メキシコのグルメ

「世界一美味しい」と噂のメキシカンコーラの正体や、飲んだ感想。

メキシコのコカ・コーラ(ボトル)

コーラ好きの間では有名な話ですが、「メキシコのコーラは、世界一美味しい」と言われています。

そんなメキシコのコーラについて、

  • なぜ「世界一美味しい」と言われるようになったのか
  • メキシカンコーラの味の特徴
  • 実際にメキシカンコーラを飲んでみた感想

を、まとめて紹介します!!

わたしが「メキシカンコーラ」の存在を知ったのは、今から15年ほど前。アメリカに留学中、ホストファミリーのおじいちゃん(相当なコーラマニア)に教えてもらいました。

世界のコーラマニアの間では、

  • 「メキシカンコーラしか飲まないと決めてる」
  • 「あれこそがコカコーラ社の最高傑作」

みたいに言われているようです。

メキシコのコカコーラは、なぜ「世界一美味しい」のか?

コカコーラ(メキシカンコーラ)

まず、メキシコのコカコーラが「世界一美味しい」と言われている理由に迫ってみようと思います。

コカコーラは「どこで飲んでも同じ」のはずでは?

ほとんどの人が、「コカコーラは、世界中どこに行っても同じ味、同じクオリティー」だと信じていると思います。

有名な現代アーティストのアンディ・ウォーホル氏も、コカコーラの作品を発表した時にこんな風に語っていました。

Close Cover Before Striking (Coca-Cola) (1962) by Andy Warhol アンディ・ウォーホルのコーラの作品<Close Cover Before Striking (Coca-Cola) >(1962) アンディ・ウォーホル作

“A Coke is a Coke and no amount of money can get you a better Coke than the one the bum on the corner is drinking. All the Cokes are the same and all the Cokes are good. Liz Taylor knows it, the president knows it, the bum knows it and you know it.”

訳:コーラはコーラで、お金をいくら払っても、そこの角でホームレスが飲んでいるよりも美味しいコーラというものは存在しない。全てのコーラは同じで、全てのコーラは美味しい。(コーラのCMに起用された女優の)リズ・テイラーも、(コカ・コーラ社の)社長も、ホームレスも、そしてあなたも、みんなそれを知っている。

そして、最近のCMでも、、、

「コーラはコーラ。コーラの味は世界中で同じ。誰にとっても同じ。世界中、どこに行っても手に入る。(人の違いは美しい。)」

…的なメッセージとともに「世界中で同じ」ことが強調されていました。

そう、コカコーラの味は、万国共通…のはず。

それでは、いったいなぜ「メキシコのコーラは美味しい」という噂がたつようになったのでしょうか?…そして、それは事実なのでしょうか?

メキシコのコーラが美味しいのは、結構有名!

実は、アメリカでは「メキシコのコーラが美味しい」というのはかなり有名です。

その証拠に、『Mexican Coca-Cola®』のFacebookページには、現時点で約10,000人もの「いいね!」がついています。

メキシカンコカコーラのフェイスブックページ
(このページが存在する時点で、コカコーラ本社はすでに「メキシコのコーラの特殊性」を認めている、ということ?)

そして、アメリカのグロサリーストアでは「Hecho en Mexico(made in Mexicoのスペイン語)」や「Refresco」と書かれたメキシカン・コーラは大人気。

普通のコーラより少し高くても、需要は消えないんだとか。

レストランでも取り扱っている

そして、アメリカのレストランによっては(特に南部のメキシコに近いエリアでは)、「普通のコーラ」と「メキシカンコーラ」を両方提供しているところもあります。

そして、メキシカンコーラの方が数十円ほど高くても、お客さんは「こっちの方が美味しいから」とメキシカンコーラを頼む人は結構いるんだそうです。

「普通のコーラ」と「メキシカンコーラ」の違いとは?

メキシカンコーラ(瓶入り)

それでは、「普通のコーラ」と「メキシカンコーラ」の違いとは何なのでしょうか?

よく言われているのは、「甘味料の材料」です。

Coca-Cola bottled in Mexico is sweetened with sugar, while the U.S. version is (almost) always made with high-fructose corn syrup.

訳:メキシコで作られたコカコーラは砂糖で甘味がつけられているが、アメリカバージョンは(ほとんど)いつでも、コーンシロップなどの異性化糖(トウモロコシを原料として作られる高カロリー甘味料)が使われている。

つまり、メキシコではサトウキビを使っているけど、アメリカ(および他の多くの国)では、コカコーラの甘みに使われているのはトウモロコシなんです。

チェックすべきは、原材料(Ingredients)の表記。

普通のコーラの裏面
(↑)普通のコーラには、「HIGH FRUCTOSE CORN SYRUP」と書いてあります。

メキシカンコーラの裏面
(↑)そして、メキシカンコーラには、「SUGER」と書いてあります!

