コラム

また…メキシコ オアハカ州でM6.1の地震発生。支援金期限延長します!!

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

今朝(日本の23日夜)、また地震がありました。揺れが何度も続き、落ち着かない朝でした。

オアハカ市の現状と、支援金受付の〆切延長について報告します。

オアハカでまた地震

今朝の7時52分(メキシコ時間)、オアハカ南部でまた大きめの地震が起きました。

テレビやネットニュースでは、M(マグニチュード)6.1~6.4の間で報道されているようです。

日本のNHKやヤフーニュースでは、M6.2で報道されているようでした。

メキシコのSSN(Servicio Sismológico Nacional =国立地震研究室)からは、Twitterを通して以下の通り発表されました。

2017年9月23日午前7時52分59秒、マグニチュード(M)6.1の地震が、オアハカ州UNION HIDALGO(ウニオン・イダルゴ)から西に7kmの地点で起きた。震源地情報:緯度16.48、経度-94.90、震源深度75km

ちなみに、そのすぐ4秒後、次の大きな地震が。

2017年9月23日午前7時53分03秒、マグニチュード(M)6.4の地震が、オアハカ州CD IXTEPEC(シウダッド・イステペック)から北に12kmの地点で起きた。震源地情報:緯度16.67、経度-95.09、震源深度10km

実体は、M6.1とM6.4の地震が続くようにほぼ同時に起きたようです。

落ち着かない朝

今日は、朝から地震まみれでした。

いまこの記事を書いているのは9月23日の朝の10時ごろですが、今日はこれまでに4回ほど地震が来ています。

まず早朝の5時台にガタガタ、と5秒ほど揺れましたが大きい揺れにはなりませんでした。

これは、お隣のチアパス州が震源地の、M5.7の地震だったようです。

その2時間後の7時52分、小さな揺れですがガタガタと1分間ほど地震が続きました。長いので心配でしたが、また大きくなることなく収まり一安心。(先ほど書いたように、二つの地震が続けて起こったので長かったんですね。)

すぐにネットニュースや新聞社のサイトをチェックしたところ、震源地がオアハカ州南部だということがわかりました。

また、その情報を調べている間にも、2回ほど小さな地震が来ました。

小さな揺れでも、体が一気に緊張します。

オアハカでの前回の地震を経験した方から、「最初は小さな揺れだったから油断していた。そうしたら、直後突然大きく揺れ出して、立っていられなくなった。」と聞いていたので、いつ立っていられないほどの大きな揺れが来るかがわからない恐怖がありました。

あとから発表された情報によると、今日の大きな地震後の30分間だけで以下の三つの大きめの地震(すべて震源地はオアハカ州)があったそうです。

最も大きい午前7:521のM6.1(M6.4のも含め。)、その約30分後の午前8:24にM5.2、そしてそのすぐ一分後8:25にM5.0。

他にも、数えきれないほど地震は起きています。

その後は体感できる地震もあまりなくなったのですが、本当に心がざわついて落ち着かない朝でした。

また、オアハカ市内の揺れは比較的小さかったので建物にもほとんど影響はなく、みんな無事で何事もなくすべてがいつも通り機能しています。


その後、衝撃的なデータを見つけました。

なんと、午前8時~午後2時までの6時間で、約120回以上の地震が起きていたようです。

そのほとんどがM3.0~4.5の体感できないような弱いものなのですが、震源地の90-95%以上がオアハカ州と隣のチアパス州でした。

これを見たときは、かなりショックでした。平和に見えても、このあたりはかなり不安定な状態だったようです。

同日午後5時ごろSNNのTwitterをチェックしたところ、表示される地震はほとんどなくなっていました。落ち着いたようです、よかった。

前々回の大地震被災地に、再度地震

“El Imparcial”というオアハカ州の新聞社や、先ほどデータを持ってきたSSNによると、最初の地震(M6.1)の震源地は「Union Hidalgo」という街から7kmほど西の地点です。

