日本は、花見の季節ですね。
春といえば、桜。
この時期は、最も「日本」を感じられる時期だと思います。
メキシコには、桜の樹はあまりありません。
が、春になると毎年満開になる「ある花」があります。
それが、「ムラサキの桜」とも形容される、ジャカランダの花です!
ジャカランダとは?
ジャカランダとは、中南米(主にメキシコ周辺)原産の樹です。
春になると、鮮やかな紫色の花を枝いっぱいに咲かせます!
花が散ってから葉っぱが出てくるので、花だけを楽しめる期間がある、まるで桜の様な木です。
ジャカランダは、メキシコではスペイン語読みで「ハラカンダ」と呼ばれています。
日本語では、「キリモドキ」とも呼ばれるようですね。
ジャカランダは「春の訪れ」を教えてくれる花
桜が日本で人気の街路樹のように、ジャカランダもメキシコでとても人気の街路樹です。
メキシコの街を歩けば、すぐにジャカランダの木を見つけることができます。
普段、街路樹を意識して歩いている人はあまりいないと思います。
が、桜の季節になると
「あ、こんなところに桜があったんだ。」
と桜の木を意識するようになりますよね。
ジャカランダも同じように、春になると鮮やかな花を咲かせ、とつぜん街を紫色に染め上げます。
ジャカランダが街中で咲きはじめると、
「ああ、春が来たなあ」
と感じるような、春の訪れを教えてくれる花なのです。
メキシコ人はお花見をしない?
そんな、まるで日本の桜の様な存在のジャカランダなのですが、メキシコ人はお花見をしません。
日本人が意識するようにジャカランダを春の花として強く認識していないようです。
理由は、おそらくメキシコは一年を通して日本ほどの寒暖差がないから。
メキシコシティなどの高地では、冬になると朝晩は冷え込むのですが、基本的に一年を通して温暖な気候です。なので、ジャカランダを見ても、
「長い冬が終わってやっと春が来た!!」
という喜びは感じにくいようです。
もしかしたら、メキシコ人はわざわざ花見をしなくても日常的に羽目を外しているから、花見をする必要がないのかもしれないですね。(笑)
名古屋の桜とメキシコシティのジャカランダ
実は、メキシコシティは、名古屋市と姉妹都市です。
日墨修好通商条約120周年を記念して、2008年、名古屋からメキシコシティの「チャプルテペック公園」に3,000本の桜の樹が送られました。
チャプルテペック公園といえば、メキシコシティ最大の公園。
ジャカランダの大木もたくさん植えてあり、春は特に美しいスポットです。
メキシコのジャカランダと日本の桜が同時に花を咲かせているところを見に行ってみてはいかがでしょうか。
ジャカランダの季節=メキシコのベストシーズン
ジャカランダの季節は、メキシコのベストシーズンでもあります!
ジャカランダの花が満開になるのは、毎年3月~4月。ちょうどさくらと同じころですね。
ジャカランダの場合は、日本の桜よりも木の個体によってバラつきがあるようです。
そして、花が散ると、鮮やかな紫色の花びら絨毯が道いっぱいに敷かれます。
メキシコのベストシーズンは、乾季の11月~5月の間といわれています。
乾季の方が、気温も安定しています。
ジャカランダの季節は、その中でも最も街が鮮やかに美しくなる季節。
高地のメキシコシティ周辺では、冬の寒さも和らぎとても過ごしやすい気候です。
メキシコのカラフルな壁の家々も、ジャカランダの鮮やかな花とマッチして、街を歩くだけでもワクワクしてきます。
ぜひ、ジャカランダの季節にメキシコに行ってみてください!
「紫色の絶景」が待っていますよ~!