メキシコのグルメ

挑戦してみる?メキシコの珍味9選。【昆虫食から日本では禁止のアレまで】

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

メキシコの食文化は、ユネスコの「無形文化遺産」に登録されるほど多様です。

中には「えっ、こんな物まで食べるの?!」と仰天するような珍味もチラホラ。

…というわけで、今回はそんなメキシコの珍味をまとめてみました!あなたには、挑戦する勇気、ありますか?

珍味の旨さを知ってこそ、メキシコ通!

旅行中に見かけたら、ぜひ挑戦してみてください^^

世界に誇るメキシコ料理。

美味しいタコス(水曜の市場)

メキシコの伝統料理は、2010年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。

メキシコは、世界に誇る美食の国なのです!

メキシコ料理といえば、頭に浮かぶのは「タコス」や「ワカモレ」ですが、日本料理に「スシ」や「テンプラ」以外もあるように、メキシコ料理にもたくさんの種類があります。

「珍味」にこそ、食文化の面白さが宿る

日本にも「肝醤油」や「白子」など、外国人が「ええっ!そんな気持ち悪いものを食べるの?!」っと驚く様なものがありますね。そして、そういうものこそ多くの日本人の大好物だったりします。

メキシコも同じで、「珍味を知ってこそ、メキシコの真の味がわかる!」という言われがあります。

実際、外国人から普通は忌避される珍味を美味しそうに食べていると、現地の人からナゾに大喜びされます。笑

珍味はメキシコでしか食べられない!

それに、オーソドックスなメキシコ料理なら世界中で食べられるけれど、、

珍味はメキシコ国外ではほとんど食べる機会がないです!

せっかくメキシコにいるんだから、ちょっと勇気を出して味わってみましょ〜!^^

 

メキシコの珍味6選

どんどん紹介します!

1.ウィトラコチェ(黒カビトウモロコシ)

こちらの「Huitlacoche(ウィトラコチェ)」、トウモロコシ黒穂菌という病気に感染したトウモロコシです!(簡単に言うと「黒カビの生えたトウモロコシ」。)

雨が降って湿気の多い時期にこの病気になりやすいことから、雨季限定のグルメとしてメキシコ庶民に愛されています!

ただ、心理的に「病気に感染したモノ」を食べるのはかなり勇気がいりますよね…。

でも、人体に影響はないのでご心配なく!!

病気にかかったトウモロコシは、粒が肥大化し青黒い色になります。かなりグロテスクな見た目ですが、メキシコでは珍味として人々に愛されています。

味は、独特な風味とほのかな苦味があり、好き嫌いが分かれます。(わたし的には、まあ普通…。好んでは食べないかな〜)

ウィトラコチェは、ケッサディーヤスープの中に入れられることが多く、雨季(特に6〜10月)には「Tacos de Cazuela(おかずタコス)」のスタンドでよく見かけます!

挑戦難易度
珍しさ
おすすめの食べ方 タコス
食べられる土地 メキシコ各地
(メキシコシティは扱っている屋台多い)
時期 雨季(5〜11月)

 

2.チャプリネス(バッタ)

メキシコでは何種類かの虫が食べられています。特に有名なのは、イナゴによく似た「チャプリネス」というバッタ。

イナゴを食べる日本人にとってはそこまで変な食べ物でもないかもしれませんが、メキシコの人気の珍実のひとつです。オアハカでよく食べられています。

味は濃いめで、香ばしく、少し酸味もあり、ビールのつまみとして人気です。

くだいてタコスに振りかけたり、そのままスナックのように食べます。

挑戦難易度
珍しさ
おすすめの食べ方 ビールのつまみ
食べられる土地 オアハカ、その他
時期 通年

 

3.蟻シリーズ

チカタナス・ソース


この丸々太ったアリをつぶしてソースにします!

オアハカ州では、雨季に入ると発生する「chicatanas(チカタナス)」というアリを食べる習慣があります!

チカタナスはソースにされることが多く、チリやニンニクなどで味付けをしたオアハカの伝統料理です。

挑戦難易度
珍しさ
おすすめの食べ方 ビールのつまみ
食べられる土地 オアハカ
時期 雨季

エスカモーレ(アリの卵)

エスカモーレ

ごはんのような部分がエスカモーレです。

サイズはご飯粒大で、蟻の卵にしては大きめ。タコスに入れて食べることが多いです。

ぷちっとした食感のあと、まったりとしたナッツの様なまろやかな味が広がります。「蜂の子」にも似た味わいです。

挑戦難易度
珍しさ
おすすめの食べ方 タコスの具
食べられる土地 オアハカ
時期 通年

 

4.様々な芋虫フード

「グサノ」と呼ばれる、リュウゼツラン(テキーラの原材料)につく芋虫は、メキシコで様々な方法で食べられています。グサノには、白と赤があります。

  • 乾燥させ、味付けをしたスナック風
    上の写真です。香ばしい風味が大人気のビールによく合うスナックです。
  • テキーラと一緒に!つまみ風
    テキーラの中にグサノが浮いているものは、良質なテキーラ!テキーラショットと一緒につまみましょう。
  • 砕いて塩に混ぜた旨塩風
    グサノを乾燥させたものと乾燥チリを混ぜた「メキシコ流・旨味塩」は、メスカルを飲むときの定番のつまみです。芋虫だと知らずに食べている人もいるんだとか…。
挑戦難易度
珍しさ
おすすめの食べ方 ビールのつまみ
食べられる土地 メキシコ各地
時期 通年

 

5.モーレ料理(鶏肉のチョコレートソースがけ)

オアハカの伝統料理に「モーレ」という料理用ソースがあります。チレ(唐辛子)やナッツ類、野菜や果物、香辛料など30以上の材料を混ぜ合わせた複雑な料理です。

沢山の種類があるモーレの中でも、「モーレ・ネグロ(黒モーレ)」は、なんとチョコレートが主材料という一風変わったもの。最も人気で有名なソースでもあり、チキンにかけて食べられます。

味は、甘みと旨みと辛みが混ざった、なんとも形容しがたい味わい。味はピンキリで、しっかり作ったものはとても美味しいです。(イメージとしては、「辛くて、チョコレートの香りのする名古屋のみそだれ」といったかんじです。)

同じ「モーレ」でも、チョコレートの分量が少ない「モーレ・ロホ(赤モーレ)」は、よりバランスの取れた味わいで日本人の口に合います!

