実は、メキシコシティには「世界一美味しい」といわれているタコス屋が存在します。せっかくメキシコシティに来たなら、本場のメキシコで「世界一のタコス」を食べに行ってみましょう!
この記事では、美味しさの秘密、おすすめのメニューと値段、最寄りのメトロ駅と行き方について紹介しています。
もくじ
世界一美味しいタコス屋の魅力
世界一美味しいタコスを出すお店は、「Taqueria El Progreso(タケリア・エル・プログレソ)」という名の、立ち食いタコス専門店です。
屋台の進化形の様なところなので、テーブルはありません。
ここの魅力は、もちろん「世界一美味しい」という点なのですが、具体的にはどう他のタコスと違うのでしょうか?その答えとなる、「Taqueria El Progresoの魅力」を、4つまとめました。
1.素材の味
Taqueria El Progresoは、ひとつひとつのタコスに最高の素材を使っています。
牛肉のタコスなどは、冷凍せず生肉のまま保管した薄切り肉を、オーダーが入ってから鉄板でジュージュー焼いてくれるので、焼きたての肉の旨みをしっかり楽しめます。
そして、特筆すべきはここのトルティーヤ。
Taqueria El Progresoに行った人からよく聞くのが、「ここのトルティーヤは別格だった!」という言葉。実は、ここのトルティーヤは白いトウモロコシ粉でできています。白いトウモロコシ粉製のトルティーヤには、普通のタコスによく使われる黄色のトウモロコシ粉によくあるような「独特な臭み」や「パサパサ感」がありません。そして、柔軟性もあるので食べているうちにボロボロになったりもしません。
アメリカナイズされたメキシコ料理(いわゆる「Tex Mex」など)では、小麦粉のトルティーヤや白いトウモロコシ粉が使われているところが多く、わたしたちが沖縄などで食べるタコスも小麦粉製がほとんど。小麦粉や白トウモロコシ製のトルティーヤは、メキシコシティではわりと珍しいのですが、わたしたち日本人にとっては「食べやすい」「クセのない」味になっています。
それに、ここはマサ(生地)をその場で鉄板で焼いている手作りトルティーヤのお店なので、本当に美味しいんです!「トルティーヤの味や風味が苦手…」という人にこそ食べてもらいたい、しっとり美味しいトルティーヤです。店の中では、自家製トルティーヤを作っている様子も見ることができますよ。
ちなみに「手作りトルティーヤかどうか」は、私的おいしいタコスを見つける際の条件として挙げています^^⇒『メキシコ人流!絶品タコス屋台を見つけるためのポイント3つ』
タコスは、素材の味が命。素材が良ければ、やっぱり美味しいタコスになります。
2.添え物オプションの豊富さ
ここTaqueria El Progresoには、ソースや添え物のオプションがたくさんあります。
マッシュドポテト、カットサボテン、アボカドたっぷりのワカモレ…本当にたくさんありすぎて、選べないくらいです。
これは、このお店が、タコスにうるさいメキシコ人にも絶賛されている重要ポイント。普通のタコス屋台では多くて2,3種類のところ、なんと6種類以上常備してあります。それらを、好きなだけタコスに盛って、自分流にアレンジして食べるのがメキシコ流。どれだけ大量に盛っても、添え物類はもちろん全部無料です!全種類を盛れば、タコスひとつでもおなか一杯になってしまうほど…。
もちろん添え物も、とてもいい素材を贅沢に使ってできているので、とても美味しいんです。
3.コストパフォーマンス
Taqueria El Progresoのタコスは、2017年1月時点でひとつあたり20ペソ(120円)です。
メキシコシティの屋台で食べる平均的なタコスの値段は、サイズによってひとつあたり6~15ペソ。少し高めのように感じますが、Taqueria El Progresoのタコスは、特大サイズ。2,3個食べればおなか一杯になってしまいます。
「300円以下で最高クオリティーのタコスがおなか一杯食べられる」と思うと、ここのタコスはとてもコストパフォーマンスがいいですね。
ちなみに、+5ペソ(=25ペソ)で、チーズを足せるのですが、このチーズがまた絶品。しかも、たーっぷりと乗せてくれるので、チーズ好きの人はぜひ挑戦してみてください!
