この記事では、メキシコシティの死者の日イベント(主にパレード)を紹介します。
メキシコシティには、絶対に外せない死者の日イベントが盛りだくさん。しかも、このパレードはメキシコで最大規模なので、見逃せません!
メキシコの「死者の日の定番の街」は?
死者の日のオリジナルは「ミチョアカン州のパツクアロ湖周辺」だと言われています。
しかしなぜか、日本人の間では「死者の日と言えば、オアハカ!」と言われていました。
確かに、オアハカの伝統的な「死者の日」の時期には、たくさんの観光客がやって来て毎年とても盛り上がります!
オアハカ以外でも、死者の日の祭りは楽しめる!
ただ、今では死者の日はメキシコ全国区で祝われるお祭りです!
死者の日が世界的に「メキシコの祭り」として有名になるにつれて、本来はあまり関係ないエリアでも特別なイベントを開催するようになりました。
「元々は一部エリアの伝統だったお祭りが、全国規模になった」という感じです!
死者の日を楽しむなら、メキシコシティはとてもおすすめ!
というわけで、現在はメキシコのあらゆる街で死者の日のイベントが開催されています♪
その中でも、イベントの規模がずば抜けているのが首都メキシコシティなのです!
メキシコシティの「死者の日パレード」は必見!
まずメキシコシティで必見なのは、死者の日のパレード!
メキシコシティの死者の日イベントは、だいたいパレードと同時開催。なので、死者の日を100%楽しみたいなら、パレードの開催される日はメキシコシティにいるべきです!
プランを立てるときも、「パレードの日程」に合わせればOK。
パレードの開催される日の目玉イベントは、この3つです!
- メキシコシティの大規模な死者の日パレード
- 中心広場・ソカロの祭壇と特別イベント
- 人々の死者の日(ハロウィン?)仮装
メキシコシティの死者の日パレードは、なんと、メキシコシティ最大の大通り「レフォルマ通り」を全面封鎖して行う、超巨大規模のパレードです!!
規模は、圧倒的にメキシコNo.1。国をあげて開催しているので、気合いと豪華さはどこにも負けません!!
「死者の日パレード」は、新しいイベント
このパレードは、実は2016年から始まったとても新しいイベントです。
しかもきっかけは2015年に公開された映画「007 スペクター」の冒頭シーン。(↓)
(↑)007のこのシーンを見たメキシコの人が、
「え、これめっちゃかっこいいやん。これ確実にメキシコシティでやるべきやん」
と(思ったのかどうかはわかりませんが)、色々掛け合った結果、なんと実現。
映画のマネをした、大規模パレードを始めたんです!!(つまり、この映画が公開された時には、まだメキシコシティには死者の日のパレードはありませんでした。)
映画「007 スペクター」を完全再現?!
映画を見たことのある人がメキシコシティのパレードを見たら、きっと「まさに映画のまんま!!」って思うはず。笑
それくらい、巨大なカラベラ(骸骨)の山車から仮装パレードまで、かなり映画に忠実に再現しています!!
あと、仮装している観客がたくさんいるってところも、映画そっくり。笑
2016年のパレードがあまりにも高評価&大反響だったため、毎年恒例のイベントになったみたいです!!
メキシコシティの死者の日パレードの様子
わたしも、実際に死者の日のパレードを見に行ってきました✨✨
バイクに乗ったファンキーな骸骨たちも登場!!
中世貴族の豪華な衣装に身を包んだガイコツ集団も。
先住民の格好をして、骸骨の赤ん坊(?)を背負った人も。
巨大移動式祭壇も、ここでしか見られないシロモノです!
そして、パレードを進行していくのは派手に仮装した人びと!!
わたしが行った2017年時点では、まだ開催2回目だったのにも関わらず、パレードを見るためにこんなにたくさんの人が集まってました!(↓)
最前列に回り込むのは至難の業でした…!
でも、めちゃくちゃ盛り上がってて楽しかった!!!
パレードの日の夜は、中心広場(ソカロ)の祭壇もチェック
ちなみに、盛り上がるのはパレードだけではありません。
歴史地区の中心広場の「ソカロ」では、毎年違う死者の日のテーマに合わせた「祭壇(オフレンダ)」が飾り付けられます。
死者の日に飾る特別な祭壇のことです。
家族ごとに作るのが伝統で、普通は「ひな壇」のように飾り付け、故人の写真や食べ物、飲み物、花(マリーゴールド)でいっぱいに飾りつけます。
2017年のテーマは、「海に浮かぶ船」でした!
無数の船型の祭壇がソカロを埋め尽くしました。
船の中には、死者を導くとされるマリーゴールドの花が敷き詰められ、砂糖でできたガイコツ、蜜蝋のろうそく、焼物などが飾ってあります。
毎年テーマが変わるこの祭壇、実はアーティストによる巨大インスタレーション作品でもあります!
