世界中が影響を受けている、コロナ問題。
今は、メキシコにいくという人はほとんどいないかもしれません。
ただ、
- 「どうしてもメキシコにハネムーンで行きたい!」
- 「ビジネスで行かないといけない」
という人で、メキシコ行きに踏み切る人も少なくないようです。
この記事は、すべての人に「安全にメキシコ旅行してほしい」という気持ちで、「役立つはず!」と思う情報だけを書いています。
状況に合わせて、なるべく頻繁に更新する予定です。
もくじ
コロナ拡大による、日本人旅行者への影響
アジア人差別はある?→基本的に、心配なし
現時点では、心配しなくて大丈夫です。
わたしは今のところ報告を受けていないし、「アジア人が特別差別される」といったことは、在住の友達からも聞いていません。
心配すべきは、政府の入国制限・外出制限
外務省の発表
わたしは、外務省のページで世界の「日本人旅行者に対する対応」の動きを確認しています。
>「新型コロナウイルス(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域後の行動制限)」(外務省公式ページ)
大使館による情報も要チェック
合わせて、
- 駐日メキシコ大使館ホームページ
- 在メキシコ日本国大使館ホームページ(メキシコ現地の情報はこっち)
も要チェックです。(ブックマークしておくといいです。)
観光地は機能してる?
現時点では機能しています。
メキシコ旅行のメイン客層であるアメリカ人たちは、もう自粛とかしてない人が多いので😅一番人気のリゾート地「カンクン」も、全ての主要観光地にアクセスできます。
参考になる、カンクンのコロナ最新情報ページ→https://www.cancun-discounts.com/coronavirus-cancun.htm
メキシコのコロナの状況(スペイン語情報)
スペイン語がわかる人は、ぜひ現地発の情報もチェックしてください。
メキシコのコロナ状況については、公的機関の発表が参考になります。
- SALUDの公式Twitter(←最新情報はここから!)
現時点で、一番わかりやすい情報を発信しているのは、メキシコ保険省SALUD次官の、ロペス・ガテル氏(@HLGatell)です!
Panorama en México 03 de abril 2020: 1,688 casos confirmados, 5,398 casos sospechosos, 8,602 casos negativos y 60 defunciones. El 79% han sido no graves y solo el 21% ha requerido hospitalización por #COVID19. pic.twitter.com/HgmXpQBaw7
— Hugo López-Gatell Ramírez (@HLGatell) April 4, 2020
↑こんな感じで、ロペス・ガテル氏は、毎日メキシコの感染状況を更新してくれてます。(スペイン語ですが。。)
感染状況は毎日のように変化する可能性があるので、各自、現状の把握を!
これからメキシコ旅行に行く人へ:緊急時のための、有効な対策4つ
この対策は、コロナ禍以降にメキシコ旅行を予定している人にも役にたつと思います。
① 「キャンセル無料」のホテルや現地ツアーを予約する
言わずもがなですが、やっぱりキャンセルがなるべく直前までOKなホテルにしておいたほうがいいです。
公式ホームページから予約した方が安い場合もあるかとは思いますが…。
ホテルの公式ホームページよりも、ホテル予約サイトから予約したほうが「キャンセル無料期間」が長いし、フレキシブルに対応してもらえます。
やっぱり、今は「安さ」よりも「キャンセルのしやすさ」優先です。
予約するならエクスペディアやHotels.comよりも「Booking.com(ブッキングドットコム)」がおすすめ。
Booking.comでは、ホテルと直接やりとりできる・やむを得ない場合のキャンセルに柔軟してもらえる可能性が高いです。
逆に、ExpediaやHotels.comは、全然カスタマーセンターに繋がらない…。全然対応が違いました…😂
ホテルだけでなく、現地ツアーを選ぶ時も同じです。
また、飛行機も「日本↔︎メキシコ」の直行便を取るように。(アメリカ経由は今はリスキーなのでNG)
ただ、キャンセルOKのホテルでも、本当に直前(1日前とか)になると、ホテル予約サイトを通したとしても「無料で対応してもらう」のは難しい場合もあるので、旅行を決行する人は、これから紹介する「旅行変更保険」を知っておくといいです。
②「旅行変更保険」には、絶対入るべき!!
「旅行変更保険」は、文字通り「旅行の予定が変更された時に、保証される保険」のこと。
こういう保険があること自体、全然知られていないのですが、絶対に知っておいた方がいいです!
