サッカーは、メキシコ国内で最もファンの多いスポーツの一つです！。
W杯はもちろん、オリンピックや毎年のシーズンでも、とっても盛り上がります！
メキシコのサッカーのレベルの高さは今や世界的に有名で、ワールドカップの常連国であるほか、アメリカ大陸やカリブ海地域ではトップレベル。素晴らしい才能のプロがたくさんいます！
今回は、「メキシコに行くから、せっかくだからサッカーの試合をみたい！」という人向けに、メキシコのサッカー情報についてまとめました。
参考になれば嬉しいです！
もくじ
メキシコで、サッカーは一番人気のスポーツ！
メキシコの国民に一番人気のスポーツは、何と言ってもサッカー！！
過去には、自国でW杯を２度も開催し、1986年のホームでの大会ではベスト８に入ったほどの「世界の強豪」です！
- 試合を見るために、みんなの欠席率・遅刻率が異常に上がる
- 贔屓のチームが負けると、数日間ありえないほど落ち込んでる
…などの理由で、会社や学校がきちんと機能しなくなることも珍しくないんだとか…（しかもみんな「それは仕方ないよね。」みたいな謎の優しさを発揮。笑）
メキシコのサッカーのシーズン
サッカーのシーズンは、秋ごろから始まり翌年の春ごろまで。
メキシコのサッカー代表チームを支えるのは、４部からなるプロリーグ。トップリーグは18チームの「Orimera Division（プリメラ・ディビシオン）」で編成されます。
| シーズン１ | ７月〜１２月 | 毎週：土、日 |
| シーズン２ | １月〜６月 | 毎週：土、日 |
※各シーズン最終の２〜３週間（12月、6月）は、トーナメント戦が始まるため、盛り上がりは最高潮に！（この辺りが「サッカーシーズン」です）トーナメント戦の間は、土日に加えて「水・木曜」にも試合が開催されます。
熱心なファンたちは、サッカーのトーナメントシーズンになるとテレビに釘付け！！
重要な試合のある日には、
- 「仕事を休みにする！」
- 「学校にはいかない！」
と決めている人もいるほど。笑
メキシコの主なサッカーチーム「BIG4」
メキシコの人気クラブは、「BIG４（ビックフォー）」と呼ばれています。
- クラブアメリカ
- CDグアダラハラ
- プーマス
- クルス・アスル
この4つが、「BIG４（ビッグフォー）」と呼ばれるチームです。
1. クラブアメリカ（アギラス）
クラブアメリカは、メキシコで最も人気のあるクラブの一つです！「鷲（ワシ）」がマスコットなので、「アギラス（鷲）」と呼ばれます。
クラブアメリカは、運営が超ユニーク！！
メキシコ流プロレス「ルチャ・リブレ」のような文化が根付いていて、「善玉」と「悪玉」の対決と言う概念をサッカーにも持ち込み、自ら「悪役」を標榜したクラブ運営を行っています。
他のクラブに在籍している有力選手や、外国人の選手をどんどん「お金の力」で引き抜いてチームの力を強めているんです。（なので、メンバーにはアメリカ大陸のいろんな選手がいます！さすが「クラブアメリカ」。）
そのため、クラブアメリカのサポーターたちは、「Odiame mas！（オレを憎め！）」というキャッチコピーがプリントされたユニークなTシャツを着て応援します。
これ、選手を引き抜かれたチームを、めっちゃ煽ってます。笑 こんなチーム、世界中でここくらいかも。（このTシャツ、お土産にもおすすめです。）
クラブアメリカの最大のライバルは、この後紹介するBIG4の一つ「C.D.グアダラハラ」。
このクラブとの対戦は「エル・スーペル・クラシコ（スーパーダービー）」と呼ばれ、異常に盛り上がります！！
また、BIG４の他の２クラブ「プーマス」、「クルス・アスル」との対戦も、「クラシコ」と呼ばれます。
クラブアメリカの情報まとめ。
| 愛称 | Águilas |
|---|---|
| 設立年 | 1916年 |
| クラブカラー | 黄色＋青 |
| 代表的な選手 | Guillermo Ochoa（ギジェルモ・オチョア）など |
| ホーム | エスタディオ・アステカ |
| 所属リーグ | リーガMX |
2. C.D.グアダラハラ（チーバス）
メキシコシティに次ぐメキシコ第二の都市「グアダラハラ」をホームとする、サッカークラブ。通称「チーバ（chiva＝スペイン語でヤギ）」と呼ばれ、クラブのマスコットもヤギです。
先ほども紹介したように、最大のライバルはクラブアメリカ。
ルチャ・リブレに例えると…クラブアメリカが悪役なら、こちらは「ヒーロー（善玉）」！
