ミチョアカン刺繍

ミチョアカン刺繍は、メキシコのミチョアカン州で生産されている刺繍のことです。

本当は名前もなく、「刺繍」、「シチョアカン産の刺繍」などと適当に呼ばれているのですが、外国人からは一般的に「ミチョアカン刺繍」と呼ばれています。
牧歌的な風景や人々の暮らしが描かれたものが多いです。
刺繍の技術も、サテンステッチやフレンチノットを組み合わせて自然の質感を表現しています。

質のいいものは、写真のもののように絵がギッシリと詰まっています。
空を飛んでいるカラフルな模様は、ミチョアカン州の森に毎年冬にだけ数億匹集まる「モナルカ蝶」たちです。

モナルカ蝶の集まる保護区には、毎年多くの生物学者やミステリー好きな観光客が訪れています。
ミチョアカン州を語る時、この刺繍とモナルカ蝶のことは外せません。

メキシコシティなどの都会に住むミチョアカン州出身の人々は、刺繍の中に故郷への思いを込めてひと針ひと針刺繍しています。