死者の日

メキシコの祭り「死者の日」を紹介。【花とお墓、骸骨の秘密】2019年おすすめプランも。

死者の日の骸骨フィギュア

世界的に有名なメキシコのお祭り、死者の日(死者祭り)

街は骸骨の仮装をした人で溢れ、パレードやイベント、お墓の飾りなど、「楽しく死を想う」ための、ユニークお祭りです。

今回は、メキシコが誇る伝統祭「死者の日」について写真盛りだくさんで紹介し、死者の日を100%楽しむための、2019年の情報+おすすめプランも合わせて紹介します!

わたしも、過去に3回ほど死者の日のメキシコを旅してきました!

この記事では、自分の見てきた死者の日の様子とこれから行く人に役立ちそうな情報をまとめたので、参考になれば嬉しいです!

骸骨、花、お墓。3つのキーワードでメキシコの死者の日を楽しもう♪

メキシコの死者の日は、楽しく「死を想う」祭り。

死者の日を楽しむために注目したいキーワードは、以下の3つです!

  1. ガイコツ
    骸骨5人組
  2. お墓と祭壇
    メキシコ死者の日の祭壇(オフレンダ)3
  3. お花
    センパスチル(マリーゴールドの花)

花とお墓と骸骨。

そこに注目すると、「死者の日」の背景がよくわかってきます!

1.ガイコツ(骸骨)

死者の日の飾り(ガイコツの壁)
「死者の日」と聞いて多くの人が一番に思い浮かべるのが、ガイコツ!

ガイコツは、死者の日に絶対に欠かせないモチーフです。

死者の日が近づくにつれて、メキシコの街角や市場には「ガイコツモチーフのグッズ」がどんどん増えていきます。

メキシコの骸骨のカラフルな置物
死者の日の時期のメキシコには、本当に魅力的な骸骨グッズがいっぱい!

メキシコの骸骨のカップル(張り子の人形)
ガイコツは、日本では「ダークで危ないイメージ」が強いですが、メキシコではみんな大好きな「愛されキャラクター」として定着しています。

実際、メキシコで見かけるガイコツグッズはとても可愛らしく、おとぼけ顔のもの、愉快な様子のものなど、とにかく明るい雰囲気です。

まるで、「死」や「ガイコツ」に対して、暗いイメージを持っていないかのよう。

ポピュラーアート美術館の骸骨の張り子
ひょうきんで、愛らしくて、どこか憎めない。

…メキシコの骸骨はそんな風に描かれます。

背の高い骸骨(メキシコ)
メキシコに来てから、骸骨グッズのファンになる人もいっぱいいます。

そして、死者の日当日には、たくさんの人が「ガイコツ・メイク」を施してこのお祭りを楽しみます。

死者の日メイク(子供)女の子
ガイコツメイクの中には、怖いものもあれば、可愛い印象のもの、セクシーなもの(?)もあり、本当に様々。

メキシコの骸骨仮装(ハロウィン)頭に帽子をかぶったり、花の冠を乗せたり。

死者の日の仮装(双子の女の子)
(↑)子どものガイコツメイクは可愛いです。

また、メイクだけでなく仮装にも気合いを入れる人が多いです。

オアハカの伝統衣装を着た、死者の日の女性たち
このグループは、メキシコのオアハカ州に住む先住民の伝統衣装を着ています。

派出な装いが、ガイコツメイクと合う!

鹿の角を生やした死者の日メイクの3人組
テーマは謎ですが、鹿の角をまとった個性的な3人組も発見。

メキシコの死者の日の仮装
クラシックな服装でキメると、かっこいい!

仮装をした人たち(死者の日)1

みんなこぞって気合いの入ったガイコツメイクや仮装をしているので、道を行きかう人々のメイクをチェックするのも楽しいです♪

特に、首都メキシコシティはいろんな仮装の人がいて面白いですよ~^^

仮装をした人たち(死者の日)3
死者の日のお祭りの時には、みんな知らない人にも話しかけて写真を撮りあっています。

面白い仮装の人を見つけたら、勇気を出して「一緒に写真を撮って」と声をかけてみましょう。わたしが死者の日に参加した時は、写真のフォルダが骸骨まみれになりました(笑)

2.お墓と祭壇

パツクアロ湖のお墓(死者の日の起源)
お墓と祭壇も重要なチェックポイント。

昔から、死者の日には先祖や家族のお墓を豪華に飾りつけ、盛大に弔うのが習慣になっています。

多くの場合、お墓に故人が生前好きだった食べ物や飲み物、嗜好品を捧げて、たっぷりの花やロウソクで飾りつけます。

死者の日のお墓(夜に集まった家族)

家庭によっては、故人のお気に入りの聖人を砂絵で描いたりするところもあります。

グアダルーペ柄のお墓(メキシコ)

各家庭によってお墓の飾り付けは異なり、それを見るのがとても面白い!

日本では「他人のお墓をジロジロ見るなんて、はしたない…」となるところですが、死者の日のお墓は派手で目立ってなんぼ!有名な墓地などでは、みんな「人に見られる前提」で飾り付けをするのでむしろ気合いが入っています!