挑戦難易度
珍しさ
おすすめの食べ方 チキンやエンチラーダにかける
食べられる土地 オアハカ、プエブラ
時期 通年

 

6.チリソース&パウダーのスイーツ


Photo by: Wikipedia

メキシコ人は、何にでもチリパウダーをかけます。ポテトチップスや揚げ菓子や、なんとフルーツにも!チリパウダーがけフルーツは、一部の地域だけではなく、メキシコ全土どこでも見ることができる、みんなが大好きなスナックです。

日本のスイカに塩をかける食べ方と似ていますね。それに酸味と辛みを足したバージョンです。

スーパーのお菓子コーナーに行くと、何もかもにチリソースやパウダーがかかっていてびっくりします。ミックスナッツやドライフルーツ、キャンディ、ガム…グミの中にもチリソース!


おなかの中にチリソースをためたクマグミ。美味しくはなかった…。

メキシコ人のチレ信仰は、本物です。笑

挑戦難易度
珍しさ
おすすめの食べ方 とにかく何にでもかけてみる!
食べられる土地 メキシコ各地
時期 通年

 

7. 牛の脊髄

牛の脊髄のスープ

牛の「脊髄(せきずい)」という、「え…それって食材としてアリなの??」という材料も、メキシコでは食べられています。

わたしは、メキシコシティ歴史地区北部にあるメキシコ料理の老舗の有名店「El Taquito」で食べました。

脊髄自体の味は正直よくわからなかったのですが、意外にも弾力のある歯ごたえだったのが印象的。スープとして食べるのが一般的ですが、あまり見かけないです。

これ、成牛の脊髄は基本、日本では輸入禁止されてます。狂牛病のリスクがあるとかで…。ちょっと怖い一品ですね。(わたしは食べてからそのことを知りました😂)

挑戦難易度
珍しさ
おすすめの食べ方 スープ
食べられる土地 メキシコ各地
時期 通年

 

8. 脳みそや目玉のタコス

屋台のタコス

メキシコでは、脊髄だけでなく牛や豚の脳みそ(Sesos)目玉(Ojo)もタコスにして食べます!!(タンや内臓ももちろん!)

タコスだと、どこの肉であってもチョップしてあるので見た目にはそんなにわからないのですが、結構ローカルは食べている人多いです。味は、目玉はちょっと脂っこい感じ。。脳みそは白子に似ています。

代わりダネのタコスは、メキシコシティのタコス専門店で味わえます!おすすめは、メキシコシティ歴史地区南部にある「Los Cocuyos」。ここのタコスは、どこの部位もとても美味しいです!

…ただこちらも脊髄と同じく、日本ではまず手に入らない&頑張って手に入れるとしても、海外から、子牛のもの限定です。メキシコなら成牛のものも普通に売ってて食べられます!

挑戦難易度
珍しさ
おすすめの食べ方 タコス
食べられる土地 メキシコ各地
(メキシコシティの専門店が多い)
時期 通年

 

9. カメムシ

メキシコの昆虫食カメムシ6

最後に一番挑戦難易度が高い一品を紹介します。

それが現地では「jumil(フミル)」と呼ばれる虫…カメムシです。

味も香りもカメムシそのもの。しかもこれを「生きたまま食べる」のが伝統スタイル。

なかなかハードルの高い一品で、今回の記事で紹介してる珍味のなかでは唯一、わたしもまだ挑戦したことがありません。

メキシコの珍味は、一度食べれば「あれ?意外といける!美味しいじゃん!!」ってなるものがほとんどですが、これだけは例外のようで、リピーターはほとんどおらず、メキシコ人でもムリな人が多数派です。

しかも手に入れるのも難しく、タスコのお祭り「Dia de Jumil」のシーズンじゃないと売ってません。(生きたままなので、ぶっちゃけそのへんの山から採ってこればいいんですが。笑)

気になる人は、詳しくはこちらの記事から↓

メキシコの昆虫食カメムシ1
【メキシコの昆虫食】フミル(カメムシ)を生きたまま食べる祭 @タスコメキシコは、世界有数の昆虫食文化をもつ「昆虫食天国」です。 とくにメキシコ南部には豊かな自然とともにたくさんの虫がいて、なかにはそ...
挑戦難易度
珍しさ
おすすめの食べ方 なし
食べられる土地 タスコのお祭り
(年に一度)
時期 11月上旬

 

まとめ

以上、メキシコの珍味の紹介でした。

これらの食べ物、外国人はほとんど気味悪がって食べないのですが、メキシコ人にはどれも珍味として昔から愛されています。(チリスイーツは、普通のスナックですが。)

虫系の珍味やチョコレートソースの「モーレ」は、どれもオアハカ発。オアハカは、メキシコでも最も食文化が多様なグルメな州です。

これを食べれば、メキシコ人にも「お、お前メキシコの味がわかっているな!」と、仲良くなれるかも?!