人も集まるので、夜でもとても賑やかな雰囲気。有名アーティストや、プロのマリアッチ集団を呼んで、生ライブをしている日もあります。
パレードの日は、一般人の仮装にも注目!
そして、人々の仮装も要チェック!
この日だけは、メキシコシティの至るところで死者の日の仮装をした人々を見ることができます。
特に盛り上がっているのは、ビジャスアルテス前〜ソカロの歴史地区のメインストリート周辺。
一番人気の仮装は、死者の日の定番「カトリーナ」
死者の日の伝統的な定番仮装は「カトリーナ」というガイコツを真似したメイクです。
カトリーナとは、メキシコの風刺画家ポサダが昔のメキシコの階級社会を皮肉って描いた、貴族の格好をした女性のガイコツのこと。
(↑)オリジナルのカトリーナ。
「メキシコで最も愛されている骸骨」とも言われています。カトリーナについて詳しく紹介している記事もあるので、チェックしてみてください♪
死者の日が近付くと、カトリーナのグッズもたくさん売られます♪
カトリーナのデザインのお皿や、
可愛い紙粘土でできたカトリーナのフィギュアも!
死者の日のパレードの日には、メキシコシティの街にもカトリーナが溢れかえります!!
クラシックなブラックで決めたカトリーナたちや…
カラフルなメキシコらしい服で仮装する人、、
マチの広い帽子を被って再現する人も。
カトリーナ・メイクの方法について紹介したこともあるので、「自分もカトリーナになる!!」という人は参考にどうぞ♪
ちなみに、男性は「カトリーノ」と呼ばれていて、同じようなメイクでOK。笑
こんな風に、ブラックスーツでキメているカトリーノが多いです!
すらっとしたイケメンがやると、かっこいい感じになります。
中には、完全にハロウィンのコスプレの人も。笑 死者の日は、ハロウィンとは別物なのですが、メキシコシティなどの都市部ではほぼ混合しているのが現状です。
しかし、日本では見た事もないような恐ろしい仮装の人もいて、これはこれでかなり楽しめますよ~!
メキシコシティで仮装グッズを買うならココ!
ちなみに、この日のためにめちゃくちゃ怖い仮装グッズを買えるのがソノラ市場(通称「魔女市場」)です。
血のりでもメイクアップ用品でも、仮装に必要なものはなんでも手に入りますよ〜!
ソノラ市場(魔女市場)への行き方を紹介している記事もあるので、メキシコシティで色々仮装の準備したい人は要チェックです。
仮装して、いろんな人と一緒に写真を撮ろう♪
この日だけは、みんないつも以上にめちゃくちゃフレンドリー!快く一緒に写真を撮ってくれます。
わたしも、死者の日メイクして練り歩きましたが、めちゃ楽しかったです✨「一緒に写真撮っていい?」とたくさん話しかけられました!
せっかくなので、この日は勇気を出して、いろんな人に話しかけてみるのがおすすめです!
ぜひ、気合いを入れて仮装していきましょう〜♪
奇抜な仮装やクオリティーの高いメイクで参加すれば、写真撮影を頼まれ大人気になれるかも?!
骸骨メイクの値段 | パレードのある道の道端で100ペソくらいでやってもらえます。 (顔半分なら50ペソ) |
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仮装を買うなら | ソノラ市場、シウダデラ市場など |
仮装する人が多い場所 | 歴史地区のマデラ通りと、ソカロ広場 |
治安 | この日は夜遅くまで盛り上がっているので心配なし。 ただし歴史地区の近くの、大通りに面した(人通りのある場所の)宿を確保するのがおすすめ |
治安面も問題ないのですが、人のいない路地には入らないようにしてください!
最近は、写真を一緒に撮りながらスリをしてくる悪い人もいるらしいので要注意!!持ち物には気をつけましょう。
メキシコシティの死者の日は、こんな人におすすめ!
- メキシコ流の奇抜な仮装・めちゃ怖い仮装を見てみたい・自分も仮装したい
- みんなでワイワイ盛り上がりたい・いろんな人と写真を撮りたい!
- 派手で大規模な死者の日イベントを見たい・参加したい!
メキシコシティの死者の日イベントは、とにかく派手で盛り上がっているのが特徴です!
現地・メキシコシティの若い人々の参加が多いのもポイント。みんなフレンドリーで、自由に写真を撮ったり撮られたりして交流しています。
メキシコシティの死者の日パレード基本情報まとめ
今年の日程やルートは、こちらの記事(↓)で詳しく紹介しています!(随時更新中)
メキシコシティの死者の日イベントや見所一覧
メキシコシティでは、パレード以外でもいろんなところで死者の日を楽しむことができます!
