なんだか、ケッタイな記事タイトルになってしまいましたが…今回は、わたしがメキシコシティにいた時に実際に被害にあった犯罪をまとめてみました。
この記事は、「メキシコシティは治安が悪い!!」「危険!!」ということが言いたいのではなく、こういう事が起こる可能性はあるから気をつけてほしい、という注意喚起です。(特に女性)
メキシコシティは気をつけるべきところに気をつければ安全に過ごせますし、中南米の都市の中では圧倒的に治安のいい街です。
重犯罪にあう可能性は、これとこれとこの記事を読めば限りなく低くできますし、被害に遭うとしても軽犯罪だと思います。
それぞれ細かく状況など説明するので、ぜひ反面教師(?)にして、犯罪を事前に防いでください。
もくじ
私がメキシコシティであった犯罪4つ
それでは、わたしがメキシコシティで実際に被害に遭った犯罪(手口や状況)を紹介します。
スリ①(交差点)
場所 | ベジャス・アルテスの前の横断歩道 |
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曜日、時間帯 | 週末の夕方 |
盗まれたモノ | ティッシュケース |
被害額 | ほぼ0円 |
犯人像 | 不明 |
メキシコシティに来てまだ間もない頃、大きめの交差点の「信号待ち中」にスリにあいました。
(頻繁にティッシュを出し入れしていたので、どこで盗まれたのかすぐ気付いた)
場所は、ベジャスアルテスから歴史地区の目抜き通り(マデラ通り)に入る交差点です。地図で見ると、ちょうどこのあたり(↓)
ここ、行くとわかるんですけどめちゃくちゃ人が多いんです。
特に週末の夕方〜夜なんかは、渋谷のスクランブル交差点並み。そして、ここで信号待ちをしている観光客を狙うスリが結構たくさんいます。
「ここの交差点にはスリがめちゃくちゃ沢山いる」
「被害者も1日1人は絶対いる」
そうなので、ここの横断歩道を渡る人は信号待ちの間も、横断中も気を抜かないように!
- 自分の荷物に常に注意する(人の多いところでは前に抱えるなど)
スリ②(地下鉄)
場所 | おそらくイダルゴ駅での乗り換え時 |
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曜日、時間帯 | 平日の昼間 |
盗まれたモノ | 化粧ポーチ |
被害額 | 5,000円くらい |
犯人像 | 不明 |
地下鉄の中でもスリにあいました。
メキシコシティの地下鉄は「犯罪の温床」と言われていて、スリ専門集団が沢山待ち構えていて、主に外国人観光客を狙っています。
わたしの場合は、「いつの間にかポーチが消えていた」という状態でした。財布やカメラ、携帯電話ではなかったのでよかったですが…。混み合った車内だったので、降りる人がスッと抜いていったんじゃないかなと思っています。
ちなみに、スリの手口は何通りもあるのですが、一番有名なのが
「混んでいる電車で、乗り込んだら後ろからグイグイ押されて、その間にポケットのもの盗られて、犯人は電車に乗らず、ドアが閉まってそのままさよなら」パターンです。
この手口で、ズボンのポケットに入っている財布やスマホが根こそぎ盗られます。(わたしが知っているだけでも、日本人の被害者は10人くらいいます)
- 1位:Hidalgo(イダルゴ駅)
他を凌駕する圧倒的No.1。スリ集団もたむろし、特に日本人観光客を狙っている(近くに日本人宿があることがバレているため) - 2位:Balderas(バルデラス駅)
乗り換えで人の数が多く、混み合っている。イダルゴ駅ほどではないけど被害届の数は多い - 3位:Zocalo(ソカロ駅)
観光客が多いため、スリ集団がいて油断している観光客を狙っている - 4位:Bellas Artes(ベジャスアルテス駅)
ソカロと同じく観光客が多いため、狙われる可能性が高い - 5位:La Raza(ララサ駅)
北バスターミナルに行く旅行者を狙っている
情報by: メキシコシティの警察
日本人は結構狙われますし、イダルゴ駅には日本人を狙うスリ犯が多いです。
あとは、グループに狙われるともうお手上げ状態。5人ほどに囲まれ、身動きが取れんない状態でカバンから何まで全て没収されます。←これに狙われたら、もう対処法はないです。
出来るだけ「地下鉄を使わない」のが一番の対策。
使う場合は…
- 駅ではスマホを出さないようにする
- 混んでいる車両には乗らない
- ホームでは背中を壁につけて待機→電車が来たら車両を急いで移動→ドアから最後に乗り込むようにする
- スボンのポケットには、ものを入れない
- 女性は、女性専用車両へ。(女性専用車両では、スリ犯罪が圧倒的に少ないです)
痴漢(地下鉄)
場所 | 一番線のどこか |
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曜日、時間帯 | 平日の昼間 |
盗まれたモノ | ー |
被害額 | ー |
犯人像 | 40〜50代の中年男性 |
メキシコシティの地下鉄は、性犯罪の温床と言われています。もうびっくりするくらい沢山痴漢がいて、東京のラッシュ時レベルです。
