてはここは極彩色に彩られ、とても美しい装飾のピラミッドだったのだそう。

テオティワカン遺跡のケツァルコアトル神殿

実は、中からは当時の生贄の体もたくさん見つかっているそうです…!

そして、もしかしたらこの近くor地下に王墓が存在する可能性も出てきている、かなりエキサイティングなスポットなのです。

2.死者の道(中央の道)

テオティワカン遺跡の月のピラミッドから死者の大通りを望む

ケツアルコアトルのピラミッドを見たら、南北に2kmほど伸びる巨大な「死者の道」を通って、遠くに見える月のピラミッド方面に歩いていきましょう。

途中、何度も階段を登ったり降りたりしてちょっと面倒くさいですが。

横には、小さめの台形のピラミッドが並んでいます。ここの階段部分で横を向いて手を叩くと、音が反響して

クワックワッ

となんとも不思議な音がします。

この音が、「ケツァルコアトルの鳴き声」だという人もいますが、テオティワカンのプロであるわたしの先生いわくそれはただの迷信らしいです(笑)

それでもやってみると面白いので、ひたすら続く階段上り下りに飽きたら、やってみてください。

わたしが鳴らした時は、月のピラミッド前の広場に出る手前くらいの場所ではっきりと聞こえました。

ちなみに、遠く離れたユカタン半島のマヤ遺跡「チチェンイッツァ」でも、ある場所で手を叩くとこれと全く同じ音が聞こえます。

チチェンイッツァ遺跡で手を叩くオマール
(↑)チチェンイッツァで手を鳴らすガイドのオマール氏。オマール氏の手叩きは遺跡一なんだそうで、音もよく聞こえました。

ガイドのオマール氏いわく、「かつての貴族が王様をピラミッドの下から呼ぶ時や、王様がピラミッドの上から大衆に向かって話すときに、遺跡全体の構成が、よく声が響くように完璧に計算されている」らしいのですが、このクワックワッ音にも何かしらの意味があり、当時は活用されていたのかもしれせんね。

3.太陽のピラミッド

テオティワカン遺跡の太陽のピラミッド

高さ65m、そして1辺の長さが225mもある、テオティワカン遺跡の中で最も大きなピラミッドです。

ここのピラミッドには、頂上まで階段で登ることができます。248段…と聞くと楽勝な気がしますが、ピラミッドの階段はとにかく急で一段一段が大きい!

テオティワカン遺跡急な階段
標高の高さ(=酸素の薄さ)もあいまり、メキシコに来たばかりの人には心臓破りなピラミッドです。(これもあり、テオティワカンに行くのはメキシコシティに到着してから2日後以降にするのをおすすめしています。)

が、太陽のピラミッドの頂上からの景色は最高なので、ぜひ登ってみてください。

テオティワカン遺跡の太陽のピラミッドからの景色1
(↑)頂上から見た「月のピラミッド」。

テオティワカン遺跡の太陽のピラミッドからの景色2
(↑)天気のいい日には、メキシコシティ方向を見ると街の大気汚染がはっきりと目視で確認できますよ~!(笑)

だいたいゆっくり登って10〜15分ほどかかります。(ダッシュで5分)

「登り+頂上で休憩&景色を楽しむ+下る」で、合計30分くらい見ておくといいと思います。

4.ジャガーの壁画

テオティワカン遺跡のジャガーの壁画

太陽のピラミッドと月のピラミッドの間、死者の道の右側に、ジャガーの壁画がひっそりと描かれています。

ジャガーは当時の人々にとって「最強の動物」であり、「もっとも恐るべき対象」でもありました。このジャガーへの「特別な動物」という視線は、マヤやアステカなど他の多くのメキシコ古代文明でも見られます。

ここまで状態のいい壁画はテオティワカンの中でもとても珍しいので、ぜひ少し立ち寄って見てみてください。

ピラミッドは、元のピラミッドの上にかぶせるような形(けずることもある)で何度も建て直しが行われているのですが、その建て直しの際にこの壁画も上の壁に埋められていたことから、劣化せずこんなにいい状態で見つかったのだそうです。

色もしっかり残り、極彩色に彩られたかつてのテオティワカンを思わせるような、とてもカラフルな壁画です。

5.月のピラミッド

テオティワカン月のピラミッド

月のピラミッドは、死者の道の正面に位置している、2番目に大きいピラミッドです。

ここで儀礼などが行われたことがわかっており、テオティワカン遺跡にある建物の中で最も重要な役割を持つピラミッドだと言われています。

高さは、太陽のピラミッドよりも少し小振りな42m。紀元後350年ごろに作られたとされています。

ピラミッドの頂上までは行けないのですが、途中までは登ることができます。

ここから死者の道方面を見下ろすと、なんだかここの王になったような壮大な気持ちになれます(笑)

