カリフォルニアロールを目指したものの、卵焼きもうまく焼けず、色々大変な思いをしながらもなんとか「寿司らしきもの」ができあがりました。
ついに、ホセ念願の「日本人の作った寿司」を食べます!
ホセは、寿司をお気に召すのか…?
前回の記事(↓)
寿司ができたよ
前回完成した巻き寿司ですが、なんだかホセの顔が浮かない様子。
「どうしたの?」
と聞くと、ホセは
「俺の知っているリアル・スシはこれじゃない…」
と言い出しました。
まあ確かに、「握り」ではなく「巻き」なのでちょっと違うかな、と思っていると、
「ちょっと作ってくるから、待ってろ」
といってキッチンに向かいました。
しばらく待っていると…
「ふーう!できたできた!!!」と、ホセが米粒にまみれながら持ってきたのは…
米が外側に来ている巻き寿司でした。
より本場から遠のいた!!
とりあえずホセ的には、「のりが外側に来ている」状態が許せなかったようです。
ついに寿司食べる
寿司ができたので、包丁で切り分けます。
巻き寿司の切り方をググると、「包丁を濡らすといい」と書いてあったのでその通りにやりましたが、普通にぐちゃぐちゃになりました。
ホセの米が外側バージョンのやつは完全に崩れました。
職人たちはどうやって寿司を切ってるんだろう…。
切り分けた寿司を食べようとすると、ホセからストップが入り、
「ソイソースがないとダメだろ!!忘れちゃダメだ」
と言い、醤油ボトルを持ってくると巨大なボウルの中に醤油をドバドバ入れました。
(そんなに醤油いらないけど…)
と思いつつもほかっておいたところ、
「さあ食べよう!」と、ホセは、切った巻き寿司を一切れ掴み…
な…
なんだってえー!!!
醤油に放り込んだ巻き寿司を持ち上げると、醤油がびたびた滴っていました。
(これじゃ寿司めっちゃしょっぱいし、私が卵焼きとか酢飯に施した繊細な味付けが台無し…!)
と思っていると、ホセはさらなる「まさかの行動」へ。
寿司をくるりとひっくり返すと…
な、なあー!!
まさかの、両面とも醤油漬けにしました。
そして、それを持ち上げると、嬉しそうに
「やっとSUSHIができたー!」
と喜んでいます。
わたしがショックすぎて固まっていると、
そのままホセはその醤油度100%な寿司を食べ始めました。
(絶対まずいだろうな…)
と心配しながら見ていると。
まさかの大絶賛。
「やっぱりスシは美味しいなあ。日本人が作ったリアル・スシは全然違うよ!!」
とめっちゃ嬉しそうです。
最初は、ホセがわたしに気を使って「美味しい」とウソをついてるのかもしれないと疑っていましたが、その後も普通にもりもり食べていました。
そのあと、ホセに、
「醤油は、ほんの少しでいいんだよ。これが日本のリアル・スシ・スタイルだから!なんなら、巻き寿司は醤油につけなくてもいいくらいだよ。」
と、少しつけただけの寿司を食べて見せたところ、
そのあとホセも同じように食べましたが、あんまりお気に召さなかったようでその後もずっと自己流・両面醤油漬けスシスタイルで食べてました。
あとは、途中で
「これやっぱり、めっちゃソルティーだからコーラが要るわ」
といってコーラの3Lの巨大ボトルも開けて、コーラと一緒に食べはじめました。
(スシにコーラって…)と思いましたが、スシパーティーに参加していた他のホセの友達もみんな、ホセ・スタイルで醤油漬けにした寿司をコーラと一緒に食べてました。
メキシコの人って、みんなこんな風にスシを食べるのだろうか…?
楽しいスシパーティーが終わった後、
ホセは
「それにしても、スシはあんなに美味しいのにめちゃくちゃヘルシーで、ファンタスティックな食べ物だなあ。」
と満足げでした。
「あれだけ醤油をつけてたらむしろ体に悪い」と言う事実は、とりあえず黙っていました。
…というわけで、とりあえず(やっと)「ホセとスシパーティー編」は終了です。
といってもホセについてはまだまだネタはあるので、また気が向いたら書こうと思います。
あと、今回からiPadを使って絵を描き始めました。(今までは、マウスと最初から入ってる「ペイント」ソフトで描いてた)
めっちゃ楽になりました。もっとマシな絵になるかと思いきや、そんなにレベルは変わりませんでした。