メキシコのアミーゴ

メキシコのアミーゴ② 上位2%のお金持ち、ホセの暮らす家

この記事は、前回の記事の続きです。
⇒前回の記事:メキシコのアミーゴ① すべてを賄賂で解決する男、ホセ

さて、前回の記事では、わたしの友達ホセとの出会いと、彼がどれだけぶっとんだ人なのかを紹介しました。

今回も引き続き、ホセのぶっとびエピソードを紹介します。

ホセのいるメキシコへ

アフリカのザンビアで出会ったわたしたちは、「またメキシコで会おう」と約束をし、それぞれの旅路につきました。(ホセはメキシコに帰りました。)

アフリカを回り終わった後、わたしはついにメキシコに行くことになります。

ホセとの再会

メキシコに行く直前、ホセに連絡すると、「いま、客間が空いてるからうちに泊まりにこればいいよ!家族みんなで待ってるよ!」と、さっそくホームステイができることになりました。

前回、「賄賂が使えないとメキシコでは生き残れない」という話を聞き、メキシコでやっていけるのか不安だったわたしは、その提案に甘えることにしました。

夜、メキシコシティーの空港につくと、ホセが弟と一緒に待ってくれていました。

「久しぶり~!」

再開を喜び合い、車でホセの家に向かいます。

ホセはお金持ちのおぼっちゃまだった

ところで、実はホセはお金持ちです。

どれくらいお金持ちかというと、ホセいわく「メキシコの上位2%に入る」らしく、おじいちゃんの家の近所には、大統領が住んでいるのだそうです。

「客間」が家にある時点で裕福なんだろうな、とは思っていたのですが、アフリカでの彼の値切りっぷりを見ていたら、よくわかりませんでした。

(まあでも、お金持ちは倹約家だっていうし…)と思いながら、ホセの家に向かいます。

金持ちということは、家族がなにか会社を経営しているのかな?と思い、

「そういえば、ホセのお父さんの仕事は何なの?」と聞くと、

よくわからない。

ホセはあっけらかんと答えます。隠す感じでもなく、弟も「知らないなあ」と。

え…大金持ちで、よくわからない仕事……@メキシコ?!

わたしの中で、ホセのお父さんが勝手に恐ろしいキャラになりました。

メキシコシティーのお金持ちは郊外に住む

ホセは、車の中で、メキシコシティーについて面白いことを教えてくれました。

「メキシコシティーでは、お金持ちは中心地には住まないんだ。」

「どうして?」

「中心地(ソカロ周辺)は、治安が良くないエリアが多いから、悪い人達に狙われるんだ。」

「強盗とか?」

「そうそう、強盗とか、誘拐とか。」

ひええ。

「…誘拐されたことある?」

「おれは、ない。」

…だれか知り合いにはいるのか?と思いましたが、もしかしたら触れてはいけない話題かもしれないので、とりあえず流します。

「日本では、首都の中心地に住む人はお金持ちだよ。」

「普通はそうだよ。世界のどこを見てもそうさ。メキシコは、クレイジーだから仕方ないんだ。だって、世界中の大きな都市はどこも海とか川の近くだろ?なんでメキシコの首都は、こんな山の上にあるんだ!」

(メキシコの標高は2,000m超えです。)

「う~ん、そうだね」

「だから、メキシコはクレイジーなんだよ。世界の首都とは全てが逆なんだ。まあ昔は湖があったんだけど。」

(かつてこのあたりには巨大な湖があり、そこに浮かぶ島がアステカ王国の首都でした。今は、湖もほぼなくなり、歴史を知らないと「ナゼここに首都が?」となります。)

実際、メキシコのお金持ちのほとんどは、メトロの終点からさらにバスに乗らないと行くことのできないような郊外に住んでいます。

そして逆に、中心地に住んでいる人は、ほとんどが平均以下の暮らしをしています。

日本の東京では、「中心地の駅近に住む=金持ち」というイメージですが、メキシコでは真逆なのです。

というわけで、ホセの家も例外ではなく、メキシコの郊外にありました

「もうじき着くよ。」

ホセの家は、護衛のいる巨大な柵と塀に囲まれたエリアにありました。

護衛に通行許可カードを見せて、柵を開けてもらい、先に進みます。

まわりには、豪邸が立ち並んでいます。

そのうちのひとつが、ホセの家でした。

ホセの豪邸

一歩足を踏み入れた瞬間、その家のあまりの豪華さに仰天しました。

床は、一面真っ白な大理石。

天井にはシャンデリア。

目の前には螺旋階段。

家の奥には、巨大なバックヤード(裏庭)が広がっています。

こ、これがメキシコの上位2%の暮らしか…!

衝撃を受けながらも、案内された客間に入ると、そこは完全にホテルの一室でした。

フカフカのキングサイズベッド、完璧に掃除の行き届いたプライベートバスルーム。

今まで旅の中で安宿にしか泊まってこなかったわたしは、この最高な部屋にテンションがあがりました。

(あの、アフリカの片田舎のスーパーでリンゴ1個(15円)を値切っていたホセが、まさかこんなところに住むお坊ちゃまだったとは…。)

 

もう夜遅かったのでこの日は何もせずに寝ましたが、なんだか緊張して(あとは時差ボケもあって)なかなか眠れませんでした。

つづく。
メキシコのアミーゴ③ 動物を(規格外に)愛する青年、ホセ