メキシコ伝統の民芸品「ヒカラひょうたんの水筒」を買ったときの話

今回は、メキシコ伝統の民芸品「ヒカラひょうたんの水筒」を買ったときの話です。

あれは、メキシコで最も伝統的な暮らしが残る、オアハカ州の「ティアンギス」に行った時のことです。

「ティアンギス」とは、プレ・ヒスパニコ時代(約500年前)から続く、とても伝統的な地域の先住民が集まる青空市場のこと。

たくさんの露店が立ち、あらゆるものが売られています。

野菜や果物、唐辛子、肉などの食べ物の店が多いのですが、

中には民族衣装や土着の民芸品を売っている露店もあります。

ふと入りこんだ露店通りで、こんなものが目に飛び込んできました。

まん丸ひょうたんの水筒!!

全面にライオン、シカ、鳥などいろんな動物と、花、幾何学模様が彫ってあります。

 

ちょうどこのころわたしは、日本でひょうたん小物を集めていました。

しかし、ひょうたんって結構高いのです。

500mlペットボトルサイズで数千円、2ℓサイズだと1万円を超えるものも。

そんななか、メキシコはひょうたん天国でした!

日本には数店舗しか店がないのに、メキシコにはいたるところにひょうたん店(露店)があります。

しかも、2ℓサイズのものでも、たったの80~100ペソ(約480~600円)ほど。日本の1/20。

好きなだけひょうたんを買うことが出来るので、夢のひょうたんライフ(?)も実現可能です!

では、なぜ、メキシコではこんなにひょうたんが安いのでしょうか?

実は…、メキシコは、ひょうたんの原産地なのです!

メキシコでは数千年も前からひょうたんが作られ、ひょうたんを使った民芸品も豊富です。

このまん丸ひょうたんの水筒も、「ヒカラ」という種類のひょうたんを使った、オアハカの名産品なのです。

というわけで、ひょうたんもメキシコ民芸品も好きな私にとって、このまん丸ひょうたん水筒は大ヒットでした。

しかも、「飾り」としての民芸品は多いのですが、これなら実際に使えるのです!

このひょうたん水筒を手にした瞬間、これを使っている私のさまざまな姿が頭に浮かびました。

↑みんなのなかで最もかっこいい水筒をもっているわたし

↑水筒とともにやっとの思いで山頂にたどり着くわたし

↑水筒置き場で、ひときわ強い存在感を放つわたしの水筒

↑それを見てうわさする人々…

 

これは、買うしかない!!

…しかし、わたしにはひとつ心配していることがありました。

それが、匂い

種を取り出す工程で「中身を腐らせる」という方法があり、たぶんそれが原因なのですが、ひょうたんの中はとにかく臭い。

腐った木材が湿っているような、異様なにおいです。

わたしの祖母の家は、リフォームする前は築100年くらいのボロボロ古民家だったのですが、一番使っていない部屋は多少こんな匂いでした。

なので、「ひょうたんに水をいれたら、絶対にばあちゃん家のあの部屋風味になってしまう」と思いながら、匂いチェックをしてみました。

すると、おどろくことに、まったく臭わない。

メキシコでは、日本とは違った方法で中の種を取り出しているのでしょうか。

「これなら使える!」

と、即購入しました。

こんなに凝った手彫りが全面にほどこされているのにも関わらず、値段は、たったの60ペソ(360円)。

…というわけで、晴れてこのひょうたん水筒を手に入れ、ティアンギス市場を我が物顔で歩いていました。

そして、あることに気付きます。


ここの紐通す用の穴って、もしかして致命的なんじゃない……?

いろいろなケースを考えた結果、やっぱり水筒としては使えないということがわかりました。

職人さんによる思いやりの一工夫、「紐を通すための穴」のせいで、わたしのひょうたんdaysは、はかなく散りました。

その後

今、あのまん丸ひょうたん水筒は、

我が家の庭で「エアープラント入れ」として地味に活躍しています。

ちなみに、エアープラントもメキシコ原産です。

まとめ

以上、ひょうたん水筒を買ったときの話でした。

ヒカラひょうたんは今でもオアハカ州内で広く作られている伝統的な民芸品で、さらに美しい作品もあります。

また、ヒカラについての専門記事も書きたいと思います。

読んでいただき、ありがとうございました!