クラブアメリカとは対照的に、創設当初を除いてメキシコ国外出身選手と契約したことが一度もなく、メキシコ人選手だけで構成される、唯一のクラブです。
そのせいか、やはり自国ファンもとても多く、2007年の調査ではなんとメキシコの国民の28％がチーバスのファンなんだとか！
（ナショナリズムの色が強い国なので、みんなが自国民を応援したくなる気持ちもわかります）
C.D.グアダラハラの情報まとめ。
| 愛称 | Las Chivas（「チーバス」＝ヤギ） Campeonisimo（絶対王者） |
|---|---|
| 設立年 | 1906年 |
| クラブカラー | 赤と白と青1906年 |
| 代表的な選手 | Carlos Salcidoなど |
| ホーム | グアダラハラの「エスタディオ・オムニライフ」 |
| 所属リーグ | リーガMX |
3. プーマス（ウナム）
Pumas de la UNAM（プーマス・デ・ラ・ウナム）は、メキシコ最大規模の大学である「メキシコ国立自治大学（UNAM）」を設立母体とするクラブです。
愛称は、「PUMAS（プーマス）」。最初は、大学の学生だけで構成されるアマチュアクラブだったのですが、やがてメキシコサッカーリーグの下部リーグに参戦しました。
ほとんどがメキシコ人選手ですが、外国人選手も少数います。
プロサッカー選手の育成にも力を入れており、これまでにも数々のメキシコ代表選手を輩出しています。
プーマス（ウナム）の情報まとめ。
| 愛称 | UNAM, Pumas（プーマス、ピューマ）, Universidad（ウニベルシダ、大学）, |
|---|---|
| 設立年 | 1954年 |
| クラブカラー | 金色＋青色 |
| 代表的な選手 | Claudio Suárezなど |
| ホーム | メキシコシティの「エスタディオ・オリンピコ・ウニベルシタリオ」 |
| 所属リーグ | リーガMX |
4. クルス・アスル
クルス・アスルは、1927年に「セメントクルス・アスル」の労働者たちによって設立されました。それ以来、なんとリーグ優勝8回を数えるほどの強豪に！！
チームメンバーはほとんどがメキシコ人の選手で、現在、北中米屈指の強豪クラブとして知られています。
ここは、チームのニックネームが豊富なのが面白いです！
クルス・アスルのニックネーム一覧
| ①Cementeros（セメント労働者） | 元々のセメント業者によって設立されたという起源から。 |
| ②Liebres（ノウサギ） | フィールドを走り回る選手がまるで野を駆け回るノウサギのように機敏だ、ということから。 |
| ③La Máquina（機械） | セメントを首都メキシコシティに送る「機関車」や、相手チームを「機関車のように」なぎ倒していく様子から、機関車のことを機械（マキナ）と呼ぶようになった。 |
クルス・アスルの情報まとめ。
| 愛称 | La Máquina、 Liebres、Cementeros（セメント労働者） |
|---|---|
| クラブカラー | 青＋白 |
| 設立年 | 1927 |
| 代表的な選手 | Gerardo Torradoなど |
| ホーム | メキシコシティの「エスタディオ・アスル」 |
| 所属リーグ | リーガMX |
サッカーの試合が見たいなら、メキシコシティの3つのスタジアムへ！（チケット購入方法も）
「メキシコでサッカーの試合が見たい！」という人は、チケットを買ってサッカースタジアムへ！
メキシコシティの中にある有名なスタジアムは、以下の3つです。
- エスタディオ・アステカ（Estadio Azteca）
- エスタディオ・アスル（Estadio Azul）
- エスタディオ・オリンピコ・ウニベルシタリオ（Estadio Olímpico Universitario）
この3つのスタジアムのチケットをチェックすれば、自分の行く日程に合ったサッカーの試合をチェックできます。
人気の試合はすぐに売り切れるので、早めの予約がおすすめです！
チケットは全てチケットサイト経由で、ウェブ決済可能です。
各スタジアム共通の「チケットの基本情報」
| チケットの値段 | 60〜700ペソほど いい席ほど早くなくなる |
|---|---|
| 予約開始日 | 試合の１週間前〜 |
| 当日券 | よほど人気の試合（クラシコなど）でない限り、当日でも空席はある |
1. エスタディオ・アステカ（Estadio Azteca）
「クラブ・アメリカ」のホーム。
