メキシコシティ旅行

メキシコの珍名所「魔女市場」には何が売ってる?【行き方も紹介。】

メキシコの首都「メキシコシティ」に、とんでもなく怪しい市場があります。

通称「魔女市場」と呼ばれている、「ソノラ市場」です。少し治安の悪い地域にあるこの市場、何が売られているのか少し覗いてみましょう。

ソノラ市場で売られているもの一覧

ソノラ市場では、さまざまな怪しいものが買えます。

ソノラ市場の公式ホームページ(まさか、存在していたとは。)によると、主に扱っているのはこのような商品とのこと。

– 陶器
– 薬用ハーブ
– 宗教写真
– おもちゃ
– 密教アイテム
– 木彫り
– 装飾アイテム
– 季節のアイテム
– エキゾチックな動物

…どうでしょうか?興味を惹かれるもの、ありますか?

では、具体的にどんなものが売られているのかを見ていきましょう!

その①:薬草とハーブ

陶器と薬草・ハーブが売られている様子です。薬草は、だいたいこのように山積みになって置かれています。

効用はまったくわかりませんが、後ろの鍋で、魔女のように調合するのかもしれないですね。

左の方にちらっと映っている、ドクロの置物がなんだか気になります…。

その②:動物

市場の最深部では、様々な種類の動物が売られています。かなり巨大なエリアです。

犬、猫、鳥、イグアナなどのペット用動物から、食用と思われる鶏まで、本当にいろいろいます。(正直、どこまでが食用なのかはわかりません。)

ただ、このあたりの衛生環境はかなり悪そうで、動物たちの糞尿の匂いに加え、鳥の羽毛が舞っていて、アレルギー症状が出ることもあります。

動物アレルギー・ホコリアレルギーの方は、近づかない方がいいかもしれませんね。
あとは、動物好きの人も、(動物たちが少し可哀想になるので)控えた方がいいかもしれません…。

この規模でペットが販売されている市場は他にないので、メキシコシティの人々はここでペットを買う人が多いのだそうです。

ちなみに、雑種らしき子犬の値段を聞いてみたところ、一匹400ペソ(2017年1月時点で2,400円)でした。安っ!

その③:密教アイテムと、骸骨グッズ

メキシコには、マイナーな密教がいくつか存在しています。

その中の一つ、世界中に熱狂的なファン(あるいは信者)を持つ、ある聖人がいます。それが、「サンタ・ムエルテ」(直訳=「聖・死者」)。

この聖人についてはまた違う記事で詳しく紹介しますが、実は、一部の人の間では「メキシコの密教といえばコレ!」というほど、かなり有名な聖人です。

特徴は、その見た目。マントをかぶった骸骨で、その手には巨大な鎌を持っています。

サンタ・ムエルテアイテムは、マイナーすぎてほとんど世の中に出回っていません。そんな中、世界で最も多く取り扱っていると思われるのが、ここソノラ市場なのです。

ソノラ市場には、さすがというか、密教のグッズはなんでも来い!というほど、サンタ・ムエルテグッズをはじめとする、多種多様な密教グッズが所狭しと売られています。

また、サンタ・ムエルテ以外にも骸骨グッズの品ぞろえはメキシコの市場の中でもピカイチです。

右下にある、骸骨ワイングラスのデザインを考えた人はすごいですね…。

骸骨グッズ好きの人は、掘り出し物が見つかるかもしれないので、ぜひ行ってみてください。

その④:媚薬

ソノラ市場の公式ホームページでは紹介されていなかったのですが、実はソノラにはものすごい種類・量の「媚薬」が売られています。

媚薬の種類は、石鹸タイプ、香水・オイルタイプ、飲み薬、お香タイプ、お守りタイプと多種多様。

効用は、「あの人を振り向かせる」、「愛を繋ぎとめる」、「あの人をその気にさせる」、「モテモテになる」、「魅力が増す」、「セクシーになれる」といったものから、
「お金持ちになる」、「健康でいる」、「筋肉をつける」など、「え…?」となるようなものまで様々。

四角い箱が石鹸、小瓶に入っているのが香水やオイルです。見にくいですが、一番上の段にはサンタ・ムエルテの像が置いてあります。

「人間の持ちうるすべての願いがかなうのでは…?」といったラインナップです。

いたずらグッズだとは思うのですが、「メキシコの魔女市場で売っていたもの」となると、なんとなく信じてしまいそうですね。見るだけでも面白いので、ウケ狙いのお土産にもいいかもしれません。

万が一、本当に効果があった場合は、ぜひお知らせください…。

その⑤:季節のアイテム

公式ホームページには「季節のアイテム」と可愛らしく書いてありますが…、メキシコで最も大切な季節のイベントのアイテムといったら、これです。

そう、かの有名な「死者の日」(メキシコ版のハロウィン)のグッズ!

