最近大人気のメキシコ産のプラかごバッグ、「メルカドバッグ」とは?
今回は、メルカドバッグの魅力を紹介します。
カラフルで個性的なデザインが可愛く、手編みのクオリティーも高く、しかもメキシコでしか生産されていないので、とてもおすすめのメキシコ土産です。
「おすすめのメルカドバッグだけ、手っ取り早く知りたい」という人は、「メルカドバッグを買うならここ!(安い&品質◎)」をチェックしてください!
もくじ
メルカドバッグとは
「メルカドバッグ」とは、メキシコの主にオアハカ州で100%手作りで作られているかごバッグです。
材料は、リサイクルされたプラスチック製(丈夫な塩化ビニール)の紐。
アメリカやヨーロッパのセレクトショップで紹介されて以来大人気となり、今は世界中で販売されています。
柄は、ひし形の模様が入ったものや、ほかにも無地のもの、ボーダー、ストライプなど、いろいろな模様があります。
サイズや色の組み合わせもいろいろ!
メルカドバッグは、伝統「編みかご」の現代版
古代メキシコの時代から、編みかごはメキシコ全土で作られていました。
オアハカでは、おもにミステコという民族によって、乾燥させて色を付けたヤシの葉っぱを編んだものが作られました。
Photo by: Thelmadatter CC BY-SA 4.0
(↑)この写真のようなヤシの葉素材のカゴは、今でも売られています。
これらのカゴは、主に荷物を運ぶために使われました。今でいう「段ボール」と同じ役目です。
1980年代には、中国に修行に行った職人により、竹を使ってかごを作る技術も広められます。そして、最近になって、カラフルなプラスチック製の紐でも作るようになりました。
ヤシの葉っぱからプラスチックになったことで、3つの良い効果がありました。
- 取っ手を付けられるようになった→バッグとしての使い勝手が改善
- 丈夫なため、バッグの持ち運びや販売のための移動がしやすくなった
- 素材のカラーバリエーションが増えたことで、より複雑な柄を作れるようになった
こうしてできあがったのが、現在のメルカドバッグです!
先住民のおばちゃんの必須アイテム
「メルカドバッグ(Mercado bag)」とは、スペイン語で「市場のバッグ」という意味。
その名の通り、オアハカのおおきな市場で使われているのをよく見ます。
とくに、数百年前から続くオアハカの「ティアンギス」と呼ばれる先住民市場には、このバッグをもっている人ばかり!
本当に、みんなもってて驚きます!
(↑)証拠写真。(笑)
ティアンギスでは、大きなメルカドバッグいっぱいに野菜や果物を買いこんでいるおかあさんたちの姿を見ることができます。
ただ、「Mercado Bag(メルカドバッグ)」と呼ぶのは日本のみで、スペイン語では特に名前はなく、英語では「Plastic Woven Bag(プラスチック製の編カゴ)」などと呼ばれます。
メルカドバッグを買うならここ!(安い&品質◎)
日本でもメルカドバッグの人気が出てきて、セレクトショップや雑貨屋、通販でも見かけるようになりました。
春~夏になると、実店舗で取り扱いのあるセレクトショップも出てきますが、おすすめはオンラインショップでの購入。とくに楽天は、品数が充実しています!
しっかりした品質のメルカドバッグが購入できる、楽天のおすすめ店は以下の3つ。
- Letra(レトラ)のメルカドバッグ
おすすめ度:★★★★★
「メルカドバッグといえばココ!」というほど有名なレトラ。
産地のオアハカから仕入れていて、一番人気のひし形模様や無地のメルカドバッグがそろっています! - OJO DE MEXのメルカドバッグ
おすすめ度:★★★★☆
大人っぽい色合いのメルカドバッグが揃っています。チャームもついているようです。
↑「メキシコ産の品質のいいメルカドバッグ」が販売されています。
ちなみに「レトラ」は、わたしがオアハカで個人的に買い物しているメルカドバッグ屋のおじさんのところで仕入れているらしく(おじさんがゆってた。笑)、品質は最高レベルです!