この保険は、たとえば
- コロナ・ウイルスの影響で政府の決定で、国境が閉鎖された
- 移動が制限されて、旅行途中で帰らざるを得なくなった
- 旅行自体が実行不可能になった
…みたいな時に、現地で泊まる予定だったホテルのキャンセル料や飛行機代、急に帰らないといけない時の帰国便など、自腹で負担しなければいけない部分を保証してくれる保険です。
こんな時に役立つ!(実例)
わたしの家族が、初期のコロナ禍にこの保険に大変お世話になったので、報告がてら。
実は、わたしの母は2020年3月にペルーに旅行していたのですが…ペルーが「緊急事態宣言(ロックダウン)」を出して、
- 空港の閉鎖
- 移動の禁止
- 外出の自粛要請
を決定したため、母はペルーのクスコのホテルで2週間も軟禁状態になりました。(外出禁止、観光不可・レストランもすべて閉まっている。外に出られるのは「食材の買い出し(一人で)」のみ)
結局、日本大使館が用意した「日本行きのチャーター便(←唯一の帰国手段)」を使って帰ってこられたのですが、その航空券の額なんと30万円/人!😂
また、わたしの弟も、同時期にフィリピンの島に卒業旅行に行っていたのですが…フィリピン政府も急にマニラ空港の実質閉鎖を発表したので、旅行を切り上げて、早く帰ってこなければならなくなりました。
この保険で負担してもらえる金額
ただ、母も弟も、旅行に行く直前にこの「旅行変更保険」に入っていたので、
- 現地で、余分にかかるホテル代
- キャンセルしなければいけなくなった、現地のホテル、航空券、ツアー代などすべて
- 緊急の帰国便・変更料
など、保険会社に負担してもらえることになりました。
なので、予定がめちゃくちゃになり、大変なことには変わりないのですが、とりあえず金銭面ではダメージはなさそう。
この保険がなかったら、約50万円/人の負担になるところだった😭😭(破産するわ)
フィリピンは国境閉鎖の発表から猶予が2日間ありましたが、ペルーは政府発表から翌日には鎖国してしまったので、母は「対応する時間」もありませんでした。
ペルー国外に出られるフライトは一瞬ですべて売り切れてしまったし、もう「なすすべなし」状態。
コロナ禍では、正直、いつこのようなことが起こるかわからない状況です。
もし、旅行変更保険に入っていなかったら…
キャンセルせざるを得なくなったホテルや航空券、高騰している帰国便のチケットも、すべて自腹です。金銭面での負担がヤバすぎる!!!!!
…というわけで、コロナ禍で海外旅行を決行する人は、今すぐ保険に入りましょう!!
万が一、メキシコが国境閉鎖して旅行自体が無理になった場合でも、保険がききます!
「旅行変更保険」に入れる会社
海外保険の会社はいろいろあるので、「どこがおすすめ」とかは特にないのですが、一応わたしの母と弟が入ってた保険について紹介しておきます。
- 母→「東京海上日動」
- 弟→「ソニー損保」
で、それぞれ入ってました。
母は、出発の前に名古屋のセントレア空港の保険カウンターで、直接申し込んだみたいです。
↑この黄色で囲った「旅行変更費用」が、大事。50万まで負担されます。
弟は、ソニー損保。
ネットで「旅行変更保険」に入れる海外保険を探した結果、入れるのがここくらいしか見つからなかったみたいです。
※保険会社によっては、「旅行代金を支払った1週間以内じゃないと、旅行変更保険には入れない」とかの制約がある場合もあるみたいです。弟の場合、旅行を予約したのが遥か昔&「もう明日出発」という状況で、入れるのはソニー損保くらいだったそうです。
「旅行変更保険」の値段
どこで入っても、そんなに大きく値段は変わらないと思います。。
ちなみに保険料は、
- 母の場合:約3週間の南米周遊で、6,000円くらい。
(旅行変更保険の上限は50万円) - 弟の場合:8日間のフィリピン旅行で、7,000円くらい。
(旅行変更保険の上限は30万円)
って感じでした。
弟の保険の値段には、普通に病気や怪我、携行品とかの普通の保険も入っています。
母の場合、付帯保険が手厚いクレジットカードを持っていたこともあり「旅行変更保険だけのために、追加で保険に入った」ので、割安になりました。
保険付帯のクレカと組み合わせれば、もっと安くなるかもです。
ちなみに、弟はクレカの方(損保ジャパン日本興亜)でも追加してもらって、「旅行変更費用」を負担してもらえる保険に二重で入ってました。
↑こっちは、1,090円の追加保険で「30万円まで」負担してもらえるので、コスパよかったです。(ただし、アメックス持ってる会員じゃないと入れない)
なので、弟はソニー損保と合わせて「80万」まで負担してもらえる予定でした。
これだけ補償があれば…まあ「何があっても大丈夫かな」、という感じですね。
クレジットカード付帯の保険には、「旅行変更保険」はついていない
普段の海外旅行保険であれば「クレジットカード付帯の保険」だけで十分です。わたしもいつも、クレジットカード付帯保険でまかなっています。(実質無料だし!)
