メキシコシティのベニート・フアレス国際空港(Aeropuerto Internacional de la Ciudad de México=略は「MEX」または「AICM」)は、比較的市内に近い空港です!
メキシコシティに新しくできた「フェリペ・アンヘレス国際空港(AIFA)」とは別の空港なので要注意。ただ現時点ではほとんどの路線が「MEX」の方で、AIFAは貨物用っぽい感じなので、こちらの記事を見ておけば基本はOKです。日本からの国際便も、全て「MEX」到着です。
なので、市内へも簡単にアクセスできます。
移動する方法は、全部で4つあります!
- 地下鉄(メトロ)
- タクシー
- 空港メトロバス
- Uber(ウーバー)
現地での呼び方は、以下の通り。
種類 | スペイン語の呼び方 |
地下鉄(メトロ) | メトロ |
タクシー | タクスィ |
空港メトロバス | メトロブス |
Uber(ウーバー) | ウベル |
このうち、公共移動手段は「地下鉄」と「メトロバス」です。
わたしは、これら4つすべての方法で移動した経験があるので、今回は、それぞれの詳しい移動方法と、メリット・デメリットも合わせて紹介します!
メキシコシティ空港↔︎市内の移動方法は、4つ。
メキシコシティ↔︎市内の移動方法は、全部で4つです。
1. 一番安く移動できる「地下鉄(メトロ)」(5ペソ/人)
安全性 | |
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簡単さ | 乗り換えが面倒 |
値段 | 1人あたり5ペソ(約30円) |
所要時間 | エリアによって30〜50分 |
営業時間 | 平日:5:00〜0:00 土曜:6:00〜0:00 日曜・祝日:7:00〜0:00 |
2. それなりに快適に・安く移動できる「空港メトロバス」(30ペソ/人)
安全性 | |
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簡単さ | |
値段 | 1人あたり30ペソ(約180円) |
所要時間 | エリアによって20〜40分 |
営業時間 | 平日・土曜:4:30〜0:00 日曜・祝日:5:00〜0:00 |
3. 一番楽!「空港タクシー」(250ペソ/台〜)
安全性 | |
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簡単さ | |
値段 | 1台あたり250〜300ペソ(約1,500〜1,800円) |
所要時間 | エリアによって15〜25分 |
営業時間 | 24h |
4. 一番おすすめ「Uber(ウーバー)」(100ペソ/台〜)
安全性 | |
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簡単さ | |
値段 | 一台あたり100〜200ペソ(約600〜1,200円) (夜中はタクシーと同じくらいの料金) |
所要時間 | エリアによって15〜25分 |
営業時間 | 24h |
ここからは、それぞれの交通手段を使って移動する方法を、詳しく紹介します!
① 地下鉄(メトロ)で移動する方法
地下鉄は、「第1ターミナル」からしか使えません。一部のアエロメヒコ便が到着する「第2ターミナル」には駅がないので、自分の利用するターミナルを確認しておきましょう。
第2ターミナルに到着する人は、
- メトロバスを利用する【30ペソ/人】
- ターミナル間を移動(16ペソ)→地下鉄(5ペソ)【21ペソ/人】
↑どちらかの方法で移動しましょう。(メトロバス乗った方が楽です)
1. 空港第1ターミナルから地下鉄の駅へ
まずは、第1ターミナルの一番端っこにある「Puerta 1(一番出口)」まで、空港内を移動してください。
↑「1」と大きく書いてあります。
↑ここから外に出ます。出たら、そのまま左に進みます。
こんな道になっているはず。
ここをずーっと歩いていきます。
その先に、地下に潜る階段が出てきます。ここが、空港の地下鉄駅です!
2. 地下鉄のチケットを購入する
地下鉄に入ったら、「TAQUILLA(チケット売り場)」と書かれたブースで地下鉄のチケット(切符)を購入します。(現金のみなので、あらかじめ空港で両替するかキャッシングしてメキシコペソを用意しておいてください。)
欲しいチケットの数を伝えて、お金(5ペソ×枚数分)を入れればOK。例:「ドス(2)」といって10ペソを入れる→2枚チケットがもらえる。(英語通じません)
↑地下鉄のチケット(切符)はこんな感じ。(写真は3枚綴り)一枚ずつ切り離して使います。
改札を通ります。青いマークのところを通ってください。(写真は、ホーム側から撮りました)流れとしては…
- チケットを入れる
- バーを押す
- そのまま出る
チケットは帰ってきません。(一律料金なので大丈夫です。)
3. 乗り換えの駅を確認する
構内にあるメトロマップで、自分の乗り変えのルートなどを再確認してください。
ちなみに、空港のこの駅は、5番線の「Terminal Aérea(テルミナル アエレア)」という名前です。
4. 行きたい方向の電車に乗る
次に、行きたい方向の電車に乗ります。
おそらく、ほとんどの人が「Pantitlán(パンティトラン)」行きに乗って、終点のパンティトランから1番線の「Observatorio行き」に乗り換えるルートになると思います。
5. 到着したら、宿まで歩く
駅に到着したら、地下鉄駅から宿まで歩くことになると思います。
あらかじめルートを確認して、昼間でもなるべく人通りの多い道を通って行くようにしましょう!
