せっかくメキシコに来たなら、本場の地で美味しいタコスを食べてみたい!!
そんな人のために、メキシコ人流・絶品タコスを見つけるための、最も大切な3つのチェックポイントを伝授します。
もくじ
メキシコの「美味しいタコス」はどこにある?
メキシコ人が愛するソウルフード、「タコス(Tacos)」。
タコスとは、トウモロコシでできた生地「トルティーヤ」に、肉や煮込み、米、野菜など様々なおかずを乗せたものの総称です。
クラシックな「お肉+玉ねぎ+パクチー」という王道の組み合わせもあれば、お米と煮物を乗せたおかず系タコスなど、色々な種類があります!
(↑)お米+豚肉と唐辛子煮込みのタコスと、牛肉と玉ねぎを煮たもののタコス
タコスは、現地の人(メキシコ人)にとって、タコスは「ちゃんとした食事」というよりも、「ちょっと腹を満たすためのファストフード」「スナック」といった感覚です。
美味しいタコスを見つけるために、知っておくべき2つの事実。
美味しいタコスを見つけるためには、「知っておくべき情報」があります。
1. 一番美味しいタコスは、立ち食い屋台にある!
メキシコの「一番おいしいタコス」は、立ち食い屋台にあります!
タコスは「さっと食べられるもの」でないといけないので、ふらっと寄って1分以内に出してくれるのが理想。
しかも、価格帯もメキシコシティであれば一つ7〜15ペソ(42〜90円)と格安。(15ペソのものは、サイズがかなり大きいです)300円あれば、お腹いっぱいになれます!
レストランで食べるハイエンドなタコスも美味しいのですが、ローカルに混じって食べる屋台や、立ち食いタコス専門店のタコスの方が、ずっと美味しく感じます♪
知っておくべき事実①:屋台で食べるタコスが一番おいしい!
2. メキシコ人が、タコスを食べない場所
実は、メキシコシティやカンクンなどの大きな街のレストランでは、タコスを頼んでも「観光客向けのタコス」しか出てきません。メキシコ人もレストランには行きますが、行っても、ほぼ99%タコスは頼まないのです。
理由を聞くと、シンプル。「タコスはレストランで食べるものではないから」。
私たちの感覚に合うようにわかりやすく言うと、「たこ焼きはレストランで頼まない」と同じ感覚だそう。
確かに、たこ焼きはわざわざレストランで食べたくはないし、どちらかというと、専門でやっている小さい店の方が美味しそうで、安いですよね。レストランで頼んでも、下手したら冷凍ものが出てきそうだし…。とにかく、コスパが悪いですね。
知っておくべき事実②:メキシコ人はレストランでタコスを食べない
3. 美味しいタコス屋台は、ウェブサイトでは探せない
そして、これは多くのメキシコ人が口を揃えて言っていたのですが…
口コミサイトなどで、
- 「おすすめ タコス」
- 「美味しい タコス レストランor屋台」
などのキーワードで探しても、真に美味しいタコス屋台は出てきません!
なぜなら、現地のメキシコ人が食べているタコスは、名もない屋台のタコスがほとんどだから!!
名前がないので、タコス屋台はTripAdvisorにもGoogle Mapにも載っていません。
(実際には屋台に名前が書いてある場合もありますが、メキシコ人は誰も見ていないので意味ありません。メキシコ人は自分の車や所有物に名前を付けるのが好きなのです。)
というか、もし載ったとしたら、数がありすぎてマップがタコス屋台のマークで埋まります。笑
また、不定期に移動したり、ある決まった曜日にしか出てこないタコス屋台もあるので、ウェブサイトに情報を載せるというのも、難しいのです。
知っておくべき事実③:美味しいタコスの屋台は、ウェブ検索では見つからない…。
わたしも、メキシコシティに大好きなタコス屋台がいっぱいあるのですが、説明が難しいのでこのサイト上でも紹介できてません。
例外として、一部のタコス専門店は本当に美味しいのでぜひ。(最後に、おすすめの専門店も紹介してます)
美味しいタコス屋台の見つけ方
さて、ついに本題です。
「美味しいタコス屋台の見つけ方」。
ローカルのメキシコ人に聞いた、彼らが実際に「美味しいタコス屋台かどうか」の判断基準にしているポイントを3つ紹介します。
ポイント①:客がいて混んでいるか?
基本ですが、客がいて混んでいる屋台はやっぱり美味しいです!
