寿司を作るための材料をスーパーで揃えたわたしたち。
ホセにまんまとサトル米(青)を買われながらも、とりあえず寿司を作るのに最低限必要なものはそろいました。
この時点で、ホセ希望の「本物のスシ」を作れる可能性はほぼゼロになっていますが、とにかく作ります。
目指すは、普通においしいカリフォルニアロール!!
(前の話は、ホセ記事シリーズを読んでください。)
まずは米がないと何も始まらないので、米を炊きます。
「ついにこいつを使うときがきたかあ~!!」
と、ホセが嬉しそうにどこかから炊飯器を出してきました。
ホセいわく、「いつかスシを作る時のために買っておいた」のだそうで、だいぶ前から用意していたそうです。
グッジョブ、ホセ!
米を炊いているあいだ寿司の具を用意することにしました。
まずは卵で、卵焼きを作ります。
ホセの家には、丸いフライパンしかない&なぜか油を大量に引かないとものすごくひっつきます。
なんとか試みましたが…
全然くっついてとれません。
奥の手!!
ということでめちゃくちゃ適当な卵焼きになりましたが無事完成しました。
そして、わたしの悪戦苦闘を横から見ていたホセ。
「そんな作り方じゃ、ダメだ!!いまから正しい方法でやるから、見てなって。」といつも通り口を挟んできます。
ホセははりきってフライパンを洗ってコゲをおとすと、コンロ前に立ち、「まず、最初はこう。」と、ありえないほど大量の油をいれました。
ドベッドベッいってました。
そして焼き始めました。
めっちゃ油バチバチ。すごい飛んできます。
(ちゃんとフライパン拭かないから…!)
なるべく離れて見まもります。
尋常じゃないほど油が飛んでくるようになったので、あとはホセに任せました。
このあとホセは、「シーット!!」ってめっちゃ叫びながら、わたし以上に悪戦苦闘していました。
ホセが静かになったと思ったら、
「卵終わったし、ちょっと休むわ~!」
と、すがすがしいほどのやりきり顔でソファに座りこんできました。
卵焼きも無事できあがったようなので、見に行ってみると…。
なんと…
同じやんけ!!!!
油でビトビトでしたが、皿に乗ったそれは、確かにわたしと同じスタイルの卵焼きでした…。
(ホセ、わたしの卵焼き作りを参考にしてた説。)
本当は、せめて日本のスシっぽいスタイルのものを一品でも…と、たまごやきのスシを作ろうと思っていたのですが、無理そうなので巻き寿司に入れることにしました。
ホセ的、寿司作り
卵焼きを作ったあとは、その他いろんな作業をしました。
カニカマを割いたりしていてら、ホセも何かやっていました。「できた!」というので見てみたら、きゅうりの皮を切ってアボカドをスマッシュしていました。
それ、たぶんやらなくても良かったやつ!!
ホセが、
「きゅうりは、まだあるからもっと剥けるよ」
と言うので、
「きゅうりの皮は剥かなくても食べれるよ」と控えめにいうと、
「いや、メキシコのキュウリは皮かたいから!!」と主張してきます。
「じゃあ剥くのちょ~っとだけにしといて!スシにはやっぱ彩りが必要だから。」
といったら、納得したらしく、職人技レベルで薄~く皮を剥いてくれました。
とにかく、絶対に皮は剥きたいようです。
しかも、ちゃんと彩りのために緑残っとる!!!
(※この「彩り」を英語で表現する際、一歩間違えるとホセの脳裏にサトルが登場しかねないので「ジェントル&ナチュラルなColoring」と慎重に言葉を選びました。)
さらに、次にホセはレタスを茹で始めました。
(レタスも茹でなくていいんだよ!!!!)と思いましたが、ホセはきっとただスシを作るのを楽しみたいだけなので、何も言わずゆでさせておきました。
「巻き」の作業
ついに!!
いろんな具も揃い、酢飯もいつのまにかやって、巻き寿司作りのハイライト、巻く作業です。しかし、この時点でホセはスシ作りに飽きてソファでゴロついていました。
なので一人で巻く準備をします。
(トマトは、途中でスシには合わないということでやめました。)
あれ?レタスがない、と思い、
「ホセ、茹でてたレタスは?」
とゴロゴロしているホセに聞いてみると、
「うさぎにあげたよ~」と返事が帰ってきました。
ええ??!
話を聞くと、あれは元々うさぎのエサとして買ったものなんだとか。
「じゃあ、さっき茹でてたのは…?」
「あれは、残っているかもしれない農薬を落とすためさ。レタスって、農薬が残りやすいんだ。熱湯消毒すれば、ほとんど取れるし、うちのうさぎのレタスは毎回ちょっとゆでるんだ。」
「そ、そうなんだ…(タイミングまぎらわしいわ…)」
「それに、農薬まみれのレタスを食べて、うさぎが病気になったら良くない。やっぱりうちのうさぎには、長生きしてほしいしさ…。」
「…そうだね。」
うさぎにも優しいホセでした。
つぎに、「さっきホセがつぶしたアボカドはどう使おうか…」と考えていたら、ホセがビニール袋を持ってきて、そこにアボカドを詰め込み、もみもみし始めました。
今度は何をしてるんだ…!ひやひやして見ていると、
「おれは、これがしたかったんだ!」
と、袋の端っこに穴をあけて、生クリームのようにアボカドを絞りだしました。
な…!
天才的アイデア…!!!
ホセは「これだと簡単だ!」と誇らしげでした。
巻き寿司がついに完成
そんなこんなでぐいっと巻き、巻きずしが完成しました。
なんか、異常に米部分が多くなってしまいましたが…
ついに食べます!
つづく。
(スシ編は、ホセがいろいろネタ豊富すぎて長い…;)
つづき(↓)
おまけ
その他この時びっくりしたこと2つ。
その1、
たねまみれ!!!
その2、
これ、メキシコあるあるらしい。
鶏が食べるものによって、黄身の色も変わるんだとか…。(何を食べさせてるんだろう…)※この記事内では、一応わかりやすく黄色で描いてます。
つづき(↓)