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メキシコ観光におすすめな治安の良い街5選(2024版)

メキシコ旅行に行く人で、「メキシコの治安が心配」という人は多いと思います。

わたしも、初めてメキシコに行くときはとても心配でしたし、家族や友達にも最初は心配されました…。

しかし、実際に行ってみたら、噂やニュースで聞くほど治安が悪いわけではなく、治安が悪いのはメキシコの中でもごく一部の話だということを知りました。

むしろ、自然や歴史もあり見所が豊富で、ごはんも安いのに美味しく、人もとても優しい、そんなメキシコが大好きになりました。

そんなメキシコの面白さや魅力をもっと知ってもらいたい!と思い、このウェブサイトをつくりました。

今回は、「初めてメキシコに行く!」という人で、当時のわたしのようにメキシコ旅行に不安があった人向けに、メキシコ旅行におすすめな、治安が良くて安全に過ごせる町を紹介します。

これからメキシコ旅行を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください♪

メキシコは危険?治安について

まず、「メキシコが本当に危険で治安の悪い国なのか?」という点について。

実は、メキシコは多くの人が考えているほど、危険で超治安の悪い国ではありません。その点については、旅人やバックパッカーは誰もが賛同してくれると思います。

なぜなら、「治安の悪い国」に共通する以下の項目に当てはまらないからです。

  1. 首都(都市部)では一人で外出できない
  2. 現地人女性が一人で外出できない
  3. 国全体の情勢が不安定
  4. 一般人および外国人旅行者の殺害率が高い

メキシコの首都メキシコシティでは、全然一人で外出できますし、現地人女性が一人で外出することも全く問題ありません。町中ではよく一人で歩いている女性の姿を見かけます。

国の情勢が不安定な場合(現在のベネズエラなど)、移動中にテロが起きたり、無差別事件に巻き込まれてしまう可能性が高いのですが、メキシコの情勢は中南米の中ではトップレベルで安定しています。

メキシコは想像よりもはるかに安全な国

アメリカとのいざこざの方にスポットライトが当てられるためあまり知られていないのですが、実はメキシコはラテンアメリカで最も裕福な国でもあるんです。

さらに、以前違う記事でも紹介しましたが、メキシコの殺人事件には裏があります。なぜ残酷な事件が多いのか・なぜ殺人事件が多い(ように見える)のか、には、理由があります。

それについては、過去に以下の記事で外務省や海外のデータなども引用したうえで、かなり詳しく紹介しています。

メキシコシティの景色
【メキシコの治安】危険?衝撃写真のカラクリと、本当に心配すべきことメキシコの治安は、本当に世間で言われているほど「最悪」で「危険な国」なのでしょうか? マフィア、暴力、銃の事件、国境問題、麻薬など...

この記事内でも書いていますが、メキシコの治安の良さは、中南米ではトップレベル。ブラジルよりも圧倒的に安全ですし、行方不明者も含めた事件の数は、実はアメリカ合衆国よりも少ないです。

さらに、旅行者のからむ事件もとても少ないです。メキシコは観光業によって多くの収入を得ているため、観光客が来てくれないととても困るので、国をあげて治安改善に全力で取り組んでいます。

なので、メキシコは想像しているよりもはるかに安全な国なんです!

メキシコ観光におすすめな治安の良い街5選

それでは、ここからメキシコ旅行を考えている人におすすめしたい治安の良い街を5つ紹介します!

ここで紹介するエリアは、常に治安が安定していて外国人観光客の数も多く政府が治安維持に全力で乗り出している街なので、安心して旅行することができます♪

1.カンクン

いわずもがな。目が溶けるほど美しいカリブ海ビーチが拝める「カンクン」。カンクンの治安の良さは、筋金入りです!

カンクンには、毎年バケーションシーズンになると世界中から観光客がやってきていて、メキシコの財源を潤してくれています。

メキシコ政府は、そんな「国のドル箱」であるカンクンの安全を確保するため、本気の治安維持に努めているので、危険管理が苦手な日本人でも安心して過ごすことができます。

事件発生率で比較すると、カンクンに旅行するのはフランスやカナダ、フィンランドに旅行するのと変わりません。また、人気の「オールインクルーシブ」タイプのホテルに泊まれば、ホテルから出る必要すらもないので完璧なセキュリティの元、のんびりカリブ海を楽しむことができます!

