メキシコといえば、オカルト好きの間で有名なのが「UFO(未確認飛行物体)」。
実はメキシコは、アメリカのNASA周辺に並んでUFO目撃情報の多い、UFOのメッカです。
そして、メキシコ人も含め、なぜかメキシコにいる人ってUFO好きが多い。わたしも今まで、メキシコで「学生の頃UFO部に入っていた」「現在UFO愛好会に入っている」という人にたくさん会いました。笑
今回は、彼らの教えてくれたメキシコUFO情報、わたしがメキシコ人の友達に聞いた話なども含め、「メキシコの有名なUFOスポット」をまとめてみました。
かなりマニアックな情報ですが、同じくマニアックな人に届けば幸いです!笑
もくじ
1. テオティワカン遺跡
テオティワカン遺跡は、メキシコでもっとも人気のある古代都市で、「テオティワカン文明(1〜8世紀)の間に栄えたアメリカ大陸有数の巨大都市です。
ここは、全ての建物の大きさや配置(角度など)が、完璧にルールに沿って作られた「完全計画都市」で、大通り(死者の大通り)は南北から少しずらした角度になっており、天体の動きと呼応しています。
当時は「衛星」の存在しない時代に作られたことから、考古学的には「テオティワカン人は天体において非常に発達してした」と考えられていますが、あまりにも精巧なため「宇宙人に教えてもらったのではないか」という都市伝説も語られています。
メキシコ有数のパワースポット
そんなテオティワカン遺跡、実は現在も超有名なパワースポットらしく、特別なパワーを感じる人も多くヨガや瞑想をするのに最適な場所なんだとか。(いわく、「宇宙と繋がりやすい場所」らしいです)
また、「春分の日」や「秋分の日」などカレンダーの節目や、「日食の日」など特別な天体現象が起こる日には、世界中から謎の宗教の「白装束の信者」が集まり、儀式を行うことも。(わたしも彼らの儀式を見たことがあります)
中にはそのような特別な日に「UFOを見た」「UFOのエネルギーを感じる」という霊能力者や一般人もいて、一部のマニアックな人の間ではUFOスポットとして知られています。
ただ、わたしが以前ここの遺跡で1ヶ月ほど発掘調査のお手伝いをしていた時は一度も見たことがないし、仲間に聞いても「見たことがない」という人が大半でした。笑
メキシコでもっとも気軽に行けるUFOスポット
メキシコシティから簡単にアクセスできることから、おそらく観光客がもっとも気軽に訪れることのできるUFOスポットです。
また、テオティワカン遺跡自体もメキシコ旅行では必見の世界遺産なので、観光がてら空にも注目してみるといいかも。
特別な日に行けば、ヨガや瞑想をやっている人はもちろん、特別な儀式をしている団体にも出会えるかも。(↓動画は「春分の日」の様子。)
場所 | メキシコシティの北部 |
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行きやすさ | |
行き方 | メキシコシティ北バスターミナルから1時間(直行バス) 詳しくはこちらの記事で。 |
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2. テポストラン
テポストラン(Tepoztlán)は、メキシコ人の間では結構知られているUFOスポット。
おそらくメキシコシティ周辺では一番有名&「出やすい」と言われている場所だと思います。
山の頂上の神殿で「出る」らしい
テポストラン自体は、何の変哲も無いメキシコの小さな街なのですが、このまちの隣にある山の頂上に「El Tepozteco(テポステコ)」というアステカの神殿があります。
もう遺跡になっていて、プルケという神聖なお酒の神様が祀られているのですが信仰する参拝者が他の国からやってくるほど人気の神殿遺跡です。
この神殿がUFOスポットとして有名で、UFO観測のプロが行けば4割くらいの確率で見られるんだそうです。わたしの知り合いのUFO好きも、「他では見られなかったけど、ここでやっと見られた」と言っていたので、かなり期待値は高いです。
…ただ、「そんなに見られるならわたしも見られるかも」と思いわたしも行ってみたけど、結局見られなかったので相当訓練(?)して行かないと見られないかもしれません。笑
(↑)代わりに、凶暴なハナグマに会いました。(ポテチを略奪された)
実際に撮影に成功した、地元の人の動画とまとめた映像がこちら。(↓)
場所 | モレーロス州の町「テポストラン」から、1時間の登山(町に登山口あり) |
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行きやすさ | |
行き方 | テポストランまで:メキシコシティの北バスターミナルから1時間(直行バスあり) |
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3. ぺニャ・デ・ベルナル山
ぺニャ・デ・ベルナル(Peña de Bernal)は、「世界で三番目に大きい一枚岩」でできた迫力のある山です。「ベルナル」という町に面した山で、メキシコシティから3.4時間くらいの街「ケレタロ」から、さらにローカルバスに乗り換えてアクセスできます。
ベルナルはメキシコによくある可愛いカラフルな街なのですが、この町の北にそびえ立つ山が、独特な風景を生み出しています。
わたし的にも、メキシコの中ではかなりお気に入りの街の一つで、小規模ながら観光にもおすすめの地です。
春分の日に、山にパワーが集まる
そして実はぺニャ・デ・ベルナル山は、メキシコの中でもテポストランに並ぶ勢いでUFO目撃情報が多い有名なUFOスポットなんだそうです。確かに、映画『未知との遭遇』にも出てきそうな、直立した巨大な岩山は「いかにも」という雰囲気。
地元の人に聞いてみたところ、特に毎年「春分の日」には「なにかしらのパワー」がこの地に集まるらしく、世界中のヒッピーや霊能力者たちが集まってくるんだそう。
ただ、その地元の人は、「30年この街で生きてるけど、一度も見たことは無い」らしいです。あと、登山道の水売りのおばちゃんにも聞いてみたけど「見たことは無い」そうです。(もちろん、わたしも見られませんでした。)
ただし、「ここにUFOが出るらしい」ということは、地元の人には常識だそう。毎週末、メキシコ国内や海外から、UFO観測のために訪れる人が後を絶ちません。
このペニャデベルナルの岩山に現れるUFOについては、以下のようなインタビューがあります。
Luis Alfonso Lopez, president of the Asociación OVNI Querétaro, said in this regard that photographers and videographers present at the scene of the equinox in Bernal shared images that clearly showed a craft close to the crag. He explained that there are two theories: that the La Peña crag is a portal through which spaceships can enter and travel to other parts of the universe, and that the crag has a strong electromagnetic charge used by spaceships to resupply before proceeding on their journeys.