4.地元のメキシコ人にも愛されている
ここ、「世界一のタコス屋」といっても、実は外国人の間ではまだ知名度は低いんです。…というのも、かなり地元色の強いお店だから。つまり、完全に「メキシコ人のためのタコス屋」なんです。
初めていく人は、オーダーの仕方もよくわからず、うろたえてしまうかもしれません。(正解は、「肉を焼いているお兄さんに、タイミングよく大声でオーダーする」なのですが、タイミング…難しいですよね。)いつ行っても地元の人による人だかりができている、本当にメキシコ人から愛されているタコス屋です。
おすすめのメニュー
Taqueria El Progresoに来たら、絶対に食べておきたいのが「Tacos de Bistec(タコス・デ・ビステク)」、薄切り牛肉の焼肉タコスです。このタコスは、メキシコ人が絶対に頼む鉄板メニューでもあります。
先ほど紹介したように、フレッシュな生のまま保管してある薄切り肉を、オーダーが入ってから巨大な鉄板でジュージューと焼いてくれます。味は、言うまでもなく絶品。ぜひ、好きな添え物を加えて食べてください。
そして、タコスと合わせて注文したいのが、フルーツジュース。メキシコ人は、タコスにはいつも炭酸ジュースかフルーツジュースを合わせて食べています。Taqueria El Progresoは、実はジュース屋も併設していて、オーダーが入ってからとても美味しいフレッシュフルーツジュースを作ってくれます。
ジュースは、巨大なカップに入って1杯22ペソ(132円)。
オレンジ、いちご、パイナップルといろんな種類(なんと全部で13種!)がありますが、一番のおススメは、地元の人の一番人気である、「Agua de Alfalfa(アグア・デ・アルファルファ)」=アルファルファジュースです!「アルファルファ」とは豆苗のような野菜で、日本では見かけないのですがとても栄養価が高くビタミンもたっぷり。爽やかな甘さで日本人の口にも合いますよ。
Taqueria El Progresoの基本情報
営業時間とおすすめの時間帯
Taqueria El Progresoは、月~土曜日の営業で、定休日は、日曜日です。
営業時間は、8:00-21:00。
オープンから12時台までは比較的すいています。
しかし、さすが大人気店。午後2時~5時台になるとものすごく混みあい、メキシコ人以外は入りこめない(オーダーをするための戦いに入れない)雰囲気になってしまいます。
平和にオーダーをしてタコスを楽しみたい人は、13:00より前か、18:00~19:30の間に行くのがおすすめです。20:00からはまた混みだすので注意。
場所と行き方
住所
Calle Maestro Antonio Caso 30, Tabacalera, 06030, CDMX
最寄りのメトロ駅は、近い順にこの3つです。
- 2番線の通る「Revolcion(レボルシオン駅)」
- 3番線の通る「Juarez(フアレス駅)」
- 2番線、3番線の通る「Hidalgo(イダルゴ駅)」
それぞれのメトロ駅から、歩いて15~20分ほどで到着です。詳しい位置は、下のGoogle Mapを見てください。
まとめ
以上、世界一美味しいといわれる「Taqueria El Progreso」についての情報でした。
ちなみに、「本当に世界一美味しいのか?」という疑問については…人それぞれ好みがあるのではっきりとはわかりません^^; でもわたしはとても好きです!
メキシコらしい黄色トウモロコシ粉のトルティーヤも大好きですが、白トウモロコシ粉のトルティーヤでこんなに美味しいものを初めて食べたので、とても感動しました。(アメリカや日本で食べるトルティーヤは、工場で大量生産されるできあいのものがほとんどなので、あんまり美味しくないんですよね…。)
ここのタコスが実際にとても美味しく、こだわりを持って作っていて、コストパフォーマンスも最高で、メキシコ人から愛されているタコス屋であることは間違いありません。
メキシコシティには、わたし的「人生で一番美味しいハンバーガー」の屋台もあります。「安くて旨いもの」が好きな人、ぜひ行ってみてください!↓
ルチャリブレ(メキシコのプロレス)の聖地、アレナメヒコ会場の近くです。