メキシコ観光

霧と廃墟の幻の村、レアルデカトルセへ。【見所・ホテル・レストラン情報も】

レアルデカトルセ(Real de Catorce)の紹介

わたしが、個人的にめちゃくちゃ大好きな村「レアル・デ・カトルセ(Real de Catorce)」を紹介します!!

小さな村ですが「異世界」のような雰囲気を味わうことができる、メキシコ政府公認の「魔法の村(Pueblo Magico)」であり、「幻の村(Pueblo Fantasma )」とも言われています。

レアルデカトルセに初めて行ったのは、もう7年前。

それから何度も訪れて、毎回この村の面白さに驚嘆してます…✨

機会があれば、ぜひ訪れてみてください😊

「レアルデカトルセ(Real de Catorce)」とは?

レアルデカトルセの街並み

レアルデカトルセは、メキシコ・サンルイスポトシ州の山間にある、小さな村です。

村の正式名称は、「レアル・デ・ミナス・デ・ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・リムピア・コンセプシオン・デ・グアダルーペ・デ・ロス・アラモス・デ・カトルセ」(Real de Minas de Nuestra Señora de la Limpia Concepción de Guadalupe de los Álamos de Catorce)」。

長っ!

これが「レアル・デ・カトルセ」になり、さらに約して「R14」と呼ばれることもあります。(ちょっと暗号っぽい感じ😊)

メキシコ政府公認の「魔法の村」

レアルデカトルセの中心地

メキシコには、魅惑的な町や村に送られる「Pueblos Mágicos(魔法の村)」という称号があり、「魔法の村」認定を受けると、景観を保持する必要があります。

現在、メキシコ国内に100ヶ所以上の「魔法の村」があるのですが…

わたしがこれまで訪れた数十か所のうち、ここレアル・デ・カトルセは、「魔法の村」の名に最もふさわしい土地だと思います✨

メキシコの隠れ里「R14」

レアルデカトルセの街全体像

…というのもここレアルデカトルセ、なかなかアクセスが難しい土地にあり、狭いトンネルを抜けた先にある「隠れ里」なんです。

川端康成の『雪国』の書き出しで、有名な一文があります。

長いトンネルを抜けると雪国であった。

わたしが初めてこの村に来たときは、まさにそんな感じでした。

トンネルの外側は晴れていたはずなのに、村に入った瞬間、村中が真っ白な霧に覆われていて、山はうっすらと雪をかぶっていました。(たった数分のトンネルなのに!)

「うわあ、スゴい辺鄙なところに来ちゃったな〜!」と思ったのを覚えています。

霧と、廃墟と、幻想の村

霧で霞んだ景色@レアルデカトルセのトンネル

ほぼ毎朝、霧に包まれるこの村。霧が晴れてくると、村の全容が見えてきます。

村は中心地でも石畳に覆われ、古めかしいコロニアル風の建物や、石造りの建物が並んでいます。人通りも少なく、でも田舎ながらの安全な雰囲気。

遠くから、ニワトリの声や馬の歩く音が聞こえてきます。

そして、少し路地に入ると…そこは廃墟まみれ。壁や床はサボテンに覆い尽くされ、村自体が自然と時の流れに淘汰されている様子が感じられます。

移動手段は、ジープか馬

乗馬する人@レアルデカトルセ

小さな村なので歩いて十分観光できますが、少し遠くまで行きたい場合は、村での移動手段は、ボロボロのジープ車(の荷台)か、馬の2択です。

レアルデカトルセのジープ

ローカルの車に乗せてもらうことはあっても、タクシーは走っていません。

レアルデカトルセで乗馬2
わたしも、この村での滞在中はよく馬に乗ってました!

先住民ウイチョルの聖地

レアルデカトルセのミュージアムの絵(ウイチョル)

そして、ここ「レアル・デ・カトルセ」は、メキシコの先住民「ウイチョル」たちにとっての聖地であり、「世界が生まれた場所」だと信じられています。

ウイチョルとは

ナヤリト州やハリスコ州に暮らす民族で、現在メキシコに2万人ほどいる。

ウイチョールのビーズアート 儀式
カラフルなビーズや羊毛のアート(民芸品)作り、伝統儀式で有名。

わたしも、ここに初めてきた時は「ウイチョルの現地調査」で行きました。

しかし、この村自体にウイチョルが住んでいるわけではなく、村民の大半は、ふつうのカトリックのメキシコ人たちです。

ウイチョルの人々は、乾季の10月から2月ごろ、最長1ヶ月の徒歩の巡礼を経て(最近はやる人は少ないですが)西部から一年に一度ここにやってきます。

このあたりの土地は、ウイチョルの言葉で「ウィリクタ」と呼ばれ、彼らにとって今もとても大切な場所です。

幻覚サボテン・ペヨーテの自生地

ペヨーテを探す

ウイチョルの宗教で「神様」とみなされているものの一つに、「ペヨーテ」というサボテンがあります。(ウイチョルの言葉では「ヒクリ」と呼ばれる)