お墓の飾りつけで有名なエリア

死者の日のお墓で特に有名なのは、オアハカ州ミチョアカン州です。

それらの地域の有名で大規模なお墓に死者の日当日に訪問すると、見渡す限り花とロウソクで埋め尽くされ、まるで異世界に紛れ込んでしまったかのような錯覚を覚えます。

死者の日のお墓(巨大な墓地)また、お墓を飾りつける代わりに(もしくは一緒に)、死者への捧げものを飾りつける「祭壇」も作られます。

祭壇は、メキシコでは「Ofrenda(オフレンダ)」や「Altar(アルタール)」と呼ばれていて、死者の日が近づくと街中で見かけるようになります。

死者の日の祭壇(メテペック)
オフレンダは、日本のひな祭りの雛壇のように階段状の舞台に飾られることが多いです。

メキシコ死者の日の祭壇(オフレンダ)1
こちらも、お墓と同じように「派手でなんぼ」の世界。

死者の日の豪華な祭壇
生花、伝統料理、フルーツ、紙の飾り、パンやお菓子、飲み物など、盛りだくさん。

メキシコ死者の日の祭壇(オフレンダ)5
メキシコシティでは、UNAM(メキシコ国立自治大学)のキャンパス内で、大型オフレンダの展示会が毎年恒例で行われ、多くの地元民や観光客でにぎわっています。

2016年からは、場所を移動して歴史地区の中にある「サント・ドミンゴ教会」の前の広場でも開催しているので、メキシコシティの土地勘のない観光客でも見に行きやすくなりました!

メキシコ死者の日の祭壇(オフレンダ)8
(↑)両方見に行ってきました!

また、メキシコシティからバスで1時間ほどのところにある陶器造りで街「メテペック」では、世界最大のオフレンダを見ることができます!

巨大なメキシコの死者の日の祭壇
(↑)2016年度のメテペックの巨大祭壇

ここのオフレンダは、なんと丘の上に建つ教会前の大階段を丸ごとオフレンダに変身させたもので、本当に壮大で豪華!

メキシコ・メテペック祭壇
世界一巨大なオフレンダなだけあってかなり壮観なので、メキシコシティで時間のある人は、少し足を延ばしてみてはいかがでしょうか?

毎年テーマやデザインも変わるので、毎年どんなデザインになるのかも楽しみです^^

3.花(死者を導くマリーゴールド)

マリーゴールドの花
最後のキーワードは、「花」!

死者の日、お墓やオフレンダは溢れんばかりの花で飾り付けられます。

その中でも「最も重要な花」といえば、鮮やかなオレンジ色が美しい「マリーゴールド」です。

マリーゴールドでできた十字架
マリーゴールドは、死者の日の一番大切な花で、「死者を導く役割」があります。

「死者の日」が近付くと、墓地や祭壇、家の中&外(庭)を飾り付けるために、どこの家庭もマリーゴールドの花を市場で大量購入します。

死者の日が近づくと、街中の市場でマリーゴールドが大量に売られている様子を見ることができます。

マリーゴールドを売る市場
この時期のメキシコのマリーゴールドの消費量は半端ないです。

日本と同じように、メキシコでもやはり花屋は「葬式・お墓関係」の行事に支えられているようですね^^

似たオレンジなので混合されやすいのですが、アメリカのハロウィンのテーマカラーは「パンプキン・オレンジ」のところ、メキシコの死者の日のテーマカラーは「マリーゴールド・オレンジ」なんです。

マリーゴールドの花を売る市場
(↑)卸か!ってほどの大量販売です。(笑)

彼女たちは、田舎の方でマリーゴールドの花畑を持っている農家さんや、農家から直接仕入れた花屋さんたちです。(彼らにとっては、この時期こそが稼ぎ時!)

マリーゴールド以外にも、真っ赤なケイトウ(これも死者の花)、キク類など、たくさんのカラフルな花が使われますが、基本カラーはやっぱりマリーゴールド・オレンジです。

死者の日のお墓の飾り付けの様子飾りつけられたお墓は、夜になると暖色のロウソクの光に照らされて花々が浮かび上がり、なんとも幻想的な雰囲気に。

夜、ロウソクの灯ったお墓(メキシコ)
死者の日の当日、ロウソクの火に照らされ花の香りが漂う墓地で、人々は故人の思い出を懐かし気に語りあい、祈りをささげ、そしてお酒を飲んで、無礼講!とばかりに盛り上がります。

墓に祈りを捧げる女性Photo by Jordi Cueto-Felgueroso Arocha CC BY-SA

そんな馬鹿騒ぎから、ふと横を見ると、真剣に祈りを捧げる人のすがたも。

「死者の日」楽しみ方は、人それぞれ。

ひとりひとりが、一年に一度の「死を想う時間」を心から楽しんで過ごします。

そんな死者の日の夜のため、人々は毎年心を尽くして準備しているのです。

死者の日の祭りは、いつ、どこで楽しめる?

メキシコの死者の日について知りたいことをまとめました。

死者の日はいつ?→毎年11月1、2日

開いたスケジュール帳

死者の日は、基本的に毎年11月1、2日に開催されます。

しかし、メキシコ文化研究者のFrances Ann Day氏によると、死者の日は正式には

  • 10月31日:Angelitos(アンヘリートス=天使)の日
  • 11月1日:All Saints Day(諸聖人の日)
  • 11月2日:All Souls Day(万霊節の日)

の3日間にわたって行われるようです。

内容は、こんな感じ。

  • 「天使の日」(10月31日)
    幼くして亡くなった子どもや、水子のための日。小さい子どもを弔うため、明るい雰囲気です。また、家の祭壇には子供の食べられない辛いものなどは置かず、甘いものをたくさん捧げるそう。
  • 「諸聖人の日」(11月1日)
    大人の魂が帰って来る日。辛いものも、お酒もたくさん捧げます。また、生前故人が好きだった嗜好品や、歌を歌い思い出を語りあいます。
  • 「万霊節の日」(11月2日)
    すべての魂のための日。この日、家族は家族のお墓に出かけて盛大に飾り付けます。(外部の人が見ることが出来るのは、この時の様子ですね。)

現代では、厳密にこの通りにやっている家庭は少ないとは思いますが、お墓を飾りつけたり、故人に思いを寄せる習慣は各家庭に残っています。

そして、パレードやイベントなどの催し物は、年度や町によって変わります。

死者の日は国の祝日なので、ほとんどのメキシコ人の仕事や学校は休みになります。

メキシコ人にとっては「バケーション・シーズン」なので、メキシコ人も死者の日の名所を旅行する人は多いです。

死者の日で有名な人気スポットや町のホテルは争奪戦ですが、最大のライバルはメキシコ人になります。笑

メキシコのどこで死者の日のお祭りが開かれる?

