メキシコの陶器

カラフルでメキシコらしい「タラベラ焼き」は大人気のお土産♪

概要・特徴

「タラベラ焼き」は、メキシコで最も広く知られている陶器・アルテサニアのひとつです。

スペインの「セビーリャ(セビージャ)焼き」にもよく似ており、青や黄色などの鮮やかな色と、ヨーロッパ風の模様が特徴です。

かつては、絵付けには青色の塗料しか使わなかったのですが、時代の流れとともに、黄色、オレンジ、黒、緑、紫など様々な色で塗られるようになりました。

また最近は、伝統的なおおざっぱな絵付けだけでなく、繊細な絵付けも人気です。

プエブラのタラベラ焼き

正式に「タラベラ焼き」と呼ばれるものは、すべて「Puebla(プエブラ)」という街で生産されます。

プエブラ周辺には、陶器を作る材料である良質な土が豊富に採れるほか、かつて巨大な教会を建てる際に使うタイルを大量生産する必要があったため、プエブラでタラベラ焼きの技術が発展しました。

1650年から1750年の間の100年間は、プエブラにおける「タラベラ焼きの黄金時代」といわれ、非常にクオリティーの高いタラベラ焼きが生産されていました。

タラベラ焼きは、スペイン産の陶器と区別するため正式には「Talavera Poblana(タラベラ・ポブラーナ)」と呼ばれています。

タラベラ焼きの歴史

元々は、ルネサンス期にイタリアとスペインで生産されていた「マヨリカ焼き(マジョリカ焼きとも言われる)」が植民地化と同時にメキシコに伝わり、およそ500年前から作られるようになりました。

植民地時代に伝わってから、今もほぼ変わらぬ製法で作られ続けていますが、メキシコの先住民による技術も加えられています。

メキシコのタラベラ焼きは、「イタリア」、「スペイン」、「メキシコの先住民」という、3つのグループによる陶芸技術がミックスされ、作りだされたものなのです。

プレ・ヒスパニック時代から続くものが多いメキシコの民芸品の中では、植民地時代から作り始められたタラベラ焼きは比較的新しいものですが、現在は世界中にファンを持つ、「メキシコを代表する陶器」です。

メキシコ人も大好きなタラベラ焼き

タラベラ焼きは、メキシコ人に最も愛されている陶器のひとつです。

メキシコの伝統的なキッチンには、壁や床にプエブラで生産されたタラベラ焼きのタイルが敷き詰められていました。

現在は、伝統的なキッチンは減ってきています。しかしメキシコの有名人にもタラベラ焼きのファンは多く、世界的に有名な女流画家フリーダ・カーロの自宅のキッチンにも、タラベラ焼きのタイルが使われています。

メキシコを代表する建築家、ルイス・バラガンによる設計の建物内でも、バスルームに鮮やかな色のタラベラ焼きタイルが使われるなど、その明るい鮮やかさから、「メキシコらしさ」を象徴する存在として、多くのメキシコ人に愛されています。

写真一覧


青い模様のものは、最も伝統的なスタイル。メキシコらしいガイコツモチーフの陶器もある。


現在は、とても細かい絵付けのものも増えた。写真は、バスルーム用品。


最も典型的なタラベラ焼きの皿。様々な絵付けが美しい。


プエブラの街の中では、このように可愛らしいタラベラ焼きタイルの家壁もよく見かける。

産地

エリア

街名

Puebla(プエブラ)

メキシコシティーからは、バスで2時間です。

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