1. UNAMの祭壇とイベント
メキシコ近代壁画家の巨匠たちによる壁画が見所で、世界遺産にもなっている「UNAM(メキシコ国立自治大学)」
ここでは、毎年死者の日が近づくと生徒たちによるオリジナル祭壇の展示やイベントが開催されます!
2. いろんな広場(ビジャス・アルテス、コヨアカン地区、歴史地区)
町中のいろんな広場で、祭壇や生花のカーペットが作られます!
また「コヨアカン地区」では出店もたくさん出ていて、ショーも行われているのでとても楽しいです!!(特に週末の夜は盛り上がります!)
歴史地区の入り口にある「ベジャス・アルテス宮殿」前に、毎年作られるフラワーカーペットはとても綺麗なので必見です!
3. ソチミルコの、怖〜い死者の日イベント
ソチミルコは、最近は日本人の間では「人形島」が一人歩き状態で有名なのですが、元々は「メキシコシティ市民の憩いの地」。
さらに実は、「La LLorona(メキシコの幽霊・泣き女)」が出没するホラースポットとしても知られています。(わたしがお世話になった船の漕ぎ手は、泣き声を聞いたことがあるんだとか…)
2019年に公開された映画「ラ・ヨローナ 〜泣く女〜」と同じ話です。(ただ、映画の舞台はロサンゼルスらしい)
アナベルと同じ死霊館シリーズなので、ホラー好きなら知ってるかもですね。
そんなジョロナ(泣き女)を「夜に」探しに行くという、「La Llorona en Xochimilco(ラ・ジョローナ・エン・ソチミルコ)」というイベントが、死者の日の時期限定で行われ、かれこれ25年くらい続いています。
というわけで、変わった死者の日の体験がしたい人は、ぜひソチミルコへ!(船乗り場の近くでも、祭壇などイベントしてます)
4. ミュージアムの特別展示も見逃さないで!
メキシコシティには、たくさんのミュージアムがあります。(その数なんと170!)
そして、いくつかのミュージアムは死者の日の時期は特別展示を行うんです。
わたしの把握している限りで、見応えのあるものは…この2つ。
- Museo de arte popular(民芸品美術館)
- Casa Azul(Museo Frida Kahlo)フリーダカーロ美術館
民芸品美術館は、メキシコ中の民芸品を展示している見応えたっぷりの美術館!
死者の日には、様々なメキシコシティ流アレブリヘ(架空の動物の巨大張り子)や、骸骨グッズ、祭壇をみることができます!!
そしてメキシコを代表する女流アーティストFrida Kahloが実際に暮らした家をミュージアムにした「Casa Azul」では、毎年フリーダカーロの祭壇をみることができます!
これは結構人気で混み合うので、事前にチケットを取っておいたほうがいいです。(↓)
5. メテペックの巨大祭壇は、世界最大規模!
メキシコシティから日帰りで行ける「メテペック」という街では、街の教会の階段をそのまま祭壇に見立てた世界最大の死者の日の祭壇が見られます!
これは、わたしも2017年に見に行きました。
毎年デザインが変わるみたいなので、ぜひちょっと足を伸ばしてみてください!
階段の下にも、いろんな祭壇が飾ってあって見応えがありました。
詳しくは、『世界最大級!メテペックにある死者の日の祭壇を見に行こう!』をチェックしてみてください。
6. シウダデラ市場で骸骨グッズを探そう!
シウダデラ市場は、メキシコシティにある民芸品の巨大市場。
ここでは特にイベントはやっていないのですが、死者の日が近づくと骸骨グッズが豊富になるので、可愛い骸骨グッズを買いたいと思っている人は要チェックです!
>『メキシコらしいお土産なら、シウダデラ市場へ!【行き方も紹介】』
死者の日「当日(11月1日、2日)」は伝統エリアへ!
メキシコシティの死者の日も楽しそうだけど「伝統的な死者の日」も捨てがたい…!
…と悩んでいる人へ、朗報です。
メキシコシティの死者の日メインイベントは「死者の日の前の週末」に行われます!
つまり…週末はメキシコシティで楽しんでから、死者の日本番(11月1,2日)は、伝統的な街や村に移動すればOK!
↓参考に。
メキシコシティから日帰りで行ける「ミスキック」もおすすめ
「メキシコシティから遠出はできない」「他の街まで移動する時間がない」という人におすすめなのが、メキシコシティの南部にある「Mixquic(ミスキック 正式名称はSan Andrés Mixquic)」という町。
ここでは、墓を盛大に飾り付けて、伝統的な死者の日を祝っている様子を見ることができます!
(↑)この動画で、ミスキックの死者の日の雰囲気がよくわかります!
ミスキックの行き方については、こちらの記事で詳しく説明しています。↓