メキシコの地図

死者の日は、メキシコ全土で開催されるお祭りです。ただし、盛り上がり具合・祝い方は、地域によってかなり違うんです。

たとえば、もともと死者の日を祝う習慣がなかったメキシコ北部の方では、「伝統的なお祭り」というよりも、パーティ感・イベント感が強い模様。

メキシコシティも、元々は街の中で祝う習慣はないですが、最近イベントをたくさん開催してます。

メキシコシティの死者の日のパレード 山車
パレードや…

メキシコシティの死者の日のパレード6
骸骨の仮装をする人がいっぱいです!

死者の日に盛り上がるマデラ通り(メキシコシティ)
夜の中心地は、こんなに混み合う!

しかし、「死者の日」は基本的に、メキシコ南部(ミチョアカン以南)が中心になるお祭りです。

祭壇のシュガースカル
なので、「伝統的な死者の日」を楽しみたいのであれば圧倒的に南部(とくに田舎の方)に行くのがおすすめです!!

死者の日自体、スペインによる植民地化よりも前からあるお祭りなので、「現在でも先住民率が高い地域(ミチョアカン州やオアハカ州など地方)」では、とくに盛大に祝われることが多いです。

 

2019年版:死者の日のイベント情報。(オアハカ,メキシコシティなど)しっかりプランを立てよう!

メキシコ死者の日のお祭りのイベントカレンダー2019

メキシコの国民的なお祭り「Dia de los muertos(死者の日)」は、年々知名度を増しています。

日本だけでなく、世界中で「死者の日のメキシコに行ってみたい!」という人が急増していて、2018年の死者の日は、過去最多の人がパレードに集まったんだそうです。

死者の日パレードを見る人たち
さて、今年(2019年)の「死者の日」は、どんな運びになるのでしょうか?

ここからは、2019年の死者の日のイベント情報をまとめていこうと思います。

メキシコでも、イベント情報についてはまだあまり情報解禁されていないので、とりあえず情報が出るたびに、少しずつ更新していく予定です。

今年、死者の日にメキシコに行きたい」という人の旅行計画の参考になれば幸いです。

死者の日の祭りが盛り上がる、おすすめの街

メキシコシティにいるカトリーナの仮装した女の子

「死者の日」を100%楽しむのに、特におすすめの街が5つあります。

  1. ハニツィオ島(ミチョアカン州)
  2. オアハカ(オアハカ州)
  3. メキシコシティ(首都)
  4. サンミゲル・デ・アジェンデ(グアナファト州)
  5. メテペック(メキシコ州)

それぞれの「おすすめの地域」については、こちらの記事(⇒死者の日に行きたいメキシコの街おすすめベスト5)で詳しく紹介しているので、興味のある人はチェック。

 

2019年「死者の日」のおすすめの楽しみ方

パペルピカドと死者の日のシュガースカル

2019年は、一番大切な本番の「11月2日」が土曜日なので、例年よりもさらに盛り上がることが予想されます。

「死者の日」を100%楽しめる日程を組むのはとても大切で、以下の記事でかなり詳しく書いています。

メキシコで死者の日を100%楽しむための最強プランを紹介します。最近、ピクサー映画『リメンバーミー』でも取り上げられて話題になっているメキシコのユニークなお祭り・祝日、「死者の日」。 この記事で...

(↑)この記事に書かれていることは、「毎年恒例」であったり、あまり年によって変わらないイベントなので、一応押さえておくといいと思います。

それを踏まえて、2019年におすすめしたいのはこんなプラン。

  1. 首都メキシコシシティでの大規模パレードを見学
  2. 伝統的な場所でイベント(パレードや墓地の飾り付け)を見学

それぞれについて詳しく紹介します。

メキシコシシティの「死者の日のパレード」はマスト!

死者の日のパレード
メキシコシティでは、「死者の日」が近くなると、盛大なパレードを開催しています!!

映画『007』の影響で、2016年から始まったばかりの新しいイベントなのですが、これが大盛り上がり。

メキシコシティの死者の日パレード4
街中ガイコツメイクをした人々が歩きまわり、とても大規模で豪華なパレードを見ることができます。

メキシコシティの死者の日パレード1

パレードの規模は、やはり巨大都市なだけあり圧倒的豪華さです。


巨大な移動式祭壇(通称:オフレンダ)も!

パレード当日の「土曜の夜」には、歴史地区で様々なイベントが行われ、「ビジャス・アルテス前〜(マデロ通り)〜中心広場ソカロ」のエリアには、仮装した人びとが大量に集まってきます。

仮装をした人たち(死者の日)2
声をかけると、快く一緒に写真を撮らせてくれますよ。

また、ソカロ広場には、野外「オフェルタ」もしくは「オフレンダ」と呼ばれる祭壇も飾り付けられ、死者の日をばっちり楽しむことができます。


↑2017年度のオフレンダのテーマは、「海に浮かぶ死者の船」でした。

マリーゴールドとガイコツをたくさん積んだ船が、何十艘も浮かんでいるように見えます。とても幻想的で素敵なオフレンダでした!

マデロ通りでは、特別な「現代アート・オフレンダ」も公開されます。

メキシコシティの死者の日の門(ゲート)
(↑)すべて本物の花でできた入り口を潜ると…

死者の日の現代アート×祭壇1
巨大なジャングルジムのようなオフレンダが。

死者の日の現代アート×祭壇5
見応えあります!!