周辺には自然や遺跡などの見所も多く、日本語ツアーも多く開催されているので、日本人にとっても旅行のしやすいエリアといえます^^

2.リビエラマヤ

リビエラマヤとは、カンクンから南に少し下ったところにある「自然派リゾートエリア」です。

カンクンは目の前のカリブ海ビーチを楽しむ場所ですが、リビエラマヤはどちらかというと、自然の中でゆったりくつろぐためのリゾート。南国のジャングルの中で、鳥のさえずりや波の音を聞きながら、ただただのんびりできます。

メキシコに何度も来ていて、「カンクンなんて王道過ぎてつまらない」という外国人が、秘密基地のような隠れ家ホテルに泊まりにくることも多いです。

最近はメキシコNo.1に選ばれるような素晴らしい高級ホテルもたくさん建ち、カンクンに次いで観光に大人気のエリアです!

3.オアハカ

カンクンやリビエラマヤとは打って変わって、ここ「オアハカ」はリゾートというよりもメキシコの文化を堪能するための街。街のつくりや食べ物(グルメ)、見所、手仕事など、周辺の先住民文化の多様性を感じられるため「メキシコで最もメキシコらしい町」とも呼ばれています。

そんなオアハカ、最近ではメキシコで最もユニークな骸骨のお祭り「死者の日」が盛り上がる「死者の日スポット」として名が知れています。毎年死者の日(11月1,2日)には、多くの外国人観光客が訪れます。

さらに、7月に開催される「ゲラゲッツァ」というお祭りも大人気。

大きなお祭りがなくても、毎週末大通りをパレードが練り歩いていたり、イベントが開催されていてとても賑やかで楽しい、伝統的なメキシコ文化をしっかり楽しめる街です。

一つ問題点として、オアハカでは10年ほど前から教師のストライキ集団が問題を起こすことが有名になっています。が、旅行者や観光客が被害を被ることは基本的にないため、観光で行く分には問題ないです。

オアハカの治安の良さは現地人お墨付き。とくに中心部などは女性が夜に一人で出歩けるほど安全で、ヨーロッパの多くの街よりも治安が安定しているといわれています。

4.サンミゲルデアジェンデ

「Travel+Leisure」という海外の旅行雑誌で、2017年と2018年度と2年続けて「世界の街ランキング」で第一位になっている街「サンミゲルデアジェンデ」。

日本人にはあまり知られていませんが、カラフルな家々が美しく魅力あふれる街です。ここは、一言でいえば「物語の世界に迷い込んだような街」。中心地にあるピンク色の教会はまるでシンデレラ城のようで、道は中世ヨーロッパのような石畳が続いていて、町全体の雰囲気満点です。

メキシコのカラフルな町といえば「グアナファト」という町の方が有名ですが、こちらのサンミゲルデアジェンデはグアナファトよりもさらに治安が良く、女性が夜に一人で歩いていても問題ありません。(わたしもいつも歩いていますし、現地の人からも問題ないとお墨付き。)

おしゃれなカフェやレストラン、素敵な雑貨や手仕事品ショッピングができるショップもたくさんあり、街歩きや散歩が本当に楽しいフォトジェニックな町です。

5.ロスカボス

「ロスカボス」は、メキシコ北部「バハカリフォルニア」エリアの最南端にあり、ハイシーズンにはアメリカやカナダからの観光客でにぎわう高級リゾートエリアです。

ここでは、ダイビングはじめ様々なマリンスポーツのほか、釣りやゴルフなどのレジャー、そして冬には、回遊してくるクジラを見るホエールウォッチングを楽しむこともできます!

SATC(Sex and the City)の中で、4人組がメキシコを旅行していたのもここロスカボスでしたね。それくらい北米からの観光客にとってはメジャーな観光地です。

しかし、メキシコ北部は全体的に治安が良くはなく、ロスカボスも、カンクンやオアハカほど治安が良いわけではないので、基本的にリゾートエリア内で楽しむのがおすすめです。ロスカボスで普通に旅行する分には全く問題ありませんし、素敵な隠れ家的プライベートホテルがたくさんあって、最高に贅沢な体験ができるメキシコでもおすすめの街です。

治安の悪いエリアも一部あるので注意

しかし、メキシコの中に「治安が悪いエリア」が存在するのは事実です。

あまり観光に適さない、非おすすめエリア(2018)をまとめておきます。

1.アメリカとの国境近く

たとえばアメリカ国境の近くのエリアは、国境を越えようとする移民たち麻薬の取引をする業者(マフィアがらみ)がたむろしていて、非常に危険です。

また、うまく国境を越えられず自暴自棄になった人々が事件を起こしやすい「一触即発」感が常に漂っています。

このエリアが危険なため、アメリカ人にとっては「メキシコ=危険」というイメージがついてしまい、そのアメリカ人にとってのメキシコの危険イメージが世界中に広がっているのです。