美味しいからこそ、地元の人が「ここのタコスが食べたい」と選んでやってきているわけです。
ただし、混んでいる中で声を張り上げて頼まないといけないので、スペイン語が話せないと少しハードルは高いかもしれないですね。
タコス屋台には、混むタイミングと空くタイミングがあります。
もしまた行く場所なのであれば、混んでいた屋台を覚えておいて、すいている時に再挑戦するといいです。
ちなみに、午後1時半ごろ~3時前のお昼時と、午後5時~6時台の帰宅ラッシュ時はとても混み合います。その時間帯以外に行けば、比較的すいていますよ。
おすすめは、朝10~12時と4時台。もし、この時間帯でもまだ混んでいるようであれば、大人気屋台の証。あえて勇気を出して挑戦するのもアリだと思います!
ポイント②:トルティーヤは「その場で手作り」のものか?
普通の屋台は、トルティーヤ作りの工場や卸から、すでに出来上がったものを大量に仕入れて使います。
タコス屋台は昼時などは大忙しになるので、トルティーヤ作りまで手が回らないのです。
しかしたまに、プレスでトルティーヤ生地を引き延ばし、大きな鉄板で焼いてその場でトルティーヤを作っている屋台を見かけます。
そういう屋台は総じてとても美味しいところが多いです。
なぜなら、「トルティーヤの味にまでこだわっている」ということだから!
ちなみにこちらの記事でも紹介していますが、トルティーヤこそがタコスの味の決め手。実はめちゃくちゃ大切なポイントです。
毎日、大変な思いをしてプレス機や鉄板などの大きな道具を運んできている(屋台は基本、毎日撤収制です)ということは、提供するタコスに対して相当なこだわりがある印。
実際、その場で作られたトルティーヤは風味も豊かでとても美味しく、胃もたれもしにくいです。
トルティーヤまで自前のタコス屋は少ないのですが、もしトルティーヤをその場で手作りしている屋台があれば、ぜひ挑戦してみてください!
ポイント③:大きなメトロ駅や乗り換えポイントの近くか?
※この項目はメキシコシティに限るのですが、判断基準としてなかなか使えるので、メキシコシティに行く人はぜひチェックしてください。
庶民の足、メトロ(地下鉄)。各メトロ駅の周りには、タコス屋がたくさんあります。
地元の人は、自分の毎日の行動範囲の中で、それぞれお気に入りのタコス屋台を持っています。具体的には、「乗り換え駅」や「自分が普段よく使うメトロ駅の近く」などです。
そして、そういうエリアにはやっぱりいろんなタコス屋が集まってくる!
「屋台が多いエリア=選択肢が多い」ということなので、まず美味しくないタコス屋は一瞬で淘汰され潰れます。よって、競争の激しい大きいメトロ駅近くや、乗り換えポイントあたりには、美味しいタコス屋台しか残らないのです。
複数のラインが通るメトロ駅や、バスターミナルの周辺は、特に念入りにチェックしてみましょう!現地の人が仕事帰りの楽しみにしている、とても美味しいタコスが見つかるかもしれませんよ。
ただし、大きな規模の乗り換え駅の中には治安が悪い駅もあるので注意。
(↑)こちらの記事で「NGなエリア」をチェックしておいてください。5箇所中3箇所がメトロの乗り換え駅です。。
タコス屋台を探すなら、わたしのおすすめは「Hidalgo(イダルゴ)」駅の周辺です。この辺りには、美味しいタコス屋さんがとても多いです!
ただし駅の中に 観光客を狙ったスリ集団がいるので、手荷物には十分注意を!
まとめ
以上、メキシコ人流・絶品タコス屋台を見つけるための最重要ポイント3つでした。
- 客がいて混んでいるか?
- トルティーヤは「その場で手作り」のものか?
- 大きなメトロ駅や乗り換えポイントの近くか?
もちろん、これに該当しないけれど絶品!というタコス屋台もちゃんと存在します。
例えば、メルカド(市場やマーケット)の中にあるタコス屋さんは、駅から遠くても美味しいです。
それに、「メキシコシティでNo.1」だと言われている美味しいタコス屋さん(わたしも大好き!)は、駅から少し離れた専門店です。(↓)
メキシコシティに行く予定の人は要チェックです!!
この記事を読んだみなさんが、メキシコで美味しいタコスを見つけられますように!