メキシコシティで見られるものについては、こちらの記事で詳しく書いてるので、メキシコシティに行く人はチェック(↓)

メキシコシティのパレードの巨大移動祭壇
メキシコシティの「死者の日パレード」は必見!【+イベント情報】この記事では、メキシコシティーの死者の日イベント(主にパレード)を紹介します。 メキシコシティには、絶対に外せない死者の日イベント...

メキシコシティのパレードやイベントは、毎年本当に豪華で盛り上がりも最高なので、死者の日のためにメキシコに行く人には絶対に見てほしいのですが、毎年パレードの日程や時間帯は直前まで公式発表されません。

なので、先に予想してプランを立てる必要があります。

2019年パレードの開催日(予想)

今までの傾向としては、パレードは毎年「死者の日(11月2日)の前の土曜日」に開催されています。

たとえば、過去3年間のパレード開催日は以下の通りでした。

  • 2016年:10月29日(土)
  • 2017年:10月28日(土)
  • 2018年:10月27日(土)

というわけなので、今年2019年も土曜日の開催が予想されます。

(このパレードは、メキシコシティの目抜き通り「レフォルマ大通り」を完全に封鎖して行う、「街全体で祝う超巨大イベント」なので、平日開催はそもそも無理です。)

というか、土曜日開催は、今までの開催日の流れから見てもほぼ100%確実。

…しかし。

今年はちょっとわけが違います。

なぜなら、11月2日が土曜日だから!!

(今までは、11月2日が土曜日じゃないから、その前の土曜に開催されていました。)

なので、2019年のパレードが…

  • 2019年11月2日の土曜(死者の日当日)
  • 2019年10月26日の土曜(その前の土曜日)

どちらの日程で開催されるのか、現時点ではわかりません。

でも、まあ99%以上の確率でどちらかにはなると思います。(わかり次第、このページを更新して報告します。)

とりあえず、メキシコシティの死者の日のパレードが見たい人は、「10月26日(土)に死者の日のパレードが開催される」という前提でメキシコ旅行の予定を立てるといいと思います。

パレード当日にメキシコシティの空港やバスターミナルに到着する計画だと、(レフォルマ大通りの封鎖で街中の交通網がかなり乱れているため)渋滞に巻き込まれ、最悪パレードが見られない可能性もあります。

できるだけ前日までにメキシコシティに到着しておきたいところです。

もし、どうしても当日到着になってしまう場合は、絶対に「メトロ(地下鉄)」を使って移動しましょう。タクシー、Uber、地上の移動手段は重度の渋滞に巻き込まれ見れないかも。

 

パレードの開催時間

パレードの開催時間は、過去3年間を見ると以下の通り。

  • 2016年:16:00スタート(3時間)
  • 2017年:16:00スタート(3時間)
  • 2018年:16:00スタート(3時間)

というわけなので、「2019年も16:00スタート」の可能性が濃厚でしょう。

パレードのルート

パレードのルートも、毎年決まっています。このルートも2019年も変更されないと思われます。

  • スタート地点:「Estela de Luz」
  • 終了地点:「Zocalo」
死者の日のパレード(メキシコシティ)のルート

パレードのルート

  1. Estela de Luz(チェプルテペック公園の東側)という巨大なビルの前からスタート
  2. 独立記念塔などがある大通り「Avenida Reforma(レフォルマ大通り)」を進む
  3. 巨大な噴水のある交差点で、東方向に曲がる→「Avenida Juarez(フアレス通り)」を進む(アラメダ公園の南、ヒルトンホテルの前の通りをまっすぐ)
  4. ビジャスアルテス前から「歴史地区」への交差点を渡り、Zocalo(歴史地区のソカロ広広場)までまっすぐ行く

このルートは、死者の日のパレードだけでなく、独立記念日のパレードやその他の祝日など、メキシコシティで開催される全てのパレードの鉄板ルートなので、変更はないと思います。

わたしのおすすめは、「レフォルマ大通り」と「フアレス通り」での見学。このあたりは道が広いので、混んでいても移動が楽です。

歴史地区やソカロは、道も狭いのでパレードが見にくく、地下鉄も封鎖されていて移動も少し大変&スリも出てちょっと危険です。

パレードを見るのに便利なおすすめホテル

パレードを見るのに便利なホテルに前日から泊まっていれば、パレードを見に行きやすい&運が良ければ部屋からパレードを見ることもできるので、とても楽です。

(部屋の向きをリクエストすれば、ほぼ確実に部屋から見れます。)

特にアラメダ公園の大通り沿いは治安もよく、観光にも便利なのでメキシコシティに泊まる際にはおすすめなエリアです。

おすすめは、このあたり。(↓)

ヒルトン 予算:50,000円~/部屋
ホテルの目の前をパレードが通ります。(アラメダ公園側であれば、部屋からも見えます。)位置的にも観光に超便利で、立地は最高です。
フィエスタ イン 予算:20,000円~/部屋
ヒルトンのお隣。アラメダ公園側をリクエストすれば、パレードが窓から見えます。
バルセロ 予算:22,000円~/部屋
パレードがちょうど曲がるところにあるホテル。レフォルマ通側の低層階の部屋をリクエストすれば、部屋からパレードが見れます!
The New Carso Alameda Luxury Lofts 予算:7,000円~/部屋
4人で泊まれるので格安&アラメダ公園側の部屋をリクエストすれば、部屋から最高の角度でパレードが見えます!特等席。
ホテル インペリアル レフォルマ 予算:9,700円~/部屋
レフォルマ通側の低層階の部屋をリクエストすれば、部屋からパレードを見れます!