ただ、「旅行変更保険」はクレジットカード付帯保険には含まれていません。
特別な保険なので、「別途で入る」必要があります。
別途でお金がかかるとしても、今は「入っておいたほうがいい」ことには変わりないので、とりあえず、メキシコ旅行を計画している人は入っておきましょう!!!
③ 現地でも、インターネットに常に繋がるようにしておく
メキシコで常に「最新の情報」を手に入れるために、
- レンタルWi-Fi
- SIMフリーのスマホ&メキシコSIMカード
↑どちらかは、絶対に携帯しておいたほうがいいです。
メキシコのSIMカードの買い方は、いろんな記事で紹介している通り。(→メキシコシティでの買い方・カンクンでの買い方)
メキシコ国内では「Telcel」という会社が最大手で、通信速度も早いです。
今は、iPhoneを無料でSIMフリー化できるので、できるだけ出国前にやっておきましょう。(わたしの母は、docomoですが出国前にネットから無料でSIMフリー化できました。)
また、SIMフリースマホを持っていない・SIMフリー化したくない場合は、「レンタルWi-Fi」を借りていくといいです。
一番安い会社なら、メキシコでも「580円/日〜」から借りられます。(日本の出発空港で受け取れます。)詳細はメキシコで使えるレンタルWi-Fiの比較記事で紹介してます。
メキシコで「常にインターネットにつながる状態」にしておくことで、緊急情報も早く手に入るし、「すぐに行動」できます。
特に今の時期は「情報を早く・確実に手に入れる」ことが最優先なので、ここは絶対にケチらないように!!!
④ たびレジに登録する(全員必須)
旅行者向けの、外務省の公式サイトです。これに登録しておくと、旅行前からメキシコ現地の安全情報など手にいれることができます。
また、現地で何か起こった時(国境閉鎖や外出禁止令など)にも、現地の日本大使館からの最新情報や案内を、直接受け取ることができます。
「臨時ニュース」も手に入るので、今のような時期には「登録必須」です!!!
>たびレジ(公式)
もちろん、無料で利用できます!
これ、本当に役に立ちました!
大使館側に、「今現在メキシコにいる日本人」として把握してもらう効果もあります。
万が一、旅行中にメキシコ政府が「国境封鎖」や「空港閉鎖」、「外出禁止令」を出すことになったら…
万が一、旅行中にメキシコが鎖国したら…パニックになっている場合ではありません。
「すぐにとるべき行動」をまとめました。
最優先:「メキシコを出る飛行機」をとる
もし、タイムリミットが決まっている(明日から封鎖する、など)という場合は、
とにかくすぐに、メキシコから封鎖前に出る飛行機を手配しましょう!!!
(発表後、メキシコから出ようとする人でフライトは一気に売り切れるので、とにかく早めに!)
できれば、アエロメヒコやANAによる日本(東京)への直行便が理想です。
航空券を一気に探すなら、一括検索できる「スカイスキャナー」のサービスを使うと便利です。
他にもいろいろ航空券一括検索サービスはあると思いますが、わたしの弟の時に各航空会社の「緊急便」の選択肢も検索できたのは、スカイスキャナーくらいでした。
(実際、それで帰ってこれたのでよかった!)
◆無駄① 旅行会社の反応をひたすら待つ
ちなみに、「やばい!!旅行会社に問い合わせなきゃ!!」となる人が多いかもですが…
こういう緊急時には、旅行会社は「電話が混雑してすぐに出られないパターン」が多いので、あまり頼りにならないです。。デキる旅行会社(特に専門旅行会社など)は、すぐに連絡をしてくれますし、即・飛行機も手配してくれますが…
一度電話をかけてみて、繋がらなかったら待っているだけ無駄かもです。
◆無駄② 保険会社に連絡する
海外保険会社にも、連絡するのはあと!!!(というか帰国後でもいい!)
緊急事態で、「保険適用になるかどうか?」を保険会社に聞くヒマは、正直ないです。
そもそも緊急事態のための保険なので、基本は「適用」です。状況がわからないと保険の窓口の人も明言できないし、フライトはその間に売り切れます!
とにかく今は、「自己判断で素早く動く時」です。
「旅行変更保険」に入っていれば、こういう時の飛行機代も負担されるはずなので、相当に高騰していない限り、値段は気にせず「脱出フライト」を確保しましょう!
脱出できず、現地での長期滞在が決定した場合
ペルーにいるわたしの母の時のように、
「国外に出るフライトが全部売り切れて、脱出できなかった」
…というパターンの場合は、問答無用で「長期間滞在」することになるかもしれません。
それが決定した場合でも、落ち込んでいるヒマはありません!!