メキシコシティの地元女性に聞いても、「最低でも2,3度は被害にあったことがある」という人がほとんど。(なので富裕層の女性は地下鉄ほとんど使いません)そのために数年前から女性専用車両が設けられ、メキシコシティの女性は基本的に女性専用車両にしか乗りません。
わたしも、2回くらい被害に遭っています。1回目は、混んでいる車内でグイグイ押し付けられる(混みすぎていて身動き取れない)パターン、2回目はなんと連れの男性と一緒に乗って会話していたのにも関わらず、その間におしりを触られました。
- 女性は絶対に「女性専用車両」に乗る。
男性と一緒に行動する時でも別れて乗るか、一緒にUberを利用する(とにかく絶対に混んでいる時に普通車両に乗らないこと!!) - 服装に気をつける。
絶対パンツスタイルで。なるべく露出しない。 - 混んでいる車両に乗らない
ラッシュの時間帯は避けましょう
被害者は女性が多いですが、男性も被害にあうことはあるので、気をつけて…。外国人の男性は「女性専用車両」が使えない分、逆に被害に遭いやすいかもしれません。
バックパッカーや節約旅行者以外は、メキシコシティの移動はUberの利用がおすすめです。
露出狂(道端)
場所 | イダルゴ駅の近く |
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曜日、時間帯 | 平日の昼間 |
盗まれたモノ | ー |
被害額 | ー |
犯人像 | 50代の男性(ホームレスっぽい) |
露出狂にも会いました。(と言っても、ただ局部を露出させて歩いているおじさんとすれ違っただけです。ガン見してくるので何かと思ったら露出してました)
ちなみにその辺りでは割と有名な人で「露出が趣味」みたいな感じらしく、ちょっと頭のおかしい人です。
また別の日にその近くのタコス屋でタコスを食べていたら、その人が隣に座っていて「あ。あの時の露出狂の!」となりました。(さすがに話しかけてはいないですが…)
- 昼でも夜でも、人通りの多い道を歩くようにする
- 会ってしまったらしょうがない。とにかく無視すること
スリ被害にあったら行くべき場所
もし万が一、スリの被害に遭ってしまったら…ここに行きましょう。
警察署(被害証明書の発行)
被害届証明がないと、海外保険の「携行品損害」保証を受けられないので、メキシコシティで盗難にあったら警察に「レポート」して、被害届を出す必要があります。
場所は、ここ(↓)
地下鉄「インスルヘンテ駅」のすぐ近くです。
なので、保険を適応させたい人は警察署に行きましょう。英語が話せるスタッフもいますし、めちゃくちゃ優しい&丁寧にやってくれます。(ほぼ並ばないし、20分くらいで手続きは終わります)
ここで、わたしは「メキシコシティでスリが出やすい場所」、「最近流行っている手口」、「エリア別で特に気をつけるべきこと」などを警察の方直々に教えてもらいました。
フリキプラザの1階
実は、スリたちは盗んだものをすぐに現金に替えます。どこで替えるかというと…家電量販店。具体的には、「メキシコシティの秋葉原」と呼ばれている「フリキプラザ」に転売するパターンが多いです。(警察署の人に教えてもらった!)
もし、カメラやスマホを盗まれたけど、
という人は、イチかバチかでフリキプラザの1Fフロアの「中古品」を取り扱っているお店で同じ型番の取り扱いがないか聞いてみるといいです。
詳しい型と一緒に、例えば「NikonのD60というカメラの中古品を買いたい」と言えば、そのフロア内で持っている店に案内してくれる可能性が高く、こちらの転売は雑なのでSDカードは入ったままになっていることもあります。
SIMカードも、スマホの電源を落としただけでそのまま転売していれば残っているかもしれません。
ただし、SDカードだけ、SIMカードだけくれ、とか「買取」するなら大丈夫です。どちらにせよ、本体は諦めた方がいいです。被害額分は、海外保険で回収しましょう…。
行き方はこちら(↓)
メキシコシティは安全?危険?
ここまで読むと、「メキシコシティはやっぱり犯罪が多い!!」と思ってしまうかもしれないですが、実際はどこの国でも起きうる軽い犯罪ばかりです。
(痴漢なんて、東京の方が圧倒的に多いし、スリや窃盗犯罪は、メキシコよりもイタリアやスペインの方がずっと多い&悪質です。)
まず、メキシコシティの治安を考える時に「客観的なデータ」として参考にしてほしいのが以下の記事。
この記事を読めばわかるように、メキシコシティの犯罪発生率は比較的低く、治安は想像以上にいいと言えます。
わたしはニューヨークにも住んだことがありますが、体感としてはニューヨークとメキシコシティの安全度は同じくらいです。(若干メキシコの方がゴミゴミしてますが、治安は同じくらい)
安全なエリアであれば夜の外出も大丈夫ですし、逆に「行ってはいけないエリア」は昼でも避けるべき。
地元(メキシコシティ)の常識を「知っているかどうか」がかなり大きい。一概に「危険」「安全」と語るのではなく、どこが安全なのか、どう振る舞うのが危険なのか、など、知っておくのが一番大切です。
危険なエリア
「危険なエリア」は絶対に事前に把握しておいてください。
これを知っているだけで、不要な犯罪被害を大幅に防ぐことができます。