「死者の日」に合わせてメキシコシティに行く人は、ぜひソノラ市場を覗いてみてください。

恐ろしい仮装グッズが所狭しと並んでいる様子を見ることができますよ。

…しかも、かなり怖いです。日本では、通常陳列できないレベルですね。子供が泣きだしそうです。

その⑥:動物の剥製・甲羅・骨と、呪いグッズ

最後に。

ソノラ市場を巡る時には、上方向にも注意しなければいけません。たまに、面白いものがぶら下がっています。

上の写真の中には、手前からミドリガメの甲羅、赤い糸につりさげられた真っ黒な呪いの人形(足に釘が刺してある)、スッポンの甲羅、干しニンニクの束と並んでいます。

左奥には、ひょうたんも。

ほかにも、蛇の抜け殻、キツネの皮、何かの動物のミイラなどが、たくさんぶら下がっているゾーンもありました。

どれもこれも、用途不明です。本当に買う人がいるのでしょうか…。

そして、最も衝撃的だったのが、こちら。

「ハチドリの剥製ストラップ」です。

剥製をストラップにすることで、いつでも持ち運ぶことができるようにしたという、ツッコミどころ満載の画期的な発明です。

効用を聞いてみたところ、「ペアで持つことで愛が深まる」とのこと。心臓の部分には、何らかのまじないがかけてある豆が入っているのだそうです。

しかし、これをペアで持ちたいカップル、いるでしょうか…。

 

ソノラ市場(魔女市場)の場所と行き方

ソノラ市場は、タクシーやメトロでアクセスできます。

ソノラ市場の住所

Fray Servando Teresa de Mier 419, Zona Centro, 15800 Venustiano Carranza, CDMX

タクシー/Uberでの行き方

ソノラ市場周辺は中心地に近いので、常に渋滞がひどいです。

わたしも一度、ソノラ市場からたったの手前3kmから大渋滞に巻き込まれて車がまったく動かなくなり、たった3kmの道のりなのに30分もかかりました(-_-;)

もし行く場合は、

  • 通勤ラッシュの時間帯(8:00-9:00)
  • 帰宅ラッシュの起こる夕方(16:00~18:00)

は避けましょう。下手すると、いつまでもたどり着けない可能性も…。

メトロでの行き方

最寄りのメトロ駅は、2つあります。

  • 1番線が通る、「Merced(メルセド)駅」
  • 4番線が通る、「Fray Servando(フライ・セルバンド)駅」

どちらの駅からも、歩いて5分くらいです。

詳しくは、下のGoogle Mapをご覧ください。

ソノラ市場に行くときの注意点3つ

ソノラ市場にいく人は、一通り目を通してください。

1. 治安はあまりよくない

このあたりの地域は、あまり治安が良くありません。

数年前には、発泡事件も起きています(マフィア関係の人が絡んでいたようで、一般人には被害は及んでいません)

ソノラ市場を訪れる際には、荷物を最小限にして、貴重品はなるべく持ち歩かないようにしましょう。

2. 写真は控えめに

写真を撮る時にも、カメラを持っているとスリに目を付けられることもあります。

撮る時だけカバンから出し、撮ったらすぐにしまうようにしましょう。

3. 人が多い所は避ける

人が多くておしくらまんじゅうのようになっているエリアには、近づかないでおきましょう。スリがいるかも!

まとめ

ソノラ市場には、本当に不思議な物がたくさん売られていました。

目をそらしてしまいそうになるほど恐ろしいグッズから、思わず、ツッコミを入れずにはいられないようなものまで、「誰が買うんだろう?」「どうやって使うんだろう?」と、とにかく好奇心をくすぐられるもので溢れています。

もしメキシコシティに行く機会があれば、ぜひ行ってみてください。世界でここにしか売られていない、変なモノが見つかるかも?!(ただし十分に気をつけて!!!』)