1966年にメキシコシティオリンピックサッカー競技会場の1つとして建設されました。収容人数は87,000人以上！！なんと、メキシコで最も巨大なスタジアムです。
FIFAワールドカップ開催の際には「メイン・スタジアム」として使用されたほか、決勝戦もここで行われました。
「どこでもいいから、メキシコでサッカーを見たい！」という人は、とりあえずここのスタジアムの試合をチェックしてみるといいかも。
「Odiame mas！（オレを憎め！）」のTシャツも、ここで買えますよ〜♪
| 収容人数 | 87,000人以上 |
|---|---|
| 試合の予定 | Ticketmasterからチケットを見る |
| 行き方 | ・メトロ２号線の南の終点「Tasqueña駅」で、路面電車に乗り換えて15分→「Estadio Azteca駅」に直結 ・タクシーやUber利用が便利。 |
| 住所 | Ejido Viejo de Sta Úrsula Coapa, 04910 Mexico City, CDMX, Mexico |
| 地図 |  |
2. エスタディオ・アスル（Estadio Azul）
「クルス・アスル」のホーム。
1946年に建設された収容人数36,000人程度のスタジアムです。隣には闘牛場もあります。
現在は「クルス・アスル」の本拠地ですが、1990年まではアメリカンフットボールの競技場でした。
クルス・アスルの試合を見たい人はここのチケットをチェック！
| 収容人数 | 36,000人 |
|---|---|
| 試合の予定 | Ticketmasterからチケットを見る |
| 行き方 | ・地下鉄「San Antonio」駅から徒歩10分 ・メトロバス「colonia del valle」駅から徒歩3分 |
| 住所 | Calle Indiana 255, Cd. de los Deportes, 03810 Ciudad de México, CDMX, Mexico |
| 地図 | |
3. エスタディオ オリンピコ ウニベルシタリオ（Estadio Olímpico Universitario）
「UNAM（プーマス）」のホーム。
1952年に完成した、メキシコシティの中にある多目的スタジアムです。
収容人数は72,000人ほど。メインエントランスには、メキシコを代表する壁画家ディエゴ・リベラ氏による巨大なモザイク壁画が描かれています！
1968年のメキシコシティオリンピックではメイン競技場として使用されました。開会式や閉会式サッカー陸上競技などが行われた他、1986年のFIFAワールドカップでも、4試合が開催されました。
| 収容人数 | 72,000人 |
|---|---|
| 試合の予定 | チケットを見る |
| 行き方 | 地下鉄「Copilco駅」まで行く＋歩いて20分（タクシーがおすすめ） |
| 住所 | Av de los Insurgentes Sur S/N, C.U., 04510 Ciudad de México, CDMX, Mexico |
| 地図 | |
メキシコシティ以外の都市のスタジアム
主なところを表にまとめました。（↓）
| スタジアム | クラブ名（都市） | 収容人数 |
| Estadio Omnilife | C.D. Guadalajara（グアダラハラ）BIG 4 | 50,000人 |
| Estadio Jalisco | Atlas（グアダラハラ） | 55,000人 |
| Estadio Akron | Guadalajara（グアダラハラ） | 45,000人 |
| Estadio BBVA Bancomer | Monterrey（モンテレイ） | 55,000人 |
| Estadio Universitario | UANL（モンテレイ） | 42,000人 |
| Estadio Cuauhtémoc | Puebla（プエブラ） | 52,000人 |
※それぞれ、「Ticketmaster スタジアム名」で検索すると、購入できるチケットや今後の試合の予定がわかります。
まとめ：メキシコのサッカーを見てみよう！
以上、メキシコのサッカー情報まとめでした。
サッカーが好きな人は、ぜひメキシコでサッカーを見てみてください♪熱狂的なファンたちに囲まれて見るサッカーは、とても楽しいです！
メキシコ人が大好きなスポーツは、他にも「ルチャ・リブレ」があります。ルチャ・リブレも気軽に楽しむことができるので、特にメキシコシティを訪れる予定の人は要チェック！
