メキシカンフード&食文化

メキシコ人が愛する食用サボテン「ノパル」を食べてみよう!

今回は、「ノパル」もしくは「ノパレス」と呼ばれる、メキシコの食用サボテンについて紹介します。

サボテンの国

メキシコといえば、サボテン。サボテンはメキシコを象徴する植物です!

実際、メキシコの田舎の方には、さまざまな種類のサボテンや多肉植物がそこら中に生えています。中には、日本ではウン万円するようなレアな植物も…!そんなレア・サボテンは、そのまま日本に持ち帰りたくなりますが、植物は飛行機で持って帰れないので残念ながら諦めてます。(笑)

首都メキシコシティーなどの大都会や、カンクンなどのリゾート地では、田舎ほどサボテンを見る機会はありません。しかし、スーパーの野菜売り場や屋台をのぞいてみると、そこには山盛りになった食用サボテンが置いてあります!

それだけ、サボテンはメキシコ人にとって欠かせない食品なのです。

食用サボテン「ノパル」とは

Nopal-ノパル(もしくは複数形のNopales-ノパレス)とは、メキシコ全土で食べられている大人気のサボテンです。

「ノパリート」、「ノパリートス」とも呼ばれますが、すべて同じ食用ボテンです。日本では、「オプンティア」、「仙人サボテン」などとも呼ばれているようで、植物好き・多肉好きの間ではけっこう名が知られているみたいです。

ノパルは「ウチワサボテン科」で、その名の通り、うちわのような平べったい形をしています。

↑こんなふうに、全体が、棘でびっしりと覆われています。

これを見ると、棘を削りとるだけでも大変そうですね…。メキシコのいなかの方に行くと、道端でものを売りながら大量のノパルのトゲ削りをしているお母さんたちをよく見かけます。

スーパーで売られているノパルは生ですが、棘はすべて取ってあります。

メキシコでは、ぜんぶで114種類ものウチワサボテン(ノパル)が食べられています。

ノパルの育つような地域は、寒暖差が激しく乾燥も厳しい場所が多いので、そんな環境で育ったノパルには栄養素がたっぷりつまっています。

ノパルのほとんどは、サラダやスープ、サイドディッシュとして食卓に並べられ、あまり野菜を食べないメキシコ人にとっても、日常的によく食べる野菜のひとつです。

しかもノパルの歴史はかなり古く、古代アステカのころから日常的に食べられてきたんだそうです。

ノパルの味

「サボテンって、青くさそう」と思う人も多いですが、意外とクセがなく、あっさりとしていて日本人にとっても食べやすい味です。

少しねばねばした食感なので、オクラやメカブのようなねばねば野菜が好きな人は、とても好きだと思います!


Photo by:Popo le Chien CC BY-SA 3.0

そのままサラダとしても食べられますし、ほんの少し酸味があるので、お肉と一緒に食べるととってもさっぱりします。

メキシコのレストランでも、ステーキや焼き肉に添えられて出てくることが多いです。

ノパルの食べ方

ノパルは、たいていの場合サイコロ状に切って料理されます。

丸ごとステーキのようにして焼いてもいいのですが、味がつきにくいのでカットしてから料理する方が楽です。

おすすめのノパルの食べ方を紹介します。

タコスの付け合わせに

ノパルに初挑戦する場合は、まずタコスと一緒に食べてみるのがおすすめです。

これぞ、「メキシコ人流のノパルの食べ方」で、ノパルを付け合わせで置いているタコス屋もとても多いので、簡単に見つかるはず。

お肉と相性がいいので、ぜひ肉が乗ったタコスと一緒に食べてみてください。

ノパル料理

ノパルをメイン材料にした、「ノパル料理」も人気です。

メキシコの伝統料理で有名なメニューだと、卵と一緒にいためた「huevos con nopales(ウエボス・コン・ノパレス)」があります。

この料理は、メキシコ料理のレストランでもよく見かけます!