 

死者の日パレードの動画

動画が公開されています。

雰囲気が伝わると思います♪

「死者の日当日」は、メキシコの伝統が残る町で楽しもう

オアハカのパレード
メキシコシティのパレードは盛大でとても面白いのですが、これは実は新しく始まったイベント。

もし「伝統的な死者の日の催し」を見たいのであれば、少し郊外やメキシコの伝統が根付くエリアに足を伸ばしてみるのがおすすめです。

伝統的な死者の日の催しが見られる場所として有名なのは、こんな場所です。

  1. ミスキック
  2. オアハカ
  3. パツクアロ湖周辺(とくにハニツィオ島)

①ミスキック

Photo by: Día De Muertos – Mixquic 2018 (OFICIAL) facebook

ミスキック」は、メキシコシティからバスで1時間ほどのところにある郊外の町。

ここでは、死者の日らしい盛大な「お墓の飾りつけ」が行われ、ちょっとした仮装パレードや出店もたくさん出ていて、メキシコシティ周辺では死者の日に一番盛り上がっている町です!メキシコシティに住む人達も、死者の日の催しを見学しにここにやってきます。

オアハカやパツクアロまで、足を伸ばす時間がない。でも、死者の日を楽しみたい!」という人におすすめ!毎年10月31日~11月3日までの4日間、毎晩イベントが行われています。

2019年度イベント開催日予想

10月31日(木)~11月3日(日)

行き方

  1. メキシコシティ→ミスキック(バスで1時間)

 

②オアハカ

オアハカの死者の日パレード

オアハカは、いわずもがな日本人の間では最も有名な「死者の日」スポット。メキシコシティから飛行機で1時間20分、バスで7時間のところにあります。

死者の日の仮装をした大規模なパレードが町を練り歩いたり、近郊の村ではお墓の飾りつけの様子も見たりすることもできます。

自分も仮装をして、死者の日の骸骨メイクをして、町のみんなと一緒に楽しみたい!」という人にもおすすめです。

2019年度イベント開催日予想

10月30日(水)~11月4日(月)

行き方

  1. メキシコシティ→オアハカ(長距離バスで7時間、飛行機で1時間20分)

③パツクアロ湖周辺(とくにハニツィオ島)

ハニツィオ島空撮

ハニツィオ島は、メキシコ人の間で最も有名&人気な「死者の日」のスポットです。

もともと死者の日は、ハニツィオ島の浮かぶ「パツクアロ湖」周辺に住んでいた、プレペチャという民族が古代メキシコの時代から行っていたお祭りでした。

なので、この湖周辺では最も伝統的な死者の日の様子を見ることができるんです。

死者の日の刺繍(ミチョアカン刺繍)
(↑)プレペチャの女性が作った、死者の日の刺繍。

パツクアロ湖の中でも、写真の「ハニツィオ島」は船でしか行けない特別な場所のため、まるで別世界に導かれるよう。

夜はずっと人で賑わい、大人気です。

ただし、どちらかというと「見学」するためのスポットで「自分も参加&騒ぐ」という感じではないです。

「死者の日の夜」と呼ばれるイベントは、毎年10月31日~11月2日までの3日間にわたって行われるので、その日程に合わせて訪れましょう。

ちなみに、ハニツィオ島にはホテルはない&港のある「パツクアロ」の町は、死者の日が近付くとホテルが完全になくなります。最低でも半年前からの予約が吉。

もしくは、パツクアロから1時間の「モレーリア」に宿泊するのも手だよ。モレーリアにはツアー会社もたくさんあるし、パツクアロ行きのバスもたくさん出ているよ。

2019年度イベント開催日予想

10月31日(木)~11月2日(土)

行き方

  1. メキシコシティ→パツクアロ(長距離バスで5時間)
  2. パツクアロ→港(乗り合いバンorタクシーで10分)
  3. 港→ハニツィオ島(船で20~30分)

 

早めに宿の予約が必要な町と、おすすめホテル

オアハカのおすすめホテル(ピンク)のバルコニー

死者の日は、国の「祝日」。

死者の日がこれだけ世界中に知られた今、バケーションのメキシコ人だけでなく、外国人もたくさんこの時期にメキシコを訪れます。

というわけで、近年、死者の日シーズンにホテルの予約が超絶困難になる町があります。

それが、この2つの町。

  • オアハカ
  • パツクアロ

この2つの町に「死者の日」の時期に泊まる場合は、絶対に絶対に!!!!早めにホテルを予約しておきましょう。

キャンセル無料のホテルもたくさんあるので、とにかく押さえておくのが大切。なめてかかると、2か月前には、泊まれるホテルは無くなっています。

オアハカでおすすめなホテル

オアハカでわたしの一押しのホテルは、前にこの記事(↓)で書いた「シティセントロオアハカ」というホテルです。

オアハカのおすすめホテル(ピンク)_180930_0048
超おすすめ!!「オアハカで一番可愛いデザインホテル」が最高だった。オアハカを訪れる観光客は年々増え、ホテルやB&B、ホステルもたくさん登場してきています。 ところで最近オープンしたばかりで...

部屋がたくさんある、オアハカの数少ないホテルの一つで、「死者の日」の時期でも予約が取りやすいです。

他にも、オアハカには素敵なホテルがたくさんあります。(が、すでに大人気ホテルは2019年の死者の日分は埋まっている模様。)

客室数が多い(予約しやすい)&キャンセル無料のところをあと2つ紹介します。

  • Hotel Nacional(ホテル ナシオナル)
    …市場のすぐ近くでとっても便利な立地。清潔で最低限のものがしっかりそろっていて格安なので、節約旅行者は狙い目。部屋数が多いので予約もしやすい
  • Hotel Villa Alta(ホテル ビジャ アルタ)
    …町の南の方にあり中心地から少し遠いが、徒歩圏内。スタッフが親切で死者の日情報をいろいろ教えてくれる。内装が可愛く、清潔できちんとしたホテル。