テオティワカン遺跡(ピラミッド)

ゆっくり登っても2分ほどで登ることが出来るので、体力に自信のない人は太陽のピラミッドの代わりにこちらのピラミッドに登るのもアリです。

ただし、月のピラミッドの階段は異常なほど急(太陽のピラミッド以上に)で、今までに観光客が転げ落ちた死亡事故も何度か起きています…。おりる時には特に、真ん中のロープをしっかり持って、なるべくゆっくり降りるようにしましょう。

テオティワカン遺跡のピラミッドの急な階段
そして、高所恐怖症の人は登ったが最後下りられなくなるかもしれないので、登るのは避けた方がいいと思います。

6.ケツァルパパロトルの宮殿

テオティワカン遺跡のケツァルパパロトルの宮殿

当時のテオティワカンの建物の姿を最も完全に近い状態で復元したのが、ここ、ケツァルパパロトルの宮殿です。

月のピラミッドの前にある「月の広場」のすぐ西側の、お土産屋さんが建ち並ぶエリアの前にあります。

テオティワカンのかつての住居(神官の住居だと思われる)が再現された、必見スポットです。

ちなみに、屋根部分は赤い部分は完全に再現されたレプリカなのですが、柱は半分くらいは本物(オリジナル)です。

テオティワカン遺跡の柱
よ~く近づいて見たときに、縦方向の傷の様なシマ模様が入っているのは復元されたもので、入っていない部分がオリジナルです。(↑)この写真だと、右半分がオリジナルですね。

ここはオリジナルがかなりしっかり残っている珍しい場所です。

鳥の目の部分には、ここの地域でよくとれて石器としても活用されていた黒曜石が埋め込まれていました。良く見ると、何箇所か丸い黒曜石が埋め込まれています。

今でも黒曜石はこのエリアの特産品で、テオティワカンで売り歩きをしているお土産屋スタンドにも、よく黒曜石の商品が飾られています。

7.ジャガーの宮殿

テオティワカン遺跡の壁画の一部

ケツァルパパロトルの宮殿を見終わったら、そのまま続く「ジャガーの宮殿」に行きましょう。

ここには、鮮やかな、状態のいい壁画が残っています。(↑)の写真の「ほら貝を吹いている羽毛付きジャガー」の壁画は必見。

続くトンネルを潜り抜けていくと、その先にはほぼオリジナルで残っている、部屋のようなスペースがあります。

テオティワカン遺跡の鮮やかな壁画
柱も、壁もオリジナル部分が多く、色もしっかり残っていてとても美しいです!(NOフラッシュです。写真はフラッシュっぽいですが焚いていないです。内部も結構明るい。)

ここの内部も、月のピラミッドと同じように紀元後350年ごろに作られたとされています。

8.シティオ博物館

テオティワカン遺跡の博物館の土偶パラダイス

太陽のピラミッドのすぐわきにあるここの博物館には、テオティワカン遺跡から発掘で見つかったものが展示されています。

わたしはテオティワカン遺跡に5回行っても全く存在を知らず、6回目にして初めてこの博物館の存在を知り、「こんな場所があったのか!」と相当な衝撃を受けました。(笑)

それくらい、影の薄い場所にあります。が、展示内容は充実しているので、テオティワカンに行く際にはぜひ立ち寄ってみてください。

土偶、石器、土器、そして見つかった生贄の骨なども見ることができます。

このへんは、テオティワカンの発掘に参加していたわたしでも見た事のないようなクオリティーのものも沢山あり、感動しました!土偶は、テオティワカンのものはちょっとしたゆるキャラのようでかわいらしいです。

テオティワカン遺跡の博物館の土偶
テオティワカン遺跡の博物館のお山座りの土偶
たまらないユルさ。笑

「人間の下あごを首飾りにしている生贄体たち」も見られます。(↓)

テオティワカン遺跡出土品。顎の首飾り

また、ミニチュアのかつてのテオティワカンの都市の様子が再現してある大きな部屋もあります。(↓)

テオティワカン遺跡の博物館の模型
現在の太陽のピラミッドを大窓から眺めながら、かつて栄えていた巨大都市の「立体地図」を眺めるのはなかなか面白かったです。

9.壁画博物館

テオティワカン遺跡の壁画博物館 真っ赤な絵

ここは、下手したら1日に数人しか来ないのでは…?というレベルで、シティオ博物館よりもさらに影の薄いところです。

しかも、わざわざエントランスから出て道沿いに歩いていかないと辿りつかないので、本当に誰も来ません。というか、みんなここの存在を知りません。(笑)