新作やおすすめデザインは、こちらの記事でまとめてます(↓)
現地(メキシコ)で手に入れる場合
基本的にメルカドバッグは、メキシコの「オアハカ州」で作られているので、産地のオアハカで手に入れることができます。
特に、オアハカの「ティアンギス(先住民市場)」や街の市場で、日用品としてよく売られています。
メルカドバッグ専門の露店もあるくらいで、現地のメキシコ人にも観光客にも大人気!市場にも専門店が入っているので、チェックしてみるといいかもしれません。
メルカドバッグのサイズと値段(予算)
メルカドバッグには、4種類のサイズがあります。各サイズの目安は、こんな感じ。(↓)
日本でメルカドバッグを手に入れる場合、サイズごとの予算はだいたい以下の通りです。
XSサイズ
横×高さ×マチ | 27×24×10(cm) |
---|---|
重さ | 約300g |
予算 | 5,000~5,300円 |
現地での呼び名 | Librera(リブレラ):横幅が長めのミニサイズ。 |
使い道 | 近所へのちょっとした買い物、犬の散歩など |
Sサイズ
横×高さ×マチ | 28×30×11(cm) |
---|---|
重さ | 約400g |
予算 | 6,200~6,500円 |
使い道 | 一番人気のサイズ!財布や携帯電話を入れて、普段使いに。 |
Mサイズ
横×高さ×マチ | 33×30×12(cm) |
---|---|
重さ | 約450g |
予算 | 7,200~7,500円 |
使い道 | 現地では「Extra(エストラ)」と呼ばれるサイズ。Sを横方向に少しだけ大きくしたのが、Mサイズです。A4サイズのものなど何でも入って一番使い勝手がいいです。 |
Lサイズ
横×高さ×マチ | 43×33×14(cm) |
---|---|
重さ | 約550g |
予算 | 8,200~8,500円 |
使い道 | 現地では「Super(スペル)」と呼ばれるサイズ。Mから少しだけ高くし、横に10㎝ぐっと引き延ばした感じです。 かなり大きめなので、荷物の多いレジャーやアウトドアに。 |
XS~Lまで、すべてのサイズをずらっと並べると(↓)
※これらの数値は目安で、お店によって多少上下します。すべて手作りなので、少しずつ柄の入り方やサイズ、主さは違います。
サイズと値段だけをまとめると、こんな感じ。(↓)
「新品のメルカドバッグ」を買う時のだいたいの値段
- XSサイズ = 5,000円台前半
- Sサイズ = 6,000円台前半
- Mサイズ = 7,000円台前半
- Lサイズ = 8,000円台前半
ワンサイズ大きくなるごとに、1,000円高くなっていくイメージですね。
お店によってはMサイズをLサイズと呼んだり、SサイズをMサイズと呼んだりしているので、高さや横幅のサイズを見てサイズを確認しましょう。
ここのページで紹介しているサイズ感は、メルカドバッグを取り扱う有名なお店(レトラなど)と近いです。
おすすめのサイズ
わたしが個人的におすすめなのは、SサイズとMサイズです。
実際に、全サイズ使ってみた、わたしの感想(↓)
- Sサイズ:携帯、財布、ペットボトルが入るので、普段使いに最適。
- Mサイズ:A4が入るので、学生は大学バッグや図書館用のバッグとしても使えます。
- Lサイズ:横幅がかなり大きいので、持って歩いていると結構まわりにぶつかります^^;
Sサイズが一番人気なので、M以上のサイズは珍しいみたいですね。
品質の良いもの・悪いものの見分け方
買うときの注意点。安物に注意!
メルカドバッグを購入する際には、安物に注意してください!
日本でメルカドバッグの人気が高まるにつれて、取り扱いのあるお店が増え、今までよりもずっと安くメルカドバッグを購入できるようになりました。なかには、本当にびっくりするくらい安いメルカドバッグも。
しかし、そのメルカドバッグを近くでよーく見ると、実はそんなに品質が高くないことがあります…。メルカドバッグを選ぶときに注目したいのは、以下の2点です。
- 生産国
- ビニール紐の幅
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
①生産国を見る
まずは、ウェブサイトやタグから生産国をチェックしましょう。本物のメルカドバッグは全てメキシコ産です。(特にオアハカ(Oaxaca)州産が多いのですが、最近は他の州で作られることもあるようです。)
もともと、先ほども説明したとおり、メキシコの古代アメリカ文明(サポテコ、マヤなど)のころからヤシの葉や繊維で作られていたかご編みの技術を、現代風にビニール紐で編み始めたのがメルカドバッグの始まりです。
メルカドバッグを作るのは、かご編みの達人たち。メキシコで作られるルカドバッグは一つ一つが100%手編み&手作りで、家族代々かご編み一筋でやってきている筋金入りのか作り職人もいますし、オアハカの女性囚人が携わっているものもあります。
つまり、メルカドバッグは、実は一つ一つが「かご網職人の暮らし」や「女性囚人の社会復帰」を援助することにも繋がっているのです。