他にも、みんなでワイワイ楽しみたい&情報が欲しい人はオアハカの日本人宿「たなばた」もおすすめ。バス&トイレは共用ですが、個室、ドミトリーがあります。

たなばたの死者の日の予約は、たしか3か月前からだったかな。予約開始後一瞬で埋まるそうなので要準備。

予約できなかった場合でもなんとかなるように、別のキャンセル無料のホテルを仮押さえしておくのがおすすめ。

パツクアロでおすすめなホテル

パツクアロは、町にホテルが数えるほどしかないので、とにかく早めに予約しましょー!…というか、すでに2019年の死者の日の分はほぼ選択肢があまりないです…。

  • CABAÑA ARTESANAL
    …2019年の10/31(1泊分)がギリギリ空いてる、唯一のホテル。(2019年2月5日時点)中心地まで徒歩20分。10月中旬までキャンセル無料。
  • Mirador del Lago
    …2019年の11/1(1泊分)が空いてる、唯一のホテル。(2019年2月5日時点)中心地まで徒歩20分。9月までキャンセル無料。
この2つが取れなかったらもうパツクアロにホテルはないので、モレーリアのホテルをチェックしましょー。

 

まとめ&注意点

死者の日の夜

以上、2019年の「死者の日の役立ち情報」でした。

プランの組み方次第で、死者の日をどれだけ充実して楽しめるかが変わってきます。

わたしのおすすめは、

  1. メキシコシティのパレードの前にメキシコIN(できれば「前日」以前)
  2. メキシコシティでパレードを見る
  3. 伝統的な死者の日が見られる町に移動(オアハカ、パツクアロの場合。ミスキックはメキシコシティに居ればOK)
  4. 祭り当日、その町でイベントを楽しむ

…という流れです。

ただし、今年は「いつメキシコシティのパレードが開催されるのか」がまだはっきりわかっていないので、ちょっと難しいですね…。

10月26日(土)パレード開催であれば、↑のプランでOKです。しかし、もし当日(11月2日)になるのであれば、「どこに行くのか」を選ぶ必要があります。

プラン立ての前に、「自分は一番どこで死者の日を楽しみたいのか」をじっくり考えてみるといいと思います。

ここで紹介している情報は、去年までの傾向や政府の仮決定を参考に執筆しているので、「100%確実」ではありません。(90%くらいは確実だと思いますが…)

2019年の死者の日について「確実な情報」を得次第、このページもどんどんアップデートして行く予定です!パレードやオアハカのイベントについても、公式の発表があれば追加でお知らせします。

また、「こんな情報あるよ!」という情報提供者はぜひお問い合わせからお知らせしていただけたらありがたいです!よろしくお願いしますm(_ _)m

 

2019年の「死者の日」旅行プラン立てに役立ちそうな記事

2019年に行く人向けに、役に立ちそうな記事をまとめました。

参考にどうぞ!

日本発のツアーは、こちらで紹介してます(↓)

メキシコシティのパレードの巨大移動祭壇
日本発の「死者の日ツアー」まとめ。(2019年)日本発でメキシコまで行ける「死者の日ツアー」をまとめました。 今年の死者の日は11/1,2なので、どれもその日程で6〜8日のプラン...

 

過去の死者の日の様子を知りたい人は、こちらから。(↓)

【2018年】死者の日のイベントカレンダー(メキシコシティ、オアハカ)ピクサー映画『リメンバー・ミー』で取り上げられ、日本でも「行ってみたい!」という人が急増しているメキシコのお祭り「死者の日」。 2...
オアハカの死者の日パレード
【オアハカ】死者の日のイベントカレンダー(2017の様子)「死者の日」で有名なオアハカ。 2017年度の、死者の日のイベントのチラシをまとめたサイトを発見したのでシェアします! ...
死者の日の骸骨メイクをした女の子
【2017年】今年のメキシコ「死者の日」の様子を、話題の写真と一緒に振り返る。メキシコを代表するユニークな祝日「死者の日」。 最近はディズニーピクサー『Coco(邦題:リメンバーミー)』の影響もあり、世界中に...

 

なぜ骸骨?ハロウィンとの違いは?死者の日について事前に知っておきたい豆知識まとめ。

死者の日について、細かい部分は他の記事などで紹介しているので書きませんが、知っておけばさらに楽しめる「死者の日の豆知識」を紹介していきます。

1.死者の日は、ハロウィンではない!

暗闇の中の女の子(シュガースカルのメイク)
死者の日は、「メキシコ版ハロウィン」と形容されることが多く、死者の日について紹介されている多くの記事内でそのように紹介されています。

しかし実際は、アメリカ発のハロウィンとは全く異なるお祭りで、起源も異なります。

ハロウィンが古代ケルトを期限とした、「秋の収穫を祝い悪霊を追い払うための行事」なのに対して、死者の日はもともとアメリカ大陸発の行事で、「一年に一度、死者や祖先が帰って来るのをにぎやかに出迎えるための行事」。メキシコだけでなく他の中南米の国々をはじめ北米(アメリカ合衆国、カナダ)の先住民グループの間でも、古くから似た催しが行われているのが確認されています。

一説によると、その歴史は2,000〜2,500年以上もあるとのこと。

死者の日は、実はハロウィンよりもずっと古い歴史を持つ伝統行事なのです。

ちなみに、メキシコ人に「死者の日って、ハロウィンみたいなもの?」と聞くと、「全然違うよ!!」と怒られます。(笑)

しかし、メキシコシティには完全にハロウィンコスチュームな人もちらほら…

可愛すぎる子供の仮装(かぼちゃ)
でもこの子は可愛いからよし!!笑

2.身近な死者を弔うための祭

イスラムへーレスのお墓

死者の日は、自分の家族の祖父母や見の周りのなくなった人など、身近な死者を弔うためのお祭りです。

その点において、ハロウィンとは祭りの「目的」が大きく違うことがわかるでしょう。

そのため、メキシコ人の中には、「アメリカのハロウィンと一緒にされたくない!」と思っている人も多いです。

むしろ、死者の日の「目的」は、日本の「お盆」にかなり近いと思います。「先祖が帰ってくる時期に、親戚一同で集まってお墓参りをする」というのも共通しています!