が、しかし。

ここにも、かなり価値のある素晴らしい壁画がたくさん展示されているので、かつてのテオティワカン人の描いた壁画や、彼らの世界観を学びたい人には必見のスポットです。

意外に思えますが、テオティワカンは当時「真っ赤な都市だった」と言われています。現在までに出てきている建物や壁画の多くに、赤色がしつこいほどに使われているからです。

ここの壁画を見ると、その赤さ加減がよくわかります。とにかくどの展示品も真っ赤です。

テオティワカン遺跡の壁画博物館の展示品 テオティワカン遺跡の壁画博物館 鳥の絵

壁画は遺跡の中でも特に重要な発掘品なので、時間に余裕のある人はぜひ少し足を延ばして、壁画博物館の方も見てみてください。

遺跡をもっと楽しめる豆知識

テオティワカン遺跡をもっと楽しめる、ちょっとした豆知識を紹介します。

1.壁の模様の秘密

テオティワカン遺跡の博物館の修復ずみ箇所の見分け方

秘密でもなんでもないのですが、テオティワカン遺跡の壁の模様のナゾについて紹介します。

今遺跡エリアで見られるテオティワカンの建物は、すべて石造りです。その壁を近くで見てみると、(↑)の写真のように、大きな石の間に小さな小石がライン状に入っています。

これ、テオティワカンでよく見られる石壁なのですが、実はこの小さな石は、「復元後」という意味で入れられています。つまり、この小石が入っている部分はオリジナルではないのです。

オリジナル部分は、小石が入っていない部分。上の写真でいうと、真ん中の白い部分ですね。

これを知ったうえでテオティワカン遺跡を巡ってみると、どこの部分がオリジナルで残っているのかがよくわかります。そして、それがどれだけ少ないのかも。(笑)

しかし、このオリジナル部分を直線で繋げていった結果、どんな建物なのかわかる→再現が可能になるんだそうです。

最初はボロボロで草まみれだったテオティワカンを、現在の状態まで再現した人たちの熱意と大変さが伝わってきます…。

2.遺跡周辺には昔の住宅があった

テオティワカン遺跡は、遺跡エリアの中のピラミッドだけではありません。

本当は、遺跡エリア以外にも(なんと、今ある近隣の村まで!)かつてのテオティワカンの住民の居住区が地下に広がっています。

テオティワカンは、かつて巨大都市だったんです!!!

実際、現在もそのエリアの発掘調査は行われていて、わたしが参加していたときは太陽のピラミッドの見えるところで発掘をしていました。

テオティワカン遺跡を遠くに見ながら作業

実は、太陽のピラミッドや月のピラミッドの頂上に登って、遺跡周りの森の中をよ〜〜〜く見てみると、遺跡のまわりの草原やサボテンの樹の森の中で働いている人が見えます。彼らは、テオティワカンの遺跡発掘調査をしている人たちなんです。

発掘しているエリアには一般の人は入ることはできませんが、死者の道の脇の階段を登ると、すぐ近くで発掘していることもあります。

余裕のある人は、ピラミッドに登ったときにそれを意識してまわりを見渡してみると面白いかもしれません。

あれは絶対に元・ピラミッドだな」と思えるような「小山」があちこちにありますよ。

テオティワカン遺跡の発掘場所
(↑)月のピラミッドから見た図。サボテンまみれの一角に発掘仲間が見えました。(写真はめちゃわかりにくいですが)

テオティワカンの見所をまとめた地図作ってみた。

テオティワカン遺跡内の見所をまとめた地図を作ってみました。参考にどうぞ!

テオティワカン遺跡の見所マップ

効率的な回り方

テオティワカンには、出入り口(チケットオフィス)が3箇所あります。

どこからでも出入りできますが、バスで行った場合「1番口(もしくは2番)」から入ることになり、順番に見所を見て行ったら最後に「3番口」から出て帰る、という流れです。

1番口から入った場合、見学の流れは以下の通り。

  1. 1番口から入場
  2. ケツァルコアトルの神殿
  3. 死者の道
  4. (シティオ博物館)
  5. ジャガーの壁画
  6. 太陽のピラミッド
  7. 月のピラミッド
  8. ケツァルパパロトルの宮殿
  9. ジャガーの宮殿
  10. 3番口から退場
  11. (壁画博物館) 