「砂糖」と「異性化糖」では、人の舌が感じる甘みの種類が少しだけ違うと言われています。

メキシカンコーラのファンの人の語りを聞いてみると、面白い!(↓)

“I am a (Mexican) Coke fiend,” wrote Richard Metzger on the Web site Dangerous Minds this past August. “It is SO FREAKING DELICIOUS.” Mexican Coke is “a lot more natural tasting,” another fan recently told a news program in Idaho. “A little less harsh, I would say.”

:「私は、メキシカンコーラに取り憑かれてます。」このあいだの8月、(アメリカの有名TVコメンテーターの)リチャード・メツガーがウェブサイトにそう書きました。「まじでめちゃくちゃ美味しいんだ。」と。他のファンは、アイダホ州の番組の中でメキシコのコーラについて、「(普通のコーラよりも)もっとずっと自然な味わい」で、「少しマイルドな感じなんだ」と話していました。

また、メキシカンコーラのファンの語りの中には、

  • 「味わいの違いを感じたら、もう普通のコカコーラを飲みたくなくなる」
  • 「普通のコーラは不自然な甘みで気持ちが悪いんだ」

という声もありました。まとめると、こんな感じ。(↓)

甘みの材料 感想
普通のコーラ トウモロコシ (「気持ちが悪い」)
メキシカンコーラ サトウキビ 「自然」「マイルド」

 

コカコーラ社は、どう考えているのか?

メキシコのコカ・コーラ(ペインティング)

それでは、、肝心の「同じ味わい」を押し出したいコカコーラ社側的には、どう考えているのでしょうか?

It is true, acknowledges a Coke spokesman, Scott Williamson, that different sweeteners are used by the company’s bottling partners in different parts of the world, for reasons having to do with price and availability. But, he says, “all of our consumer research indicates that from a taste standpoint, the difference is imperceptible.

訳:コカコーラ社をよく知るScott Williamson氏は、確かに、価格と入手しやすさなどから、世界各地の生産工場で異なる甘味料が使用されているのは本当だと認めています。しかし、「私たちの「味」についての消費者調査では、味の違いはわからないレベルだという結果になっています。」と話しています。

というわけで、各国の工場の甘味料の種類の違いは認めたものの、「ちゃんと同じクオリティー・同じ味わいになっている」という主張でした。

でも、やっぱり人間の舌は、数値化できない味わいも感じられるもの。

同じ材料・同じレシピでも、なぜか「美味しいところ」と「そうではないところ」、人気の出るお店と人気の出ないお店があるように、本当に一回では感じられないほど微妙なところで違いがあり、それが積み重なるのかもしれません。

甘味料の違いは想像以上に大きいのかも

甘味料の違いってかなり大きく味わいを変えます。

「味自体」というよりも、甘みの感じ方・刺激の仕方・舌への広がり方が違うというか。

だって、ゼロ・コカコーラやダイエットコーラを飲んだら、一発で「普通のコカコーラとは甘みの広がり方が違う」とわかりますよね。(人口甘味料のコーラは、表面的で薄っぺらいというか…それが好きな人もいますが。)

メキシコで売られているコーラ=メキシカンコーラではない

メキシカンコーラは「メキシコで普通に売っているコーラ」ではありません。

意味がわからないと思いますが、、、

昔はちゃんと、「メキシコで飲まれているコーラ=メキシカンコーラ」だったのです。しかし、最近は砂糖の高騰などの理由によってメキシコでも砂糖を使ったコーラの生産がキビしくなりました。

なので、現在、メキシコで作られる・飲まれているほとんどのコーラは、アメリカと同じもの(トウモロコシの甘味料を使ったもの)です。

しかし、メキシカンコーラがあまりにも有名になってしまった&ファンに大人気なので、あえて特別に砂糖100%で作ったものを作り続け、それを「メキシカンコーラ」と呼んでいるようです。

つ、ま、り、

砂糖100%で作ったコーラ=「メキシカンコーラ」≠メキシコで売ってるコーラ

って感じです。

しかし、「メキシカンコーラ」と呼ばれているものは、現在も全てメキシコで作られているので、「Made in Mexico」か「Hecho en Mexico」という表記があります。

実際にメキシカンコーラを飲んでみた感想

メキシコのコカ・コーラ(クラシック)

わたしも、実際にメキシカンコーラを飲んだことがあります。

メキシコのスーパーで見つけて、買ってみました!!(比べるために、普通のコーラも買って飲み比べてみました)

実際に飲み比べてみた感想としては…

  • 確かに美味しい(気がする)
  • 口の中で甘みの広がり方が、違う(メキシカンコーラは、舌の奥の方に甘みが広がる感じ。)

って感じです!!!