もし、日本のお盆が、「ジャパニーズ・ハロウィン」なんて言われたら、日本人としては「違う!!」と反論したくなるので、メキシコの人たちの「ハロウィンとは違う!」という気持ちもわかりますね^^

 

3.なぜ骸骨?ガイコツメイクには「モデル」がいる!

死者の日のメイク

初期のガイコツメイクのモデルになっているのは、「Catrina(カトリーナ)」という女性のガイコツです。

骸骨夫人カトリーナ
(↑)題『CALAVERA CATRINA』(訳:骸骨のカトリーナ)

メキシコの当時有名なイラストレーターだったJosé Guadalupe Posada氏が1913年に描いた、風刺イラストです。

死者の日のパレードや仮装では、豪華に着飾ったカトリーナが街中に現れます!死者の日で一番人気の仮装です。

José Guadalupe Posada氏は、「ポサダ氏」と呼ばれ、世界で最も愛されているガイコツの生みの親として現在でも世界中に多くのファンがいます。

カトリーナの誕生秘話については、こちらの記事(↓)で詳しく紹介しているので、興味のある人は見てみてください。

メキシコで最も愛される骸骨「カトリーナ」の驚きの正体と、誕生秘話。骸骨夫人「カトリーナ」は、死者の日を象徴するアイコンとして古くからメキシコ人に愛されています。 ...

カトリーナは、実は、「当時のヨーロッパ人(白人)を真似て、自分の浅黒い肌に白塗りメイクをした先住民の女性」をモデルにしています。

かっこいい、死者の日メイクの3人組(↑)「カトリーナ」と「カトリーノ」(男性版のガイコツは「カトリーノ」というらしいですよ。)

最近は、ハロウィンの文化も混ざり、死者の日とは関係のない仮装をする人も増えてきています。

特にメキシコシティなどの都市部では、ディズニーキャラクターや映画の登場人物など、アメリカのハロウィンのように死者の日を楽しむ人も多いです。

へんてこピカチュウの仮装
メキシコシティの歴史地区の中心広場の周辺では、ものすごくクオリティの低いピカチュウも見ることができます。(笑)

4.主な仮装はガイコツメイク

さて、ハロウィンと混合される理由の一つに「死者の日も仮装をする」という点があると考えられます。死者の日の主な仮装は、たった今紹介した「ガイコツのメイク」です。

メキシコシティの死者の日パレード2
(↑)このように、目の周りを黒く塗りつぶし、女性は目の周りをカラフルな模様で飾るパターンが多いです。

実は本来、死者の日の催しに「仮装の習慣」はありませんでした。

しかし、こんな歴史から人々は骸骨の仮装をするようになりました。

かつてスペインによって植民地され、そのなごりが残る時代、メキシコにはひどい階級格差と差別がありました。

簡単に言えば、スペイン系の血が濃い人(白い肌の人々)は優遇され、メキシコの先住民(褐色の肌の人々)は冷遇されていたんですね。そして先住民は、「ヨーロッパの文化こそが”正解”で、自分たちの文化には価値がない」と洗脳され、多くの文化は途絶えてしまいました。それこそが「植民地主義の恐ろしさ」の一つでもありますが、中には細々と伝統を守り続ける先住民の人々もいました。

スペインから独立して100年が経ったころ、今までとは全く逆に「先住民文化こそがメキシコらしさだ!」というナショナリズム的な政府方針の元、メキシコの先住民文化が見直され始めます。その勢いに乗って、もともとは土着の先住民文化であった「死者の日」も価値を見直され、メキシコ全土に広がり始めます。

そして、価値を見直された「死者の日」は、リベラルで平等主義的な富裕層によって新しい楽しみ方をされるようになります。彼らは、「お祭りくらいは、無礼講。すべての人が平等に楽しめるべき!」という考えの元、死者の日に顔を真っ白に塗り、ポサダ氏の「カトリーナ」をモデルにしたガイコツ・メイクを施すようになったのです。こうすれば、「肌の色がわからないのでどの階級の人なのかわからない」という効果もあったんだそう。

そして、「人間、死ねばみんなガイコツだ!」と言い合いながら、人々は階級の差を乗り越えて、思い思いにお祭を楽しみはじめました。

それから時が経ち、現在、メキシコの人種差別はその頃比べるとずいぶん和らぎました。(未だ経済格差は根強く残っていすが…。) 現在でも、ガイコツメイクは人々に受け入れられ、「死者の日のアイコン」として愛されています。

…というわけで、死者の日の骸骨メイクは、ただ単に「死者の日だからガイコツメイク」というだけではなく、メキシコの歴史的背景を反映した文化の一部だったんですね。

死者の日の歴史について、詳しくはこちらの記事(↓)でも紹介しているので、興味のある人は読んでみてください^^

マリーゴールド
マリーゴールドの意味とは…?知られざる「死者の日」の歴史と習慣みなさんは、「死者の日」というお祭りを知っていますか? 死者の日とは、メキシコで古くから祝われている伝統行事。メキシコ人が愛する、...

死者の日に食べてみたい、グルメ3つ

ここからは、「死者の日」の名物を紹介します!!