訳:ケレタロOVNI(スペイン語のUFO)協会代表のルイス・アルフォンソ・ロペス氏は、春分の日に写真家や映像家が撮影した資料には、明らかに岩山に近い飛行物体があると述べた。彼は(岩山にUFOが現れる理由について)2つの説があるし、一つは「ここがこの世界と宇宙をつなぐ時空間の入り口になっている」という説で、もう一つは「ここが強力な電磁場になっていてUFOが旅を始める前にエネルギーをチャージする場になっている」という説だと説明した。
ぺニャ・デ・ベルナルに現れたUFO映像まとめ(↓)
場所 | ベルナルは、メキシコシティの北部。 片道合計5時間ほど |
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行きやすさ | |
行き方 | ・メキシコシティの北バスターミナルから「ケレタロ」という街へ ・ケレタロからベルナルまで、ローカルバスで30分 ・ベルナルの山を30分程度の登山 |
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ベルナルについては、こちらの記事でも詳しくまとめているので、参考にどうぞ。(↓)
4. コリマ火山
コリマ火山は、メキシコでもっとも活動的な活火山。メキシコ西部のコリマ州にあり、富士山と同じくらいの高さ(3,850m)です。
記録によると、1573〜1903年の330年間の間に12回も大規模な噴火をしていて、現在も活発です。各噴火の際に多くの犠牲者を伴うため「世界一危険な火山」としても知られています。
そんなコリマ火山ではUFOの目撃率も多く、周辺に住むローカルや旅行者からの目撃情報が絶えないのだそう。最近は、山に常設されているウェブカメラで観測されたこともありました。(わたしはコリマ山には行ったことは無いです。)
ここでは火山噴火の前後にUFOが見られることが多いようで、UFO出現が火山噴火の「兆候」の一つとして知られています。
山に登るのは大変(というか危険)ですが、コリマという街からも山を望むことができ、プロがUFO観測をする際には、コリマから望遠鏡などで見るようです。
コリマ火山で目撃されたUFOの映像は、こちら。(↓)
場所 | メキシコシティから西に500km。 グアダラハラを経由するのが便利です。 |
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行きやすさ | |
行き方 | メキシコシティ→グアダラハラ:飛行機で1時間15分 グアダラハラ→コリマ:長距離バスで2時間半 コリマ→コリマ山:ローカルバスやタクシーで30分 |
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5. ポポカテペトル山
ポポカテペトル山(Popocatépetl)は、メキシコのプエブラ州にある活火山で、高さはなんと標高5,426m。メキシコで2番目に高い山(北米では5番目)です。
ここは昔からUFO目撃談の多い山で、「ポポカテペトル」とは、アステカ文明の言葉であるナワトル語で「煙を吐く山」という意味です。その名の通り、頻繁に小規模な噴火によって煙が出ています。
ポポカテペトル山は富士山のように形の美しい山なので、在墨日本人からは「メキシコの富士山」と呼ばれているんだそうです。(富士山よりもずっと高い山ですが)
チョルーラの町からも望める
ポポカテペトル山を登るには、かなり本格的な登山装備が必要なので、この山を楽しむなら麓の街や村に滞在するのがおすすめ。(山は、かつてはメキシコシティからも見えたのですが、最近は大気汚染で曇りすぎて見えません。)
この山がよく見えて、かつ観光地としても見応えがあるのは「チョルーラ」というプエブラ州の街です。ここでも、コリマ火山と同じように望遠鏡で観察するのが良さそうです。(車があれば、もっと近くで観測も可能)
ここからはかつてピラミッドだった高台にあるカトリック教会と一緒に巨大なポポカテペトル山を望むことができます。UFOが見えなくても、この景色を見るためだけでもチョルーラを訪れる価値はあります!
ポポカテペトル山で目撃されたUFOの映像は、こちら。(↓)
場所 | メキシコシティから麓までは車で2時間 バス利用の場合、チョルーラから望むのがおすすめ |
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行きやすさ | |
行き方 | メキシコシティ→チョルーラ:南バスターミナルからバスで2時間 |
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まとめ
以上、メキシコのUFOスポットとして有名な場所5つでした。
まとめると、以下の通り。
- テオティワカン遺跡
- テポストラン
- ぺニャ・デ・ベルナル山
- コリマ火山
- ポポカテペトル山
メキシコのUFOスポットは他にもたくさんありますが、今回は特にメキシコ人の間で話題のスポットをまとめてみました。
メキシコの高校生や大学生は、仲間と一緒に怖いもの見たさでUFOスポットを巡るのが流行っているそうで、今回紹介したところは特に人気です。(日本人の若者が心霊スポット巡りをするのと同じテンション?)
ただ、ガチのUFOマニアも世界中からやってくるので、もし彼らに遭遇したらUFOを目撃した体験があるか聞いてみると、めちゃくちゃ盛り上がります。(実際に彼らが遭遇した際のデータを見せてくれることも!)
これからメキシコに行く人は、かなりマニアックですがUFOスポット巡りをするのも楽しいと思います^^