しかし最近、日本で売られているメルカドバッグの中には中国産のものが多いんです。
Made in China(もしくはさらに人件費の安い国)はファッションブランドにおいては「あたりまえ」になっていますが、最近は世界的に「伝統民芸品のデザインの盗用」が問題になっています。…というのも、利益重視であまり倫理観のないファッションブランドは「メキシコのデザインの服や雑貨をアジアで安く作って、まるでメキシコのもののように自国の消費者に売る」ということを当たり前にやるからです。(メキシコに限らず、様々な国バージョンがありますが…)
伝統デザインや手仕事の技術はコピーライトや特許を取ることができないので、どうしようもなく、伝統工芸品の作り手たちは法律の狭間で「泣き寝入り」するしかないのです。
また、メルカドバッグは「伝統」と呼ぶには歴史が浅すぎるし、正直少し練習すればだれでも作れてしまうものなので、よりコピーされるリスクが高いです。きっとそのうち、メキシコ産ではなくて安い中国産のメルカドバッグだらけになるんだろうな、と思います…。
中国産のビニールかごはとてもよくできていて、メキシコ産のものと一見見分けがつきません。
しかし、よ~く見てみると、持ち手の部分の編みこみの丁寧さや、編み方、デザインの複雑さにおいて、圧倒的にメキシコ産のメルカドバッグの方が美しく仕上がっていることがわかります。
なので、「倫理的にできるだけ良い買い物をしたい」人や、「品質の高いものを買いたい」人は、せっかく買うならオリジナルで品質もいい「メキシコ産のメルカドバッグ」を買いましょう!
デザインでわかる!
余談ですが、今のところ中国では一番人気の「ひし形デザイン(上の写真のようなもの)」が作られていません。(わたしが把握している限り。)
なので、ひし形デザインはほぼ確実にメキシコ産です。
逆に「無地」のものは中国産が多いみたいですね。
②ビニール紐の幅を見る
ただし、メキシコ産であればすべて品質が良いかどうかも、微妙なところ。
複数のメルカドバッグを買ったことのある人は、比べてわかるかもしれませんが、メキシコ産の最も品質の良いものは、ビニール紐の幅が4~5mmなんです。
メルカドバッグの紐は真ん中がくぼんでいて、断面は「B」の形になっています。B全体の幅が4~5mmのものがおすすめ。
一つ下のランクは、5~7mmになり、さらに幅が広がるにつれてかご自体の丈夫さと網目の細かさが粗くなり、品質が下がります。
ただし、なぜか4~5mmのビニール紐のメルカドバッグも、6~7mmのものも、産地のオアハカで買っても値段は変わりません。メキシコ人はそこまで細かいことは気にしないらしい…。(笑)でも、比べればその差は明らかです。
ここで重要なのは、「現地での仕入れ値が変わらないと、日本でも同じ値段で販売される」ということ。そう、4~5mmのものも6~7mmのものも同じ値段なのです。だからこそ、買う時にはよくチェックしてみてください。(「デザイン的に太い方が好き」という人はもちろんそれでも良いのですが…。)
品質のいいメルカドバッグは最強!!
品質の良いメルカドバッグは、何年使っても全然へこたれないほど丈夫です!
その証拠に、メルカドバッグ普及率がものすごく高いオアハカ市の近くに住むお母さんたちは、市場で買い物をする時、重~い野菜をしこたま買い込みメルカドバッグを酷使していますが、聞いてみたところ「全然壊れない」んだそうです。
というか、あまりにも一気に大量の買い物(しかも重い)をするので、メルカドバッグくらい丈夫じゃないとカバンが持たないそうです…。(だからみんな市場ではメルカドバッグなのか…。)
スイカやカボチャを大量にいれて、変形してしまっているメルカドバッグも見たことあります。(笑)それでもちゃんと元に戻るので、柔軟性・丈夫さともに、品質のいいメルカドバッグは最強です!
メルカドバッグの3つの魅力
1.使い勝手が良い
メルカドバッグは、とにかく使い勝手がいいです!沢山ものを入れられるし、汚れてしまっても水や洗剤でさっと洗うこともできるので、いつまでもキレイに保つことができます。
また、底が安定した形なので、買い物に疲れたときにはこのように(↓)地面に置いておくこともできます。
写真は空っぽのメルカドバッグですが、中に物が入っていればさらに安定します。
2.デザインが多様
カラフルなデザインも、メルカドバッグが大人気な理由のひとつ。古くからある編みカゴの技術を応用しているので、複雑なパターンや幾何学模様を、プラスチック紐のさまざまな色の組み合わせで編みこむことができます。
持ち手の長さも、長いもの、短いもの、二重になっているものなど様々。
気に入ったデザインのものを探すのも楽しいです^^
3.丈夫&持ちが良い
メルカドバッグは丈夫なプラスチック紐製なので、重いものを入れても変形したり壊れたりしません。また、取っ手がカゴ部分に編み込まれているので、カゴバッグにありがちな「取っ手だけ取れる」なんてこともありません。
重~いスイカでも運べるので、一週間分の食材を買いこむ先住民のおばちゃんたちにとっては、買い出しの必須アイテムなのです。
メルカドバッグの使い道(便利!)