1.パン・デ・ムエルト

パン・デ・ムエルト(死者の日のパン)

パン・デ・ムエルト(Pan de muerto)は、スペイン語で「死者のパン」という意味。死者の日が近づくと街中のパン屋で見かける、死者の日の風物詩です。

形は、ガイコツの骨をイメージしたようなゴツゴツした装飾生地が乗っていて、見た目ですぐ「パン・デ・ムエルトだ」とわかります。

メキシコ死者の日の祭壇(オフレンダ)7
(↑)骸骨の背景にあるのは、巨大なパン・デ・ムエルト。

味は、シナモンとアニスのスパイスが練りこまれた生地のシンプルなパンに、砂糖がふりかけられたシンプルなもの。(たまに、カラフルなカラーシュガーのことも。)

中には小さな陶器の人形を埋め込んだかなりシュールな見た目のものも…。(↓)

パン・デ・ムエルト(シュールな人形入り)
photo by Eloisaibarra CC BY-SA 4.0

しかも、なぜか首だけ…笑

2.ドゥルセ・デ・カラバサ

ドゥルセ・デ・カラバサ(メキシコ風かぼちゃの甘煮)

祭壇に置かれる、砂糖シロップ漬けのゆでカボチャは、「ドゥルセ・デ・カラバサ(かぼちゃの甘味)」と呼ばれ、老若男女問わずメキシコ中で愛されています。

明るいオレンジ色のものから、日本の煮カボチャのような茶色のもの、なぜか真っ黒なもの(!)まで、家庭によってさまざまな見た目ですが、素朴なかぼちゃの味わいがクセになるメキシコの伝統スイーツ。

かぼちゃ類は実はメキシコ原産

プレヒスパニック時代からメキシコの人々にスイーツとして親しまれてきた歴史があります。

味は、「かぼちゃの煮物の究極に甘いバージョン」ってかんじで、日本人にとっても馴染みのある食べやすい風味です。この時期には街の市場でもよく売られているので、一度試してみてください^^

3.モーレ・アマリージョ

モーレ・アマリージョ(オアハカの料理)

これはかなりレアな一品なのですが、メキシコの伝統料理「モーレ」という様々なスパイス、ナッツ、野菜で作ったソースに、死者の日の花である「マリーゴールド」の花びらを入れて作る「モーレ・アマリージョ(黄色のモーレ)」も、死者の日に食べられます。

マリーゴールド
モーレ・アマリージョでも、マリーゴールドの花びらを使っていないものの方が多く、マリーゴールドバージョンはレアものですが、鮮やかな橙色が美しい、味わい深いモーレです。

この料理は、メキシコシティやカンクンにはあまりなく、モーレの生まれた地・オアハカでしか見かけないので、死者の日にオアハカに行く人はぜひ挑戦してみてください^^

死者の日グッズ・メキシコ雑貨

サンミゲルデアジェンデ 雑貨屋・ショップ4
死者の日が近づくと、街中の雑貨屋の「ガイコツグッズ」のレパートリーが急増します。

街中が、「ガイコツまみれ」!

  • 骸骨型の陶器にカラフルなペイントがされたもの
  • キーホルダーや置物
  • ピアスやネックレスなどのアクセサリー
  • 刺繍
  • Tシャツ

など、買い物も楽しい♪

特に一般ウケして定番人気なのは、カラフルなガイコツの置物やTシャツ、マグカップなどです。

骸骨の置物(お土産)
かわいらしい雰囲気でカラフルな、「メキシコらしい雑貨」が人気のようです。

メキシコは、おそらく世界で最もガイコツグッズの豊富な国なので、スカルモチーフ好きな人は買い物がとっても楽しいと思います♪

UNAMの祭壇
(↑)骸骨型のパペルピカド(メキシコの切り絵)

カトリーナのミニフィギュア

かわいいカラフルなものだけでなく、ホラー系・ダーク系のガイコツグッズも揃っていますよ。

骸骨の人形(見ざる、言わざる、聞かざるの姿勢)
「見ざる・言わざる・聞かざる」のガイコツバージョン。

メキシコの市場で売られる骸骨のグッズ
右手前の、ガイコツ・ワイングラス。欲しい人いるんでしょうか…。(笑)

メキシコシティでガイコツグッズ・ショッピングがしたい人は、こちらの記事が参考になると思います。(↓)

メキシコシティ【死者の日,骸骨グッズの買い物におすすめな市場2選】メキシコといえばガイコツ!というイメージを持つ人も多いのはないでしょうか。 そのイメージ通り、メキシコにはガイコツをモチーフにした...

まとめ&さいごに:映画リメンバーミーの世界は実現する!

メキシコの死者の日の仮装
死者の日は、一生に一度は体験してみたい、とてもユニークなお祭りです!

生と死について、こんなに明るく考える機会って、なかなかないかも。

メキシコの「死者の日」は、これからさらに有名になるかも!

メキシコシティのパレードの巨大移動祭壇
年々知名度の高まる「死者の日」の祭りですが、

2017年に死者の日をテーマにしたディズニーピクサー映画『COCO(邦題:リメンバー・ミー)』が公開されてからは、その知名度はうなぎ登り。

リメンバーミーの映画
この映画は、メキシコ国内でも大ヒットしています。(まさかの、メキシコの映画産業史上No.1ヒット!

ナショナリズム的に自国の文化や祭りを見なおす動きも広がり、「死者の日」も国の一大イベントとして開催されます。

というわけで、死者の日のメキシコに行くなら、一度「リメンバーミー」を観てから行くのがおすすめです!

「死者の日おすすめの街」の中でも紹介したオアハカとハニツィオ島は、実は映画リメンバーミーの舞台モデルでもあります!!(制作スタッフが6年間も通い、資料を集めてました。)

死者の日のお墓
(↑)オアハカの死者の日に、お墓を飾り付ける人々

死者の日にメキシコに行ってみたい!!」という人は、リメンバーミーの舞台になった街も、ぜひ参考にしてください^^

グアナファトの街を散歩
リメンバーミーの舞台になった、メキシコの3つの街を紹介。今回は、2018年3月16日公開のディズニーピクサー映画『リメンバー・ミー』の舞台になった、メキシコの3つの街について紹介しようと思いま...

以上、メキシコの「死者の日」のお祭りについてでした!!

年々、観光客が急増しているため、これから死者の日のためにメキシコを訪れる人は、事前にホテルをとっておくなどして、しっかり計画プランを立てて行くことをおススメします!