メキシコの「死者の日」のお祭りが、日本人の間でも有名になってきました!
でも、
- 「メキシコのどこに行けばいいのかわからない」
- 「盛り上がっているのはどのエリアなんだろう?」
と思う人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、メキシコの死者の日を最大限楽しむことのできる、死者の日におすすめの街を5つ紹介します!
もくじ
1.ハニツィオ島
まずは、ここ「ハニツィオ島」から!
ハニツィオ島は、メキシコ最も伝統的な「死者の日」の伝統が息づく、パツクアロ湖に浮かぶ小さな島です。
日本人にはまだほとんど知られていないので、「秘境的スポット」だと思われることが多いが、実はメキシコ人の間では「死者の日に一番訪れたい場所」として超有名&大人気。数か月前から旅の予定を立てないと、ホテルを取るのも困難なほどです!
ハニツィオ島の魅力
1.メキシコで最も伝統的な死者の日の催しを見ることができる
実は、メキシコの元々の「死者の日」は、このエリアに古代文明の時代から暮らしている「プレペチャ(もしくはタラスコ)」と呼ばれる民族の人々が発祥。
プレぺチャの人々はパツクアロ湖周辺の小さな村々に住み、大昔から、11月はじめの時期に死者たちが帰ってくることを信じ、彼らを迎え入れるために村のお墓を飾り付け、死者の日を祝っていたのだそうです。
2.息づく地元文化
ハニツィオ島は「死者の日の催し」以外にも、魅力がいっぱい!
老人の木彫り仮面を付けてコミカルに踊る「老人の踊り」、「マリポサ」と呼ばれる不思議な形の網と手漕ぎ船を使った伝統的な漁、地元の漁師さんが収穫した小魚を揚げた名物グルメなど、地元文化が根付いています。
さらに、このあたりには今でも多くのプレペチャの人々が暮らしています。ハニツィオ島には彼らの民芸品をあつかうお店も多く、藁細工や陶器、木彫りなど、ほかではなかなか見ることのできない様々な手仕事も買うことができます!
3.メキシコ流の屋形船に乗っていくという冒険感
ここハニツィオ島へは、船でないとアクセスできません。
パツクアロ湖の湖畔から大型の屋形船に乗って向かうのですが、近づくにつれ島のぽつぽつとした大量のロウソクの灯りが、島の形を浮かび上がらせます。
幻想のようにゆらめく島に上陸すると、島全体に死者の日の飾り付けが施されており、墓の飾り付けも豪華!たくさんの花やろうそくで盛大に飾られています。
まるでこの島だけ現実世界から切り離されて「異世界に来た」ような錯覚すら覚える、とても幻想的なスポットです。
2.オアハカ
オアハカは、「メキシコで最もメキシコらしい場所」と言われる州。今でも様々な先住民族が暮らす、メキシコの伝統文化が生きています。
ここも、ハニツィオ島と並び「伝統的な死者の日が見られる」ことで有名です。
毎年、死者の日を楽しむために世界中から観光客が集まり、連日オアハカの中心地で沢山のイベントが開催され、美しい民族衣装を着たガイコツメイクの踊り子によるパレードや、ショーを見ることができます。
外国人観光客の間で、最も有名な「死者の日スポット」かもしれません。
パレードでは、オアハカの伝統衣装に身を包んだ骸骨メイクの人々が、街中を練り歩きます。
死者の日の墓地は必見
そして、オアハカの死者の日の見どころは、何といっても村の墓地の装飾!お墓をマリーゴールドや様々な花で派手に飾り付け、先祖の霊を迎え入れている様子を見ることができます。
オアハカ市から少し行った村々では、伝統的なオフレンダ(祭壇)やお墓で飾りつけられた墓地を見学することができます。
墓地で一番有名なのは、「Xoxo(ホホ)(正式名称:Santa Cruz Xoxocotlán)」と呼ばれるオアハカ市からタクシーで10~20分ほど行ったところにある郊外の村です。
マリーゴールドやケイトウ、たくさんのロウソクで飾り付けられたお墓を、家族が囲み、とても和やかな雰囲気。
メキシコの音楽隊「マリアッチ」もお墓にいて、故人の好きだった曲をリクエストしてみんなで一緒に歌ったり、即興の詩を作ったり、テキーラやメスカルなどを飲んで持ってきたお弁当を食べたり、家族によって楽しみ方は様々です!
中には、伝統的な「香」を焚きながら祈りをささげる人の姿も。
なによりも、「知識がなくても、飛び込み参加でも間違いなく楽しめる」のが、ここオアハカの死者の日のいいところ!