【地下鉄(メトロ)利用のメリット・デメリット】
メリット:とにかく安い
地下鉄を使うメリットは、とにかく安く移動できる!という点です。1回の乗車は一律5ペソ(約30円)/人なので、格安で移動できます。
荷物が少なめのバックパッカーや、超節約旅行者は、利用してもいいかもしれません。(ただし、地下鉄→宿まで荷物を持って歩くのはリスキーなので、気をつけてください。)
デメリット:危険・大変・混む
正直、メキシコや中南米の治安に慣れていない「普通の旅行者」には、大きな荷物を持っての地下鉄の利用はおすすめできません。
メキシコシティの地下鉄にはスリが多いので、荷物がたくさんあると「いつの間にか一つ無くなっていた」なんてこともあるかも。
また、乗り換えもあるので結構大変です。とくに、ラッシュの時間帯(朝7〜9時、夕方の5〜7時)は、日本の東京並みに混み合うので注意です。
② 空港メトロバスで移動する方法
次は、メトロバス(Metrobús)を使った移動方法を紹介します。
利用するのは、メトロバスの「Linea 4(4番線・空港コース)」です。Linea4のメトロバスは、ルート的に歴史地区周辺までしか行きません。
ゴール地点が「ブエナビスタ駅」なので、ローマ地区やポランコ地区に宿を取っている人はそこまで行かないので、注意。
1. メトロバスの専用カードを購入
メトロバスは、専用の乗車カードがないと使えません。
空港の専用マシーンで購入できます。現金のみなので、あらかじめ両替かキャッシングしてメキシコペソを用意しておいてください。
空港ターミナル1の場合
ターミナル1の「Puerta7(7番出口)」の手前に、オレンジ色のメトロバス・カード購入マシーンがあります。
このマシーンです。買い方は、以下の通り。
「Recarga(チャージ)」と「Compra(新しいカードの購入)」を選べるので、「Compra」を選択。(リピーターなどで元々カードを持っている人は、Regargaです)
「Usted esta comprando una Tarjeta Nueva(新しいメトロカードを購入します)」と書いてあるので、「Desea Continuar?(続けますか?)」→「Sí」を選択します。
こんな画面になります。カードの新規発行には10ペソ(約60円)かかります。
チャージの最低金額は「40ペソ以上」なので、使う分だけ現金でチャージします。
現金の投入は、隣の機械を使います。
一回使うだけであれば、40ペソぴったりを入れればOKです。(後でいつでもチャージできます)
現金を入れると、メトロカード取り出し口からチャージされたメトロカードが出てきます。
そのまま7番出口を出てすぐ右手(6番出口方面)に、メトロバスの乗り場があります。
↑「Linea 4」と書かれた、黒い看板が目印です。(6番出口付近から撮影)
ここに、ターミナル間移動のバスも来ます。
バスの運転手に「セントロ?(中心地に行きますか?)」と聞いて、そうだったら乗り込みます。
こんな感じの赤いバスです。
空港ターミナル2の場合
ターミナル2の場合も、同じようにメトロバスカードを購入してから乗ります。
第2ターミナルの場合、建物の外にカード購入マシーンがあるので、まずは両替・キャッシングなどして現金をゲットしてから、「Puerta3(3番出口)」から外に出ます。
↑出てから撮った写真です。
目の前のタクシー乗り場はスルーして、その先にあるコンクリの壁(穴が空いてる模様)の方に進みます。
そのまま、カラフルな巨大鉢植えの方へ向かってください。
この看板と、「T2」と書かれた黒い案内板のあるところが、メトロ乗り場です。
この柱にあるマシーンで、メトロカードを購入します。(現金のみ)
メトロカードの購入方法は「ターミナル1」の時と同じ(上記)なので、そちらを参考にカードを購入&チャージしてください。
カードをゲットしたら、メトロバスを待って乗り込みます。
3. メトロバスに乗り込む
メトロバスが来たら、確認してから乗り込みます。
内部はこんな感じ。左側に運転手さんがいます。
荷物置き場もあるので、大きい荷物のある人は利用するといいです。
バスの前方上部には案内スクリーンもあり、次のバスストップを教えてくれます。
(自分でマップアプリを確認しながら、降りる場所を見極めた方がいいです。)
4. 降りたら宿まで歩く
メトロバスは、各バスストップでしか止まらないので乗り過ごさないように注意。