実際に飲み比べてみると、最初は正直よくわからなかったのですが…

炭酸のしゅわしゅわ感が抜けてくるにつれて、なんとなく「味わい」が違うことがわかりました。

舌に対する甘みの刺激が違うというか…普通のコーラは、舌の真ん中くらいに甘みが広がるけど、メキシカンコーラはもう少し奥、そして口全体に広がるイメージです。

また、後味もちょっと違います。

普通のコーラの方は、結構甘みが長引く感じ(喉に甘みが残る)だったのですが、メキシカンコーラはスッとあっさり甘みが引いていきました。

ただ、、、これらの違いは集中して飲み比べないとわかんないです。適当に飲んでたら、そこまで「違い」は感じないかも。

それでも、やっぱりちゃんと「違い」は感じられたので、コーラを毎日のように飲んでいる人はこだわるのもわかるな、と思いました!

 

あと、もう一つ感じたのがコレ(↓)

キューバの「tuKola」に似てる!

少し炭酸の抜けた状態のメキシカンコーラを飲んだ時に、ふと、

キューバのtuKola(トゥコーラ)に似てる!

と思いました。

キューバのtuKola(トゥコーラ)

tuKolaとは、メキシコのお隣の島国「キューバ」で生産されているコーラのこと。

コカコーラ社はアメリカ資本なので、長年国境のなかったキューバには「コカコーラのコーラ」は存在しません。(現在も)

その代わり、キューバのLos Portales(ロス・ポルタレス)という会社が、「コーラ」にそっくりなドリンクを出していて、それが「tuKola」なんです。

そして、キューバは、サトウキビおよび砂糖の生産大国

もちろん、tuKolaに使われている甘味料は、砂糖100%です!(※現在は、人工甘味料が使われたものもあるようです)

というわけなので、やっぱり砂糖100%のコーラは同じような味わいがあるのかもしれません!!

(ただし、tuKolaの「味」は、コカコーラ社のコーラよりもペプシに近いイメージ。)

tuKolaとメキシカンコーラが似ている理由

ちなみに、tuKolaの原材料や作り方などを調べていたら、こんな文章を発見しました。

Of course, there was also a Coca-Cola factory in Cuba. After the revolution it was nationalized and was still producing according to the same recipe. So if we compare it to the Coca-Cola of that time (and if Cuba has all the ingredients together), the tuKola should taste just as the original Coca Cola of the 1950s.

by Cubanews

もちろん、かつてキューバにもコカコーラ社はありました。キューバ革命のあとで(コカコーラ社が追い出されたあと、コーラの生産は)国営化され、現在も当時と同じレシピで作っています。なので、私たちが当時のコカコーラ社のコーラとtuKolaを飲み比べると、tuKolaは1950年代のコカコーラ社のコーラの味(オリジナル)と同じはずなのです。

これ、確かに、納得!!!

キューバは1950年代初期にはまだアメリカとの国交もあり、コカコーラ社もあったはずなんです。(1950年には、コカコーラ社はすでに国際的にイケイケの会社だったので。)

1953年から始まったキューバ革命後に、アメリカとアメリカ資本の会社を全て追い出したあと、人気のものは全部「国営化」しました。

そして、上の記事いわく「その後レシピを変えていない」らしいので、1950年代のアメリカで飲まれていたのと同じ「(砂糖を使っている)オリジナルコーラ」の味がする、というわけ。

そして、メキシカンコーラも大きなくくりでは「(人工甘味料を使う前の)古いコカコーラ」なので、同じような味わいになるのも頷けます。

日本でメキシカンコーラを買う方法

メキシコのコーラは世界一美味しい

日本では、残念ながらメキシカンコーラは滅多に手に入りません。

楽天でもAmazonでも、個人商店でも探してみましたが、ヒットしませんでした。なので、現時点で日本でメキシカンコーラを飲む方法はないようです。。

ちなみに、以下のところもチェック済み。

  • 日本のコストコ
  • アメリカのアマゾン(日本に送ってくれるところ)
  • その他アメリカの通販サイト

ここら辺は、全滅でした。

というわけなので、今は(どう頑張っても)日本では手に入らないみたいです。

メルカリはチャンスあり

ただし、なんとメルカリで2点ほど出ていた(売り切れ)のを発見したので、ダメもとでチェックしてみるといいかも…。

メルカリでメキシカンコーラが売ってる

ただ、このうち1点は、ペットボトル入りの「メキシコで売ってる普通のコーラ」っぽかったです。(メキシカンコーラは全部「瓶入り」です)

メキシコで売られているコーラは、だいたい「普通のコーラ」なので、ちゃんと「Ingredients(材料)」をみて、表記に「Suger」と書いてあるのを確認してから買いましょう!

そして、、もし、他にメキシカンコーラが手に入る方法を知っている人は、教えてください!!

まとめ

以上、「世界一美味しい」と話題のメキシカンコーラについてでした!!

日本ではまず手に入らないので、なかなか味わう機会のないメキシカンコーラですが、アメリカではコストコ大型スーパーで簡単に手に入ります。(Amazon.comなどのネットでも取り寄せられます。)

メキシコでも一部の店舗で手に入るので、ぜひアメリカやメキシコに行ったら、「メキシカンコーラ」を試してみてください♪

こちらの記事もおすすめ