ペヨーテにはメスカリンが多く含まれ、幻覚作用があります。

ウイチョル族の羊毛の絵(モレレンス・ポピュラーアート美術館所蔵)4
ウイチョルの人々は、

  • ペヨーテを食べた時に見たビジョン
  • 「あらゆるものがカラフルに見える」効果

からインスピレーションを受け、カラフルなアートを作っているそうです。

ここレアルデカトルセの村にほど近い砂漠には、この幻覚サボテン「ペヨーテ」がたくさん自生していて、巡礼では「ペヨーテ狩り」をするためにこの土地にやってきます。

ウイチョルの友人いわく、「この土地のペヨーテは特に強力な力をもち、他の土地のペヨーテとは全く違う」んだそうです。

 

レアルデカトルセの観光・見所

レアルデカトルセ自体はとっても小さな村ですが、1週間いても飽きないほど色々な見所があります。

3〜4泊くらいして、のんびり過ごすのがおすすめです。

石畳の路地と、廃墟を散策

レアルデカトルセの路地

まずは、石畳の村の中を、自分の足でいろいろと散策してみるのが楽しいです。

レアルデカトルセの広場
↑中心地の広場には、週末になると地元のマリアッチ隊が登場します!

「魔法の村」認定を受けてからは、観光客も増えてきているので、メインストリートにはレストランやカフェもいろいろあります。

ウイチョル・アートのショップ

ウイチョルのビーズアート2
民芸品(ウイチョルのアート)のショップもあります。

ウイチョルのビーズアート1
カラフルなビーズアートがいっぱい。

教会・ミュージアム

レアルデカトルセの教会
村の歴史を紹介するミュージアム、教会もあるので、一通り見てみるといいかも。

レアルデカトルセの標高は2,700mくらいあり、坂の多い村です。

レアルデカトルセの霧と街
メキシコにきたばかりの人はちょっと息が苦しいかもしれません。

レアルデカトルセの治安はとてもいいので、ひとり旅でも安心して散策できます。

 

乗馬ツアーが人気

白い馬(乗馬のパートナー)

人気でおすすめなのは、馬を持っている人に頼んで行く「乗馬ツアー」。

いろんな行き先の中から好きな場所に行けます。コースは、だいたい半日くらい。

村に行ってから、適当に「だれか乗馬ツアーしてないか?」と村人に聞けば、知り合いや親戚で馬を持っている人は紹介してくれます。

3、4つくらいコースがあり、どれもめちゃくちゃ楽しいです。

  1. 廃墟の工場コース
  2. ウイチョルの聖地コース
  3. 砂漠コース

① 廃墟の工場コース

工場の廃墟
砂漠までの道のりの途中にある、かつて工場だった廃墟に遊びに行きます。

工場の廃墟
かなり大規模な廃墟で、探検が楽しいです!!(ホラーな雰囲気はゼロ)

工場の廃墟
巨大なトンネルは、見もの!

工場の廃墟
建物の中は崩れる可能性があるので少し危険ですが、自由に入れます。

工場の廃墟
朽ちた建物に、多肉植物がはびこります。

工場の廃墟
かつて石炭を運んだ道具も、そのまま打ち捨てられています。

② ウイチョルの聖地「Cerro el Quemado」コース

「Cerro el Quemado(=煙の山)」は、ウイチョルの巡礼のゴール地点(世界が生まれた場所)です。

砂漠とは反対方向へ、ずっと馬で坂を登っていきます。

昔の廃墟へ
廃墟「Pueblo Fantasma(幻の村)」の近くを通り、

レアルデカトルセの景色
山の上からレアルデカトルセ村の景観を眺めることもできます。

聖地の景観
壮大な山の景色も楽しめます。

途中からは、馬を降りて登山になります。(標高が高いので、結構キツイです…!)