メルカドバッグには、どんな使い道があるのでしょうか?
1.「買い物かご」として使う
メルカドバッグは本当にめちゃくちゃ丈夫なので、重いものをドシドシ入れて運ぶことができます。オアハカのおかあさんたちは青空市場で、カボチャやらジャガイモやら玉ねぎやら、「メルカドバッグが変形するんじゃないか?!」と心配になるほど大量に詰め込んで買い物に精を出しています。(笑)
それだけ酷使しても壊れないのは、プラスチックの紐自体が丈夫なのに加えて、しっかり頑丈に細かく編んであるからなんです。
持ち手の部分も、付けてあるだけでなく、かご全体に編み込んであるので絶対に取れないです。
日本ではメルカドバッグはおしゃれなファッションとして売られているので、「普段の買い物にメルカドバッグを使う」というイメージはあまりないかもしれませんが、おすすめですよ~!
2.レジャーやアウトドアに
これも、おすすめの使い方。特に、家族連れの
- ビーチ(海遊び)
- プール
- 川遊び
- キャンプ
など、「ザ・アウトドア」な日には大活躍します。
大きめのメルカドバッグに水着やバスタオル、いろんな用具を詰め込んで持っていけば、帰りは汚れたもの・濡れたものをそのまま詰め込んで帰れます。
メルカドバッグは丸ごと洗えるので、汚れても大丈夫。
しかも、地面にそのまま置いておける(倒れない)ので、中に入れたりモノを取り出したりするのも楽です。
3.普段使いのバッグとして
これが日本では一番メジャーな使い方でしょうか。
メルカドバッグにはXS、S、M、Lの4つの大きさがありますが、SサイズとMサイズは普段使いにぴったりな大きさです。
- 財布やケータイ、手帳、小物だけならSサイズ
- ノートや本も入れたいならMサイズ
という感じで使えます。
メキシコらしく明るくにぎやかなカラーもものもありますが、白、黒、シルバー、ゴールドなどの落ち着いたカラーも人気です。
4.お祭りで浴衣と合わせる!
これは、友達が使っていてめっちゃいい感じだったので、感動してこの使い方を勝手に広めています。笑
イメージとしては、小さいサイズのメルカドバッグの中に、きんちゃく袋を入れている感じ。(↓)
すごくかわいいです!!以外にも和装とも合うんです。さすが万能メルカドバッグ。
最近は産地のオアハカでも、海外でのメルカドバッグ人気の高まりとともに、メキシコらしいど派手でカラフルなものだけでなくヨーロッパの人の好みに合わせたシックな色のメルカドバッグがたくさん作られています。
シックな色のものであれば、よりいろんな使い方ができそうですね。
さいごに
使い勝手がよく、デザインも可愛く、しかも丈夫で長持ちするメルカドバッグは、個人的にはとてもおすすめなアイテムです。
最近はさらにモダンで洗練されたデザインが増え、テレビで紹介されることもありました!
実際に使ってみても本当に便利で、特にアウトドア(海遊び)に持って行ったときは、便利すぎてびっくりしました。
日本でも、最近は多くの店で手に入るようになったので、ぜひ今年の夏のカゴバッグ候補としてチェックしてみてください^^
おまけ:作っている人たちについて…
メルカドバッグを作っているのは、おもにオアハカのかご職人さんに加えて、実はオアハカ州の囚人も携わっています。「手に職を付けることで、刑務所から出たあとにも社会復帰がしやすいように」という、支援の一環なのです。
また、もともとヤシの葉でかご編みの仕事をしていた人も、材料のヤシの葉が環境の変化によって手に入りにくくなったことから、かわりにメルカドバッグを作っている人もいます。
最近は特に、需要の増加とともによりたくさんの人がメルカドバッグ作りに携わっています。つまり、メルカドバッグは、ひとつひとつが人々の生活と仕事の支援に繋がっているのです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございましたm(__)m
今買うなら一番おすすめ(品質◎)のメルカドバッグは、メキシコ産のこちら(↓)です。
販売は楽天のみですが、タイミングによってはポイントUPでお得になっているようなので、ぜひチェックしてみてください^^
今年のデザインは、こちらからチェック。↓