わたしが利用した時は、歴史地区の「República de Chile」というバスストップで降りました。(利用した「Hostel Downtown」から一番近い駅でした。)
ただ、「近い」といっても「ソカロ広場〜目抜き通りのマデロ通り」の中心エリアから4ブロック(約500m)北にあるので、歴史地区内を大きい荷物をゴロゴロ引いて歩くのは大変でした…。(地面ボコボコだし、ホームレスのおしっこもひいてしまった…)
正直、荷物がバックパックの人にしか、お勧めできません。
一番近いバスストップは、こんな感じ。
- ソカロ広場周辺に宿を取っている人→「República de Argentina」
- サンフェルナンド館(日本人宿)→「Hidalgo」
- ペンションアミーゴ(日本人宿)→「Museo de San Carlos」
メトロバスが歴史地区を通る時は「República de Venezuela」という、ソカロより4ブロックほど北の通りを通るのですが、正直、夜間は治安が不安なエリアです…。(浮浪者多め。)
歴史地区に宿を取っている人は、夜間のメトロバス利用は控えましょう…。(降りてから歩く時に不安です。)
【メトロバス利用のメリット・デメリット】
メリット:地下鉄よりは安全・安い
空港専用のメトロバスは、一見普通のバスなのですが、基本的に空港に行く人しか乗らないので、車内の治安は地下鉄よりもずっと安全です。
またタクシーよりも安く、どこまで乗っても一律30ペソ/人(約180円)です。荷物置き場もあり、旅慣れた人であれば快適に移動できると思います。
デメリット:ルートが限られている・降りてから歩く必要がある
メトロバスはルートが限られているので、駅で降りてからホテルまで荷物を持って歩かないといけません。
メキシコシティを荷物を持ってウロウロするのは安全面であまりおすすめできないので、メトロバスを利用する人は
- 必ず治安のいいエリアに宿をとる
- なるべくメトロバスのバスストップに近いホテルにする
- (遠い場合)降りたらホテルまでタクシーを使う
など、なるべく歩く時間が少なくなるように・安全に移動できるように各自で工夫してください。
また、多少なりとも荷物を持って路上を歩く必要があるので、夜間の利用はおすすめできません。
③ 空港タクシーで移動する方法
一番高いけど、安心&安全な方法です。
1. 空港内でタクシーチケットを購入する
まずは、空港内でタクシーチケットを購入します。エリアによって料金が決められていて、一律定額です。
↑こんな感じのブースで買えばOK。第2ターミナル(アエロメヒコ)では、国際線到着口の目の前にこのブースがあるので絶対に見落とさないと思います。
もしくは、外のブースで直接購入するパターンもあります。空港内でブースが見当たらなかったら、外に出ればOK。
空港タクシーにぼったくられることは、まずないです。
2. タクシードライバーにチケットを渡し、行き先を告げる
タクシードライバーに、購入したタクシーチケットを手渡して、行き先(ホテルの住所)を伝えます。
↑こういう黄色いタクシー「Yellow Cab」か、
↑こういう白&黄色の空港タクシー「Porto Taxi」か「Sitio 300」を使います。
どっちでも値段はほとんど変わりません。ドライバーは英語が通じない可能性が高いので、ホテルの住所はスペイン語で用意しておきましょう。
ターミナル1の場合
1、2、6、7、8、9、10番出口を出たところに、タクシーが待機しています。(3〜4までは、一般車の停車区域なのでタクシーいません)
「Puerta1(1番出口)」から出たところにはたくさんタクシーがいるので、すぐに乗れます。
ターミナル2の場合
3番出口を出たら、目の前にタクシーがいっぱい停まっています。
メキシコシティでは、基本的にタクシーにチップは払う必要はないのですが、もし大きい荷物を出し入れしてくれたら、1つにつき10ペソくらいあげると喜んでくれると思います。
【空港タクシー利用のメリット・デメリット】
メリット:楽・安全
空港内でタクシーチケットを購入して乗り込むだけなので、一番楽です。また、ほぼ定額なのでぼったくられることもありません。
一番安全に、ホテルの入り口まで送り届けてくれます。
デメリット:公共交通手段よりも高い
デメリットは、「公共交通手段より高い」こと。
…といっても、だいたい一台あたり250ペソ(約1,500円)なので、日本と比べたらずっと安いです。高くても300ペソ(約1,800円)ほど。
