メキシコの料理の中でも、チーズ好きに猛烈におすすめしたいのが、「Quesadilla(ケサディーヤ)」というメキシカン・ファストフードです。
ケサディーヤとは?
ケサディーヤとは、タコスに使われるトウモロコシのパン「トルティーヤ」に、チキンやきのこなどの具と一緒にチーズをたっぷり挟んで、鉄板で焼いたメキシコ流ファストフードです。
「Quesadilla」とは、スペイン語で「ちょっとしたチーズのもの」という意味。
「Queso」が「チーズ」という意味なので、そこから名付けられています。
その名の通り、チーズを挟むことが多いです。
ケサディーヤの見た目はタコスに似ていて、タコス屋台などでもたまに見かけます。タコス屋のケサディーヤは、「タコスwithチーズ」という感じになります。
はじめてのメキシコ料理
わたしがはじめてメキシコに行った時、初めて食べたメキシコ料理が、シンプルな具がチーズのみの「ケサディーヤ」でした。
ホームステイしていたのでそこの家庭の味ですが、これがめちゃくちゃ美味しかった!!!
そこのケサディーヤは、具はチーズだけのシンプルなものだったのですが、とにかくびっくりするくらい美味しくて、
「なにか食べたい?」と聞かれるたびに「チーズのヤツ」と即答し続け、数えきれないほど食べました。笑
(メキシコのぶっ飛んだ友人ホセの家です。)
味は、例えるならトーストの上にチーズを乗せてとろけさせたハイジのチーズパンっぽいかんじでした。
おいしいケサディーヤ=おいしいチーズ
美味しいケサディーヤには、やっぱりおいしいチーズが使われています。
ケサディーヤに使われるチーズは、基本的にあっさりとしたミルキーな味のチーズが多く、よく使われるのは「Queso Oaxaca(オアハカチーズ)」と呼ばれる、のび~るチーズです。
メキシコの「オアハカ」という州が名産地なので、そう呼ばれていますが、「Quesillo(ケシージョ)」と呼ぶ人も多いです。
日本人にとって身近なチーズだと、「モッツァレラ」と製法はほぼ同じ。味もかなり近いです。
そしてこのオアハカチーズ、実は雪印の「さけるチーズ」のアイデアの元になったチーズでもあり、繊維状にするーっと裂けます!
オアハカチーズにも、美味しいものと微妙なものがあり、チーズの味こそがケサディーヤの決め手になります。おいしいケサディーヤは、具なし(チーズのみ)でもとても美味しいです!
チーズなしのケサディーヤもある
「チーズ」が名前に入っているのにも関わらず、メキシコシティなど一部の街では、チーズを挟まないケサディーヤもあります。
例えるなら「タコ抜きのたこ焼き」的な響き…。笑
わたしも、メキシコシティではいつもQuesadilla sin queso(チーズなしケサディーヤ)を食べてました。…というか、メキシコシティでは「Quesadilla con queso(チーズ入りケサディーヤ)」と明記してない限り、基本チーズは入っていないです。
これ、メキシコシティ以外の州出身のメキシコ人にとっても、不思議な現象らしいです。
わたしのメキシコ人の友達で、オアハカ州出身の子がいるのですが、これを知らずにメキシコシティでケサディーヤを食べ「は?!?このケサディーヤ、チーズ入ってないやんけ!!」とめっちゃキレてました。笑
たこ焼き食べて、タコが入ってなかった時の悲しみと似てるのかな。。
タコスとケサディーヤの違い
チーズの入ったタコスと、具入りのケサディーヤは、一見ほぼ同じですが、微妙に調理方法が違います。
タコスの場合は、鉄板などで調理した具材をトルティーヤに挟んで完成ですが、
ケサディーヤは、具材を挟んでから鉄板で焼きます。
なので基本は「調理方法」の違いであり、具材はほぼ同じ(ことが多い)です!また、ケサディーヤの方が、やや生地が分厚く食べ応えのあるサイズです。
ケサディーヤの種類
ケサディーヤには、トウモロコシ粉のトルティーヤを使う場合と、小麦粉のトルティーヤを使う場合があります。
より癖がないのは小麦粉のトルティーヤで、小麦粉のケサディーヤはメキシコ北部〜テックスメックス(アメリカ流メキシカン)でよく食べます。
日本のメキシコ料理屋で食べるケサディーヤも、小麦粉タイプが多いです。
また、ケサディーヤには、焼くタイプと揚げるタイプがあります。
焼いたケサディーヤ
最もオーソドックスなタイプで、屋台などでも多く見ます。
鉄板の上などでケサディーヤを温め、その上にチーズを乗せてとろけてきたら挟んで出されます。
揚げたケサディーヤ
揚げたタイプは、あまり屋台ではみることがありませんが、ケサディーヤの専門店などでたまに見かけます。
この揚げたケサディーヤも、とってもおいしいです!!
サクサクの記事の中にとろ~りチーズが入っていて、ちょうどチーズパイのような味わいです。
メキシコシティでは、揚げたタイプのチーズ抜き・ケサディーヤも売ってます。笑
メキシコ人に人気のお弁当
メキシコ人とピクニックに行くと、高確率でチーズのみのケサディーヤを持ってきます。
というのも、ケサディーヤはどこの家庭でも簡単に作れるお手軽料理だからです。
ケサディーヤは、できたては中のチーズがトロトロですが、しばらくするとチーズが固まるので、たくさん持っていくことができます。
↑こんなふうにペッタンコに作ればかさばらず、タコスよりもさらに持ち運びやすいファストフードです。
さいごに
ケサディーヤは、チーズ好きには特に食べてみてほしい、メキシコを代表するファストフードです。
持ち運びもしやすく、長距離移動時のおやつにも最適。
メキシコでは、屋台やレストランでも簡単に見つけることができるはずなので、メキシコに行ったらぜひ挑戦してみてください!
ちなみに、「さけるチーズ」があれば日本のおうちでも簡単にケサディーヤを作ることができます!私も、スナックがわりによく作って食べてます。
気になる人は、ぜひこの記事(↓)を参考に、作ってみてください^^