「メキシコで最も伝統的な”死者の日”を見たいなら、ハニツィオ島に行け！」
ハニツィオ島（Isla Janitzio＝イスラ・ハニツィオ）は、メキシコ人の間では、一番伝統的な死者の日スポットとして、昔からとても有名な島です。
ミチョアカン州のパツクアロ湖の中にある小さな島で、このあたりには昔から「プレペチャ」という民族が住んでいます。
パツクアロ湖周辺は、現在も州内では先住民率が一番高いエリアで「死者の日が生まれた土地」として有名です！！
この記事では、そんなハニツィオ島やパツクアロ湖周辺の「死者の日」の様子をレポします。
もくじ
ハニツィオ島の墓地（死者の日のメインの見所）
死者の日のハニツィオ島のメインの見所、墓地の様子を紹介します！
普段の墓地の様子
ハニツィオ島には「公共墓地（Panteon De Janitzio）」があります。
普段は、上の写真のように「メキシコによくあるただの墓地」です。
死者の日の墓地（夜バージョン）
しかし、死者の日が近づくとこの墓地は一変！
花や蝋燭でデコレーションされ、夜には地元の人々が先祖に祈りを捧げにやってきます。
「ハニツィオの死者の日」で出てくる画像のほとんどが、この墓地が死者の日モードに飾り付けられた時の写真です！
お墓ごとに個性があります。
ハンカチに包まれたバスケットの中には、パン・デ・ムエルト（死者のパン）などの故人へのお供物が。
死者の日の墓地（昼バージョン）
時間に余裕のある人は、夜だけでなく、ぜひお昼にも訪れてみて！
日中は、観光客があまりきていないので混み合うことなくデコレーションをしっかり見ることができます。
マリーゴールドによって、お墓はオレンジ色に染められています！
花は、「先祖を呼び寄せる」効果のあるマリーゴールドが大量に使われています。
赤紫のケイトウの花もいっぱい。
凝ったデコレーションは、見ているだけで楽しいです！
日中に来るメリットはもう一つあります。それは「本来のハニツィオ島」を観光できること！
島の頂上の展望台からは、夜は見えないパツクアロ湖の全貌が見渡せます。
死者の日シーズンは出店もいっぱい出ていてイベントもやっているので、ぜひ日中にも訪れてみてください。
＞パツクアロ→ハニツィオ島への行き方＆島の見どころ情報はこちらの記事
ハニツィオ島に宿はある？
ハニツィオ島には、宿やホテルは一つもありません！
なので、ハニツィオ島の対岸にある町「パツクアロ」に宿泊することになります。
パツクアロにはたくさん宿やホテルがあるのですが、死者の日シーズンはほとんど満室。
もし「死者の日のハニツィオ島」を見にいきたいなら、半年以上前からパツクアロのホテルを押さえておくのがベストです！！
＞パツクアロのホテル一覧（Booking.com）
パツクアロに宿が取れさえすれば、一安心。
ハニツィオ島以外で、パツクアロ湖周辺の「死者の日で有名な村（ツィンツンツァン村など）」にも行きやすいので、おすすめです。
「パツクアロに宿は取れなかったけど、どうしてもハニツィオ島の死者の日を見にいきたい！」という人は、さらに遠くなりますがミチョアカン州都の「モレーリア（Morelia）」（パツクアロまでバスで1時間）で宿を取ります。
モレーリアは大都市で宿も星の数ほどあるので、ここで泊まれない、ということはないです！
パツクアロ湖の他の村も、必見！
せっかく死者の日にパツクアロまで足を伸ばすなら、「ハニツィオ島以外の村」にも行くべきです！！
なかには、
「ハニツィオ島は観光地化されすぎた。真に”伝統的な死者の日”の様子を見たいなら、パツクアロ湖周辺の他の村を見るべき。」
と言う人もいるくらいです！
わたし個人的には「お昼にハニツィオ島に行き、夜は別の村に行く」というプランがおすすめ。…というのも、夜はハニツィオ島行きの船が激混み＆めちゃ並ぶので…
死者の日に有名な墓地がある村一覧
死者の日に有名な墓地がある村は、このあたり。（★付は有名どころ）
- Ihuatzio（イウアツィオ村）
- Cucuchucho（ククチュチョ村）
- Arocutín（アクロティン村）パツクアロから30分
- Cuanajo（クアナホ村）30分★
- Jarácuaro（ハラクアロ村）30分★
- Tzintzuntzan（ツィンツンツァン村）20分★
- Tzurumútaro（ツルムタロ村）10分
パツクアロから乗合バンに乗るだけorパツクアロで現地ツアーを使えば連れて行ってくれるので、他の村を見に行くのも簡単です。
あとは、パツクアロ市内にある墓地「Panteón Municipal Municipal Pantheon」も、気軽に訪れることができておすすめです！
おすすめは「ツィンツンツァン村」
パツクアロから行けるおすすめの村の一つが、バンで20分のところにある「Tzintzuntzan（ツィンツンツァン）」という村。
ここもプレペチャの人々が多く住む街で、「藁細工」でとても有名です。
墓地の場所は、このピンのあたり。
ここの墓地の飾り付けも、素晴らしいです！！
木漏れ日の中、飾り付けられたお墓がいっぱい！
どこを見ても、マリーゴールド！
こちらは、ツィンツンツァン村のおばちゃんが作った「死者の日」をテーマにした刺繍！↓
こういう民芸品も村の名物。お土産におすすめです。
夜は、ロウソクがいっぱい灯ってさらに幻想的…！
静かで厳かな雰囲気…かと思いきや、マリアッチ（楽曲隊）も来ていて、お墓はかなり騒がしく楽しい雰囲気です！
お酒を飲みながら、故人の思い出話に盛り上がる人々の姿も！
死者の日のツィンツンツァン村、本当におすすめです！！
Cuanajo（クアナホ村）の墓地は広大！
クアナホ村にある「Panteón De Cuanajo（クアナホ墓地）」は、広大です！
↑この動画を見ると、その規模がよくわかると思います！
観光客でいっぱいのハニツィオ島と比べると、賑やかながらも落ち着いた雰囲気です。
たしかに、「本来の死者の日」はこういう姿なのかもしれませんね。^^
まとめ
以上、「最も伝統的な死者の日」が見られると話題の、パツクアロ湖周辺のスポットについて紹介でした！
パツクアロ周辺の村の人々のお墓の飾り付けに対する情熱は、本当にすごいです！！
一年の中でも最も重要な一大イベントとして、村を上げて盛大に取り組みます。
お墓がライトアップされ、最も盛り上がるのは毎年11月1日と2日（死者の日祝日）です。なので、せっかく行くならぜひこの日程に合わせて行ってみてください。
この記事が、これから死者の日のミチョアカンに行く人の役に立てば嬉しいです！
今年のメキシコの死者の日のイベントは、こちらの記事からチェックしてみてください！
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