和風に

実は、メキシコ通の日本人からの情報によると、ノパルは「めんつゆ」であえても美味しいんだそうです。

わたしは食べたことありませんが、ノパル×めんつゆ×卵の組み合わせなどぜったいに合うと思います!

ノパルの実「トゥナ」もおいしい

実は、ノパルだけでなく、ノパルの「実」も食べられます。

「Tuna(トゥナ)」と呼ばれていて、メキシコ全土で人気のフルーツです。

この、ポコっと出ている赤い部分が「トゥナ」です。

赤いものと緑のものがあり、どちらも同じくらい甘くなるのですが、少しだけ風味が違います。その違いは説明できないのですが…わたしは赤派です。

若いものはほんの少し青臭いですが、とてもあっさりしていて、例えるなら「スイカを薄めたような味」です。

しっかり熟したものは、やわらかくて、ジューシーで、しっかり甘くて美味しい!

メキシコの夏(6~8月)はノパルのシーズンなので、特においしいものが出回ります。

地元の人の中には、そこらじゅうに生えているウチワサボテンから勝手にトゥナをちぎりとって食べている人もいます。市販のものはトゲがありませんが、一応トゥナにも小さなトゲがついているので、これは日本人はマネしない方がいいと思います。手のひらが分厚く丈夫な現地人にのみ許されたワザです。(笑)

種が多い!

トゥナは、美味しいのですがかなり種が多いです。

しかも結構な大きさの種(ビービー玉くらい?)で、毎回それを吐きだすのが面倒なのですが、メキシコ人はそのまま飲みこむそうです。

種は大きいし多いので、のみ込むのはちょっと辛いです。

毎回のどにつかえて結構苦しいので、わたしは出しています。

メキシコ人の友達曰く、「これを当たり前のように飲みこむようになったら、本物のメキシコ人になれる」んだそうです。(笑)

トゥナのアイスクリーム

トゥナは、アイスクリームやジェラートのフレーバーとしても人気で、生のフルーツを食べるよりもアイスクリームで食べる方が、個人的には好きです。

わたしがはじめてメキシコに行った時、アイスクリームの種類のところに「Tuna」と書いてあるのを見て、ツナ缶の方のツナかと思ってビックリしました。

メキシコに行ったら、ぜひ「Tuna味」のアイスクリームを食べてみてください!

日本でノパルを手に入れる

そんなノパル。「メキシコでしか食べられないんだろうなあ」と思っていたら、なんと、ノパルを日本で手に入れる方法を発見しました!

愛知県(わたしの地元県!)の、春日井市にノパルを育てている農家さんがいて、楽天ページでも販売しているんだそうです。

想像以上に安いし、口コミもとてもいい(しかも意外とたくさん買われている…有名なのか?)ので、わたしも思い切って今度買ってみようかなと思っています^^

ちなみに、商品ページの説明によると、

ノパルは低カロリーな上、食物繊維、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルや、人間の身体に必須とされる17種のアミノ酸、アスコルビン酸、ビタミン類などが多く含まれ、ノパル特有のネバネバ成分には「ムコ多糖体」を多く含んでいるとされています。

春日井ノパル

…なんだそうです。なんかノパル、思ってたよりもすごかった(笑)さすがスーパーフードとしてもてはやされているだけのことはあります。

まとめ

「ノパル」も「トゥナ」も、メキシコ人が大好きな野菜、フルーツです。

ノパルは日本にもあっても、さすがにトゥナは日本では入手方法はなさそうです…メキシコに行く人は、ぜひ日本ではまだ食べられない「トゥナ」も食べてみてください^^

自分でスーパーで買うと熟していない場合があるので、最初はお店で出されたものを食べてみるのがおすすめです。また、とても栄養価が高く、メキシコを代表する健康食品・スーパーフードでもあります。

チアシードに続いて、いつか日本にも食用サボテンブームがやってくるかもしれないですね。

↑春日井ノパルを買って、いろいろな料理にして食べた記録です。9種類の料理にしてみました。どれが美味しくておすすめかも紹介しているので、ノパルを食べてみたい人は参考にどうぞ^^