ソテツの林
「Cerro el Quemado(=煙の山)」の名前の通り、霧に覆われていることが多いです。

ウイチョルについて詳しい村人であれば、山の頂上にある祠(ほこら)や、儀式に使う場所の歩き方など、しっかり案内してくれて面白いです。

ウイチョルの聖地の山3
↑外側からくるくると入り、真ん中で捧げ物をしたり、祈りを捧げたりします。

ウイチョルのほこら
↑山の頂上にあるほこら。

ウイチョルの聖地の山1
↑近くにはOjo de Dios(=神の目。ウイチョルの言葉で「Tzicuri」と呼ばれる)が立ってました。

ウイチョルの聖地の山
本当に、素晴らしい景観です!!!(運良く晴れれば、ウィリクタの砂漠を見渡せます。)

景色も文化も両方楽しめて、めちゃくちゃおすすめ。

③ 砂漠(ウィリクタ)コース

ペヨーテの自生している砂漠(ウィリクタ)に行くコースです。

レアルデカトルセから、北西方面にオフロードの坂を永遠に降っていきます。

レアルデカトルセの砂漠地帯(ウィリクタ)
↑砂漠地帯。低木とサボテンが生い茂っています。

ここで、ペヨーテ探しもできます。

砂漠の中には、トゲのある植物がめちゃくちゃたくさんあります。

トゲが刺さった靴
靴にも刺さってくるので、きちんとした運動靴で行ったほうがいいです!

砂漠では、自分で道具を持って行ってキャンプをすることもできます。

ただし、その場合は乗馬ではなくジープで砂漠まで下り、現地の人の許可を得てから砂漠に入ります。(一応、私有地でもあるらしい)

他にも、乗馬で行けるいろんなコースがあると思います。

レアルデカトルセで乗馬
時間のある人は、馬の持ち主と相談していろいろ行ってみるといいです!

ペヨーテ体験ツアーもある

幻覚サボテン「ペヨーテ」を体験したい人は、(わりとオフレコですが)ペヨーテ体験ツアーもあります。

これも、村の人に砂漠に連れて行ってもらう乗馬ツアーです。

ただし、ペヨーテを神聖視するウイチョルの人々にとっては、観光客が村人と一緒にペヨーテ狩りに行くのは「喜ばしくない事態」らしいです。(乱獲と同じなので)

村人のポケットマネーになる上に、一部のナチュラルドラッグ好き(主に外国人)によってペヨーテが大量に採られ、個体数も減っているそうです。

巨大サイズのペヨーテ
↑乗馬のガイドさんも、「レアルデカトルセを訪れる観光客に売る用」のペヨーテをがっつり採ってました。この大きさに育つまで、数十年かかります…。

本来、ウイチョル以外のペヨーテ体験(摂取)は、メキシコでは「違法」なので、そういう問題も考えた方がいいかも。

砂漠行きの乗馬体験では、

ペヨーテ体験はしなくてもいいから、砂漠に行って自生しているペヨーテを見てみたい!

というのは、全然アリです。(わたしも毎回行ってます)

ペヨーテ狩り
ペヨーテ探しは、慣れないとなかなか見つからないですが、宝探しのようで楽しいです!!

ペヨーテ狩りや儀式を見学したい場合、信頼できるウイチョルの人と一緒に行く方法があります。

ただし、そのウイチョルの家族の分の旅費や儀式に必要な道具のお金は、こちらですべて負担するかたちです。

 

レアルデカトルセの食事情報(レストラン・カフェ)

ここからは、レアル・デ・カトルセのグルメ情報をまとめました!

小さい村ですが、意外にもどこで食べても美味しい!かなりレベル高いです。中でも、わたしのお気に入りのお店を紹介します。

村で唯一のおしゃれレストラン「Mesón de la Abundancia」

Meson de la abundancia

Mesón de la Abundancia(メゾン・デラ・アブンダンシア)…訳すと「見捨てられた食事処」。ユニークな名前ですが、廃墟の多いこの村にぴったりのネーミングです。

meson de la abundanciaのレストラン
高級ホテルも併設している村の有名レストランで、古い石造りの建物をそのまま使った雰囲気のある内装。

ピザが人気ですが、何を食べても美味しいです✨

値段は高級め(予算:2,000〜3,000円/人)ですが、レアルデカトルセに来たら一度はココで食事したいところ。

価格帯 ちょっと高級
場所 LANZAGORTA No. 11(メインストリート沿い)
営業時間 土・日・月の、9:00〜20:00

 

安くて美味しい!おすすめ庶民派食堂

わたしがよく行ってた食堂を紹介します。

1. La Flor del Desierto

La Flor del Desierto

毎回絶対行く、お気に入りのお店。

カルドデレス(牛のスープ)
ここの「Cardo de Res(牛のスープ)」が絶品なのです!!(ご飯・トルティーヤ付き)

ゴルディータの具
あと、いろんな具から選べるゴルディータも美味しい。

メイン通りに面しているのでアクセスも楽。レアルデカトルセ滞在中、ほぼ毎日通ってました!