2.テピト

他にも、メキシコシティの中にある「テピト」というエリアは、メキシコ人でも怖がって近づかないエリアです。ここでも銃や麻薬の取引が行われており、犯罪者がたむろしている可能性が高いです。

テピトについてはこちらで詳しく紹介してます。

メキシコで一番治安の悪い危険エリア「テピート地区」の様子。メキシコシティの中には、「絶対に行ってはいけない危険エリア」があります。 そこでは、殺人事件、マフィアの抗争、麻薬や銃の取引、誘拐...

3.ゲレロ州

2018年現在、ゲレロ州の州都チルパンシンゴや、その周辺エリアも危険が高まっています。有名なリゾートエリアの「アカプルコ」も、現在は行かない方がいいと思います。

外務省の危険エリアマップを見ても、現在ゲレロ州は危ないので近づかない方が賢明です。

ゲレロ州って、村人たちがとても面白い仮面を作るエリアとして有名で、わたしもすごく行きたいのですが…やっぱり危険なので控えています…。(涙)

ただ、ゲレロ州の隅っこにある銀の町「タスコ」だけは安全です。

メキシコを安全に旅するために、守らなければならない2つのこと

さらに、(どこに行くのでもそうですが)メキシコ国内で安全に旅行するために守らなければならないことがいくつかあります。

別記事でも紹介していますが、簡単にまとめると以下の2つだけ。

  1. 麻薬や銃など違法のものに手を出さない
  2. 危険と言われているエリアには近づかない

普通に旅行する人であれば大丈夫だと思いますが…とくに、1番目は絶対に守ってください!

麻薬には手を出さないで

たまに、「メキシコといえば麻薬!いいものが手に入りそうだから、ちょっと手を出してみよう」と旅行先のテンションで手を出して、ひどい目に合う観光客もいます。(メキシコで何か事件に巻き込まれる外国人観光客のほとんどがそのパターン)

麻薬関係を牛耳っているのは、ほぼすべてマフィア関係者です。

「メキシコで起こる重大事件のほとんどが、マフィアが絡み」だということを忘れないでください。メキシコでは、マフィアとは一切の接点を持たないのが無難なのです。

危険エリアには行かないで

また、「危険といわれているエリア」というのは、現地人でも近づかないようなエリアのこと。メキシコシティの危険エリアについては以下の記事で紹介しています。

メキシコシティで、絶対に行ってはいけない「危険エリア」5選メキシコシティの中には、地元民が避ける「絶対に行ってはいけない」地域があります。 それもいくつかの危険地域は、なんとメキシコの中心...

今回の記事の中で紹介した安全な街5つ(カンクン、リビエラマヤ、オアハカ、サンミゲルデアジェンデ、ロスカボス)の中には、命の危険にかかわるような危険エリアはありません。なので、心配しないでも大丈夫です!

メキシコでは治安の良い街を楽しもう♪

メキシコに初めて旅行に行く人は、ぜひ治安の良い街を中心にプランを組み立てて旅行してみてください!

おすすめは、飛行機でカンクンINして、そのままいろいろ巡って、そのままカンクンOUT。その方法であれば、少し治安の心配なメキシコシティに寄らずに済みます。

今回紹介したメキシコ旅行におすすめは安全な町は、以下の5つ。

  1. カンクン
  2. リビエラマヤ
  3. オアハカ
  4. サンミゲルデアジェンデ
  5. ロスカボス

5つの場所のマップ(↓)

この5つのすべての街の近くに、空港もあります。

なので、国内線で巡ればとても安全に移動できますよ。(バスだとものすごく遠いので、短期旅行者には国内線がおすすめ。)

首都メキシコシティに行きたい場合

メキシコシティもとても面白いのですが、テピトなどの危険エリアもあります。

しかし逆に、危険エリアさえ把握しておけば、とても安全に旅行することができるので、メキシコシティに行く人は「危険エリア情報」を把握しておいてください♪メキシコシティは見所も豊富でごはんも美味しく、わたしも大好きな町です!(信頼できる安全情報を集めて、安全に旅行できるように気を付けて行きましょう。)

 

以上、メキシコで訪れたい治安の良い街5選でした!

これからメキシコ旅行に行く人にとって、役に立てば幸いです♪