メキシコシティでは、安全はお金で買うのが正解です。早朝や夜間の移動であれば、迷わずタクシーを利用しましょう。
④ Uber(ウーバー)で移動する方法
最近人気なのが、Uberの利用です。タクシーよりも安く、安全に移動できて便利です。
1. Uberアプリを起動
まず、Uberのアプリを起動しましょう。
日本から来た人は、Uberアプリを使う前に…
- 空港内でSIMカード(メキシコの電話番号)をゲット
- その番号でUber登録(メールアドレス・クレカも登録)
…という流れをやっておく必要があります。
SIMカードの購入方法(空港)↓
メキシコのUberの登録方法↓
↑日本語で使えます。メキシコで2〜3回分の乗車が割引になる、わたしの紹介クーポンも載せてます。
2. 乗り場と目的地を指定
アプリを起動したら、「乗り場」と「目的地」を地図上で設定します。(宿の住所はあらかじめ控えておいてください)
乗り場は、空港の「出口番号」で指定します。メキシコシティ空港には出口に番号が振ってあります。指定する際は「Puerta 3(3番出口)」など番号&地図で指定するといいです。
「乗り場」と「目的地」を指定すると、
- だいたいの到着時間(5分後、など)
- だいたいの予算(130ペソ、など)
が表示されます。
わたしが空港(ターミナル2)でUberを呼んだ時の画面。↓
※「Pool」だと乗合になるので、「UberX」以上のランクを選びましょう。
この時は、歴史地区(Downtown)まで、109ペソでした。
OKだったら、「依頼する」ボタンを押してUberを呼びます。
すると、ドライバー情報(名前・顔・車ナンバー)が送られてきます。指定した乗り場で待ちましょう。
ちなみに、この時ドライバーにメッセージを送れるのですが、スペイン語が苦手な人は「No hablo español.(スペイン語話せません)」と一言送っておくといいです。
ドライバーも察して、電話で連絡してこようとしたり、待ち合わせ場所を変更しようとしてきたりしなくなります。
3. Uberの車が来たら、運転手と車を確認して乗る
Uberが待ち合わせ場所にきたら、アプリに表示されている「車のナンバー」と「運転手の顔」を確認。ちゃんと一致していたら、乗り込みましょう。
目的地に到着したら、お礼を言って降ります。
降りてから、実際にかかった料金(事前に確認した予算と同じくらいのはず)がメールで届き、登録してあるクレジットカードから自動的に引き落とされます。
基本的に、Uberでは現金のやり取りは一切ナシです!現金のチップも渡さないでOK(あとからアプリで希望額を渡せます)。
【Uber利用のメリット・デメリット】
メリット:楽・安全・タクシーより安い
個人的に一番おすすめなのは、配車アプリの「Uber(ウーバー)」の利用です。
メキシコシティではUberがとても一般的で、地元民もよく使っている「一番安全な交通手段」です。空港からホテルまでであれば、タクシーよりもさらに安く移動できます。
予算は一台あたり100〜200ペソ(約600〜1,200円)ほどです。
Uberを利用すれば、市内でも自由に動けて観光にも便利です!↓
デメリット:現地で使えるスマホが必要
デメリットは特にないのですが、しいて言えば「メキシコで使えるスマホ」が必要な点。
空港内でSIMカードを購入できるので、それを使ってメキシコの電話番号をゲット→Uberに登録すれば、すぐに呼べます。(簡単です!)
まとめ
以上、メキシコシティ空港から市内への、4つの移動方法の紹介でした!!
わたしは、これまでに全ての方法(地下鉄、メトロバス、タクシー、Uber)を使って「メキシコシティの空港↔︎市内」間を移動したことがあるのですが、一番おすすめなのはUberかタクシーの利用です。
地下鉄は、格安だけど荷物付きの移動で使うにはリスクが高すぎるので、やめた方がいいです…。(わたしの友人は、大荷物で地下鉄で移動→電車内でスリに目をつけられる→駅からホテルに歩いている途中で強盗に合いました。)
メトロバスは朝〜昼の利用であれば安全性が高く、かつ安いので、節約派のバックパッカーにはおすすめです。(ただしバスストップ→宿までの道のりでは十分注意してください)
自分の予算と、それぞれの安全性をしっかり考えた上で、移動方法を決めてください♪
メキシコシティに旅行する人におすすめ役立ち情報は、こちら↓