価格帯 安い
場所 メインストリート沿いの白い家
営業時間 ?(いつ行っても開いてた印象。)

 

2. El Gambuzino

El Gambuzino

朝ごはんとランチのメキシコ料理の店。何を食べても美味しいし、お手軽価格な店です。

100ペソ(約600円)程度で、お腹いっぱい食べられます。

価格帯 安い
場所 Constitución通りとMoleros通りの角
営業時間 毎日8:00〜23:00

 

3. Gorditas Y Menudo

Gorditas Y Menudo

中心地から外れたところにある、ローカルに人気の小さな食堂。土・日・月限定の営業です。

週末の定番「Menudo(メヌード)」というモツのスープや、ゴルディータが美味しいです。

カルニータ(ジューシーな豚肉)のタコスや、このあたりでしか食べられない郷土料理「Enchiladas Mireras」「Enchiladas Potocinas」があることも。

価格帯 安い
場所 Zaragoza通り
営業時間 土・日・月の、9:00〜20:00

 

コーヒーの美味しいカフェ

レアルデカトルセのコーヒーの美味しいカフェ

最近は、村にカフェも登場してきました。

コーヒーが美味しいのは、メイン通りに面した「Realbucks Café(レアルバックス・カフェ)」という、Starbucksを完全にパクった(笑)名前のコーヒー店です。

realbucks cafe
ロゴもそっくり。笑

価格帯 普通
場所 Lanzagorta esquina, con Morelos(メインストリート)
営業時間 毎日9:00〜23:00

 

レアルデカトルセのおすすめ宿(ホテル)4つ

わたしが実際に泊まったことのあるホテル・宿が中心です。

どこも、メインストリートまで徒歩3分以内。便利な立地の宿だけを選びました!

1. Hotel Amor y Paz

Hotel Amor y Paz

大人限定(18歳以上)の、石造りの素敵なホテル。

屋上テラスや中庭も美しく、隅々まで清潔でシャワーのお湯もしっかり出ます。

泊まった人からの評価も高い、快適&安心のホテル。3つ星ですが、とてもコスパ良いです!!(しかも朝食付き)

値段 5,000〜6,000円/部屋
場所 Juarez 10(地図でみる
予約ページ Hotel Amor y Pazの予約ページ(Booking.com)

 

2. Casa Curtos

Casa Curtos

アパートメントタイプの、家一軒貸切できるホテル。暮らすように滞在できます。

1泊4,500円(2人で泊まれば一人2,000円台)で、コスパも◎。

ちょっと村の外れにあるので、荷物の少ない人向けです。Web予約OKですが、到着時間など事前にオーナーとやり取りする必要があります。(現地で使える携帯持っている人向け)

値段 4,500円/部屋
場所 Calle Zapata 14(地図でみる
予約ページ Casa Curtosの予約ページ(Booking.com)

 

3. Hotel Real de Alamos

Hotel Real de Alamos

レアルデカトルセの、立地がよい安宿。(たぶん村内で最安レベル)

部屋は狭めですが、シャワーも熱いお湯が出て、それなりに快適に過ごせます。(朝はお湯がぬるいこともありますが…)屋上からの眺めもいいです。

バックパッカーや、節約旅行のひとり旅におすすめ!

値段 一人部屋:300ペソ(約1,800円)
二人部屋:500ペソ(約3,000円)
場所 Constitución 21(地図でみる
予約ページ なし。直接行って交渉か、電話で予約(+52 488 887 5009)

 

4. Hotel Mina Real

Hotel Mina Real

中心地の便利な立地にある、石造りのすてきな内装のホテル。

とても清潔できちんとしていて、安心して泊まれます。屋上スペースもあります!カップルや子連れファミリーにおすすめです。

値段 7,000円〜/部屋
場所 Ramón Corona 5(地図でみる
予約ページ 直接行くか、事前に電話で予約(+52 488 887 5162)

レアルデカトルセのホテルにはWi-Fiがないことが多いのですが、ここで紹介した4ヶ所は、どこも「Wi-Fiあり」です。

自分で宿を探す場合、「Wi-Fiがあるか」と「ホットシャワーが出るか」は、事前に確認しておくといいです。

石造りのホテルは底冷えして寒いかな?と思ったけど、意外と大丈夫でした✨

 

まとめ

夕方のレアルデカトルセ

以上、大好きな村「レアル・デ・カトルセ(Real de Catorce)」についてでした!

かなり田舎で、アクセスしにくい辺鄙な場所にありますが、行く価値あり!!村全体に、不思議な魅力と、「ここにしかない空気」があります。

レアルデカトルセの馬
馬に乗って登山したり、砂漠や廃墟を探検するのもとても楽しいですが、村で散歩したり、コーヒーを飲んだりしてのんびり過ごすのもまた、味わい深いです。

レアルデカトルセのウチワサボテン
かなりの確率で「霧まみれで何も見えない日」にあたりますが、それもまたレアルデカトルセの魅力。

ぜひ、真の「魔法の村」、レアルデカトルセを楽しんできてください😊😊