大体の人が、こういう順番で見学することになると思います。

2つある博物館は、どちらもめちゃアクセスしにくいところにあるので、時間のある人向けです。

ちなみに「また後で戻ってこよう」と思わず、「もう2度と戻ってこない」と思って回ったほうがいいです。遺跡エリアは想像以上に広く、死者の道も2kmくらいあるので、十中八九疲れて戻ってこないです。笑

テオティワカン遺跡散策に最適な時間帯

テオティワカン遺跡(天気のいい日)

テオティワカン遺跡を訪れるのにおすすめの時間帯は、午前中です。

なるべく早く行った方が観光客の数も少なくより空いていて、落ち着いた厳かな雰囲気の遺跡を楽しめます。(ただし6時台など早朝すぎると、霧が立ち込めていて前方がほとんど見えなかったり、草ツユでズボンが濡れます。)

雨期は午後雨が降る

また、雨季(4月~10月)のメキシコは、昼以降、特に夕方から雨が降る確率がものすごく高いです。

テオティワカン遺跡のピラミッドの階段はとても急で石造りなので滑りやすく、雨の日は少し危ないので、雨季に行く予定の人は、特に、午前中に行くようにしましょう!

晴れている日は、標高が高い(約2,000m)分太陽光線が強く、かなり暑いうえにたっぷり日焼けします。遺跡エリア内にはなかなか日陰がないので、やっぱり「日差し」という観点からも比較的涼しくて快適な午前中に遺跡を巡るのがおすすめです。

ちなみに、朝の8~9時ごろに行けば、観光客の乗っている気球&ピラミッドのコラボを見ることもできます。

メキシコの日の出は7時~8時くらいと遅めなので、季節によってはテオティワカンで朝日を見ることもできます。

テオティワカン遺跡でヨガをしている人
「太陽のピラミッド」や「月のピラミッド」の上で、朝日を見ながらヨガや瞑想をする人もいるようですよ〜。

テオティワカンは、日帰りで十分!

テオティワカン遺跡の太陽のピラミッドから月のピラミッドを望む

テオティワカン遺跡の観光は半日で足ります。

とても興味のある人は丸一日使うかもしれませんが、基本的には日帰りで十分です。

だいたい、朝早め(7,8時)に行って、お昼頃にメキシコしてぃに帰る、というのが鉄板です。

また、夕方(5時)以降はメキシコシティへ帰るバスが渋滞に巻きこまれる恐れがあるので、それまでに見終われるよう逆算してプランを立てるといいかもしれません。

気球に乗りたい人はツアーを予約

テオティワカン遺跡の気球

テオティワカン遺跡には気球ツアーもあり、結構人気です。

「ピラミッドを空から見下ろす気球体験をしてみたい!」という人は、ツアーに参加すれば送迎がつきます。

気球体験の時間帯は、その時期の”日の出の時間”に合わせて催行されます。

ちなみに気球の値段は、一人当たり170ドル前後(約20,000円)です。

テオティワカンの気球ツアーiconを見てみる

メキシコの物価を考えるとべらぼうに高いですが、テオティワカン遺跡を空から見下ろすと、古代都市の位置関係や全体像を一望できて面白いと思いますよ~。(わたしは乗ったことないのですが…。テオティワカンで働いてた時は、毎朝みてました。)

まとめ

テオティワカン遺跡広場のミニピラミッド

以上、テオティワカン遺跡についてでした!!

テオティワカン遺跡は、だいたいみんなピラミッドを見たら帰ってしまうのですが、時間位余裕がある人はぜひ博物館にも訪れて欲しいです。入場無料だし、結構充実の内容なので、考古学に興味のある人は楽しいと思います。

そして、テオティワカン遺跡はまだわからないことがいっぱいの未知の遺跡です。

「テオティワカンの歴史」として紹介されている文章も、中には間違った情報のものも。(例えば、日本のガイドブックやウィキペディアではいまだに「紀元前2世紀〜6世紀」と紹介されていることがあるのですが、これが間違いだったなど。)

それくらい、まだわからないことがいっぱいなんです。あとは、王墓も見つかっていない(可能性のある場所は見つかっているけど、発表はされていない)し。

これから先も、考古学者たちによって様々な発見があるだろうと思われます^^

テオティワカンツアーは、いろんなツアー会社から出ていますが、日本語ツアーでも意外とお手軽価格なものもあるので、「自力で行くのが面倒」という人はぜひチェックしてみてください。

テオティワカンの日本語ツアーiconを見てみる

 

この記事が、これからテオティワカン遺跡に行く人の役に立ちますように!!

メキシコシティについては、他にも記事を書いているので参考にどうぞ。(↓)

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