わたしが、メキシコにハマった最初のきっかけは、ドラえもんの映画でした。
小さいころ見ていたドラえもんが、自分の人生にこんなにも多大な影響を与えることになるとは。
もくじ
ドラえもんに出てきた「世界」
わたし(筆者)は小さいころ、VHSビデオ(懐かしい…)で毎日のようにドラえもんを見ていました。
夜はサンタさんにもらったドラえもんのぬいぐるみと眠り、将来の夢はドラえもん。
三度の飯よりドラえもん。
とにかくドラえもんが大好きでした!
特に、劇場版のドラえもんは外国をテーマにしたストーリーもあり、小さいころのわたしにとってドラえもんに出てくる場所はいつも、「本当に存在するのかもしれないワクワクする世界」でした。
わたしが一番好きだったドラえもんの映画
わたしがその中で一番好きだったのが、「劇場版ドラえもん のび太の太陽王伝説」という長編の物語でした。
当時は知らなかったのですが、この話は昔のメキシコが舞台でした。
ウィキペディアにもこんな記述が。
「太陽の国」と呼ばれる古代文明の王国。作中の描写を見る限りアステカ文明、マヤ文明などをモチーフにしている可能性があり、漫画版ではドラえもんやスネ夫もそのことについて言及している。
Wikipedia:ドラえもん のび太の太陽王伝説(2017年5月12日閲覧)
ちなみに、これが、予告編です。
具体的に、いつ、どこなのかは言及されていないようですが、この話の舞台は確実にメキシコです。
「太陽の国」に憧れた時期
しかし当然、幼いわたしは「太陽の国」が、メキシコをモデルにしているとはまったく気づきませんでした。
というかたぶん、「メキシコ」という国の存在すら知らなかったと思います。
当時のわたしにとって、海外はすべて「アメリカ or 中国」の二択でしたから…。
映画を見るたび、
「太陽の国はカッコいいなあ。面白いなあ。いいなあ、ドラえもんたちはあんな面白いところに行けて。」
と思っていました。
本物の「太陽の国」との出会い
はじめてのメキシコ
メキシコがあの「太陽の国」のモデルだとは知らぬまま、わたしは20歳の時初めてメキシコを訪れます。
メキシコのことはなにひとつわからなかったので、とりあえず首都・メキシコシティに到着してから、インターネットで見どころを探していました。
すると、「国立人類学博物館」というところが、人気ナンバーワンの見どころだということがわかりました。
見どころのたくさんある巨大な街で、「博物館」が1位なのは珍しかったので、「どんなにすごい博物館なんだろう」とワクワクしながら出かけました。
国立人類学博物館にいたそいつら
国立人類学博物館に入って、巨大な館内をウロウロしていたところ、
衝撃的なものを見つけました。
なんと、ドラえもん映画の中で登場した石像と、まったく同じものが展示されていたのです!
わたしの頭の中で、忘れかけていた「ドラえもん のび太の太陽王伝説」が一気によみがえりました。
さらに…
映画のラストシーンに登場した、「生贄の儀式」に使われた石台も見つけました!!
わたしにとって、この石像たちとの出会いは革命的なできごとでした。
ドラえもんで見た「太陽の国」が、あの、ずっと行きたかった場所が、本当に実在していたことがわかったのです!
…というか、いままさに自分がそこにいることが!
「太陽の国」=メキシコ!
博物館の目玉は「アステカカレンダー」という巨大な石板で、他にも素晴らしい展示品がたくさんありました。
しかし、わたしにとっては発見した2体の石像の方が100倍輝いて見えました。
博物館から帰ってから、わたしはドラえもんの映画を見なおしました。
そして、やっぱり「太陽の国」はメキシコだと確信しました!
メキシコへの愛が自分の中で勝手に倍、いや10倍になりました。
さらには、メキシコに関するありとあらゆるものがまるで、昔からよく知っている幼馴染のように感じられました。
メキシコを好きになったきっかけは、ドラえもん
というわけで、まずこれが、わたしがメキシコを好きになった最初の「きっかけ」でした。
とくに、「メキシコの何かに感動した」わけではないんです。
ドラえもんの影響で、自分の中で勝手にメキシコが特別な場所になりました。
…でも、そういうことってありますよね。
「映画の舞台になった街」とか、「好きな漫画・アニメのキャラクターの出身地」とか、そういうところって、実際に行ったことがなくても自分の中で「知っている場所」、「特別な場所」になります。
やっぱり、「きっかけ」ってとても大切です!
「きっかけ」をつくる
それにしても、アニメや漫画、映画などの影響力って大きいなあと思います。
「メキシコの魅力を知ってほしい!」と思いながらわたしもこの記事を書いているけど、
まずは「知りたい」と思ってもらうことが一番大切で、そのきっかけは、もしかしたら全然違うところに転がっているのかもしれないなあ、と思うのです。
わたしも、すでに「知りたい」人に知ってもらうための記事だけでなく、知りたいと思う「きっかけ」も作りだせるようになりたいな、と思います!
「きっかけ」からその先
わたしの場合、ドラえもんをきっかけに、当時メキシコへの愛が1だったのが10になりました。
そして今は、100くらいあります!
もちろん、きっかけはドラえもんでしたが、知れば知るほどメキシコは面白く、大好きな国になりました。ドラえもん抜きに。(笑)
そんなわけで、また今度は「太陽の国」としてのメキシコではなく、「メキシコ」という国の魅力にハマり始めたときの話をしようと思います!