すぐに以下のことを実行してください。
- 現金の確保(早めにキャッシングしておくべし)
- 安全なエリアで、泊まる宿の確保(キッチン付きだとなおよし)
↓この2つができたら… - ある程度の食材の確保(市内のレストランや屋台は臨時閉店する可能性が高く、自炊生活になります)
↑このあたりは、すぐに!やっておきましょう。
(どれも、わたしの母がペルーでのロックダウン軟禁生活開始前にやらないといけなくなったことです。)
「現金の確保」について
特に、現金の確保はめちゃくちゃ大事ですね。
「両替派」の人は、両替所が機能しなくなる可能性も高いので、必ず「海外キャッシング」ができるように日本から準備しておきましょう。
海外キャッシングは、メキシコの銀行のATMでできる&「銀行」などの金融機関は、ほとんどの国では緊急事態でも営業してます。
「オレは両替派だから、海外キャッシングなんてよくわかんないし、いらねえ!!」みたいな考えだと、このような緊急事態時には大変なことになる可能性があります。
海外キャッシングは、自分の持っているクレジットカードを「海外キャッシング可能」にしておくだけなので、簡単です。(各自、持ってるカード会社に問い合わせてみてください)
「楽天カード」や「ヤフーカード」などは、わざわざ問い合わせしなくても、もともと海外キャッシング使えますし、便利。
ただし、「イオンカード」はダメです!!なぜか海外利用(キャッシング)が自動的にリボ払いになっていて、めちゃくちゃ損します。
「メキシコで必ず使えるおすすめクレジットカード」の記事でも詳しく書いてますが、三井住友VISAカードがメキシコでは一番確実に使える&海外キャッシングもできて便利。
わたしがメキシコのあらゆる場所で実際に使った結果、「すべての町」の「すべてのATM」で使える率100%を叩き出した唯一のカードです。
「宿の確保」について
とりあえず、最低でも2〜3泊は押さえておくといいです。
ホテル移動ができるかどうかは、各国や街の状況によるのですが、母(「外出禁止令」発動中)の場合でも「ホテル移動」だけは警察が見逃してくれてます。
なので、「外出禁止」の規制が始まってから、こんなホテルに引っ越しました。↓
- 大きめのスーパーに近い(歩いて行ける範囲)
…レストランや食事のできるところが完全に閉まるので、自分で食材を確保しないといけないです。また、タクシーや公共移動手段はないと思った方がいいです。スーパーから遠すぎると、「不要な外出」だと思われて街角で見張っている警察に注意されたり、重い荷物を運ばないといけなくて面倒です。 - キッチンがついている
…キッチンがないと朝昼晩パンとフルーツなど冷たいものしか食べられないので、自分で料理ができると食の面で満足度が格段に上がります。…。わたしの母は、「キッチン付きのアパートタイプの部屋」に引っ越しました。 - ホテルに中庭や屋上がある
…コレ、意外と大事!!!外出禁止でずっと部屋にいるとめちゃくちゃ息が詰まるので、とにかく「外の空気」を吸える空間がホテル内にあるのは大事です。ペルー、メキシコを含め、中南米は中庭や屋上のあるタイプのホテルも多いので、選ぶなら中庭や屋上のあるところを! - Wi-Fiサクサク
…超絶大事!!!!!!!!!!本当にやることがないので、Wi-Fiないと暇すぎて死にそうになります。母はYouTubeで動画をずっと見てるそうです。
ほとんどの観光客は「外出禁止」が出てからは宿を変えることはほとんどない&新しい観光客も来ないので、宿探しにはそんなに苦労しません。
その後、なるべく快適に過ごせる環境を探して、そっちに移動しましょう!!
まとめ
とりあえず、これからメキシコ旅行に行く予定の人は、
●全員やるべきこと
- 最新情報については、メキシコの「信頼できる公的機関」の情報を得ること
- 現地ホテル(or 現地ツアー)は、なるべくキャンセル無料のものを選ぶこと
- 飛行機、ホテルの予約をしたらすぐ、「旅行変更保険」に入ること
- 「たびレジ」に登録すること
●万が一の時に備えて、やっておくといいこと
- 現地で、常にインターネットにつながる状態にしておく
(メキシコのSIMカードか、レンタルWi-Fiを携帯) - 「スカイスキャナー」の使い方を確認しておく
- 海外キャッシングのできるクレジットカードを用意しておく
↑この7つは、意識しておくといいです。
特に、「旅行変更保険」、「たびレジ」はめちゃ大事!!!(わたしの家族の体験から、痛感しました)
「旅行中、何が起こってもおかしくない」という気持ちで旅行しましょう!!