地図で見ると、このあたり(↑)です。

チアパス州との州境にも近く、今わたしのいる州都「オアハカ市」からは、300kmほど離れています。

メキシコシティ周辺からは700km以上離れているので、現在行われている救助活動含め首都周辺の被害はないようです。

しかし、地図をよく見てください。

なんと今日の地震の震源地は、前々回の大地震で大被害にあった「フチタン」のすぐそばなんです。

前々回の記事でも紹介したように、町中が多大なる被害に合い建物の1/3が倒壊(住める状態ではない)してしまった、フチタンです。

フチタンに家族が住む職人さんに直接送ってもらった、彼女の家の写真がこちらです。

いまフチタン含めオアハカ州のイスモ地方には、大げさでなく家がこんな状態になってしまった人が沢山いて、避難生活を送っています。

そんなエリアに、また地震が直撃です。

まだ、現地がどんな状態なのかは報道されていないので現状がわかりませんが、被災者の方々が本当に心配です。

地震発生から一時間後、空からの映像(生中継)があり、見たところ車が走っていて倒壊の砂埃などもあまり見当たらなかったので、おそらく被害は大きくはないとは思います。

こちらでは、地震が「震度」で報道されずマグチュード表示なので、震源の深さを見ないとどれくらい体感で揺れたのかがよくわかりません。

前回のオアハカの大地震が、M8.2、震源の深さは70km(USGS(米地質調査所)情報)だったのに対し、

今回の地震はM6.1とM6.4で、震源の深さは70kmと9km(SSN情報)でした。

マグニチュードは前回の地震ほどではないにしろ、震源が浅いので揺れも強かった可能性があります。

地震でどんどんもろくなる建物

9月19日のメキシコシティを中心とした大地震(M7.1)が起きた時も、わたしはオアハカ市にいました。

オアハカでは震度3ほどであまり大きくは揺れず、地震による建物倒壊などの被害はなかったのですが、なんとその日の午後に訪れた職人さんの家の天井部分が、剥がれてバラバラに落ちていました。

漆喰の大きなかけらなので、もし真下にいて当たったら死んでしまうような落ち方でした。

「あんな小さな揺れで、こんなに被害が出てしまうんだ!」ととてもビックリしました。

地震の被害にあった地域の建物は、どんどん脆くなっています。

大きな地震に耐えられても、どこかに歪やひび割れができていたりして、ほんの少しの揺れで天井部分が落ちてきたりしてしまうのです。

実際に被災後のフチタンに行った知り合いによると、おそらく、フチタンの建物で「被害ゼロ」だったところはほぼ皆無とのこと。

1/3が「完全に住めなくなるレベルで倒壊」しているので、被害のあまりなかった家でも少なくとも歪やひび割れ、一部分の倒壊はあるはず。

建物全体が弱っているので、今回の地震のように大きなものでなくても、ちょっとした余震でも、命取りなのです。

建物が脆くなっていても、そこに住むしかない人達

しかし、建物が弱っていると知っていても、そこに住むしかない人たちがいます。

前回の記事でも書いたように、地震直後のフチタンの治安は壊滅的でした。そんな中で、テントや避難所で生活するのに不安を感じる被災者の人も沢山います。

その人たちは、比較的被害の少ない親戚の家などで暮らすことを選びます。その方が安全だと考えるからです。

建物が歪んでいても、脆くなっているのを知っていても、屋根と壁があって身を守れる場所があるのであれば、たとえボロボロになっていても避難所に行かずそこで生活を続ける人は多いです。

ギリギリの状態で保っていた家や建物が、今回の揺れでどれくらいの被害にあってしまったのかがとても心配です。

支援金の受付を引き延ばすことが決定しました!

重要なお知らせです!

9月7日の大地震後、13日から受け付けていた支援金の期限(9月24日まででした)を、10月3日(火)までに引き延ばすことにしました!

今までは、わたしの口座に支援金を振り込んでもらい、それをわたしがオアハカ市でメキシコ・ペソで引き出して物資をお店で購入し、信用できる運搬会社に預けて被災した町や村に送る、というかたちで個人的に受け付けていました。

わたしが9月29日をもってオアハカ州を去ってしまうので、それまでにやりくりできる分を集めようと思い24日を期限として支援金を募集していました。

しかし、このようにまだ地震が続き被害が拡大しそうな様子を見ていると、まだ支援の窓口があった方がいいのでは?と思い、今朝の地震発生後、オアハカに滞在している日本人の友人たちと話をしたところ、29日後はこの活動を彼らに引き継いでもらうことが決定しました!

というわけで、来週の28日(木)まではわたしの口座にお金を振り込んでもらい、その後は同じ活動を彼らの口座を通して続けてもらいます。

「協力したい!」「支援金を送りたい!」という方は、引き続き直接問い合わせフォームからメッセージをいただければと思います。(29日後も、こちらに問い合わせていただければ彼らに繋げます。

また、支援金は1,000円から受け付けています。

もし、支援金の送り先を探している方がいましたら、紹介・シェアしていただけたらとても嬉しいです。よろしくお願いしますm(_ _)m