観光客には「死者の日のイベントマップ」も配られ、オアハカの中で「いつ、どこで、どんなイベントが開催されるのか」が誰にでもわかるように工夫されています。
3.メキシコシティ(首都)
メキシコの首都・メキシコシティも実は「死者の日スポット」です。とにかく、どこよりも大規模に盛り上がるのがメキシコシティの死者の日イベントの魅力。
死者の日のパレードは必見
「死者の日」の前の週末には、毎年「死者の日パレード」が行われています。のべ10万人を超える人々(2018年は25万人!)もの人々が集まり、メキシコシティの目抜き通り「レフォルマ通り」を封鎖して行う、国内最大級の死者の日パレードです!
映画『007』の影響で2015年から始まったとても歴史の浅いパレードですが、やはり都市なだけあって規模が大きく、かなり賑わいます!!
移動式祭壇や巨大カトリーナの張り子など盛りだくさんで、ダンサーの衣装やメイクも豪華で見ごたえ抜群!!
メキシコシティでは毎年、「死者の日」の数か月前から数100人のボランティアを募集して、それぞれの団体が毎年違うこだわりのダシや衣装で登場します!
仮装したいならメキシコシティの中心地へ!
さらに、他の地域と比べて「仮装を楽しむ現地人」がとても多く、パレードの日の夜は、中心地(アラメダ公園~ソカロのエリア)が仮装した人や骸骨メイクの人で溢れかえります!
もはや、「街全体が仮装大会」みたいな状態です!
「自分もメイクで楽しみたい!」
「面白い仮装の人に会いたい」
という人にはぴったり。
それにやっぱり、都会の人はぶっ飛んだ仮装をしている人も多く、面白いです^^
巨大アレブリヘも見逃さずに!
死者の日が近づくと、毎年メキシコシティのレフォルマ通り沿いに「アレブリヘ」と呼ばれる空想上の動物の巨大張り子コンテスト&展示がされます。
これも「死者の日」にメキシコシティに行く人は必見のイベント。メキシコの人々のクリエイティブな発想に驚かされます^^
巨大パレードも、仮装大会も、アレブリヘも、無料で誰でも見ることができます!
「伝統的な死者の日の催し」というよりも、パーティ感覚で楽しむのがシティスタイル。週末にメキシコシティに滞在して、それから伝統的な「死者の日」を見るために村や田舎にも行ってみるのがおすすめです!
4.サンミゲル・デ・アジェンデ
メキシコシティから4時間ほどの、グアナファト州にあるサンミゲルデアジェンデは、メキシコで最も美しい街のひとつ。カラフルな街並みが美しいコロニアルな街です。
政府が定めた「Pueblo Magico(魔法の村)」にも認定された魅力あふれる場所で、死者の日には1週間ほど毎日特別イベントとお祭りが開催されます!
まるでシンデレラ城のような中心地の教会を背に、マリアッチや巨大な骸骨の張り子がにぎやかに騒ぎ踊り、とても明るい雰囲気の死者の日を満喫することができます。
(↑)中心地にあるカテドラル(大聖堂)の前にいる、ガイコツ夫人・カトリーナと、メキシコ人女流画家フリーダ・カーロの巨大張り子。
ただし、平日はあまり盛り上がらず週末の方が、中心地にマリアッチ隊も登場しておすすめです!
5.メテペック
メキシコシティからバスで1時間半ほどのところにあるメテペックという街では、死者の日の時期になると教会前の長い階段が巨大な祭壇に変身します。
国内最大規模(=世界最大!)のこの死者の日の祭壇には、一段一段にマリーゴールドの花びらが敷き詰められ、とにかくカラフル!
メテペックまでは、メキシコシティから日帰りで行くこともできます。
死者の日のあたりにメキシコシティにいる人は、ちょっとだけ遠出して、「世界最大の死者の日の祭壇」を見に行ってみてはいかがでしょうか。
この祭壇を見に来るためだけにこの街を訪れるのも、もちろんアリ。毎年、死者の日の一週間ほど前から巨大祭壇は公開されます。
まとめ&旅のヒント
死者の日にはいろんな見どころがあって、どこに行くべきか迷いますよね。
しかし、うまく計画を立てれば、ほとんどの場所に行くことができます!
たとえば、死者の日当日(11/1,2)に行かなければならないのは、1位のハニツィオ島と2位のオアハカだけです。
そして、メキシコシティにいるべきなのは、死者の日の前の週末。
サンミゲルのイベントは約1週間毎日続き、メテペックの祭壇は、死者の日当日のずっと前からあります。
メキシコシティのパレードを見て、ついでにメキシコシティからメテペックに日帰りで訪れ、そのあとサンミゲル・デ・アジェンデに数泊してからハニッツァオ島(もしくはオアハカ)へ、という計画も可能なのです!(かなり大急ぎですが…)
うまく計画を立てたい人には、こちらの記事をチェックしてみてください!(↓)
https://allartesania.com/day-of-the-dead-plan/
以上、死者の日におすすめなメキシコの5つの街についてでした!
読んでいただき、ありがとうございます^^